成長西純好投で大差勝利敵地スイープ

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定期投稿

久しぶりに見た西純矢は、前に見たときよりもずっとずっと成長していた。
同学年のライバルたちが各球団(同じチームにもひとりいるが)で大活躍する中で、自身も世代を代表する選手であるのを示したくてうずうずしていたのだろう。そんなはやる気持ちをこらえて、ひとつひとつの持ち球の力を上げてきたのがよくわかる投球内容。少ないチャンスを一発でものにするのは非常に大事なことだが、それがマグレでは大した意味を持たない。緊張感マックスのその場面で、七割、八割の出来だったとしてもある程度の結果を残せるだけのものを磨いていれば、そのチャンスは決して1回では終わらないし、確かな地位を確保できる。ライバルに比べて「遅れてきたヤツ」になったが、むしろ彼らが早すぎただけであって、この20歳の投手は実にいいプロセスを踏んで上がってきた。
1回ウラ、先頭吉川を150超のまっすぐまっすぐで追い込み、145前後のフォーク、フォークで空振三振に斬った。このピッチングに西純の言いたいことが出ていた。二死一二塁とピンチになったが、丸をやっぱりまっすぐとフォークで空振三振。上から叩きつける投球フォームから繰り出す直球は低目でもしっかり伸びており、だからこそフォークの見極めが難しい。自分の軸を固めた上で、スライダー、カーブ、ツーシームとしっかりと枝葉の工夫もやってきた。
読売打線が下降気味だったのはあるが、それにしても7回91球1失点は見事な投球。柱がもう1本立った。

中盤までは投手戦も終わってみれば大差勝ち。土俵中央での組み合いで、しっかり辛抱して、走るところで走って、送るところでしっかり送って、守りもしっかりやっていた。我慢比べで負けなければ自信もついていく。

山本を2番、中野を5番、6番サードは不振でも糸原を代えず、7番小野寺。左投手を意識したオーダーを組んだ。それで髙橋を攻略できたかというとそうとはいえないが、結果的にこのオーダーとこのオーダーからの代打が機能して8得点になった。何をやっても裏目に出た日々は遠くへ去り、今はもう何をやってもハマるようになっている。あまりにも極端だが、ある種の催眠状態から覚めて、偶然が当たり前の確率へと収斂する中で、逆の催眠状態へと入っていきつつあるのかもしれない。もうずっとそれでいけるようにね。

糸原、糸井、梅野、それぞれいろいろと思うところもあるだろうが、冷静ないい打撃だった。山本は攻守に存在感、途中出場の島田はタイムリーと好走塁。近本も得意の固め打ちが出てこの先は急上昇で行けるだろう。

超久々の東京ドームスイープはデカい。独走気配の読売の勢いを止めたのもデカいし、勝ちパターン継投を温存して連勝を伸ばしたのもデカい。主力たちがらしさを発揮できたこともデカいし、日替わりヒーローのように脇役たちが輝いたのもデカい。何よりも矢野監督含むチーム全体が完全に自信を取り戻し、このままやっていれば面白いことが起こせるかもしれないと、「可能性」にワクワクできるようになったのがデカい。

コメント

  1. こうさん より:

    西純、投球内容も素晴らしいが俺が一番ゾクッとしたのは梅野からの返球をグラブで力強く取る姿だ。マウンドの動作、1つ1つに気合いが入っていた。何が怖いって全力を出し切っていないこと。

    それだよ梅野。結果だけを求めて引っ張ってピーゴロは君の持ち味じゃない。マン振りなのにボールがライトに飛んでくのが最大の武器なんだ。外に投げるのを恐れた相手が内に投げる時に、おもいっきり引っ張ればいい。

    そんなシーンほとんど見たことがないけど、試合中ベンチで梅野と坂本が熱く話し合う姿を見たいな。相手ベンチにとって脅威になるはずなんだ絶対に。そりゃ、お互いに隠しておきたいカードがあるだろう。見せ合えとは言わない。梅野が坂本のリードで試合したりすれば相手は戸惑うと思うんだよ。ちょっと風景を変えてやらないと、ファームの捕手に「入り込めるかも」という隙を「あえて」与えてあげる余裕を感じたいんだ、二人から。「負けたくない」という想い、二人だけでぶつけ合うのではなく後輩にも味合わせてやってほしい。 

