関本強打に戻る

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安芸の秋季キャンプでは、HR競争団体戦がちょっとした流行りになっているようだ。この日は関本&濱中 vs 鳥谷&藤本で行われたという。…フジモトっ?君関係ないだろ。まあ、体全体で強く打つ練習だから良いけどさ(笑)。特に関本がHRを増やすフォーム改造に取り組んでいるという。


関本といえば、元来長打力が魅力の素材。しかし故障や不調で一二軍を行ったり来たりのエレベーター人生が続き、それを打破するための「生活の知恵」として、長打を捨て、率にこだわった。球を引きつけ、センター中心に打ち返すミート打法。岡田監督は「一軍しがみつき打法」と呼んだ。
今季は「狙い目」の二番二塁を獲りに行ったが、そのチャンスをものにできなかった。ここで打てばという、大きな勝負所をことごとく落としてしまった。二塁守備では、藤本の後塵を拝したのは明白だ。例の9.7D戦、9回裏無死二三塁、詰まった二ゴロを定位置で取って、素早くワンバウンドのバックホーム。しかし判定はセーフ、試合は中断。結果として、このプレーのおかげでタイガースは優勝できたのかもしれない。
甲子園に移動した日本シリーズ第3戦、4回一死満塁で里崎の遊ゴロ、鳥谷?関本?シーツと渡ったが、一塁セーフの判定で結果これが流れを決める1点となった。いずれも完全にアウトのタイミングの中、弱々しい送球が微妙な判定を招いたプレーと言える。
たった二つのプレーで決めつけるわけではないが、大きなプレーだっただけに、私の印象に焼き付いた。一塁との距離が近い二塁手は、肩の強さを求められないように思われがちだが、これらのプレー以外にも、足の運びと反対方向への送球を求められるケースが多く、高い身体能力、特に肩、ヒジ、手首の強さが必要とされる。暗黒時代を脱し、黄金期をうかがおうという現在、サブとしてならともかく、関本が二塁手として不動のレギュラーを取るのは難しいと思う。
となれば、一塁、三塁というポジションを、強打者、助っ人と争うことが次のステップとなる。逆に言えば、二軍に落ちる心配などしなくて良い立場で、自分本来の打撃を極めていけば良いと言うことだ。自分自身にシバリをかけて、ボールへの対応に集中してきたここ2年の打撃と、本来持っているスケールの大きい打撃を融合させることができれば、シーツからポジションを奪取することは実現可能だと思う。

コメント

  1. とらっきー より:

    おはようございます。(プチご無沙汰です)
    私もセカンドやっていますが、643や543のダブルプレーではショート以上に強肩が求められますね。身体の動きと送球方向が逆なので。良いところに目をつけてくださいました!
    さて、関本の長打力が戻ってくれたら本当に嬉しいです。(^-^)
    この時期の、若手の姿を見ると、もう1チームくらい出来そうな気がしちゃうのは私だけ?
    ただ桜井の守備はいただけない。せめて並の守備力があれば…( ̄∀ ̄;)

  2. 森 無礼 より:

    今朝のDS紙の岡田語録を面白く読んだ!関本に対し「ショーモナイ打ち方しやがって!」「一軍しがみつき打法になってる!」
    浜中に対して「打って守ってが原点や!」「金本にライトに行けとは言えん」HR競争について「ヒット、バント、ヒットでは1点。ヒット、バント、HRなら2点」toraoさんの言う野球小僧の面目躍如たるもの!
    アジアカップの「走るな指令」から生まれた渡辺正の2ランを思い起こす「ヒット、バント、HR」はバントを軽視していない証明か?
    もし、ファン、フロントの支援を得て長期政権でこの考えが貫ければ途轍もない強チームが出来る予感さえ有る。楽しいなぁ!!!

