06言い訳チームから脱却せよ

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移籍の坂が代打でT初打席に立ち、タイムリーヒットを打った。180cmの長身に似合わぬ柔らかな左打ちの構えから、ファーストストライク高めの直球を軽くレフト前に弾き返した。売り物は打撃というだけあって、ミートは上手そうだ。でもタイガースで上を目指すなら、20歳そこそこからそんな軽い打撃は寂しいぞ。もっとガンガンいけるはずだ。
水落が今季初登板。先頭にHRを打たれ、そのあと8球ボールが続き、二者連続四球。イキの良いストレートがすべて高めに浮く。もうちょっと「長い目」だね。
一軍の方は、勝てない杉山が勝てない投球をし、野手がエラーをし、打線は石井一、木田に封じ込められ、「無感動負け」。こんな試合が続いたら、そのうち悔しくもなくなり、ムカツキもしなくなっちまう。そんなんでいいはずがない。
今のタイガースは「打てなきゃ勝てないチーム」だ。もちろん投手力は決して悪くないのだが、たとえゼロに抑えても、ちょっとでも打てないとなると1点も取れないチームになってしまった。機動力を絡めてノーヒットで1点をひねり出すなんて夢のまた夢、相手投手を崩すための自主的判断もなければ、指示も連携もない。例えば先頭の4番金本が四球で出塁しても、5,6,7番が打てなければ、走者1塁のまま残塁になってしまう、これが今のタイガースの姿だ。
タイムリーの前には、進塁打があり、進塁打の前には出塁があり、出塁の前には価値ある凡退があり、価値ある凡退の前には己を殺してでもチームに貢献しようという犠牲的精神がある。それができていたのが05年、できていないのが04年であり06年だと思う。
主力が不調だから、主力が怪我をしたから、得点のあとすぐに取られるから、あと1本が出ないから、ストレートを打たないから…。
一つ一つの敗戦にもっともらしい言い訳がつき、やがてチーム自体が「打てなきゃ勝てない」という言い訳の中に沈み込もうとしている。
それでも06岡田タイガースは、打たなきゃ勝てないスタメンと、打たなきゃ勝てない控え野手をずらり並べて戦うしかないのだ。数ある選択肢の中からそれを選び、その準備しかしていない以上、とことん突き詰めていくしかない。言い訳しているヒマはない。どうすれば打てるかを常に考えて実践するのみ。打つ以外にもチームに貢献できる者はもちろんその力を発揮すべきだが、結局打てなければ言い訳の材料になるだけ。
世の中、「そうだね」と言って、繰り出される数々の言い訳をのんきに認める私のような「ヘタレ」ファンだけじゃない。タイガースに、選手に、我が身と希望を置き換えて、命を削るように試合を見ている人もいる
走れ、レッドスター!がんばれ、タイガース!多くの人に多くのものを与えることができる者に、言い訳ほど似合わぬものはない!

コメント

  1. allen より:

    おはようございます。
    昨日の試合は関本のホームランまででしたね、見所は。
    杉山はどうしちゃったんでしょうね。去年、松坂と投げあったあのピッチングは何処へやら・・・。
    坂選手が早速タイムリーヒットを打ちましたか。ロッテの福浦選手のような選手になってほしいです。

  2. パッションぶつけて来い!

    ヤクルト戦 3?6● ?阪神甲子園球場?
    僕の思いむなしく届かず、ツバメに連敗・・・このままでいいの?意地見せないとダメなんじゃないの?うまくいかないのは分かってるよ。でもね、これだけは言っておきます。

    絶対に絶対に絶対にあきらめるな

    これはある

  3. かにこ より:

    おじゃまします
    関本のホームランのところで記憶がとぎれております。
    杉山きのうはダメダメでしたね。
    今日は雨じゃなかったら某エース中五日で登板か?といわれてましたが流れそうですね。
    なかなかなんですねえ水落
    いいピッチャーはどんどんあがってきてほしい期待があるのですがどうなんでしょう。
    坂選手も1軍に早く出しちゃいましょう。若い若い風をいれなきゃ

  4. 3児の母 より:

    >打たなきゃ勝てないスタメンと
    >打たなきゃ勝てない控え野手を
    >ずらり並べて戦うしかないのだ。
           ↑
     この表現には、驚きました。
     だって、この一文で、今のタイガースの在りようを的確に表しているんですもの。私は、思わず、「toraoさんて、よく観てるなァ。」と、呟いていました。

  5. 6/24 阪神タイガースvs東京ヤクルトスワローズ

    今日の昼間、GAORAで鳴尾浜でのウエスタン・リーグの試合(阪神タイガースvs広島東洋カープ)を中継していました。他のチャンネルとザッピングしながら見ていましたが、9?1でタイガースが勝ちました(・∀・)。
    若虎たちのキビキビした動きを見ると、早くこの中から

  6. 一虎ファン より:

    なんとも、成り行きまかせの試合運びばかりです。
    調子が良ければ勝ち、悪ければ負ける。
    勝敗の行方は選手の調子に聞いてくれ、ということなのでしょうか。
    不調なら不調なりに、なんとかゲームだけは作ってほしいものです。
    運が良ければ勝ち、悪ければ負ける。
    勝敗の行方は運まかせ。
    私のヘッポコ麻雀と同じです。

