下柳悔しがる

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IBAFワールドカップ5?8位決定戦、プエルトリコに勝って、最後の5?6位決定戦へ。せっかくだから最後勝って帰っておいで。
選手会との条件交渉もまとまったようで、WBCへの参加が正式に決定した。来年の3月は、王日本代表監督のもと、ひょっとしたら日本人MLB選手もいっしょになった代表チームが見られるのかも知れない。タイガースからも、あの選手やあの選手が選出されるんだろうなぁ。今はまったく関心ないが…(苦笑)。
シーツは骨折していなかった!ああ、良かった。ここまで来たら一人も抜けないで輪を作ろう。
祭日もあって9/17から甲子園で変則5連戦。もう相手はどこでも関係ない。最大の敵は、試合開始時間の間違いだ。気をつけよう(笑)。16:00 14:00 14:00 18:00 18:00 だ。
試合のない日、話題は9/15対G戦にさかのぼる。先発下柳は、いつも通り、いやいつにも増してその投球術でG打線を翻弄していた。球が出てくる時はど真ん中か?と思わせて、右に曲がったり、左に曲がったり、曲がりながら沈んでいったり、ぴゅっと食い込んできたり。打ち気がないと見ればど真ん中の直球をズバンと入れて、打ち気にはやっていると見れば、緩い変化球でつんのめらせる…。これは見た目以上に打ちにくいのだろう。自分がどう見られているのか、それをわかった上での緻密な計算がある。4回を終わってパーフェクトピッチングだ。
5回先頭の小久保に内野安打を許す。打ち取った打球だが、飛んだコースが良く、鳥谷懸命の送球もわずかに及ばず。下柳は地面を蹴り上げて、大声を上げて悔しがった。異常なほどの悔しがり方。その後内野ゴロ2つで二死までもってきたが、仁志にタイムリーヒットを打たれる。なんとか後続を断ってベンチに戻ると、グラブを叩きつけて悔しがった。試合展開は初回の大量点で楽勝ムード。それだけに異様さが引き立っていた。
下柳という人は、その投球同様、なかなかわかりにくい人だと思う。シャイで口下手なイメージとは裏腹に、バラエティ番組で面白おかしくしゃべって見せたり、目立つことがキライという印象の割には、芸能人や格闘家との交流は結構ハデ。ああ見えて、したたかな計算がありそうなのは、投球術と同様なのかも知れない。
この日の「怒りのポーズ」に、本人は「演技」と照れたらしいが、その言葉あながちウソではあるまい。実際、あれを見た人は、下柳はこんな楽勝ゲームでも1球たりとも手を抜いていない、絶対に勝つという気迫が溢れているというピリッとした緊張感を感じただろう。
たんたんと、ひょうひょうと投げるのは大事。だが、時には気迫を表に出して、ピリッとした空気を作ることもチームを引っ張る立場にある投手には必要なのだ。下柳は、この試合をテレビで見ているはずの井川の目も意識して、メッセージを発していたような気がする。

コメント

  1. シモさんと同じ37歳(明日誕生日)独身の
    ワタクシです。
    とても彼のマネはできまへんな…。
    一時期、私はMVP候補に推したいと
    思いましたから。
    どっかの髪の長いの。toraoさんの
    この文章読むべし。

  2. kuroki より:

    本当に1点差のピリピリとしたゲームなら、むしろあんな事しませんよね。逆に今岡に笑いかけたり(笑)
    そこら辺のメリハリの付け方が上手。
    ベンチに降りたら、アイシングも後回しにしてその回を見届け、帰ってくる藤川や野手を出迎えてました。またそれを見て、選手も気持ちがほぐれるんでしょうね。
    井川は自分の世界の中で投げているような印象。
    でもtoraoさん、おっしゃっていたけど井川が中日戦をガチッと抑えてくれたら大団円ですよね。後顧の憂いなくシーズンを終えられます。
    あら、シモさんの話題の筈が井川の話に……(笑)

  3. かいぴ より:

    はじめまして。
    テドさんのところでTHE Gameの紹介があって
    飛んできました。
    あの試合は最初からずっと見ていたので
    記事を読んで映像がフラッシュバックしてきて
    とても感動しました。
    この下さんの記事もステキです。
    こんな風に下さんのことを書いてる記事を
    初めて読んだのでなんだかとてもうれしくなりました。

  4. ヤマカズファン より:

    昨日のコメントをお題に使っていただき、
    ありがとうございます。
    toraoさんの見解、大変面白く読ませて頂きました。
    確かに、楽勝ムードがピリッとなって、良い「演技」だったように思います。
    鳥谷は、ちょっとビビッていたかも知れませんが(笑)
    http://www.sanspo.com/baseball/top/tig200509/tig2005091603.html

  5. おかぼん より:

    下柳は「演技」と言ってましたが、とてもそうは見えなかった。
    5,6回まで投げてきちんとゲームを作り,降板後は必ずベンチで皆に声援を送りながらチームを盛り上げる。監督が「頭が下がる」というのは,もちろんマウンド上の投球だけを指しているのではないでしょう。
    長崎で投げさせてあげたかったなー(笑)。
    ところで,「ジャイアンツからまたスターが去る」というニュースがありました(15日付サンスポ)。
    といっても,球団マスコットのジャビット引退かということ。現在数社に新キャラクターのプレゼンを依頼中とか。戦力外通告? いや、来季のチーム改造に併せて人心一新ということらしい。
    確かにキャラクター的には、ウサギは親しみやすいけれど、やっぱり虎や竜にはどうやっても勝てないって感じがするからなぁ。鯉には負けないって? そういう問題ではないだろう(笑)。
    現在リハビリ中の清原は、G退団となってもセレモニー的なものはなく、フェードアウトするだけの可能性が高いらしい。検討中の新キャラクターにジャビットを超える魅力がなければ「続投の可能性もある」ということだが、平成4年から14年間働いた「功労者」であるジャビットも、特に引き継ぎもなく慰労もされず、黙って消えていくだけなのだろうか。
    もし今季限りで引退するなら、ぜひ28、29日の甲子園遠征に帯同してきてほしい。
    きっと、トラッキーが君の肩を抱いて慰めてくれるはずだ(笑)。
    …あ! もし優勝セレモニーがあったら
    その時はちょっと待っててね(笑)。

  6. いわほー より:

    下さん、金もっちゃん達を見ていると、ワンパク野球小僧がそのまま大人になったような。ストイックで他を寄せ付けない”球道魂”と、その”無邪気”さのコントラストが、この愛すべきキャラクターの魅力。”かたさ”と”ゆるさ”の加減がなんとも言えません。タイガースというチームのキャラクターも、”かたさ”(岡田監督)と”ゆるさ”(平田ヘッド)をもっと際立たせても良いかも。魅力が増すに違いない。
    もうすっかり、歴史に刻まれた「9.7 The Game?2005伝説の死闘を描写」。今でも毎日1回、読み返しては、感動を新たにしています。toraoさん、ずっとリンクは残していてください。
    そのうち出るであろう、Number誌の「タイガース優勝特集」に是非とも載せてください。>文芸春秋社さん

  7. torao より:

    今日はへんな時間にはじまりますよ。
    to ちゃれんじさま
    シモさんの貢献度は高いですよね。私より少し年下ですが、「おおまかに」同年代の選手が活躍してるのはとても嬉しいですね。
    to kurokiさま
    そうなんですね。空気を読んだり、空気を作ったりするのが上手です。それは金本もいっしょ。(たぶん)井川もシモさんには敬意を抱いているでしょう。先日のシモさんのパフォーマンスが、良い影響を与えそうな淡い期待(笑)。
    to かいぴさま
    はじめまして!ようこそ!あのイラストはご自分で描かれているのでしょうか?上手ですね!
    The Gameを呼んでいただいて嬉しいです。自分でも時々読み返して感動してます、バカですね(笑)。
    またどんどん書いて下さい!
    to ヤマカズファンさま
    着想いただきました(笑)。最近とびとび日程で、しかも見ているこっちは少々気が抜けるようなペナントレース展開で、少々ネタに困っていたところ、助かりました(笑)。
    to おかぼんさま
    本当に長崎ねぇ、2試合長崎でやったらよかったのに…そうもいかないでしょうけど。
    ジャビットって、実は人気なかったのでしょうか。なんか泣いているみたいな顔だし、うさぎだし、弱そうなキャラクターですからね。でも続投の可能性もあるんですか。堀内さんと同じ立場なんですね、可哀想に…。
    to いわほーさま
    岡田監督自身も、そういうところありますよね。かたいようで、ゆるめる時はかなりゆるそうです(笑)。でもそういう切り替えというかメリハリは本当に大切で、チームの良いムードに影響していると思います。
    ええ、そういうわけで「自分自身で読み返す用」に作ったリンクです(笑)。当分張っておきます(笑)。

  8. のののー より:

    今日は典型的な岡田采配でした。福原を引っ張ってもう2点取らせてSHEで片付ける。井川、福原の日は負けて3勝2敗で十分というスタンス。投手11人体制というのは、SHEが抑えているうちに逆転してJFKを投入、という展開は考えていないということですからね。
    ただ、このやり方は日本シリーズでは使えないので、どこで頭を切り替えるかが問題。

  9. 東京ドーム最終戦!

    ドームも今日が最後なので、行って来ました。

    1回で、勝負有り!それもいきなりレッドのセンター前ヒット。
    すかさず盗塁。滅茶苦茶スタートが早くフライング気味で、
    西村が、明らかに動揺してるように見えました。
    それなのに、鳥はライトへの浅いフライでレッ

  10. 阪神優勝?

    今年のセ・リーグは阪神タイガース優勝で決まりそうである。 おととし星野監督で優勝して、中一年でふたたび優勝である。 しかも赤星、鳥谷と来てシーツ、兄貴金本そしてダントツの打点王今岡の鉄壁のクリンナップへと続く切れ目のない打線。 井川、福原の不調をもろと

  11. torao より:

    to のののーさま
    ペナントはペナント、シリーズはシリーズ。
    岡田監督、上手いことやりそうな予感もありますよ。

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