プロ野球史上最弱だって

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開幕から負けっぱなし状態を除く、最低勝率記録を樹立したのだそうだ。私の記憶にもある、クラウンライターから西武となって所沢に移転してきたばかりの、まったく勝てなかった時のライオンズすらも下回り、さらには伝説の超絶弱小球団トンボユニオンズにも出来なかった数字だという。
佐々木信也氏が所属していたことでも知られる高橋ユニオンズは1954、55、56の3年間だけパ・リーグに存在していた。真ん中の55年はトンボ鉛筆との提携によりトンボ・ユニオンズと名乗った。
《チーム内の雰囲気は暖かく、サヨナラエラーを犯した佐々木を誰も責めず、抱えあげてベンチに連れて行った選手もいたという。佐々木は当時「ああ、なんていいチームなんだ」と思ったが、後年「そんな高橋だから弱かったんだろう」と振り返っている(Wikipediaより)》

今のタイガースにそんな雰囲気があるのかないのかは知らんが、とにかく前の年に12球団最多勝だったチームが、プロ野球史上最弱に成り下がるなどというのは、普通に考えればあり得ない話だ。それをどう解釈するか。
ひとつには、「いや、あり得るのだ」とするもの。両リーグ2年連続最下位球団が優勝するのだから、前年最多勝利が史上最低勝率なることだってあるとする説。
もうひとつは「いや、さすがにそれはあり得ない。単なる偶然であり、試合を重ねていけばいくらなんでもトンボ・ユニオンズの最終勝率(.300)を下回ることはない」という説。

どっちにしても、それを引き起こすのは人間の脳であるのは忘れるべからず。どうやっても勝てないと思い込めば打てるものまで打てなくなり、勝てなくなっていく。
そのうちなんとかなるだろうと、自分でコントロールできる範囲のことをしっかり準備してアフターケアしていけば、自然の摂理が働くようになる。
おのれではいかんともしがたいことについては、情報を入れないことも大事だ。自分の行動が及ばないことは祈ることしかできないし、祈ることしかしないで生きていくこともできない。
それぞれが自分のやるべきこととそれ以外を区別して、「オレはやった」と割り切ること。そのあたりからゆるゆると変えていこう。選手たちにはそう言いたい。
責任者はゆるゆるというわけにはいかないが、空気を換えるにあたっては演じなきゃいけない部分もある。
ピッチャーみんなよう頑張ってるね。報われないけど、苦しい時に力がつくんだよ。

コメント

  1. とらかっぱ より:

    史上最弱ですか。最近は負けても「あぁ今日も負けたか」って感じで不感症になってますが、勝った時にはどんな感情になるのだか自分でも想像できません。

    9回をピシャっと抑えた久々登板の加治屋を10回も行かせるところに、結局選手頼みの采配に映ってしまいます。コロナでブルペンメンバーも緊急入替があり12回までを見据えた続投だったとは思いますがそうは問屋が卸さなかった。加治屋も9回だけで降板してたら約一年ぶりの登板を良い形で終え今季は行けるぞって自信になったであろうに・・・

    昨日のゲームの問題点はそこじゃないですよね。打てない打線に問題が多すぎ。また出た矢野監督の「選手個々の状態を上げて行ってくれないと・・・」選手任せ発言。スイング修正や狙い球の絞り方は当然選手自身が考えないといけないが、チーム状態を変えるにはやはり作戦面でベンチがリードしていかないと選手は、打てない→打たなきゃ→焦ってフォーム崩す→更に打てなくなるって負のスパイラルに陥ってしまいます。脚のある選手でスタメンを固め「今日は足攻めで行くぞ」とかエンドランやディスボールの盗塁指示出したりしないと負けの責任が全部選手に行ってしまいます。

    しかし捕手2名体制はいつまで続けるのでしょうか。昨日も梅野を途中から出しましたがベンチメンバーに捕手が出来そうな選手は見当たりません。勝てないし打てないので背に腹は代えられないのかも知れませんが、有事の際に備える事も大事な事です。いち早く3人体制に戻すべきかと思います。

  2. 虎ジジィ より:

