ワザとだ

スポンサーリンク

もし川井対下柳のこの日、今季初ナゴドシリーズで連敗するようなことがあったら、しかも連日の大差負けするようなら、2試合にしてすでに「勝負付け」が終わってしまう。


長年にわたってこの場所で積んでしまった歴史の重み。去年のクラシリセ1で受けた傷の深さ。
それがわかっているから、もう島野さんにだって頼っちゃう。あんなよく見える所に島野さんの遺影を掲げていたんだね(サンスポ)。おかげで粘って食らいついて島野的勝利。
序盤はDペース。大学社会人を経た4年目の左腕川井が、スローカーブを交えた緩急と制球力で3回まで一人も走者を許さない完璧な立ち上がり。さすがは今季ブレーク気配の男。
一方の下柳は初回四球の井端を李の右中間オーバー二塁打で簡単にかえされてしまった。
0?1とリードされ、円陣を組んだ4回表、先頭赤星がスローカーブを遊内野安打。三塁線を絞るシフトの逆をつく打球、ナイス。関本空振り三振の間に赤星盗塁成功、一死二塁。ここで新井が1?1からの低めスローカーブを三塁線突破二塁打。ノリの守備範囲かとも思ったが、それだけ打球が速かったのだろう。1?1同点。その後金本四球で一死一二塁となったが、今岡はスローカーブを見逃し三振、鳥谷が初球スローカーブを打ってポップフライでチャンス生かせず。しかし、カウント球で使ってくるスローカーブを狙い打てというベンチの指示がはまって、早いうちに同点にしたのは大きい。
そのウラ、Dはすぐさま反撃。先頭ウッズがレフト線二塁打。しっかしD打線は怖さがあるね。荒木、井端は機動力によって一瞬で得点機を作る怖さ。李、ウッズ、和田、森野、ノリ、谷繁は勝負強さと一発長打の怖さ。チーム打率やチーム得点はウチと大して変わらないのだけど、HR数は3倍だからね(T8:D24、4/22まで)。
だけどこの日も下柳は粘りの投球。巧みな配球と制球で和田、森野をポップ、ノリの痛烈なゴロはハッとしたけれどサード今岡の正面へ。走者釘付けで0点。これで中盤の主導権を握った。
5回表、一死から矢野がカーブをバットの先で拾ってレフト線に落とす二塁打。下柳強行、一二塁間を緩く破るかと思われたが、さすが荒木に追いつかれて一塁アウト。二死三塁、だけどシモがやるべき仕事としては満点。赤星四球で二死一三塁。しかし関本はバットの先、二ゴロでチェンジ。関本二番になったら急にしおらしくなっちゃったね。
こっちもあと1本が出ない。
5回ウラ、二死から荒木が四球、すかさず盗塁を決められる。これなんだよね、一瞬で大ピンチ、気を抜けない。井端の当たりは鋭くセンター前へ!と思ったら、そこに鳥谷がいて、ショートライナー。フォークが甘くなった。いやあ危ない危ない。
D川井も頑張る。100球を超える6回表も続投、一死から金本がカーブをバットの先ですくい上げる、右中間手前、センター森野が飛び込むがグラブに当たらず打球は後方へ、ライト李が最深部で追いつくが、金本は三塁へ、中継乱れて送球できず、セーフ。一死三塁。森野としてはいっぱいのプレーだが、これはラッキー。もちろんラッキーを呼び込むのは島野さんに褒められる全力疾走だ。
一死三塁前進守備、打者今岡。初球の直球を強振、鋭い打球がノリのすぐ右、グラブをかすめてレフトに抜ける!タイムリー、逆転!2?1!
今岡をどうするつもりなんだろう。この1本はとても素晴らしい仕事なんだ。だけど世間はこの1本で許してくれない。これまでのマイナスが多少薄まったくらいにしか見てくれない。活躍に見合った「格下げ」をしないことへの不満があるからだろう。ポツポツでは、打っても打っても許してくれないかも。
だけどおそらくこのまま、またしばらく使い続けるんだろうなぁ。岡田監督は今岡の「格」を大切にしているのだろう。今岡にとっては、「格下げ」の方がずっと楽だと思うけどね。岡田監督に言わせれば「ン億ももらってるんやからしゃあないやん」てとこなのかな。
しかし6回ウラ、二死から今度は和田がライト線へ二塁打。打者はやっちゃった森野。ここは熱くなっている打席だ。でもここで今日のシモを救う投球。まるでチェンジアップのようなフォークが決まりまくった。シモのフォークと言えば、ワンバウンドに近いような低めのボールゾーンに落とすのがいつもの使い方。この日はまるでストレートの軌道でど真ん中、むしろやや高めにすーっと出てきて、打者がキターっと振るが、球はいつまで待ってもやってこない。森野はこの球に面白いようにひっかかって空振り三振。シモあと1本は許さない!
さらに7回も怖い下位打線を寄せ付けず。今日も7回までお疲れさん!立派立派!
8回表、Dは3戦目の先発と目されていた川上にスイッチ。しかし調整登板はあまり良い内容では無かった。先頭関本は、あわやのセンター大飛球。そして新井が2?0と追い込まれてから低めのフォークに食らいついて、右中間フェンスオーバー、移籍第1号がここで出た。しかしすげえなぁ。本当に低いところ、下半身の力、背筋、体幹。あんな球をあんな風にしかもあんな所に放り込んじゃうんだ。広島のパワーは違うよなぁ。3?1、これはデカい。3点取られなきゃ負けないんだからね。
8回ウラ久保田は、そういう計算をするファンの心をもてあそぶイケナイ人。先頭荒木にヒット、井端に四球で無死一二塁。ヤツはぜったいワザとやってる(笑)。
李の三ゴロ、5?4?3と渡るが一塁セーフ、一死一三塁でウッズ、「えーとあかんやん」と思わず最悪の場合の計算をした阪神ファン多数(笑)。ウッズセンターへの犠飛、これで2?3となって二死一塁。まずは一息、和田の当たりは三遊間、鳥谷追いついて、二塁へジャンピングスロー、3アウトチェ…え???!?今岡の代走から守備固めに入っていた二塁平野、ベースカバーの足がベースについていない、セーフ!確かに鳥谷の送球も多少それたが、はじめからベースよりずっと前にいたような気もする。お前ら、みんなワザとやってるやろ!
久保田ガンバレよ、打者森野、もういややー。打った、あかん、うおーーーー!
(解説:森野の打球は完全にセンター前に抜けたと思われるライナー、だけどなぜかそこに平野がいてこれをキャッチ。またしてもあと1本を防いだ)。
ワザとだ!絶対にワザとだ!お前らなんかキライだ!(笑)
最終回は藤川。藤川は安定飛行に入ったね。フォークが完全に武器になって、すっかり安心して見ていられるようになった。久保田と二人ともってならないのがおかしいんだけど(笑)。ノリ二ゴロ、谷繁三振、立浪二ゴロ。みんなウラ、ウラを取っていた。
はー疲れた。こんなに疲れさせるんだから、責任取ってもう一つ勝ちやがれよ!(笑)

