いいぞ!CランクFA

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 アジア獅子シリーズは、埼玉獅子が台湾獅子を下し、アジア一獅子となった。渡辺監督は1週間前の日本シシーズ優勝にひき続いて、東京ドームで獅子舞された。


故障者続出、日シリで完全燃焼、外国人選手は帰っちゃったで、西武ライオンズは苦戦の連続だったが立派に防衛した。
 それにしても冠スポンサーだったコナミが撤退し、読売新聞が後援をやめた今大会は、中継はCSのみ。地上波、BS、ラジオなし。主催のNPBは、今後この大会をどう育てたいのか、何のためにやって行くのかを明確にして、有効な歩を進めなければいけない。 韓国、台湾、中国のプロ野球リーグを活性化させるためなのか、MLBチャンピオンとのリアルワールドシリーズを実現させるためなのか、この大会そのものを日本シリーズやそれ以上の権威あるものにしたいのか。それらや、また別の目的との複合だというのなら、段階や順位を決めて、コツコツやっていかないとね。せっかく選手たちは一所懸命やっているのに、このままではもったいないと思う。
 NPBと選手会の話し合いにより、今年から2年間はFA改革が試行される。期間が短縮され、FA移籍時の補償が大幅に軽減された。特に、年俸がチームの上位10人に入っていない者については、「補償なし」となった。どうやらこの改革によって、「非トップスター選手」のFA移籍が活発化しそうだ。
 タイガースの野口とドラゴンズの中村ノリ、どちらも年俸はチーム11位以下。どうやらどちらも、現状よりずっと良い待遇と「ポスト」を用意してもらって、より必要としてくれる球団へのFA移籍が確定的らしい。彼らのようなベテランになってくると、「残り時間」というのも重要な考慮ポイントになってくる。自分が現役としてやれる時間には限りがあるから。望まれて、チャンスが大きくなるんだから幸福なことだ。
 昔から思っていた素朴な疑問。フリーエージェントって、訳せば「自由契約」ちゃうん?日本では、どっちかというとクビになる時の手続で出てくる、「あんたもう要らん」というのが「自由契約」で、選手が努力で勝ち取るのが「フリーエージェント」ってことになっているけど、本当は違うんだよね。
 雇用者と被雇用者の立場はあくまで対等。それが圧倒的に雇用者有利になっている状況を打破するために出来たのが、条件を満たせば自由契約になれる制度、すなわちFA制。しかし一部のスター選手を除いては、自由契約を勝ち取っても、補償のために不自由になってしまって、まったく機能していなかった。もし当時からこの制度が試行されていれば桧山だって…あ、治りかけていた傷口を…ゴメン(笑)。
 MLBはもっともっと凝っていて、専門のランキング会社が選手のランクを決めて、そのランクに応じた補償(ドラフト指名権を複雑に使う)を定めている。そこら辺、正しくはどこを読めば良いのかわからないので、安直にウィキペディアのリンクで済ます(笑)。
 桧山や前のノリの時もなんとなく感じたけど、業界がヨコの繋がりで「干す」みたいなんは、見ていて実に醜い。もっと健全な競争意識と競争状態のあるプロ野球界でなきゃいけないと思う。
追記:あ、別に当時の桧山は「干された」ワケでもなく、制度的に手が上がらなかっただけでしたね。桧山選手失礼しました。って書く方が失礼な気もするけど…。

コメント

  1. ジジィ より:

    ライオンズ、せっかく満身創痍でアジア制覇したのに、スポーツニュースは「オグシオ」や「無人馬」がトップとは…
    野球ファンとして寂しい限り。
    FAのランク制は、少し不公平な感じがしますね。

  2. 一虎ファン より:

    祝!西武、アジア一。
    出られもしなかったくせにこんなことを言うのもナンですが、ウチがアジアを制した日にゃあ、もう日本中大騒ぎでしょう。
    野口の美声を敵チームのヒーインで聞くことになるのですね。
    正妻として、幸せになってくれいっ(泣)。

  3. 西田辺 より:

    気付かぬ内に終わってしまった感のあるアジアシリーズ。
    スポンサーの加護がないと、野球が国民娯楽と言う
    神話がいともアッサリと崩れ去る事を証明してしまった。
    全てのスポーツが、この方程式に当てはまって
    しまうんでしょうね。
    野球とて例外ではなかったと言う事。
    いや、スポーツニュースが取り上げるだけマシと言える。
    そんな状況を把握した上で、大義あるこのシリーズを
    存続・拡充して行く意義は大きい。
    単なる企業の宣伝目的の手慰みに終わらせない為にも。

  4. とらぽるた より:

    苦しいチーム状態でよくアジアチャンピオン死守してくれました。
    西武の決勝点はあの辻&井原の相手野手の一瞬のスキをついた伝説の好走塁を彷彿とさせるものだったらしい。
    日本シリーズの片岡の走塁といいギリギリの場面で出るところが凄い!
    一塁から全力疾走で還ってきたのは石井義。好打者だが走塁で目立った話は聞かないベテラン選手。
    腕を回した三塁コーチは清家。おや、懐かしい元虎戦士。柳川商出身だから真弓監督の後輩。
    阪神の現役時代?全く印象なし、珍しい名前を覚えているだけ。
    選手としての実績は乏しくても指導者としていい仕事してますね。

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