「マル暴」上坂の生きる道

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輝く18歳ダルビッシュ対スーパーおっさん吉井(40)。おっさんがダルに初黒星をつける。でもおっさんが若手だった頃、同じ釧路で、時の近鉄・仰木監督がしかけた「一軍枠争奪生ビール早飲み対決」に勝ってチャンスを掴んだなんていう逸話を知ると、実に味わい深い。
パ首位攻防。Hが先取。順位というより「アドバンテージ1」をめぐる攻防か。Mとしては、勝負付け終了を容認するわにはいかない。
4.0差?予定通り。まーったく問題なーし。なんてったってあっちは10連勝、こっちは「今季最低ゲーム」。ここらあたりが流れの変わり目だろう、普通(笑)。
それにしても「やっちまった」。こんな試合を見せられた時は、良い子になる必要はない。罵声を浴びせてあげるのが礼儀だ(笑)。
ま、1敗は1敗。切り替えやすい試合だと思う。
この日のブラウンはまったくダメ。すべて甘めに入ってしまう。毎回先頭打者を塁に出し、ピンチを背負いながら、3回終了まで岩村のHRによる2点で収まっていたのは奇跡的。しかしやっぱり4回先頭にヒット、死球でランナーをためて宮本に3ランHR。
画面には2回の段階で4人のリリーフが作り始めている様子が映し出されていた。それほどどうしようもないブラウンだったのに、結局後手を踏んだ感は否めない。3回先頭打者を出したところ、遅くとも4回先頭打者を出したところでは、準備としても、きっかけとしても代えることができたはず。
大勝でも大敗でも、打撃陣が勝手に試合展開を決めちゃうのがタイガースの悪しき伝統か、実に潔い負けっぷり。0?5となった4回以降、出塁は矢野のヒット1本のみ。スワローズの館山にわずか101球での初完投、初完封を献上した。優しすぎ。
久々一軍マウンドの能見、Max146km/hの直球が来ていた。結果的にヒットも打たれ失点もしたが、7回は野口の配球にも問題があったように思う。腕の振りはよくなっているので、精度が上がれば期待できそうな内容だった。
同じく久々の桟原。こちらは能見が残したピンチを下位打線とはいえ三者三振で切った。9回もエラーがなければ三者凡退の内容。良い投球だった。もちろん、エラーの後、切り替えできず四球、連打となってしまったのは次への課題だが、その責任は野手陣に感じて欲しい。
守備の乱れがあちこちで。恥ずかしさのあまり集中も何もないということだろうが、しっかりせい。今岡の守備範囲の狭さについては、言って治るものでもないのでアレだが、正面の球は身をていして前に落とす、そんな基本がなっていないのはいただけない。「ピッチャーフライ」の落球は決めごとの不徹底。9回二死一二塁からラミレスのライト前ヒット、ライト上坂、一走を三塁で刺そうとしてダイレクト送球、結果三塁で刺せず、打者走者の二進を許した。なんとかアウトが欲しいという気持ちはわかる。だが、そういうプレーは、練習で10回やって10回成功してからだ。いつまでたっても「マル暴」マークが取れない。
だが、4回以降のアッサリ打線の中で、唯一粘りを見せたのが上坂だった。追い込まれてからも、この日他の打者が手を焼いたシュート気味の直球をカット。ファールを4本重ねた。結果ミートしたものの、やや変化球にタイミングを外され遊ゴロに終わったが、赤星、鳥谷、藤本らがこういう打撃をしていていれば、状況は違っただろうにと思わせる内容だった。ドラゴンズの川相は、打席に入ると、あからさまにファール狙いをやってくる。こんなイヤな打者はいない。上坂が「マル暴」マークを外して、プロで生きていくためには、ぜひこの技術を磨いて欲しいと思った。

コメント

  1. みんな火ダルマ

    甲子園でのヤクルト戰。
    阪神の先發はブラウン。
    ローテーションの谷間的な存在ながら、まだ負けなしの4勝だつたかな?

