期待外れと「期待しない当たり」

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プレッシャーでがちがちになってしまって、思うような試合ができなくなってしまったここしばらくを思い返すと、ファンや首脳陣からの大きな期待に、選手が押しつぶされてしまったという印象が強い。


負けたくないが負けられないになって、もう本当に負けられない、絶対に負けられない、死んでも負けられない…とガチガチになりながら負け続けてしまった。
アッチソン2回→球児2回のリレーや、攻撃パターン、特にエンドランや盗塁のサインが激減していったのも同じ理由からだと思う。
頼みのアッチソンが打たれて、頼みの金本が倒れると、期待の大きさの分だけ失望も大きくなり、試合はどんどんしょぼくれたものになっていく。これって良くない循環だよね。
無死三塁なんていうピンチの時は、序盤なら「1点やっても構わない」という守備陣形を取る。ひっかけ、ボテボテ、当たりの悪い内野ゴロなら1点入る。この「1点やっても構わない」的な構えって、すごく大事だと思うんだよね。済んでしまったことはしょうがない、まだ回は浅いから大丈夫だよ、打って返そうぜ!このなんの根拠もないおおらかさ、これ大事。実際、こうやって守られると、今度は打者の方がプレッシャーなんだ。内野ゴロで良いよって言われると、それはそれでビビるし、なぜか「内野ゴロじゃイヤだ」とおこがましくも思ってしまう(笑)。もし一人倒れれば、次はもっとプレッシャー、その次はさらに…こうやって心理戦は簡単に逆転してしまう。
本当はこの内野ゴロによる1点が決勝点になって負けることだってあるのだけれど、たぶん統計的に調べたら、こうやってあげた点で負けることは意外と少ないんじゃないかと思う。しゃあないしゃあない、次取り返そう!と鷹揚に構えることで、ツキもめぐってくるというものだ。
クラシリパ1を勝ち上がったファイターズは、専守防衛スタイルで少ないチャンスをものにし、守りきる。おそらくチームの心理として、点は取れたらラッキー程度にしか考えていないんじゃないか。基本守って、もし幸運にもチャンスが来て、さらに幸運が重なれば点も入るから、その時はまあテキトーに…くらいの考え方なのではないか。だもんだから逆に相手のスキをついていけるような気がする。
タイガースはシーズン序盤、すごく流れの良い時のことが頭にあるから、きっと点が入るはずだ、彼らならなんとかしてくれるはずだ…そういう期待に満ちあふれた目で見てしまう。だからそうならなかった時に、ああ…というガッカリが来てしまう。
「期待外れスパイラル」を脱して、「期待しない当たりスパイラル」に持って行きたいよね。タイガースにも専守防衛スタイルの構え(別名:B面)もあるのだから、結果が出ていない短期決戦ではファイターズの戦い方を大いに参考にしてもらいたい。

コメント

  1. けいわい より:

    toraoさんの意見に大賛成!!
    特に序盤の前進守備とかすごい気持ちで負けてる気がします。
    みんなのびのびはつらつ野球がCSでは見たいものです。

  2. メル より:

    パのクラシリをラジオで聞いてて同じように思いました。まあ、ダルによると、クラシリ勝ち上がりはあまり喜ぶほどのことじゃないみたい。「僕の気持ちとしては嬉しくも何ともありません!」(ダルブログ)って言い切れてすごいなぁ。
    ハムの勝ち方を見習って欲しいけど、あっちは3位(それもけっこうギリギリでしたよね)の勝ちあがり。こればっかりはDさんに手本にして欲しくありません。
    昨日はクラシリ第2ステージ東京ドームのチケット発売日。阪神の勝ちあがり上京を期待してチケットを取りました。「なんで東京ドームのチケットを取らなきゃいけないの」とこんなことで悔しさを感じてしまいました。まさか第1ステージに出るとは思わなくて、もう予定入れていたので京セラドームに行けないのも悔しいー。

  3. 栗本孝 より:

    岡田阪神のポストシーズン連敗(ロッテ、中日に6連敗中)から脱出なるでしょうか。
    リーグ戦重視だからこそ、シリーズ戦は苦手みたいですね?

  4. 一虎ファン より:

    今季の対戦成績からいって、フツーにやれば第1ステージは余裕で勝ち上がれるはずです。
    ただ、ウチは、ここ一番の大勝負に弱いという印象があります。
    「チャンスがピンチ、ピンチもピンチ」的心理がチーム全体にあるのでしょう。
    特に今回は、限りなく1位に近い2位でのクラシリなので、選手もファンも「死んでも…」という悲壮感すら漂っています。
    お気楽能天気元気溌剌キャラがほしいです。
    めざせ、PSG10連勝!

  5. 西田辺 より:

    思えばシーズン前半、快進撃を続けていた時も、そんなに綺麗なヒットって数は少なかった気がします。
    「泥臭く」「必死のパッチで」奪い取ってきた勝利を、「華麗に」「事も無げに」「当然のように」やりたい・やれると思い始めた時点から
    ボタンの掛け違いが始まる。
    常に最低限何ができるかを考えよう。
    できなくても、次に何が可能かを思い浮かべよう。
    先の先の先まで読む必要はない。
    そんなのは、監督の仕事。
    グラウンドに立つ選手は、一球・一打の刹那に全てを捧げよう。
    何かが生まれるはず。
    何かを生み出そう。

  6. とらぽるた より:

    D戦切り抜けてもG戦は先発いませんね。
    こんな時にボギーを帰しちゃうなんて・・・
    金村暁、福原、杉山、リーソップあたりより期待してたのに、もっとモチベーションあげる使い方できなかったかと残念です。
    D戦は中継ぎの軸を渡辺で。
    G戦は久保田、江草の先発を含めもうムチャクチャやるしかないでしょう!

  7. つき より:

     はじめまして。
     toraoさんの、ブログを読ませていただいて、とても感動しました。
     元気がでました。
     「メチャクチャやったれ、タイガース!!!」

  8. きだたろー より:

    真面目な選手が多いんでしょうねタイガースは。
    それは全然悪いことではないし、むしろ好感すら持てるんですけどね。
    別に勝てなくたって大したことない。
    去りゆく岡田監督が負けやらミスやら全部引き受けてくれるから…多分。
    それくらい開き直ってクラシリに向かって欲しいです。

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