考えた結果 考えなかった結末

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今日7/9、昼12:28からGAORAで二軍・対D戦中継あるよ。


秋田もデーゲームなので、二軍戦は深夜1時からの再放送を録画するのがおすすめ。試合のない月曜に二軍戦を見る贅沢ができる(笑)。あ、フツーはW杯決勝を録画するのか(笑)。
いいねぇ、53年ぶりの「タイガースが秋田にやって来た」。その時はきっと今ほど話題になることもなかったのだろうけど。
こまちスタジアムは、広くて美しい野球場、丸いお月さんに盛大な花火、いいねぇ。
井川、矢野のバッテリーがクレバーな組み立てをした。序盤、積極的に打ってくる攻撃を見抜き、チェンジアップを柱に、変化球中心の組み立て。持ち球は違うが、まるで下柳の投球を見るように凡打の山を築く。
打順が3廻り目に入る6回からは、ベンチの指示が変わるのをこれまた見抜いたように直球中心の組み立てにチェンジ。それまでは力を入れずにコーナーに置いていた直球を改め、ぐっと力を込めて腕を振り球速を上げた。この日、井川が奪った三振は6。そのすべてがこの6回以降に獲ったもの。ちなみに9回は藤川が3奪三振。6?9の4回で9奪三振てスゴイよね。
試合を作って、勝利に導いて、なおかつスゴイところを見せたのだから、この日の井川は立派ということでいいんじゃないかな。やっぱり旅は井川に限るね(笑)。
9回ウラ、完封ペースの井川が先頭青木のソロHRで1点を失い、心の乱れからリグスにストレートの四球を与えたところで藤川にスイッチ。井川も終盤に来て完全燃焼モードに入っていたので、この継投は良かったと思う。
で、岩村が大振りを捨て、面を合わせるだけの打撃で三遊間にヒット。きっと、これが藤川攻略法なんだろうね。なぜみんながこれをやらないかというと、「こんなにエクセレントな球を自分に投げてくれているのに、フルスイングで真っ向対決しないのは一流プロとして失礼にあたる」と思わせちゃうような、プライドをくすぐる部分があるからだと思う。
無死一二塁からラミレス、ラロッカ連続三振で二死。ところが、投手から外野手に転向した宮出には、そういうプライドなんてあるはずがない。自分の形、右方向へのライナーで見事にタイムリーヒット。もちろん井川が四球で出した走者なので、藤川の自責点、失点ではないが、「藤川が打たれたタイムリーヒット」であることは間違いない。
藤川の記録もせっかくここまで来たのだから、本当にもう今季今後、一切失点しないくらいの投球をして欲しい。ムチャを言っているのは承知だが、球児ならできそうなんだもん。
やはり怖いのは当ててくる打者、粘りのある打者との対戦。魅せる部分は絶対に失って欲しくないが、逆方向に当てることを狙っている相手に真ん中の直球連投は苦しい。1点差のD戦、最後の反撃を抑えることをイメージしながら、カーブ、フォークのキレ、制球を磨いて欲しい…球児にまだ上を求めるだなんて、ナニサマやねんなんだけどね(笑)。
初回、ご当地選手のS石川が、前回の悪夢に体が硬くなっているところを容赦なく襲い、わっしょいアゲイン。1番赤星倒れたあと、2番関本四球、3番濱中センター前ゴロで抜けるヒットで一死一二塁、4番金本ライナーでセンター右に落とすヒット、これで関本が帰る。ここでセンター青木がレーザービーム、3塁を狙う濱中を刺す。しかし金本はしっかり二塁を獲っている。この辺、双方の抜け目ない守備、走塁、見ごたえがあった。うわー久しぶりのタイムリーで良かったよーと浮かれぽんちにならない金本、さすが(笑)。二死二塁から5番シーツ三塁線を破るタイムリー二塁打、さらに6番矢野得意の右打ちでタイムリー、連打連打で一気に3点先制。素晴らしい、どこのチームや(笑)。
さらに2回は藤本が浅く守っていたセンター青木の頭を越える二塁打。良い打撃だった。井川がサードが前進して捕るしかない、絶妙のバントを決めて一死三塁、赤星の糸を引くような右前ヒットを誘発する。ホント、これは井川が打たせたヒットだったね。
なお一死一塁に赤星、打者関本。初球にプッシュバントを試みる。狙い目は投手と一塁手と二塁手の真ん中だったのだろうが、打球は一塁線をコロコロ、リグス捕って関本にタッチ、形として送りバントになって二死二塁。このプレー、関本は考えて閃いたんだろうね、例え失敗しても最低限走者を進めることができるし、ここのところの繋がりの悪さを考えれば、良い選択肢だったようにも思う。ところが、結果としてこの2回の2アウト目から、8回の2アウト目まで、タイガース打線はなんと19人連続でアウトになってしまったのだ。
押されっぱなしの石川は、上位を迎えて、どうやって追加点を防いだら良いかわからないほどパニックになっていたはずだ。地元の声援に応えたい。青木のためには一塁の赤星に盗塁を許す訳にはいかない。もういっぱいいっぱいだった。打席にはさっき四球の投げにくい相手関本、つらいつらい…。ここでの思いがけない「送りバント」は、石川を助けてしまった。100%の攻め気ではなく、40%くらい逃げの気持ちが混ざっていた…そういう関本の内面が、相手投手にも、味方打線にも大きな影響を与えてしまったということではなかったか。自己を犠牲にして繋ぎを考えたはずが、流れを見誤ると、逆に繋がっていたものを止めてしまう…野球ってのは本当に難しいもんだね。