    梅野、坂本の下の世代の捕手を育てる為にもね。

  2. yalkeys より:

    期待通りのJN(英語表記だと私と同じ2文字なんです笑)の快投でした。嬉しいのは近本の久しぶりの猛打賞(マルチ安打すらずっと昔)と中野の盗塁ゾーンに入ったことです。
    勝ちパの投手を温存しての6連勝、トラファンにはゴールデンウイークプレゼントの前半と理解しています。山本の溌剌プレイも頼もしく、継続を信じています。ヤクルトには京セラでの借りを返す絶好のチャンス到来です。

  3. なかっち より:

    先ずは純也の今期初勝利おめでとう。
    ストレートに角度がつくようになり、フォークとの見分けがつけづらくなった印象を受けました。
    暫くは中10日くらい空けながらの登板になるのかな?
    あれだけのピッチングを見せられて、私個人的にもはやる気持ちを抑えながらコメントさせて頂いてますが、明るい兆しが見えて来たように思います。

    私は先日今週負け越すようなことがあれば、優勝はほぼ無くなると書かせてもらいました。その理由は読売との3連戦があったから。
    それをまさかスイープするとは。笑いが止まらない。
    しかも勝ちパターンの投手陣を休ませる事が出来たのも大きい。

    この6連勝中投手陣は全て3失点以内に抑えてくれてます。本当に頭が下がります。
    勝ち負けは打線との兼ね合いもありますが、タイガース得意の機動力を駆使した攻撃も見られるようになりました。

    大きなハンデはしょいましたが、まだまだ先は長い。少しずつ借金を返済とか思ってましたが、乗れるならビッグウェーブに乗ってしまい一気に返済してしまおう(笑)
    次はヤクルト。開幕3連敗の借りを返さなければいけません。投手陣がしっかり試合を作り、ヤクルトを飲み干しましょう(笑)

  4. 西田辺 より:

    嗚呼、何と言う幸せな黄金週間。
    約9年ぶりの東京ドームでの読売3タテ。
    超の付くほど苦手な高橋優と、先発投手陣の欠員で今季初先発のチャンスが
    回ってきた西純矢。
    試合前は、例え結果はどうなろうと西の成長を愛でる試合にしようと覚悟した
    こちらの思惑を、良い意味で裏切ってくれた。
    入団から色々とフォームを試行錯誤しながら、昨日の様な後ろを小さくして、
    シッカリとボールを叩ける形に辿り着いた今季。
    前回のファーム戦では、味方がノーヒットに抑えられて勝ち星は適わなかったが、
    西も1失点のみの完投で、やってきた事への自信を持って一軍昇格。
    登板予定の割り込みがあったが、首位のチーム相手に一発快投を見せてくれた。
    昨日の投球を見ると、ローテの谷間と言うにはもったいない内容。
    投げ抹消を使いながらでも、その成長を見ていたい投球でした。
    2回にウォーカーに喰らった一発は、今後の反省材料か。
    ファームや非力な打者なら、あれでも打ち取れたはずだけど、あの球場で
    外国人打者に追い込んでからの甘い球は禁物。
    前日の土曜日には、広島広陵高校に通う弟の凌矢君が広島県大会準決勝で3本の
    ホームランを打ったとか。
    兄の純矢にとっても、いい刺激になったのかも知れません。
    6連勝で浮かれていたい所ですが、チームの借金はまだ10も残っています。
    1つ1つ、目の前の試合やプレーをシッカリ丁寧にこなして行けば、完済できる
    日もそう遠くないでしょう。
    明日からは甲子園に戻ってヤクルト戦。
    連休で多くのお客さんが詰めかけてくれると思います。
    兜の緒をギュギュっと引き締めて、燕退治と行きたいですね。

  5. 岩修 より:

    西純の150キロ超の速球に高速フォーク。さらにカーブ、スライダーに2シーム。爽やかなスマイル浮かべながらの熱投に読売打線は沈黙。5回の山ヤスの美技とタイムリーにまた痺れた。
    西純の心の中の叫びは天国の御父様に聴こえたかな。ウイニングボールお母さんに渡したいの一言に内の奥さん涙涙…。少しかもだけど鬱憤晴らした糸原と梅ちゃん。
    助っ人にならないロハス、マルテの代わりにベテラン宇宙人糸井がチームを救う。猛打賞近本も鋭い目が光って見えた。そしてゲーム収束ペア、岩貞と加治屋。本当にビッグウェーブ来そうな気がしたのだった。