  7. トロロ より:

    「つまらない」という言葉がぴったりな試合でしたね。
    まさしくtoraoさんの言う通り、最近のタイガースは
    「あーなったから負けた」「こーしたから負けた」の繰り返し。
    調子が出ない今だからこそ、ベンチと選手が一体となって
    必死で1点を獲りにいって欲しいですね。
    あ、でもこのコメントは的を外れてる気がするんですよね・・・
    まだまだ野球好き修行中です。

  8. トロロ より:

    すみません。
    何か誤解を招きそうな発言でしたので・・・
    ↑は「このコメント」というか、「このレス」ですね。
    自分に対しての発言です。
    決してtoraoさんを罵っているわけではありません(笑)

  9. 西田辺 より:

    昨日は甲子園での観戦でした。
    ホント、関本のHRまでの試合でした。
    これが2位のチーム?って感じ。
    確かに杉山は投手としてやってはならぬ事を重ねたが、
    ウチも石井一を引き摺り降ろさないといけないのに
    逆に調子付かせる一方。
    まぁ、この淡白さの伝統だけは、どうにかならんものですかね(笑)
    怪我をしてようが、調子が悪かろうが、言い訳せずに
    黙々と結果を残した男の背中を見て強くなったチーム。
    一人一人やれることをやろう!
    言い訳なんぞは他人に任せとけ!

  10. 酔虎伝 より:

     一寸やばい状況。
     今年ぐらい、このやばい状況をひっくり返せ!!。

  11. torao より:

    まぁ、こんなところで落ちちゃうチームじゃ困るよ。
    to allenさま
    坂は意外と器用な感じに見えました。ただちょっと力を逃がすような開いたスイングをしていたので、それは直しが入るんじゃないかな。キレの良さそうな選手でしたよ。
    to かにこさま
    水落はスケール感のある投げ方をしていましたので、先が楽しみです。ちょっと時間はかかるでしょう。坂と大和は良いライバルになりそうです。
    to 3児の母さま
    >私は、思わず、「toraoさんて、よく観てるなァ。」と、呟いていました。
    ありがとうございます。「よく」かどうかは主観ですが、「観てる」のは間違いないですからね(笑)。たまたま3児の母さんが思っていた「感じ」が文字に表現できたんですね。時にはそういうこともあります(笑)。
    to 一虎ファンさま
    >勝敗の行方は運まかせ。
    確かに。ただ「動かない」姿勢は、運を大切にしている、悪い運気の時もこうべを垂れてぐっとこらえている、ということは言えるんだと思います。岡田さんも麻雀好きだったですからね、昔は。
    to トロロさま
    >…必死で1点を獲りにいって欲しいですね。
    確かに微妙かも。岡田野球って、「黄金時代」を作ろうとする野球で、1点を取りに行く野球じゃないからかなぁ。
    to 西田辺さま
    観戦お疲れ様でした。
    決してやる気がないわけじゃないのでしょうが、1点ずつでも返そう!ではなく、回が進むに連れ「当たるか当たらないか」になってしまうのは、本当に悪しき伝統かと思ってしまいますね。
    to 酔虎伝さま
    ここからの粘り腰を見せたのが去年の優勝ですからね。ここ離されないことですね。

  12. ともやん より:

    いつの間にかこんなカテゴリーが出来てたんですね。(しばらくブログ巡りを休んでたんで知らなかった)
    今年のチーム状況を表してますね。
    去年は試練がなさすぎたからなあ。その分今年に回されたのかもしれない(苦笑)。
    それでも2位の位置にいるのはまだ運があると思ってみたり。アカンかった分は取り返してくれたらええと思ってみたり。(甘甘や…)
    乗り越える力はある筈だから「がんぱれ!!」
    この日は実は途中から楽天戦をネット観戦してたんですが、ええ投手戦でした。ちょっと気分は癒された。^ ^
    で今日。井川君ナーイスピッチング。やはり雨と相性がよろしいようで。
    毎回雨乞いしようかしら?

  13. torao より:

    to ともやんさま
    負けたあと「現実逃避」「たわいない話」だけではどうかと思ったので作りました(笑)。

  14. まつたか より:

    土曜日は、こんなことになっているとはしらず、嫁の「SHINJYOを見たい」の一声に負け、神戸に浮気をしに行っていました。
    ところが、スタメン発表時の森本ひちょりのパフォーマンスにぞっこん。SHINJYOはどこへやら、ひちょりファンの誕生であります。

  15. torao より:

    to まつたかさま
    ん?ひちょりはその日どんなだったんでしたっけ?彼は躍動感のある良いプレーヤーですよね。

  16. まつたか より:

    すみません。詳しく言いますね。
    スタメンのコールにあわせて、ベンチから貞子のようににじり出てきて首をグリッと捻転して、カメラにニヤリ。バックスクリーンに大写しになって球場大爆笑でした。
    月曜の阪神戦ではひちょりのルックスには拒否反応をしていた嫁が手のひらを返したように、ひちょりの打席に声援していたんでした。

  17. torao より:

    to まつたかさま
    へーそうだったんですか。全然知りませんでした。ひちょり選手は、プレースタイルだけじゃなく、エンターテインメントも新庄ゆずりなんですね。

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