優勝チームをぶっ壊せ

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正月なので景気よく「日本一になる」とぶち上げてみたが、セ・リーグでは久しく連覇が出ていないのだから、そう簡単なことではない。


連覇の難しさは、モチベーションにある。前年優勝の04年、例えばスタメンや先発ローテについて、ほとんど前年を継承した。4位に沈み、05年は大胆な配置転換を断行して好結果を得た。攻める気持ちでいるか、守る気持ちでいるか。守らなければならない立場にいても、攻め続けなければ頂点は遠くなる。
岡田監督の方針の一つに、主力(特にベテラン)には「任せる」というのがある。余分なことは心配しないで、この勝負に集中しろ、そんな環境を作る。昨年の優勝は、これが最大限良い方に出た結果だ。これが悪い方に出ると、若手のモチベーション低下になり、ベテランの危機意識の減退を招く。この微妙なバランスの乱れが、連覇失敗の原因となるケースは多いのではないか。
優勝した次の年に陥りやすい、こうした危機を回避するとしたら、若手の台頭以外にないと思う。盤石に見えるポジションも、ベテランの弱いところ、ベテランがやらないことを地道にアピールしていけば、意外と活路は拓けてくる。守備力、走力、バント。過去のほとんどの名選手もそういうもので注目させ、一発勝負のチャンスで快打を放ってレギュラーを掴んできたのだ。そういった選手を育成するコーチの手腕、とくにモチベーションを高めていったり、心のトレーニング、準備をさせていく能力も極めて重要だ。
金本を焦らせろ。今岡に火を点けろ。赤星を脅えさせろ。矢野にサボらせるな。鳥谷を燃えさせろ…。いや、ポジションを奪え!
若手のがむしゃらさ、ひたむきさ、そして凶暴さがなければ、夢は夢のまま終わってしまうだろう。

コメント

  1. 森 無礼 より:

    明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしく!
    選手個々への信頼が吉凶何れに出るかは将に紙一重です。
    巧くいけば名将、悪くでれば無策と言われます。
    監督稼業は結果責任だけを背負っていると思っています。
    悪い結果を望んでの采配など取るはずもないのだから、
    奔放に思うが侭に選手を起用して貰いたいと思っています。

  2. いわほー より:

    >金本を焦らせろ。今岡に火を点けろ。赤星を脅えさせろ。矢野にサボらせるな。鳥谷を燃えさせろ…。いや、ポジションを奪え!
    おー、いいフレーズだ。
    レギュラー陣といえども危機感漂うチームであってほしい。
    連覇するためのモチベーションは、日本シリーズで各選手にしっかり刻まれましたから。そこに私は希望を見出せるのです。

  3. ichiken より:

    自分が連覇可能かどうかを見るのは、レギュラーぎりぎり一杯だった選手の、枠の争奪戦の激しさです。
    福原が先発ローテを追われ、桧山が代打に甘んじる時、チームは連覇に向けて骨太になってるんじゃないかと思います。
    (福原、桧山がどうこうではなく、例えばの話です)
    あっ、今年もよろしくお願いします。

  4. より:

    明けましておめでとうございます。
    しばらくコメントしてませんでしたが、毎日読んでましたよ。
    優勝した年だったのに、さいごの4つの黒星のせいか、ゆるみがないように思います。2003年が盛り上がりすぎて気にとめなかっただけかもしれませんが、オフでも自主トレの話題が出てきますし(そりゃ自主トレしてくれなきゃ困りますが)。選手のみなさんにはトレーニングして、キャンプ行って、オープン戦やって、いい状態で神宮で開幕迎えてもらいたいです。「○○がケガをしたからレギュラーが、ポジションが・・・」なんて言葉の出ないようなポジション争いをしてほしいです。
    今日、大阪天満宮に行ってきました。今月24日にはオリックスの主力選手、25日にはタイガースの主力選手がくるそうです。タイガースの連覇を願ってきましたが、お賽銭少なかったかな?w
    今年もよろしくお願いします。