    さすがに「トンボユニオンズ」は知りませんが、現状を観ると最終勝率0.3をも下回りそうな予感すらします。

    「弱り目に祟り目」と言いますが、ローテ投手二人のコロナ離脱は密かに「逆に潮目が変わるかも」と期待しましたが淡い夢でした。

    緊急登板の一平ちゃんは持てるチカラを存分に発揮してのナイスピッチング、他のリリーフ投手も良く繋いだけど、打線が全く奮わず延長戦に突入した時点でなんとなく結果は予想出来ました。

    コラムの中でも描かれているようにプロ野球の歴史上、同じプロ同士の戦いで16試合して1勝なんて数字はなかなか出る記録ではない。
    かと言ってボロ負けしている訳でもないので、目に見えない「何か」の原因があるのでしょう。
    その「何か」が解決するまではトンネルは抜けられないかも…
    早く糸口を見つけて欲しい。

  3. 西田辺 より:

    タイガースを見ていると、プロ野球の色んな歴史が垣間見れて大変勉強に
    なりますね。
    トンボ・ユニオンズは後に大映スターズに吸収合併される形で大映ユニオンズに
    なり、翌年毎日オリオンズとの対等合併で毎日大映オリオンズ(大毎オリオンズ)
    となり、その系譜は現在の千葉ロッテマリーンズに繋がっていきます。
    まぁ、プロ野球の歴史の中で、長年「弱かった」という事の代名詞にされ続けて
    きたトンボを下回る勝率になるとは。
    投手有利の球場とは言え、余りに打てなさすぎます。
    コロナウィルス陽性判定を受けた伊藤将に代わって、小川一平が緊急登板。
    4回2/3を被安打2の無失点。
    その後を継いだ投手も頑張った。
    9回、右打者3人を連続三振で斬った加治屋が10回のマウンドにも。
    先頭石川は何とかショートゴロに抑えたけど、8番京田に2ベースを打たれ
    (これも本当は一塁で止めて欲しかった)続く代打根尾に対しても制球に苦しむ。
    根尾の打席の途中で、梅野が一瞬ベンチを見たんですよね。
    おそらく、明らかに左に投げづらそうにしている加治屋を見かねてベンチに
    シグナルを送ったように見えました。
    しかし、ベンチは動かず。
    ただ流されるままに根尾四球、大島サヨナラヒットに繋がってしまう。
    投手を替えて、抑えたという保証はないけれど、キャッチャーがベンチに送ったで
    あろうシグナルを無視して負けるのとでは、選手とベンチの間の信頼関係には
    雲泥の差が生まれてしまう。
    選手を信頼するのは構わないが、同時に状態の見極めを放棄してはいけない。
    個々の選手の状態もそうだけど、もしかしたらこの低迷はベンチと選手の齟齬から
    生まれているのではないでしょうか?
    ふと、そんな事を思ってしまいます。

  4. とし虎 より:

    勝率0.067ですか…。143試合換算だと年間9.6勝となります。巨人は既に12勝してますが。選手が「負け慣れ」になってないか心配です。

  5. ヒデボー より:

    昨日は勝敗もですが、スタメン見てガッカリ…元に戻した感プンプン…
    問題てんこ盛りですが、佐藤輝の守備位置(サード)固定して、打撃に集中させて欲しい。

  6. 岩修 より:

    長く応援してきたけど、こんなに勝てないのは初めてで何かの怨念みたいで怖い。
    Aクラスにいた事で目だかなかったけど、ここ2,3年で失った宝の多さも影響していると思う。
    誰よりも練習していた鳥さん。周りに躊躇無く檄をとばす留さん。
    卓越した野球論を持つ球児さんに、30歳過ぎてから開花した能見さん。
    彼らの様に背中を見せて指導するタイプの存在がいかに大事なのかと思い知らされた。
    淡々と凡打するのを見て、今よりもっと練習するしかない訳だから内容ある練習をと。
    個人技の向上は自分たちで磨き、次の体制に生かしましょう。
    勝つのはそれからかな?

  7. より:

    この期に及んで「連敗地獄に陥った最大の要因はブルペンである」と言っているアホな評論家がいるので、ひょっとすると首脳陣もそう思ってるかもなどと超不安になってます・・・(まぁブルペンがしっかりしてれば確かにあと3勝くらいはしてたと思うのでそうすると借金7ですから今の半分くらいには収まっているという点ではある意味正しい指摘???)