  6. タクロー より:

    意地

     笑顔は、そばで見つめる母と空から見守る父に。そしてその裏には「何クソ!負けるもんか!」と、少年から青年になった純矢の決意。
     結果が出ない悔しさ、守りでカバーできぬもどかしさ、優先起用だとの批判、誰にも劣らぬ ハートの強い男 の反撃。
     紙面を飾るのは守りだけじゃないぞ、前夜の後輩の活躍、穏やかなる虎のリードオフマンの強い信念。
     東京ドームで読売に3タテ。こんな気持ちのいい朝はない。虎の意地、今からだ。

  7. りさ より:

    冬眠長かった
    どこでも守れる山本、すばらしい

  8. いわほー より:

    痛快6連勝!
    西純、この一年で成長したな。
    高校時代、強打者でもならしたバッティングも見もの。
    ノムさんなら二刀流試してみるか?と言うかも。
    よく、四天王と言われる場合、大抵一人くらいは名前だおれすることが多いけど、この年の四天王に宮城も足した五天王は高卒3年目にしてはあり得ないレベル。(実は西純だけがその「大抵一人くらい」じゃないかと心配してたことは内緒)
    及川も早く戻って来てね。

    山本は右左関係なく二番セカンドで当分固定してもいいんじやない。
    あと、打てん三兄弟(近本、糸原、梅野)に当たりが出たら、そりゃ点になるわな。
    とりわけ健斗は打ってなんぼなだけに、ネットで散々叩かれてたもんな。
    去年の4月のように打ちまくってくれよ。

  9. 虎ジジィ より:

    西純矢の屈託の無い笑顔に癒された一日でした、あんなに楽しそうに野球をしてくれると こちらまで笑顔になる。
    あの怖い打線を狭い球場で7回3安打1失点の内容は「アッパレ」のヒトコト、フォークボールはキレッキレでした。
    高校時代の「BIG4」の中で一人遅れをとっていた鬱憤を一気に晴らすような投球で、今後も先発ローテで間違いなく活躍してくれるでしょう。

    打線も苦手高橋に苦しみながらも、しっかり追いつき讀賣自慢の勝ちパ投手を二日連続で攻略。
    やっと矢野野球の原点である「積極走塁」全開で後半はやりたい放題!
    どちらが首位か分からない程チカラを見せつけた快勝でした。

    とはいえ、まだ借金は二桁あり2勝1敗ペースでは返済に10カードかかる。
    この東京ドーム3連勝のような戦いをどんどん続けて欲しいもの。
    伊藤将、藤浪、ガンケル、一平ちゃんも戻れば「ビッグウェーブ」起こせるかも。

  10. ヒデボー より:

    借金10あるのに清々しい朝。視界良好!

  11. Akira28 より:

    TORAOさんの見事なコラムにもう何も言う事はありません。
    う〜ん、チムドンドン!
    やっと山本に光が当たって来たぞ!
    糸井、有難う‼︎

  12. 虎轍 より:

    ザ・野球少年みたいな西純矢の今季初登板初勝利が嬉しいですね。
    ホームランを打たれた球は梅野の要求に首を振り、投げた球も構えたミットよりも真ん中に入った失投でしたからね。
    そこは反省しつ、次回登板も頑張れ!来週は母の日に登板になるのか分かりませんが、親孝行息子が虎の救世主になってもええんやで!
    野手陣はしっかり守れて、走れて、見極めて、打ってでGを圧倒出来て良かったです。
    西純矢の代打で出た糸井がストレートに負けてるのに最後は打てる変化球が来たのも良かったし、しっかり仕留めたのも良かった!GJ
    最後の島田タイムリーからの一塁ランナーでの長駆ホームインのベーランも良かったよ!GJ
    9連敗したなら9連勝したらええんや!
    借金が残り10あるなら、あと10連勝したらええんや!ゲーム差が9ゲームあるなら、あと18連勝したらええんや!
    矢野監督の言うビッグウェーブを起こそう!
    疫病退散!
    頑張ろう日本!