  5. torao より:

    to 森 無礼さま
    本年もよろしくお願いいたします。
    岡田監督はあちこちに開幕スタメンは非常に重いもので、めったなことでは替えないと言っています。どちらかというと固定メンバー論者ですね。昨季併用策をとった、二塁とライトについても理想は固定だとか。仰木&ボビーの猫の目オーダーはとらないでしょう。となれば、とにかくキャンプ、オープン戦での競争がすべてになりますね。
    to いわほーさま
    03年もやっぱり、日本シリーズを勝つのだ!というモチベーションはあったはずだったんです。でも、いざ勝負というところで、「そんなに毎年優勝なんてできるもんじゃなし」というのが出ちゃうのかもしれません。やはり優勝から遠ざかっているチームの渇望感に勝つのは並大抵ではありません。でも、優勝経験というのを有利に働かせられるだけのベテランの力もありますからね。
    to ichikenさま
    スペンサー、桧山、藤本、関本、桟原、福原あたりをごぼう抜きしかねないライバルがぽんと出てこないと面白くないですね。首脳陣もみんなそういう目で見ているでしょうから、初めはひいきしてもらえるでしょう(笑)。出てくると思います。
    おっ、こちらこそ、よろしくお願いします。
    to 華さま
    03→04の反省も踏まえたこのオフなのかも知れません。やはりあの時の方がもっと浮かれてましたね(笑)。
    昨年は、本当に怪我の少ないチームでした。金本の精神が浸透したとも言えますが、なによりラッキーだったのでしょう。戦力層は確実に厚くなっていますので、あとは食うか食われるかの競争あるのみですね。
    こちらこそ今年もよろしくお願いします。

  6. BSミツルH より:

    自主性に任せる。主体性に委ねる。このような言葉をマスコミ経由で聞くと(どの球団でも)ヤバイ!と思います。(ヤバイの後に来る感情の種類はちょっと(?)違いますが^^)。人間の「そんなに強くない」一面がお墨付きを受けて放任されると自主性・主体性のせっかくの良い所がバランスを崩して悪い方へ…。
    自主性に任せている、主体性に委ねている…(状態がウマク回っている)良好な状態のときは、(対マスコミへの)そのような発言は不要でしょうから…。いろいろなスイッチで最適な環境を再構築して欲しいですね。

  7. 西田辺 より:

    下柳投手が何時ぞやのインタビューで「準備」
    の重要性をしきりに強調してました。
    これは選手個人としても重要だし、チームとしても
    シーズンインへの準備、次世代への準備を怠れば
    その行く先は・・・。
    特に次世代への準備に熱が入れば入るほど現勢力は
    危機感を覚え、若手は我こそはと、ギラギラする。
    85年の後にはこれが無かったですからねぇ。
    さ、我々も応援の準備を。(ちと早いかな?)

  8. torao より:

    to BSミツルHさま
    「何も心配してない。任せてるから」とか言いながら、ぬかりなく刺客を送る。これが正しいベテラン操縦法でしょうか(笑)。もっともベテランと言っても、みんなが金本のようではないわけですから、火のつけ方もいろいろでしょうが。
    2月、スタート直後の若手の動きが重要だと思います。
    to 密林の猛虎打線さま
    さあ、どうなりますかね(笑)。
    とにかく混戦になるような気はします。
    to 西田辺さま
    何事も、準備というのは本当に大切ですね。野球関係者の場合は、試合以外のすべての活動が準備であると言っても良いわけですからね。
    そうですねぇ、今年の観戦予定などを考えましょうか。

  9. ご挨拶が遅れてしまいました。
    toraoさん、新年あけましておめでとうございます。
    私が昨年、一番残念だったのはレフト金本、センター赤星の布陣に一瞬たりとも「ここであの選手を使ってみては?」という考えがよぎらなかったことでした。
    いい意味での中での競争が活性化して、緊張感がチーム全体を引き締めてくれるといいですね。
    もちろん、レフト金本は当分譲るつもりはないですが……(笑)
    今年もtoraoさんの記事を楽しみにしております。
    今度お会いするときはフルイニング参加しますので!よろしくお願いいたします。

  10. torao より:

    to kisaragi-earthさま
    今年もよろしくお願いいたします。
    確かにその通りなのですが、金本、赤星という「別格」を持っているということが、タイガースの強みであるというのは間違いないですからね。彼らを少しでも焦らせる者が出てきたら、それだけで、エラいことだとも言えます。もちろん、彼らは「別格」に君臨し続けるために、大変な努力をしているのですから若手は努力の量で負けていてはダメですよね。
    フルイニング参加ですね、想像できないな…(笑)。

  11. 阪神・金本選手「ホームランテングTシャツ」で始動!with 金本選手の似顔絵。

    阪神・金本選手が、広島・新井選手のホームラン王を
    祝って(?)、ホームランキングならぬ
    「ホームランテングTシャツ」を制作されたんですが、
    その表面デザインと、裏面の金本選手の似顔絵を
    担当させていただきました。
    元日のトレーニング始めに着用され、
    「スポ

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