トドメ刺しそこね

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北京五輪のカメリハ、プレ五輪には二軍と大学生から選手が集められた。


タイガースから若竹、大和、高橋勇の3人が選出。せっかくだからたくさん出番をもらって、貴重な経験を積めるように。少しでも話題になるように。
二軍では8/14、中村泰が延長10回を一人で投げ抜き5安打零封(試合は0?0引き分け)。攻撃は先発フェルナンデスらC投手陣にチーム全5安打に抑えられたが、浅井がその過半数の3安打。赤松1盗塁。
8/15は先発太陽が6回被安打7自責点2。打線はひょっとしてナックル残像症候群?の2安打。赤松に1号2ランHR。最後、高卒ルーキー横山が初登板(たぶん)。被安打3、自責点3のホロ苦ながら無事イニング完了。
あっけない敗戦で、特に大阪ドームに行った人にはガックリだったろう。夏休み真っ盛りってのもあるし、もうちょっと骨のある試合をやらないといけない。だけどこそっと言うと、この時期負けるならトントンとさっぱり負けて、ぐっすり眠るってのも実は悪くない。すぐ上の敵にやり返されたのは痛いけど、「そこしか見ていない」首位が、最下位カープにおもろいようにやられたのを見届けてからの就寝だろうから、ちったあ寝付きも良いたろう。それにしても隠し球とはね。まんまと決めたセカンド山崎「ベースコーチが見ていなかったので、できると思った」。こりゃ伊原コーチ、相当カリカリ来てるでぇ…。
低めに、内外に、しっかり制球できていた今季初対戦の朝倉をさっぱり打てず、好投のジャンを見殺しにしてしまった。ジャンもいつものように、ちぎって鼻毛ちゃう、ちぎっては投げちぎっては投げのビュンビュンリズムで打線の援護を促していたんだけどね。失点した4回にしたところで、二塁に走者を背負いながら、なんとか二死までもっていって、打者森野をうまいこと追い込んだあとの低めボールのフォークを弾き返されたんだから、これはしゃあない。打った森野を褒めるしかない。次の中村公のセンター前に抜けようかというゴロを藤本がどえらい反応で横っ飛び、一塁へのワンバウンド送球を林がタイロンばりのギャンブルキャッチしにいって後逸。球が転々とする間に2点目を許してしまった。連続無失策記録保持者関本なら、ダイビングすることもなく平然と見送ったであろう打球。それに追いつけてしまう藤本だからこそ起きた悲劇なんだなぁ。ただ出場機会が少なくて、藤本と他の野手との連携がイマイチのプレーがいくつもあったのが気になった。ここも本来、鳥谷が二塁ベースカバーに入っていれば二塁封殺も狙えたところ。声の連携、お互いの動きがわかっているというコンビネーションがなかったのが残念だった。アライバの好守が目立った試合だけに。
前日は、タイガース8安打5得点、ドラゴンズ4安打1得点、2時間43分のあっさりゲーム。この日はドラゴンズ7安打2得点、タイガースが3安打0得点、2時間35分のさらさらゲーム。どっちも同じように「負ける日はこんなもの」とばかりの潔さというかなんというか。
そして、どちらもトドメを刺し損なった2試合だ。
タイガース最大の武器は「JFK」。初戦9回表、行かなくても良い藤川に行かせたのは、相手クリーンアップ、タイロン・ウッズを藤川が完膚無きまでに叩きのめし、初戦をもってエース対4番の勝負付けを再現させるため。ところが結果はストレートの四球。燃料のないところで無理矢理燃やそうとしてもうまくいかない。トドメは刺せなかった。
ドラゴンズ最大の武器は「落合妖術」。第2戦8回表一死三塁。中村ノリにやらなくて良いスクイズをさせて失敗。相手を心底ガッカリ、ションボリさせる3点目を、妖将の笛で取りに行ったが、妖兵の踊りがまずかった。積んできたはずの練習どおり、スムーズにことが運ばなかったのは、選手の中にあるわだかまり。「オレ、ここでホームラン打っちゃダメなんですか?」というノリの心の叫び。妖術はまず味方に効かず、トドメは刺せなかった。
さて、そんなこんなで一勝一敗。G戦、ベイ戦に続いて、またもやって来ました大一番。今年のタイガースの象徴は、精神的にも肉体的にも久保田だ。リベンジを胸に秘め、あいつにはかなわんと相手が驚嘆するような、無尽蔵の体力と土俵際の粘り腰で黙々と戦い続けよう。
ひょっとしたらの仮説。タイガースが急上昇中であることは数字でも明かなのだが、その戦いぶりが相手を消耗させているんじゃない?先日までタイガースと熱戦を展開したベイスターズはスワローズにボコボコ連敗。その前にウチとやったジャイアンツはドラに負け越しカープにやられて4連敗継続中。その前にやったカープはまずドラに負け越してそこから徐々に持ち直したけど、その前のスワは5連敗など負けが込んで次の浮上までずいぶん時間がかかった。今日は下柳と川上の「勝ち頭対決」と伝えられる。この大一番をいつものように、大熱戦にしてなんとか勝ち越そう。夏バテ気味のライバルチームを横目に、モンスター的強さを見せつけたれ!