コメント

  1. NANA氏 より:

    やっぱ久保田のアレ、わざとですよね?w
    すぐ調子にのる阪神ふぁんをいさめてるのかな^^
    おかげで最後まで気合い入れて応援できてます♪

  2. ごんたくれ より:

    今岡タイムリーの時はしっかり振っていた。その前の一死1・2塁の場面。三振は仕方ないが最後の球は振って欲しかった。見逃しはいただけん。まだまだ貸しはいっぱいあるから打ちまくらなければ返済出来んよ。今日は8連続カード勝ち越しを決定付ける活躍してもらわなきゃね。
    >ウッズセンターへの犠飛、これで2?3となって一死一塁。
    toraoさん二死ですよ。(つまらんこと書いてすみません)

  3. すたん より:

    やっぱり、久保田はワザとしでかしてますよね(笑)
    タイガースファンの絶叫マシンですね。
    客はワーキャーさわぐけど、なんだかんだ安全という(笑)
    今の時期に点をとられつつ、要所は抑えて。
    来る日に備えて、わざと防御率を悪くしてるに決まってる!!w
    今岡は、ちょっとずつ打球に勢いもでてきたし、
    復調しつつあると思うんですけど、常人には今岡の打撃を
    どうこう言えるモノじゃないですね。
    試合の初打席でヒット打てば、変わりそうな気配は・・・まだしないか(笑)