    初囘、岩村に2ランを打たれて、2?0。
    2囘表はノーアウトで2壘1壘のピンチをなんとか抑へた。
    3囘表もノーアウトで2壘1壘のピンチをなん

  2. 阪神大敗!反省すべき点は早く反省して、次へつなげよう。

    7月30日 対ヤクルト 聖地
    阪神 大敗

    最初に、本日聖地に応援に行かれたファンも皆さん、お疲れさまでした。
    なんとも言いようが無い試合でしたが、今日のことは忘れて、明日からまた頑張って応援しましょう。

    ここからは、試合内容です。一応書いたので・・・(あ

  3. komaro.net より:

    【負け】神話はおしまい

    ブラウンに初黒星。不敗神話は終わりました。神話って程じゃありませんが。今度こそ…

  4. いわほー より:

    ブラウンが投げる時は、打線が活発に得点してくれる、というジンクスはかなわなかったか。投げる球がことごとく甘めに入ってしまっては仕方がない。それはそれとしても、終盤の展開も緊張感ゼロだった。負けた側が口にすることははばかれるが、いわゆる「捨て試合」。余計な消耗をせずに負けることも優勝するための生活の知恵か。本当なら先発の序列からいうと、5番手の杉山でもおかしくなかったのだが、あえて杉山をとばしてブラウンだったのは「そら将よ」のひらめきか。もしくは「長期ロード」前の試合となる、今日の試合のゲン担ぎに杉山をとっておいたのか。杉山には「火打ち石」を打ちならしてもらおう。
    世間もいい加減「死のロード」なんて死語を使うのはやめて欲しい。遠征に6時間も8時間も汽車に揺られて移動したり、夜は夜でエアコンも無く、飲み屋のはしごで気を紛らすしかない時代の話なんだから。

  5. torao より:

    厚いです…そしてなんとも眠い日曜日。
    to いわほーさま
    今、H?Mを見ていたのですが、新垣がメッタ打ちにあっていました。それでも渡辺俊から松中が特大の一発!極端な話、これでHファンも納得して帰れるってもんです。
    HRでなくとも、赤星の盗塁でも、なんでも良かったんですけどね。その点、とても残念でした。
    さあ、期待の星、杉山投手責任重大ですね。楽しみですよ。

  6. ヤクルトが3試合分の点を取ってしまいました。

    ヤ200 301 034=13 神000 000 000=0 [投手] (ヤクルト)館山 (阪神)ブラウン?江草?能見?桟原 [勝]館山7勝3敗 [負]ブラウン4勝1敗 [本塁打] (ヤクルト)岩村17号ツーラン、宮本5号スリーラン 会社の帰りにヤクルト買って飲んだのに、 残念?!井川髪斬り! って、わしが

  7. おかぼん より:

    桟原はそうは見えないけど鳥谷より年下で,今の一軍登録メンバーでは最年少,そういう若手が手ごたえを得られたかもしれない2イニング目の最後であのエラーはね…。まあ当の本人も自分の甘さを感じてたようだから,こちらも,なんとか「惨敗の中に一筋の光明を見出そう」なんてセコイこと考えずに,負けは負け,課題があるから前進できると切り替えていきましょう。
    カード勝ち越し,2勝1敗ペースであれば何も心配はいらない。実際4万7千超えるファンが来ているわけだから,露骨に「捨て試合」にするわけにもいかないし。
    …しかし,実際どういう起用をすれば「捨て試合」なのかな,とも思うんですよね。9点差になって,サードをセキや片岡に交代させたとして極端に戦力落としたということにはならないでしょう。むしろ,打つべき手を打たないというほうじゃないのかな。
    来週は5試合なのでブラウン2軍は予定通りとのことですが,代わりは誰なんでしょう。ぜひ好調ダーウィンを試してほしいです。

  8. のののー より:

    昨日みたいな試合は時々あってもいいのでは。私は桟原の3連続三振でお腹いっぱい。「敗戦処理専用」な投手は12人の中にいないので、今の阪神に純粋な「捨てゲーム」は有り得ませんが、金本以外のベテランは総交替でよかった。
    近未来の展望としては、しばらくは福原の時は先発マスク野口でお願いします。能見はもう一回投げさせて、芳しくなければいよいよ太陽でしょうか。ダーウィンは今はリリーフなので、上がるとしたら桟原と入れ替わりなのが微妙。

  9. torao より:

    厚いですって何でしょう(苦笑)。暑くておかしくなってます。
    to おかぼんさま
    おっしゃるように、現在のタイガースなら、大敗の展開で若手を出したところで、捨てたとは思いません。たとえば浅井がマスクをかぶったり、片岡がサードを守ったりしたら良い起用だなあと思います。赤星に代えて豊でもちょっとワクワクします(笑)。これはすなわち、見る側の問題なのかも知れませんね。客の立場ではなく、首脳陣的な発想で見ちゃっている(笑)。
    to のののーさま
    野口、または浅井ですね。たまーには浅井スタメン見たいです。ほんとにたまーにで良いので。
    太陽もまだ二軍でピリッとしたところを見せられていないのが難点です。オープン戦の頃は素晴らしかったんですけどねぇ…。

  10. やぎちゃん より:

    お久しぶりです。大敗の中の記事ですが、さすが目の付け所が違いますね。おっしゃるとおり上坂の一軍定着に必要なのは、「粘り」だと思います。いやらしく、ガッツのあるユーティリティープレーヤーに成長してもらいたいものですね。

  11. のののー より:

    スペンサーもリグスも交通事故なので、ヒット数の差が勝敗を分けた形になりましたが、5?6月の采配なら7回途中で藤川を投入して1-0で勝っていたはずで、戦術の再検討が必要です。

  12. goldkazu3750 より:

    ブラウンを選択した事が間違いです。何故、杉山でないのか。期待の選手を数多く投げさせるべきです。昨日のブラウンは球がことごとくベルトより上で、どうしようも無かった。何故ブラウンが杉山より先か、理由があるなら教えて欲しい。
    能見は確かに今までより球速は出ていた。只、致命的とも取れる欠点がある。それは球が軽いことだ。今の球質だと難しい。もっともっと走りこんで、下半身をどっしりさせないと。線が細すぎる。いい物を持っているので、作り直して欲しい。太陽ははっきり言って「ハートの問題」だろう。イカツイ顔をしていても、インタビューを聞いているとよく分かる。そうでないと、オープン戦の最終にあれだけ力が抜けた楽なフォームで投げられて、シーズンに入ると全く違う投げ方になるなんて、考えられない。良い球を持っているのだから、メンタル面を鍛えて欲しい。
    toraoさんは優しいですね。罵声を浴びせるといいつつ、優しさが滲みでています。

  13. torao より:

    さ、はよ寝よ寝よ(笑)。
    to やぎちゃんさま
    ファールを続ける様はなかなか決まっていました。そういえば以前も粘って四球をとったりしていましたね。ただ、上坂がイヤらしい選手になりきれないのは、「野球を知らない」というかセオリーが入っていないというか、そういう部分なんですよね。せっかくボールを引きつけてファールにする技術があるので、そっち方面で頑張って欲しいです。
    to のののーさま
    今日の継投は難しかった!ちょっとよく考えてみます。
    to goldkazu3750さま
    いやいや罵声は、当日、現地にいた方の話。もっとも私も当日は罵声を浴びせながらテレビ見てますよ(笑)。
    能見投手の、線の太さ、球の軽さのお話ですが、それを言っちゃあ、能見選手の生きる道はないでしょう。星野伸のように、細くても、軽くてもやっていけるモノをつかまないと。端的に言ってしまえばコントロールとタイミングということなのでしょうが、現状では容易でないという点は私も同じです。
    私は3連戦の初戦が杉山でも良いと思っていました。おそらく館山をナメたということじゃないでしょうか。あるいは、第2戦を軽視、or 日曜を重視したとか。なにかもっと深い理由があるのかも知れませんが…。

  14. R62号 より:

    >こんな試合を見せられた時は、良い子になる必要はない。罵声を浴びせてあげるのが礼儀だ(笑)。
    もーーーっ!toraoさん、大好きです!(笑)
    本当に毎日、癒してくださってありがとうございます。
    私、ゆうべは罵声浴びせる気にもなれずに見てましたが、こんな時は暴れちゃった方が勝ちですね。(笑)
    「良い子」になってた自分を反省っ!(笑)
    でも、能見とサジが見られて嬉しかったです。
    今夜の杉山も惜しかったなーと凹むのはやめて、
    杉山と球児のために矢野っちを責めながら寝てみたいと思います。(笑)

  15. torao より:

    to R62号さま
    いつも変なことばっかり言ってナンなんですが、今回は思いっきり凹んでみるのもまたオツなものかと。だって、このまま終わる今年のトラじゃないですから。ここで凹んでおけば、後の喜びがまた大きくなるってもんです(笑)。

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