外国人「補修」完了

スポンサーリンク

 藤川俊介外野手が1週間遅れの入団発表をして、これにて無事にドラフト指名選手全員入団。良かった良かった(公式)


 先発、リリーフどちらのでもメジャー経験のある左腕、ケイシー・フォッサム投手(31)と契約(公式)。1年60万ドルの契約だという。
 これにて今オフの補強はひととおり終了。新しい新外国人はそれぞれ、赤星、アッチソン、ウィリアムスの穴埋めを強く意識した人選だった。正式契約になったブラゼルにジェンを加えた外国人5人体制となる。
 それにしても、外国人については本当に意識を変えなきゃいけないと思う。そりゃ今だってもともとの体のつくりが違うから、パワーの差、頑丈さはあるけれど、昔のような「レベルの差」と感じることはなくなった。欲しいのは飛距離なのか、闘争心なのか、身長なのか、剛速球なのか…外国人選手をレベルの高いものというくくりではなく、必要な要素、パーツとして考えることが重要だ。その理屈の上で、員数が足りないということであれば、一定レベルの員数として他の選手と同様に扱っていく。それが大事。
 2年契約の締結待ちと言われていたカープのルイスが「家族の健康問題」という理由で、帰国することになったというニュース(スポニチ)を見ても、またアッチソンの事情を思い出しても、外国人選手はあくまでも一時的な「借り物」として考えていくしかないと改めて感じる。どんなにチームに馴染んで活躍しても、メジャーから良いオファーがあったり、家族の意見や状況など、チームを離れていくリスクは際限なくある。だからあくまでも要素、パーツ、目的限定…外国人選手については、球団も、見る方も、そういう感じの意識変革が必要なのだと思う。「補強」ではなく、「補修」とか「応急処置」って感じ、それが良いのだと思う。
 そういう意味で今年の外国人は悪くないと思う。それぞれの選手のことは何も知らないけれど、球団が「補修」を行った意味は理解できる。もともと中継ぎの中核をアッチソン、ジェフの外国人2枚に頼っていたという所が問題ではあるけれど。
 あとは、それが「補強」なんかじゃなく、単なる「補修」に過ぎず、そこには空白があることをきちんと認識して、応急処置でしのいでいる間に次の土台を建設して行くことだ。ついつい見えにくくなってしまうけれど、それを忘れないことが重要だと思う。

コメント

  1. ジジィ より:

    コントロールの良いフォッサムは実績からみて、かなりやってくれそうな気がします。
    今年の外国人補強は、全て抜けた人の穴を埋めるいい補強に見えます…が、機能するかはまだわかりません!
    toraoさんもおっしゃるように、普通の外国人は『借り物』だと私も思います。しかし、ジェフだけは「違う」と信じていますし、今だに赤星の時に近い喪失感はあります。
    どんなカタチでも帰って来てほしい…

  2. スーパーエリーバ より:

     昨夜は失礼しました。
     各国、本気度に温度差が有ったにせよ、WBC連覇で解る様に、日本の投手のレベルは世界的にも高いと思います。各国代表の選手が、日本人投手に抑えられる姿を見ていると、そりゃフォードが打てる訳ないわ(笑)と思ったものです。
     外国人投手も、グライシンガーや、アッチソンの様に、コントロールが特に良い投手でないと、日本では通用しにくくなっていると思います。リスクを考えると、外国人選手に頼る時代は終わりつつある様に思えます。でも、現状まだまだ外国人の当たりハズレがチームに及ぼす影響は大きいですね。

  3. 拉麺 より:

    外国人選手をいきなり中心に据えようとするような考えは間違いですよね。
    買ってきたベニヤ板を柱にはできないでしょう。

  4. 西田辺 より:

    Gラミレスのように長年日本の野球に対応して結果を残している選手ならまだしも、
    来日初年度の外国人選手に過大な期待は禁物ですね。
    ましてやチームの命運を握らせる等は愚の骨頂。
    あくまで現状どうしても埋まらない穴を「補う」感覚で丁度かも。
    ルイスやアッチソンを見ていると、選手以上にその家族に対して金銭以外でも最大限のケアをしないと
    長期残留は難しいのかも知れませんね。
    裏の事情は分かりませんけど(笑)

  5. 熊虎 より:

    藤川選手入団決まりましたね。タイガース側の期待度と同様、私も凄く期待している選手です。
    タイガースの指揮官から見て外からはなかなか分からない隠れた弱点の一つに「自由度の高い右打者がいない」というのがあるんだと思います。矢野・狩野・桜井・新井・関本、それに城島も確かに素晴らしい右打者ですが各々、「役割を持った打者」すぎて高橋くらいしか自在に配置できる役者がいない気がします。
    あくまで指揮官目線からすると、ある程度打率が稼げて足が速い右打者は藤川にしてもマートンにしても代打→守備のバリエーションが非常に増える駒を手に入れたんじゃないかと思います。
    入団時に「ミソ」のついた選手は、後々「あの時彼が入ってくれなかった場合を考えると、空恐ろしい」存在になってくれ沿うな気がするんですよね。

  6. みさき より:

    来年の阪神は磐石な体制の基本が完了した、って解釈で良いですか?

  7. BUCK-TORA より:

    「枝」ならとにかく「幹」の流出は困るなぁ。
    我等が阪神タイガースの場合、背番号44の神様を獲得した栄光がある以上、未来永劫追求して行くのでしょうね(笑)
    私も熊虎さんと同様に藤川に期待しております。なんなら、過度の期待と言ってもいいぐらい。
    今の外野陣にとって広い守備に強肩は有り難い存在になりますね。

  8. のののー より:

    金村、高橋が育成になるのが少し早いと思ったら、現時点では支配下登録は65人なんですね。巨人や中日のようになるべく多くの選手を安く取るために育成枠を使うのではなく、ボーダーの選手に競争を促すために育成枠を使うというスタンスで、悪くないと思います。「2軍の試合で活躍した育成選手を支配下登録する」という現在のシステムだと、そういう元育成選手がゴボウ抜きで1軍に上がってしまい、2軍の意義がなくなってしまうので、オープン戦の成績を見て数人を支配下登録する方が良いと思います。

タイトルとURLをコピーしました