  3. おかぼん より:

    96年ドラフトは1位が今岡で、2位関本、3位濱中でした。関本、濱中はずっと「期待の若手」で、森御大のおっしゃるように「高卒3、4年で頭角表す」ところまではよかったんですが、やはり怪我や故障に泣きました。でも、その二人も来年はもうプロ10年目。05年二人合わせてHR1本という結果からどれだけ増やしてくれるか、に期待したい。
    関本はまず出られるポジション確保ですね。長身を利して横っ跳び捕球のナイスプレー、と素人目には見えていたのですが、それもポジション取りとフットワークが良ければもっと普通に捕れるということなのかもしれません。送球、肩ということになると二塁は厳しいのか…。
    内野手としてまずショートで試し、次にセカンド、いまいちなのでサード、最後はファースト、というのはよくあるルートですが(いまは今岡ルート?)、何にせよスタメンで出られるポジションを掴んでほしい。
    「荒野をさすらうガンマン」は、昔のマカロニウエスタン(古!)みたいでいいですが、「内野をさすらうガンマン」で終わってほしくないなあ。「ガンマン」じゃなくて(未完だけど)「大砲」なんだから。
    速報で、前川のトレード決定と出ていますね。これはまた明日かな。

  4. いわほー より:

    まだ年も明けていないというのに、秋季キャンプは「オフ」満開だ。各紙、春先以上に好き勝手、書いてる(笑)。
    SSあさちゃんの【虎ックバック企画】のトラバでも書いたけど、「今年イマイチだった選手」にあげたのが、野手では鳥谷、関本。
    鳥谷については、”それなりによくやった”との意見も多いが、わたしには物足りない。もっと高いレベルでの結果を期待していた。まあ、二年見れば大体の成長曲線も見当ついたから、来年はある程度、「想定内」の活躍が見込めると思う。でも、まだまだ成長過程であるから、三年目の飛躍を期待したい。
    関本も大化けを期待した一人。前年の自信から、今年は大飛躍を期待したのに、「一軍しがみつき打法」とはよく言ったものだ。もうすこし腰の据わったバッティングをして欲しかった。二塁の守備は、いざとなれば守れるというくらいか。ドラゴンズの荒木を目にしたら、関本で二塁定着は辛いところ。やはり関本の生きる道は、一軍に上がって間もない頃に見せてくれたパンチ力。これしかない。秋季キャンプの課題は間違っていない。

  5. 関本には初球から狙い球を絞ってフルスイングしてほしい。
    3番鳥谷、4番浜中、5番関本ですから・・・将来構想では。
    打撃コーチとしてなら、選手の長所を伸ばせるだけ伸ばすのはすばらしい事。
    監督としては、スモールベースボールが一世風靡しようとしている時代に、敢えて時代遅れの大砲を並べる巨大戦艦を建造して「800点打線」は結構だが、
    今季チーム本塁打トップの186本の読売の得点617点に対して、
    本塁打140本の阪神はすでに12球団2位の731点とっているんですがね。(1位ロッテの740点(HR143本))
    ライト浜中、カットマン関本では、
    チーム防御率の方が1?2点違ってきそうだ。

  6. torao より:

    to とらっきーさま
    おっ、二塁手ですか。私も草野球で二塁手やりました。なかなかパワーの要るポジションですよね。
    関本は、回り道をしたようでも、二番二塁にチャレンジした経験は絶対役立つと思います。
    to 森 無礼さま
    なんかもう、わかりやすいなぁ、岡田監督は(笑)。いいのかなぁって思っちゃいますが、つくづく私は好きですよ。ボビー野球を倒すのは岡田野球だと信じて疑いませんもん(笑)。どこかで「わくわくするようなチームを作る」っていっていました。本当にわかりやすいボンです(笑)。
    to おかぼんさま
    3割と20本とつなぎ。関本はシーツに負けない仕事ができるハズと言っちゃ、買いかぶりすぎでしょうか。そういえば今季は大きな故障者出ませんでしたよね。どこでも関本が埋める予定でしたが…。あってほしくはありませんが、そんなことが2年も続くかな。金本のチームだからあるのかな。
    to いわほーさま
    なんか報道を見てると、来季は全員HR20本以上打つような気がしてきて、ウキウキしますね。ここは「そんなことあるはずない」と思わないで、「そうに違いない」と思うのが正しいオフの過ごし方です(笑)。
    その時その時、生きるためにやって来たことを生かしながら、いよいよ本当の関本として勝負する時が来ましたね。ホント、関本は来年が勝負です。
    to ばかぼん父さま
    MLBでのスモールベースボールと、MとTとGのお話は今度また改めてやってみましょうか。特にMとTとGについては、単純に戦術面で数字を裏付けられない部分も多いような気がします(Mってスモールベースボールのチームじゃないですよね?)。
    ライト、セカンドは肩の強い人が欲しいですよね?。そうなんですけどね?。いやいくらなんでも1?2点が違わないと思いますけど…ね(笑)。

