おかえり!タイガース サヨナラ?あの時の井川

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一二軍の入れ替えが難解…。5/4付、藤原を下げて上坂を上げ。結局藤原を使わず。走攻守どれをとってもバランスの良い、逆に言えば特徴のない藤原なので、使う機会が見つからないということだろうが、それなら上げるな。本人の身にもなってみろ。赤星のケガも考慮して上げた上坂は、代走にバント要員にと即使ったのに。ひょっとしたら試合前練習などで、その待遇を受けるだけの理由があったのかも知れないが…。藤原よ、腐るな。
5/5付、ブラウン、沖原を下げ、久慈、濱中を上げ。連敗脱出に貢献したブラウンを下げるのはなんとも忍びないが、下柳が戻るとなると致し方ないか。むしろ下柳の代わりに下げる選手に悩む。この中から誰かを下げるとしたら…桧山か?。
DHのある札幌でいよいよ濱中が復活。できれば甲子園の大歓声で勇気づけてやりたかった。8回ウラ大量得点後、桧山の打順で代打という考えもアリだと思うが、それではこの日桧山を使った意味がすっ飛ぶ。あくまでも桧山に対して丁重な岡田監督だった。
おかえり!強いタイガース。エースが試合を作り、四番が決める。それを彩る脇役がきっちり仕事をする。試合の流れが変わったと見るや、それをねじ伏せる中継ぎエースが立ちはだかり、勢いに乗って一気呵成にケリをつける。みんなが待っていたナイス・ゲーム。
ただこの日のエース井川の投球を見ていて、寂しい感覚にとらわれたのも正直な気持ち…。
先日のサンスポのインタビューで、井川が心境を吐露していた。井川は変わろうとしている。「とても打てないストレートがあり、それと同じ投法から変化球が来るのでなお打てない」という、私が大好きだった井川から「脱皮」したいらしい。その気持ちはよくわかる。20勝した一昨年、白星は打線の援護のおかげで、井川の投球自体はその前年より悪かった。昨年はさらに悪くなった。同じやり方ではジリ貧だと考えたのだろう。
井川は下柳を目指しているのかも知れない。下柳もここ数年で目覚ましく投球が変わった投手だ。移籍当初、星野監督は下柳を評して、(コントロールが「だいたい」なので先発向き)というようなことを言っていた。平たく言えば、物凄い剛球もなくなって、制球も甘いので、大事な場面のリリーフには使いづらいという意味だった。
しかし阪神で先発として使われる中で、下柳は制球の良い軟投派として完全に再生した。井川も目の前の壁を打破するために、下柳から少なからぬ影響を受けているように感じる。
しかし周囲が25歳の井川に求めるのは、36歳の下柳的「上手さ」などではなく、3年前の井川の「凄さ」である。このギャップがある限り、井川とその周辺には「きしみ」があり続ける。しかしそれが少しずつ埋まっていって、井川を、現在の下柳と同様な目で見る日が来てしまうのかも知れない。
2勝目をあげて、エースも変わってくるだろうという声もある。「今年の井川」として良くなってくることはあっても、「あの時の井川」のように変わってくることはないのではなかろうか。なんにしても頑固な男だから。

コメント

  1. おかえりなさい、toraoさん!
    淋しかったですよ?!毎朝。
    せっかく阪神勝ってるのに共有できなくて(笑)
    井川君についてはま?・・・
    言い出したらきりがないけど、
    もう、以前の井川君を期待してはいけないのかもですね。
    もっともっと、若手なんかがしっかり出てきてくれるといいんですけどねえ?。
    とりあえず、今日はしんじょ?が何をやってくれるのかを楽しみにしておこうと思ってます(笑)

  2. ばかぼん父 より:

    勝っている時に、なかなか辛口な記事ですね。
    代打では打てない桧山の降格は、強いチームならとっくにやっていると思います。桧山を使うぐらいなら、林など若い選手を少なくとも一軍の壁に当たるまでチャンスを与えるべき。若い選手の弱点が分かったところで下に落とし、それを克服できるよう練習させれば良い事。勝負所で、若手が育っていなければ、満を持して実績のある桧山昇格。今「気遣い用兵」をしているのは「余裕」でしかなく、あまり役に立つことではないと思います。
    井川は、毎年確実に自分の仕事ができる下柳のトレーニング法や調整法を自分で工夫しているところに影響を受けているでしょうが、ピッチングスタイルについては、上原やかつての江川のように、相手を見て、7分でいくか、全力でいくかを変えるようにしたいのでは?と思います。本人が全力で9回を投げきるのは無理になったと思っているのでしょう。
    ところが井川の場合、ここ一番で力を入れると、剛球がズバッといくのではなくて、ボールがスッポ抜けたり、トッ散らかって、結局6回までしか、もたない投手になっているのが今の現状。この後、メリハリの付け方を習得しようとするか、剛球をいつも投げ続けられる体力をつけようとするかは謎です。
    でも井川にメジャーへ行こうという気持ちがある限り、(ここ一番では)toraoさんのイメージ通りの投手であろうとしていると思いますよ。

  3. torao より:

    to ちょびうささま
    おおげさ?(笑)。あ、そうか大型連敗中でしたからね、あの日はみんなでホッとしたかったですね。でもそう言っていただけると嬉しいですよ。
    井川に期待していないってことはないんですよ。ただあの井川はもういないのかなって。今年の井川ももっと良くなってきそうですよ。
    to ばかぼん父さま
    鋭いですね(笑)。負けた日は優しくて、勝った日は辛いのが当ブログの特徴なんですよ。根が天の邪鬼なもんで(笑)。
    井川について、まったくおっしゃるとおりだと思います。がむしゃらにやってきた結果、自分で考えて壁を破ろうとしているのだから、がんばれ!と応援する気持ちでいっぱいです。ただ、私が22歳の井川を見て、この男はどんな大エースになっていくのだろうと勝手にふくらませた妄想からどんどん離れていくのが寂しかっただけなんです(笑)。今さらですけどね。

  4. いわほー より:

    勝てば3割の戒め、負けても3割のお褒めをいれるのがスポーツ紙のバランス感覚の気がします。ここはスポーツ紙ではないので、勝って100%批判しようが、負けても褒めちぎってしまおうが大いに結構。枠にはまらない論評をこれからも期待しております。
    toraoさんおかえりなさい。
    今日から「やってみなけりゃわからない!」セパ交流戦。楽しみですが、ついついオープン戦と見間違いそうです。^^

  5. torao より:

    to いわほーさま
    いやいや、いわほーさまがおっしゃるとおりで、もう、3日が限界でした(笑)。シーズン中はムリです(笑)。
    本当にね、どうやったら日ハムと真剣勝負ができるんでしょう(笑)。

  6. 交流戦を前にいい勝ち方やで!

    広010 000 020=3 神111 010 05X=9 [投手] (広島)長谷川?ロマノ?佐竹?梅津 (阪神)井川?藤川?久保田 [勝ち投手]井川2勝2敗0S [負け投手]長谷川1勝4敗0S [本塁打] (広島)ラロッカ4号ツーラン (阪神)金本6号ソロ、今岡4号スリーラン 明日が新聞休刊日なのが、残念!