    暗黒時代も金本政権最終年も上回る貧打がプロ野球のレベルで存在するとは思いもしなかったです
    セイバーメトリクスで言う「リプレイスメントレベルの選手を用意することも実は大変難しいこと」を今まさに体感しているわけですね・・・

  8. 虎世界一 より:

    トンボと当時の西武は選手寄せ集めで中々チームとして成り立たなかったときいてます。今年の阪神もやっと開幕投手以外に、主力選手にコロナ陽性がでて、良い原因が出来たんではないでしょうか。
    しかし打てないならなぜスタメンをもっと入れ替えないんだろうと思ってしまいますね。

  9. 夜叉が池 より:

    もう辛抱できん!
    こんな状況では、チームが崩壊してしまうやんか。今シーズンに進退賭けてるベテラン、中堅も居てるんやで。
    監督は休養。井上さんに代行してもらって、せめて闘う集団になって欲しい。そうでもせんと、どうにもならんと思う。矢野さんが監督になって、捕手としての緻密な試合運びと、「必死のパッチ」の熱い指導に心底期待してただけに、やりきれないものがありますわ。

  10. yalkeys より:

    ファンがホントに可哀想でなりません。
    「僕たちの野球」なんてどうでもいい。甲子園にはほど遠い地味で真面目な高校野球じゃあるまいし。プロなんだから「勝つ野球」を目指して欲しいです。常識ある監督なら自ら休養を申し出ても不思議ではありません。143試合目だけ最後の采配をしてもらいたいです。

  11. こうさん より:

    タイトルをスクロールすると下から二番目に「今季初勝利」がある。…2連敗したら勝利という文字がない10個の文章が並んでしまう。

    …こんな細かいことを探すなんて、もう「何かにすがりたい」という想いに支配されてしまっている。9回の表も無得点で終わった時に「サヨナラの御膳立て完了」と思ってしまった。ベンチも選手も初回から「あと一回ダウンしたら負け」の様な顔をしているのが不憫になってしまう。

    スパイスって売ってるよね?まだ見付からないのかな。

    • こうさん より:

      補足です。「和田監督時代から見付からないスパイス」という意味です。解りづらくて、すんません。

  12. タクロー より:

    「試行錯誤」か、「思考」が「錯誤」か「停止」か。

     コロナ禍に耐えてよく頑張った!感動した!
    すまん、古くて。すまん、よく見てないけど。
    首位とはまだ10ゲームだ。まだ始まって16試合終わったところだ。さて、あとどれくらい開くやら。
    1.0.1.0.か。ここ4試合の得点パターンからすれば、今日は1点入るぞ。法則通り輝明のソロホームランで。
    思考停止している場合じゃないぞ!ええ加減に4番サード輝明に固定してくれよ。君がいなくなれば、そうなるのだから。

    • より:

      今だと4番輝明にしちゃうと輝明に辿り着くまでにしょぼい打者が入ってしまうので1近本2輝明3大山か1近本2大山3輝明かにしないといけないですね・・・なんなら1輝明でも1大山でもいいですけれども・・・とにかく比較的打てる3人で1~3番を組んで打席を多く回すしかできることないっすね・・・(辛

  13. 虎轍 より:

    キャンプイン前に辞めるって言うたから野球の神様が怒ってはるんやわ。
    野球の神様の怒りを鎮める為には、その発言をした監督を替えんとアカンのかなぁ…

    前年最下位から優勝したチームがあるなら、前年最多勝のチームが勝てないって事もある訳で…

    WWEの殿堂入りしたプロレスラーの言葉があります。「あり得ないことではない」
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

  14. 虎思翁 より:

    今日までに消化された試合数が年間試合数の1割余ならば残り9割弱の試合が残されて居て、予測はつけ難いが嘗てのトンボユニオンズの勝率をも下回る数値に低迷している要因を分析解明して然るべき対応策を講ずる責務を現場首脳陣は負って居るにも拘わらず、その気配すら見えないし伝わって来ない。監督は勿論、投手コーチ、打撃コーチ、バッテリーコーチに守備・作戦コーチ共々に責務怠慢と言わざるを得ない。
    こんな状態を続けてゆけば、申告敬遠ならず『申告敗戦』制度を申請すれば…… 洒落にも成らぬ

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