コメント

  1. おはようございます。
    今、秋田空港に着きました。
    バスの時間がもうすぐなので、詳しくは後ほど自分のブログにて。

  2. いわほー より:

    最後はドキドキしました。井川の完封、完投はなりませんでしたが、興行的には、あの九回の「球児ショー」は必要でしたね。さもなくば、ヤクルトファンもタイガースファンも、モヤモヤしたものが残る試合になってたでしょう。
    結果的には1点取られたんだし、ここはふっきって「直球ショー」はお終いにしてもらいたい。矢野の中で、変化球を打者に合わせられることに悔いが残るんでしょうけれど、球児の変化球も一級品(直球は超一級品ですが。)。去年、清原を三振にきったフォークも見てみたいものです。
    「省いてください。もういいでしょ」(球児)
    いい意味で開き直れば、すごい記録が生まれるかも。

  3. 逃げ切り!どや!

     手首を傷めていた関本も元気にスタメン復帰した今日、7月8日の
    阪神vs.ヤクルト戦。
     初回、阪神に待望の連打が生まれる。一番・赤星がファーストゴロに
    倒れた後、関本が四球を選んで出塁、今日は三番に座った濱中が
    ストレートをセンターに弾き返し、一死一、

  4. hitomi より:

    私も関本には打っていってほしかったです。
    あの場面、流れからすればかなりのイケイケ状態でしたし。
    “二度寝”虎打線
    目覚めた打線がまた寝たって意味で今朝の朝刊に載ってたんですけど。
    うまい!・・・って感心してる場合じゃな?い!!(泣)

  5. 3児の母 より:

    >あ、フツーはW杯決勝を録画するのか(笑)。
    いいえ。W杯のほうはナマで見ます。頑張っておきてお弁当を作りながら観ます。なので、試合展開によっては、オモイッキリ手抜き弁当になるかも知れません(笑)。
    で、昨日の試合。
    9回の裏。井川に続投させてほしかった。いわほーさんのお言葉を借りますと「興行的には、あの九回の”球児ショー”は必要」だったのでしょう。きっと。・・・・伊東監督よろしく「まさか、ここで代わりたいなんて云わないよな。」などという、気の利いた台詞を岡田サンに期待する私が間違っているのかも。(でも、井川クンの返事が”イエ、ボクハ ココマデデ イイデス”だったら、どうしましょう。)

  6. かにこ より:

    井川の完封を信じていたのですっごーくへこみました。
    あそこで球児に代えるのは仕方ないでしょう(涙)
    秋田の球場に来た人は球児が見れてうれしかったんじゃないかなあと自分をなぐさめながら球児を見ていました。
    記録よりもいいボール投げてほしい!と思います。
    しかし、球児登板多いですね。
    肘とか大丈夫なんかな?

  7. 西田辺 より:

    昨日は球児が1点取られた時に、思わず気が動転し
    「あちゃ?記録がぁ???」と思ったんですが、
    良く考えたら井川の出したランナーの生還だったんですね。
    あんまり阪神の試合で自責点や失点がどうのなんて
    感じで見たのは、竹内の隠れ防御率1位の終盤の
    時くらいだもんなぁ(笑)
    球児もこの1点献上で気持ちを切り替えてくれると
    いいですね。
    打線も、起き上がったと思ったら、また不貞寝の模様(笑)
    先行→中押し→ダメ押しってな試合が見てみたい。

  8. トロロ より:

    自分もケーブルテレビなんですが、
    年に何試合かのYS戦のために
    フジを契約するほど経済的余裕がありません・・・
    中日戦を見ていて、スコア4-2と最終回に青木が
    本塁打を打ったという情報が流れて焦りましたが、
    藤川に失点はついてないんですね。
    シーズン前の下馬評を覆す活躍。本当にスゴいなぁ。
    関本の項ですが、本当に難しいもんですね。
    選手を責めるような打撃でもないですし。
    この結果を分析して、しっかり次に生かせればOK。かな?

