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はじめに、NPB2用のイラストをカネシゲタカシさん(with たんたんさん)に書いてもらっちゃって喜んでいることを報告。


それと「NPB2管理人ブログ」という、NPB2をわかりやすく解説するブログを作ったので、「うーん、なんやわからん」な方(笑)は、ぜひご覧を。
根来コミッショナーが、来年1月の任期満了をもって退任するが、後任の人選は不調で、当面コミッショナー空位になりそうだとか。空位は珍しいことでなく、たいてい交代時には空位期間ができるのだという。
合併・スト・再編問題に揺れた時期のコミッショナーとして、ずいぶん槍玉にあげられた根来氏だったが、現行制度のコミッショナーは「野球協約の番人」、「トラブル時の仲裁役」という位置づけでしかないのだから、「何もしない」と非難されるのは気の毒だったと思う。もっとも、何もしないのにWBCの表彰式やら様々な式典にはヒョコヒョコ出かけて行って大きな顔をしちゃうから非難されちゃうのかな(笑)。これまた現行法どおりなのだが、むしろプロ野球のコミッショナーが、法曹界の天下り先になっているということの方が問題であって、いよいよそれが社会問題になっている昨今、プロ野球なんていう目立つところにやってくる法曹エリートなんていない…ってのが「なり手」がいない実情なのかもね。
アメリカの真似して「コミッショナー」なんていう役を置いているが、現在ではアメリカのコミッショナーとはまったく別のものになっている。Jリーグのチェアマン(特に川淵氏がチェアマンだった頃)のイメージで、コミッショナーとそのオフィスに権限が委ねられていれば、日本のプロ野球界はもっとスピーディーに改革を断行できるのに…と思わざるを得ない。
どんな集団スポーツでも、はじめにチームが出来て、対戦相手が出来て、それが増えてきて、同じような力のものたちでリーグ戦をやろうということになる。初めは選手兼任でそういう裏方もできるだろうが、プロとして客をいれるようになると、そうもいかなくなって、専門のスタッフを置くようになる。ただしそのスタッフは、各チームの代表者の手下でしかない。まあ、これは普通の流れ。しかし、恐ろしいことに、日本のプロ野球は、この原始的な形態のまま停止してしまっている。
リーグが高度に「文明化」すると、この手下たちのやりようで、繁栄もすれば低迷もするということに気づき、各チームのエゴを棚上げすること、手下として事務局を使うのではなく、本社機能・本部権限(ヘッドクォーター、HQ)を与えることになる。それによって全体が上手くいくという発想になる、…はず…。それが全然そうならないのが現在のNPBだ。
内部の人たちも、みんなわかっているはずだ。だって、何のスポーツリーグだって、それがあって初めて近代的な成功にたどり着いているんだから。わかっているけど出来ない。その不思議さは、コミッショナーだけでなく、球団経営の実務が「天下り(本来の意味ではないが、親会社出身者が一定期間送り込まれるという意味では近い)」によって担われてきたことに原因がある。その経営陣に意識の変化が出始めているというのに、まだHQの改変という話が出てこないのが本当にもどかしい。

コメント

  1. ema より:

    >まだHQの改変という話が出てこないのが本当にもどかしい。
    結局、出て来くることはあっても形に現れない、何か・・・ナァナァ的なエネルギーがまだまだ多いんでしょうね。今現在の機構にポジティブな少数革新派が居るならば、NPB2の存在が彼らにとっても追い風になることを!
    シンボル画像、パチパチー!!& イベントの件、ありげてさまりょーた!

  2. いわほー より:

    いつもの「ぬるくてゆるい楽しいオフ」を想像してたら、今年のtoraoさんはちょっと違う。それもこれも一刻も早く「NPB維新」を成し遂げなければ、との思いからなのでしょうか。このところのアグレッシブでポリティックスでアジテーショナルでエモーショナルな(知ってる単語を全部並べてみるw)なご意見ぶりには目を見張っております。硬直した状況下で、あえて“暴論”“極論”を投下して、世論の喚起をうながすのは有効な手段。事実、このところの賛否二分するようなオピニオンには、いろいろと考えさせられました。明日からの正月休みの私の命題としたしましょう。(あ、明日は半ドンで出勤でしたわ。私)

  3. torao より:

    今日で御用納め。ああ、もう1年か…。
    to emaさま
    各球団にはいろんな改革派がいるようです。でも、球団ごとにできることには限界があって、HQに委ねなきゃいけないってことなんですが、この最後の「ここ」なんですね(笑)。
    to いわほーさま
    >…今年のtoraoさんはちょっと違う。
    あっ、ひょっとして私、顔こわい?まずいなぁ、ちょっとにっこり笑顔にならなきゃいけないかな(笑)。
    ゆるーく行こうとも思うんですけど、どうも近年この時期お金の話ばっかりで、どうにもイライラしますわ(笑)。

  4. 西田辺 より:

    確かに歴代のコミッショナー職には同情すべき点もある。
    多分、何かをしようにも実際何も出来ない雁字搦めの
    名誉職であることは想像に難くない。
    思えば、近鉄・オリ合併騒動の時が変革の最大のチャンス
    だったように思う。
    「これじゃダメだ!」と自らの権限を強化し、
    得意分野の法体系を整備する事から始めていればと。
    結局任期を大過なく終わらせる事に執心したばかりに・・・。
    あれからプロ野球界は、1リーグこそ免れ交流戦が
    やっと始まっただけ。
    山積された問題は何一つ改善されないまま、高額の
    退職金と共にまた『コミッショナー』が一人去って行く。
    根来氏を庇うわけではないが、結局誰がやっても
    そう結果は変わってなかったと思う。
    問題は、特定球団の意思>>>コミッショナーと言う図式。
    ここに日本プロ野球の諸悪の根源があり、問題解決能力
    の低さの原因になってますね。

  5. ハムぞー より:

    お邪魔いたします。
    今日の昼に定食屋で読んだ放置新聞によると、
    ゴロ寝コミッショナー「後任が無ければ続投も」とあり、
    食事中にもかかわらず、暗澹たる気分になりました・・・。
    思わず(ヒマのあまり)テレビづいている
    新庄に頼みに行こうかと思ってしまいました・・・

  6. torao より:

    to 西田辺さま
    例えば他の国家公務員が、「財団法人日本○○協会理事長」に天下りするのと同じなのだと思います。若い頃、民間の一流企業のそれとは比べようもない安い給料で、一心不乱に国につくしてきた見返りに、多額の報酬と退職金を「不労所得」として受け取れるシステム。私は悪いのはコミッショナーではなく、「コミッショナー」を利用することを考えついた者、それを変えようとしない者が悪いのだと思うのです。
    to ハムそーさま
    いらっしゃいませ、所長のご来訪とてもうれしいです(笑)。
    それはきっと、日本プロ野球の実質的なHQ=読売新聞社の意向ということなんでしょうね。相当使い勝手がよさそうで…。

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