  7. う?ん、セッキーとふじもん、絶対当初はセッキーの圧勝やろと思っていたのに意外でした。
    トリは・・・可もなく不可もなく。
    1軍しがみつき投法をしてほしい投手はいますけど(笑)

  8. 下田 より:

    コメント失礼します。
    メジャーではセカンドはリスト・スナップの強い選手が
    サードは肩の使い方が上手い選手が守ると聞きます
    個人的には日本的な体捌きの良い小兵セカンドが好きですが(笑)
    世代構成的にも守備的にもサード関本、ファースト今岡に
    早目に移行しないと関本選手が旬を逃しそうで恐いですし
    今岡選手には打撃に集中させてあげたいですね(笑)

  9. 良虎 より:

    こんばんわ。
    セキが一軍に上がった時、その美しいユニフォーム姿に見とれました。
    首をゴキゴキやりながらバッターボックスに向かう姿や、ホームラン時の一塁回ってのガッツポーズ、大きな体をいっぱいに使ったライン際のダイビングなど、まさしく野球選手としての「華」を感じる選手です。僕は浜ちゃんよりも華がある選手だと思っています。(男前は浜ちゃんだけど笑)
    今のスタイルは本人なりに考えた結果でしょうから批判はしませんが、やはり「二番・二塁手」は似合わないみたいですね。
    迷いが無くなれば浜ちゃん以上だと常々思ってるんですがねぇ。。。

  10. ばかぼん父 より:

    >いくらなんでも1?2点が違わないと思いますけど
    おっしゃるとおり、あまりにオーバー。ごめんなさい、両選手。
    深くお詫びして、「痛いところで、ちょこっと失点が増えそう」に訂正します。
    スモールベースボールって、バントや進塁打で「ちまちま」することや打球の飛距離がスモールじゃなくて、
    失点がスモールという意味で使ってました。
    打つけど守れない選手より、失点を抑えるために守れる選手を使う、すると機動力野球になる。
    なので、今季のMは間違いなくスモールベースボール。
    あの内野とサブロー(+大塚)で、どれだけ失点を防いできたか。
    今季のTも広義ではスモールベースボール by 三振をとれるリリーフ投手陣。
    正しい定義はどうなんでしょう?
    それから、みんなHRを打てるようにすることは賛成ですよ。
    ただ、「得点を増やすため」にはあんまり意味はなさそうというつもりで数字をあげました。
    「ココというところで一撃で試合を決めるため」なら、
    そのように、がんがん練習して下さい。
    でも、守れるようになる方が先やと思ってますが。
    (守備フェチ、捕殺フェチなもんで^^;)

  11. torao より:

    to ちょびうささま
    「1軍しがみつき投法」ってどんなのだろうね(笑)。あればみんなやるだろうなぁ。投げないのが一番なんだろうけど(笑)。
    to 下田さま
    先日はどうもありがとうございました。Dの荒木はほれぼれします。Tの藤本もかなり良くなっていると思いますが、今季は打つ方が悪すぎでした。Eの高須も良い選手ですよね。
    うわー、下田さん、もうその通りなんです。ただ今岡という男は、納得しないとダメなんで、毎年コンバートはきついかなぁと。でもファンはみんなうすうす…(笑)。
    to 良虎さま
    一発狙ってる関本から、完全に一発を捨ててミート狙いの関本へ。その極端さって良い方にでるんじゃないかなって根拠のない期待をしています(笑)。単純に元に戻るのではなさそうですもん。ああ、なんかむちゃくちゃ関本楽しみになってきた(笑)。
    to ばかぼん父さま
    なんでも詳しいWolfyさん(いつもお世話になってます)のエントリーにありました。
    http://wolfy.us/index.php/a/2005/11/13/p296
    言葉の雰囲気としては、機動力やバントを重視した「せこい野球」で良いみたいです。で、ビンボー球団が金持ち球団をやっつける野球だって。
    原G監督がスモールベースボールを標榜するってのも面白いですね。で、岡田監督が今やっていることは、「長いものも持っとけ」ってことだと思います。例えば、金本にしても今岡にしても、状況によっては長打と単打の狙いを切り替えられる。打てる選手は、そういう打ち方もしっかり練習しとかなきゃもったいないと…まあそんなところでしょう。とっても岡田監督らしいです。でも藤本は、単打狙いとバントの練習で良いような気がするけど(笑)。
    守備が先は大賛成。だから若手はまず守備です。

  12. まゆキチ より:

    関本は、サードのレギュラーを与えてあげれば、3割20本は打てると思います。2年前は鳥谷の入団によって、思うように試合に出られないながらに3割を打ちました。
    もっと落ち着いて、どっしりと構えて野球ができれば、本来の長打力を生かしたバッティングもできるはずです。
    ついでに、今岡はファーストで。今年の守備は、見ていられるものではなかった・・・。

  13. イエロー より:

    岡田監督の頭の中では、藤本さんの守備+関本さん本来の1発あり打撃のセカンドが理想なのでは(^o^; 今キャンプの話題は、次から次へとでてくる大砲と辻本さん辺りに集まってますが、庄田さん・萱島さん辺りもみたいのになぁ。2人とも3、4年目で年齢的にも1軍適齢期なんですけどね。

  14. torao より:

    to まゆきちさま
    シーツもいる中、関本にレギュラーを「与えて」やるわけにはいきませんが、二軍行きはないと伝えてやっても良いかもですね。
    to イエローさま
    高卒数年目の選手には、マリーンズの今江、西岡の存在がものすごく刺激になったでしょうね。うちの若いのも、気合が入ったと思います。

  15. 密林の猛虎打線 より:

    自分は結構「二番・関本」買ってたんですけどねぇ…
    去年の実績(期間限定だったけど)もあるし
    ・バントは久慈並に上手い
    ・追い込まれてもファールで粘れる
    ・右打ち可
    ってコトで秋季/春季キャンプで守備力磨けば、来期の二番セカンドは関本しかオラン!
    とか思ってたんですが…
    ちなみに赤松セカンド化は本腰入れてまでやって欲しくないです、個人的に。

  16. 移民の歌 より:

    こんばんは。
    今年は神宮に2度行きましたが、2回ともヤクルトの先発は藤井でした。
    よって関本が2番セカンドだったわけですが…。
    まあ確かに怖さは感じませんでしたね。ひたすら右打ちに徹してる感じ。
    『これが2番のバッティングだ!』と言われてしまえばそうなんでしょうが
    寂しい感じでしたね。
    キャンプ開始当初は『右狙いと大きなスイングの二刀流』とかよくわかんない
    ことを言ってましたが、岡田監督にあれだけ言われて意識は変わっているんでしょうね。
    来年の2番は、やはり藤本が本命でしょう。個人的な思い入れもアリです。
    バントはちゃんとやってほしいですけど(苦笑)。
    意外にセカンド赤松は本気度が高いみたいです。
    岡田監督が2時間つきっきりだったそうで(驚)。

  17. torao より:

    to 密林の猛虎打線さま
    この議論はなかなか結論が出ないですよね。質の良い「長い剣」を削って「短い剣」にしちゃって良いのかって…。質の良い短い剣さえあれば、そんなことしないだろうっていう話なんですよね。今季結果が出ていれば一気に議論は決着したかも知れなかったのですが。
    to 移民の歌さま
    藤本については、もう言い尽くした感もありますが(笑)、どれだけ意図を感じさせるような打席を増やせるかでしょうね。たたきつけようとするあまり、打球が上がってしまうっていうのはわかりますが…ね。

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