  9. 一虎ファン より:

    いつぞやのtoraoさんのコメントではありませんが、きのう、二回裏に球場へ着いた阪神ファンは0対2のゲームを見に行ったようなものですね。
    めちゃめちゃ贅沢な要求であることは重々承知のうえですが、藤川には3球でスリーアウトという投球もおぼえてほしいです。

  10. でんまん より:

    先月からケーブルにオプションが付いていたとは・・・・急ぎで付けてもらって、早速、昨日の試合から見ることが出来ましたんですが、今日の試合を見ると、あせらんでも良かったかもw

  11. 金本が打ちまくる。

    秋田で行われた、対ヤクルト戦11回戦。

    またしても阪神の煮え切らない打線が目立った試合となった。

    3番にファースト林を置く、新オーダー。

    一見、今までにないほどの強力打線に見えるが、その繋がりが悪すぎる。

    この日、林は爆発しなかったが、合計14安

  12. 今日の虎 ?エースと四番と守護神と

    今日はお出かけだったので、阪神の試合結果しか分からないですけれど、4?2で東京ヤクルトに勝利!連勝ですね!

    Yahoo!の中継ログを参照しますと、先制は金本アニキ、シーツ、矢野が続いて3点。

    やっぱり4番ですよ。打ってくれましたよ。ココ数試合、先制されて

  13. うぃず より:

    勝手ながらトラックバックさせていただきました、うぃずと申します。traoさんのブログを読むのが毎日の日課になってます^^
    まだまだ立ち上げたばかりのブログで、阪神ネタ以外のことも多いですが、どうぞよろしくおねがいします。

  14. ともやん より:

    ここんところ井川はええピッチング。
    何か掴んだんでしょうね。
    石川を助けてしまった、そして打線が寝るきっかけになったであろう関本のバントから、実は地上波中継は始まったのでした。orz
    だから昨日はなーんか勝った気がしないんですわ。終わり方もあの終わり方だし。
    で今日も思いっきりストレスの溜まる負け方なんてしてくれて、甘甘な私も思わず暴言を…(苦笑)。

  15. torao より:

    昨日の晩はなんもする気がせーへんかったんよ(笑)
    to あさちゃん。さま
    よう行くわ(笑)。お疲れ様ー!
    to いわほーさま
    ね。昔は藤川と言えばカーブという投手だったんですから。1,2球目のカーブを狙って来る打者はあまりいないでしょうし、いても低く決まればそうそう打てませんよね。
    to hitomiさま
    いやーまさかあそこからパッタリなんてことになるとは想像もしませんでした。恐ろしいです。
    to 3児の母さま
    もちろん井川も行きたかったでしょうが、ちょっと限界っぽかったですね。今の井川には「負けても良いから任せる」より、「後は任せろ、お疲れさん」の方が良いように思いました。
    to かにこさま
    >しかし、球児登板多いですね。
    79試合中、41試合かぁ…多いといえば多いですね。まあここしばらくのところは楽な感じでしたけどね。
    to 西田辺さま
    >先行→中押し→ダメ押しってな試合が見てみたい。
    なんか、そんなことやったことありましたっけ、思い出せない…(笑)。
    to トロロさま
    フジテレビ739は、昔懐かしいプロ野球ニュースなどやってたりして、見ようと思えば結構役立ちます。私は見ようと思わないから、試合のある月だけ契約します。
    to 一虎ファンさま
    普通、藤川に対する打者はどんな考えで打席に入るんでしょうね。強打者はめちゃぶりしてくるとして、他は当てに来ると思うんですよね。それなら変化球は絶対に泳ぐはずですよね。
    to でんまんさま
    見るべき試合じゃない時は、勝手にスクランブルがかかるといいんですけど(笑)。
    to うぃずさま
    はじめまして、ようこそ!日課にしていただいて嬉しいです。こちらこそよろしくお願いいたします。
    to ともやんさま
    悪い方に変わった流れなので、また同じようにバントを決めれば、良い方に変わるはずなのにねぇ…。

  16. 阪神4?2ヤクルト/ 井川・藤川で逃げきり!

    完封目前で井川が被彈。藤川も得點を許してしまふが、からうじて逃げきつた。
    ヤクルト戰はこれでやうやく5勝5敗のタイとなつた。

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