【猛虎劇場】「ハタ楽タイガース」がドタン場で魅せた(SANSPO.com 5/24)

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http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200405/tig2004052411.html
もしも「予定通り」の連覇を果たしたら、この勝利がターニングポイントだったと言われるかも知れない。
素晴らしい試合だった。ひいきの阪神が勝ったのはうれしい。そして9回10回に両軍が点を取り合うという展開には大興奮した。ただ私が受けた感動は、両チームひとりひとりの選手が、精一杯集中して全力を出し切ったことが生み出したものだ。
敗れた巨人では、「あと1球」を放り込んだ小久保、平下の三遊間の当たりをギリギリでとびつき、あと一瞬で試合終了というところまでもっていった二岡。赤星のサヨナラ打にしても、ダイビングした鈴木のグラブと、抜けていった打球は50cmと離れていなかったろう。
そして勝利した阪神では、9回代打で登場し追い込まれてからミートに専念したアリアス、「あと1球」を同点二塁打にした今岡、もっとも重圧のかかる「ピンチバンター」をこなした久慈、「あと1球」を転がし間一髪一塁を駆け抜けた平下、不調にあえぎながらサヨナラを決めた赤星。皆、ものすごい集中だった。
久々に「野球の神様」が降臨した試合を見たような気がした。

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