  7. お帰りやす。何とも心和む絵はがき、楽しかったです。べたなコメントとともに(笑)
    昨日は盛り上がる生観戦でした。小刻みに点数が入ると、観客の集中力も持続できて、いい感じです。井川は確実によくなってます。生で見てて、それがびんびん伝わりました。
    ただ、スタミナでしょうか?完投できる投手のはずなのですが・・・そこが疑問。
    しかし登録および抹消のやりくりが変ですよね。というか、それだけ層が厚いという見方もできますが。
    何にせよ、また毎日ご苦労様ですが、ステキな文章を読ませてください。

  8. 5月5日観戦記その1(8回表まで)

    5月5日こどもの日。広島が一年で一番調子のいい日に、甲子園で迎え撃てるのか?抜けるような青空に強い日差し。じっと座っているだけで、汗をかきます。

  9. BSミツルH より:

    ストライクゾーンやピッチングのシステムと格闘する前に目の前の打者と戦うことを忘れていますよ。それがもどかしさの最たるものじゃないかなぁ。

  10. torao より:

    to かきぴーさま
    あたたかいお言葉ありがとうございます。
    良い試合を観戦されましたね。
    井川投手は、(精神的なものを含めた)スタミナ不足などと言われますが、なんだか「不完全燃焼」のまま鎮火してしまっているようで…。完投しなくても良いからブワっと燃え上がるような投球が欲しいなぁ。
    to BSミツルHさま
    なるほど、そうかも知れませんね。ファイトしてないから、どうにも火が点いてこない。だから見ているこっちにも何も訴えてこないんでしょう。厳しいようですが、昨日の抑えていた場面でもまったく食い足りない感じでした。

  11. [野球]虎のエース 井川 慶について語る

    井川(阪神)が打たれる時は生命線であるチェンジアップが高めに浮き痛打され、変化球が決まらないからストレートで抑えようとするも力んでキレが乏しくなり打たれる。というのが典型的なパターン。

  12. jagi より:

    こんばんは。私も以前、井川がどう変わっていくべきかについて記事を書いたのでTBさせて頂きました。
    井川のインタビュー記事も読みました。私的には「井川やっとわかってくれたか!」ってカンジです。要するに井川は球速よりキレ重視に変えていくって事ですね。キレ重視の投球は井川が1軍デビュー当初のスタイルに近いと思います。そこから年々スピード重視の力投型になってきてましたが、バランスよくキレの良い球を投げる事の重要さにやっと気づいたという事だと思います。
    これは別に下柳のような技巧派に変えていくって事ではないので悲観する事ではないと思います。
    うまくいけばキレの良い球でバシバシ三振とりまくる先発完投型の立派な本格派の投手に生まれ変われると思います。
    長文失礼しました。

  13. torao より:

    to jagiさま
    記事拝見しました。なるほどそういう見方もできるかも知れませんね。デビュー直後の井川はパワー不足ながらも、荒々しい印象がありました。この荒々しさが最大の魅力でした。
    私は、キレ重視というより、コントロール重視で結果的に速球のキレも得られるという線を狙っているのかなぁという印象です。
    悲観してはいないんですよ。これで良いのはわかっているんです。というより、井川にはこれしかないのではないかと思うんです。おそらく頑固で努力家の井川なので、成功する可能性も高いと思うのです。
    でも私は井川のどこに心ときめかせていたのだろうかと考えると、……なのです。おそらく、BSミツルHさんがおっしゃったとおり、打者とファイトしていないというところが問題なんでしょうね。感動を作れる男だけにもったいない話だと思います。
    また書いて下さい!よろしくお願いします。

  14. jagi より:

    こんにちは。また来てしまいした。
    井川のインタビュー記事は普通に読めばコントロール重視に変えていくってことですね。
    私はキレを重視して欲しいという想いが強すぎるので強引に捻じ曲げて解釈しているかもしれません。
    打者とファイトするって所ですが、このファイトするカンジがリキみに繋がりキレを損なう要因になっていたので私はそういうのあまり評価してないんですが、これは見方の違いや好みの違いなんでどちらが正しいとかそういうのはないですね。
    また長文になってしまいました。こういう深い野球談義ができるのって凄く楽しいです。色んな野球の見方がわかりますし。
    またよらせてもらいますね。

  15. torao より:

    to jagiさま
    おっしゃりたいことは本当によくわかります(笑)。
    いろいろな夢を抱かせる投手なんですね、井川って男は。

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