コメント

  1. KEI より:

    朝倉が彼らしいピッチングで内野ゴロの山を
    築いていきましたね。
    相変わらずアライバ突破口も与えない
    堅い守備。ノリも3塁線をきっちり締める。
    まあ、次だ次という事でしょう。
    でも、中日もJFKの存在感と阪神打線の
    爆発を恐れている。
    事実上の首位決戦(と思いたい)の3戦目
    なんとか勝ちたいですね。

  2. 昨日は昼間は鳴尾浜の試合を見て、夜は京セラドームの試合を見て、ホテルに帰ったらバタンキューでした(苦笑)。
    鳴尾浜の試合は負けましたが、橋本良平捕手が盗塁を2回刺したのが目を引きました。スローイングが速くて正確です。最終回に投げた横山投手も3失点しましたが、力強いボールを投げていました。炎天下の中、一生懸命にプレーする選手たちの姿を見ることができて満足でした。
    京セラの試合は、朝倉投手の出来が良すぎたと言うことでしょう(苦笑)。ジャンはよく投げたと思いますが、昨日はツイてなかったですね。
    中日にしても、追加点が欲しいからと言って3番打者にスクイズのサインを出すのは如何なものかと思いました。初球にノリが高代コーチにサインを聞きに行ったのを見て、一般ファンの私ですら「スクイズのサインでも出てたのか?」と気づいてしまいました(苦笑)。バッテリーも警戒して、しっかり外してましたね(爆)。
    今日の試合は勝ってくれると信じて、力一杯応援してきます。

  3. 一虎ファン より:

    6回ウラの金本の三振は不満の残る判定でした。
    昨日のことはさておいても、最近の金本はボール球にバットが出てしまいがち。そのバットを止めることができないのは悪い膝のせいなのでしょうか。心配です。
    ワイルドピッチでシーツも2進していたら局面は大きく変わっていたでしょう。しっかり次の塁を奪わないと、シーツといえども、金本の殺人視線の標的になるぜよ。

  4. meoto.tora より:

    >高卒ルーキー横山が初登板
    私も鳴尾で見ました。
    テンポのいい投球で気持ちよかったです。(その前の筒井のテンポが悪すぎる・・・)
    相手打者もタイミング取りやすいのかことごとく
    芯でとらえた当たりでしたが、とりあえずいいじゃないですか!!
    鳴尾の常連のおっちゃんが、「保健室出て、陸上部も卒業やのぅ(今までランニングばっかり)」と
    言ってたのが笑えました。がんばれ龍之介!

  5. koo より:

    ずっと携帯で見てたのではじめてコメントさせていただきます。千葉在住なので巨人戦くらいしか見れないのですが、ここを見るとなんとなく展開がわかるので、毎朝楽しみにしております。昨日はYOUTUBEで過去の誤審をいろいろ見た直後にニュースで例の金本の三振シーンを見たので思わずうなってしまいました 笑

  6. torao より:

    to KEIさま
    さすがドラゴンズ、そうこなくちゃいけません。とりあえず強がっておきましょう。
    でもウチがDと星のつぶし合いをしている間、Gが連敗するなんて、やっぱりツキが向いてきているということでしょうね。
    to ぴゅあらっくさま
    あの炎天下の鳴尾はきついですね。私ももっとずっと若い頃、お盆時期に鳴尾→大阪ドームをやりましたが、疲れましたわ。
    二軍戦でも投げさせてもらえるということは、それなりに体ができて来たということでしょう。横山、大したもんですね。
    to 一虎ファンさま
    強打者の条件の大きな一つが、「打ちに行って、バットが止まること」だと言えるでしょう。インパクトに力を込められるからこそ、バットを止められる。四球王金本は、そのパワーを十分に持っています。ボール球にバットが止まらないというのは、体が苦しいという証拠です。でも絶対にそうは言わないし、認めないのですから、こっちも「しっかりしろ」と責めても、それについては言わないのがお約束ですね。
    to meoto.toraさま
    鳴尾に行かれましたか。お疲れさまでした。横山の評判が良いですね、これは楽しみです。良いんですよ、投手なんて打たれてナンボ、打たれなきゃ覚えません。
    そうか、おもろいヤジのおっちゃんは、鳴尾で生き延びていたんですね、良かった(笑)。
    to kooさま
    初めまして、ようこそ!これからは書きたかったことをどんどん書けますね。
    そうなんですよ。時間がない方、試合を見られない方にも、ここを読んでおけばチームの内外の様子がなんとなく把握できるようにと、それも意識して書いています。
    金本自身がジワジワ追い込むと言っていますので、また怒りのパワーをためて爆発させてくれるでしょう。

  7. 西田辺 より:

    まぁ、ホントに相手の懐の射程圏内に入り込んでの
    ドッグファイトは、もう少し先になるでしょうから
    互いにチョット距離を置いた感じ。
    やはり隙を見せたり、ミスをした方が試合を落とすのは、この対戦の仕様ですね。
    お互いの好不調に関わらず、不変のテーマ。だからこそ互いをマークし、好敵手たれるんだと思います。
    さぁ、今日はどんなライバル絵巻を見せてくれるんでしょう。

  8. torao より:

    to 西田辺さま
    最後だけちょっとフライング気味のドッグファイトになりましたが、まあまだとにかく時期が早いですね。
    ライバル絵巻はここからが本番です。

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