いるだけで怖い人

また日を改めて書きたいプロ野球界の出来事覚え書き。

世の中のホンネとタテマエに詳しい方があれば、ぜひコメントでいろいろ教えてね。
・西武事件、最終報告書関連
・楽天のＴＢＳ株取得問題
・高野連の特待生制度一斉調査
・どさくさでランキング
セより１週間早く始まったパ・リーグは、開幕直後の動乱期を抜けて、シーズンの輪郭らしきものが見えつつあるのか、連勝、連敗が目に付くようになってきた。マリーンズが５連勝で急浮上、ファイターズは６連敗で苦しんでいる。セの方も、ここらあたりから乗れるチームと乗り損ねるチームの差が出てくるかもね。
ここしばらくのタイガースは、最低のどん底をなめて、やや上向きの気配が漂い始めた。そういうマインドを喚起するのに貢献した狩野の役割は大きかったね。天気や運も味方してくれるようになってきたみたい。
投げては下柳が普通に良かった（最大の褒め言葉）。スライダー、シュート、フォーク。ど真ん中に見えて、ぐいっ、しゅるん、すとん。途中雨が強くなって、審判のストライクゾーンがいくぶん広くなったのも下柳には好都合。笑っちゃうくらいのゴロの山。ほぼ完璧な６回１失点だった。
江草１回、福原２回。福原も前回よりはずっと良かった。もう先発やらせても良いと思うんだけどな。中のコマが揃うのなら、本当は江草も先発で見たいな。
攻撃面でも、この日、今岡が先制タイムリー含む４安打、シーツが初本塁打、スタメン林勝負強さ発揮、鳥谷が久々の快打、赤星非力脱却、関本体重より低い打率を身長レベルまで伸ばすなどなど、ようやく明るさが出てきた。
やっぱり林の存在感が大きいね。失投すれば確実にやられるというオーラが構えから漂っているもんな。今岡も自分の後に林がドシっといることで、ずいぶん楽に打席に入っていると思う。前日の９回の四球なんかも、高津はネクストの林にプレッシャーをかけられていたと思うもの。
矢野も体調上向きみたいだし、藤本も良い感じでゲームに入っているし、赤松も鬼代走の域に入りつつあるし。できれば若い投手に勇気を与えるような攻撃ペースをこの時期に掴んでしまいたいね。
さて試合は初回、３アウト目の金本の三振が振り逃げになったところから今岡、林の連打で２点先制。連日スワローズは守備の乱れ、タイガースは抜け目なくつけ込んだ。すぐにＳの新鋭畠山の一発で迫られたが、またすぐそのウラ、またしても捕手のまずいプレーにしっかりつけ込む。一死二塁で鳥谷のあたりそこね、ボテッと三塁線に転がる打球。Ｓ福川捕手はあわてて拾い上げ一塁に送球するも鳥谷のスタート良く一塁セーフ。でもこの打球、捕らなければ明らかにファール。これ大きなプレーだった。で一死一塁三塁になって、赤星が初球をレフトに打ち上げる。浅い当たりだったが、Ｓの中継プレーも緩慢で三走関本が生還。なかなかイヤなチームだ。やっぱりこうでないと野球は勝てない。愛嬌ばっかりあってもダメなのだ（笑）。
この１点が象徴的だったが、この日良かったことは、それぞれがそれぞれの役割をきちんとこなしたこと。回の先頭関本が狙い澄ました単打で出塁。下柳が一発で送りバントを決め、鳥谷はあたりそこねで全力疾走、赤星１点を必ず奪うミッション完遂。
また６回の追加点にしても、これまた相手のミスがらみ（無死一二塁で矢野のバントは完全にサードで今岡封殺のタイミングであったが、送球逸れてベースから足が離れる）ではあったが、関本がきっちりライトに犠牲フライを上げた。自分がやるべき最低限のことを積み重ねていけば、力みも萎縮も少なくなり、逆に相手にはプレッシャーをかけていける。こんな感じでどんどん上げていけるといいね。