  4. 豊中のトラ より:

    久保田はMなんです。だから自分で自分を追い込んでいるんです。それにつられたのが鳥谷であり平野なのです。気にしない気にしない。(と心に毎日言い聞かせています。)

  5. でろん より:

    私はたとえ今岡が打ちまくろうと
    今岡スタメン反対派です。
    三拍子揃った本物ならいざ知らず
    鈍足ザル守備の時点で格なんか無いと思うですけどね・・・
    落合が監督なら今岡を不動のサードなんて扱いなんてしないと思います。

  6. 酔虎伝 より:

    今岡は、ちょっと良くなってるかも。
    ちょっとぐらいじゃあ、
    使う意味がないかも知れませんが。
    テレビ大阪ではなくて、
    サンテレビだったので、
    勝てる気がしていました。
    小生は、本気でそう思っています。

  7. 猛虎くん より:

    わはは^^演出家ですからね久保田は。
    今岡のタイムリーは、それはいつかは出ますよね、本人辛いでしょうね、、試合に出る事が。
    中日との試合は毎回 緊張させられちゃいます、勝ってよかった
    ホッ。

  8. ジジィ より:

    まさに「久保田劇場」というか「久保田ワールド」に、すっかり踊らされてしまいましたね。
    今岡について、誰もホントのところを教えてくれませんが、野球素人の私に、今岡の打撃は復活の見込みはあるのか?? torao監督又は、西田辺助監督、あるいは「一虎」さん「やっぱり」さん「ぽるた」さんなど、名コメンテーターの意見を聞いてみたいですねぇ。

  9. たいがーひろ より:

    こんにちわ!とらおさん
    昨日の試合、ほんとうに勝ってかったです( ノД`)ねー
    仕事終わるのがいつも遅いから、生では見れなくて、帰る際にチラッとおそるおそるネットで試合結果みたら、3?2で勝ってめちゃ嬉しかったです!たとえ、仕事でなくても、正直ドラゴンズとの試合は怖くて見れない(´Д`ι)というのが正直な気持ち(∀・;)オドオド(;・∀)
    いつから、こんなドラゴンズに対しトラウマ症候群になったのかと情けないです。それだけに、昨日の勝ちは嬉しかった。だから、久保田さんのドキドキには、もう耐えられない気持ちも((´д`)) ぶるぶる・・・.
    なんとか、スパッと投げて欲しいです!応援してますから!
    今日も、ぜひぜひ大勝利して、トラウマから開放してください!

  10. けいわい より:

    久保田はソロホ?ムランでしか失点しないと自分に暗示をかけてたのでランナ?が出ようが気にもしてませんでした。
    ・・・が犠牲フライを打たれた時点でもうハァハァ
    ただ、1点しか取られないと自己暗示をかけなおしたのでとりあえず当分は大丈夫でしょう(笑)

  11. NANA氏 より:

    今岡、決勝打の回数は金本と同じ4回でチーム2位何ですよね?(因みに一位は新井の六回、意外なのが鳥谷の0回)
    得点圏打率が低いとはいえ.278。チームで平野と並んで4位タイ
    意外に勝利に貢献シテマス
    岡田さんはこういうとこちゃんと見てるんですねぇ

  12. 熊虎 より:

    キャンプでの今岡の練習を見て、彼はこれから選手として生き残るためのモデルチェンジを試みているのではないかと思いました。ほかの選手だと「形が決まった」時にいい当たりが出るのにこれまでの今岡は「テニス打ち」とか「天才」と言われるようにとんでもない形でもいい当たりを飛ばすスタイルでしたが、俊敏性の衰えを自覚したためか先頭打者ホームランを量産していたころの軸のしっかりした気合一発のインパクトに重点を置いた形の良い思い切りの良いスイングを目指している(要は長距離砲への変身)様に見えました。
    私は今岡の天才性のキモは赤星の100倍くらいバットの芯でボールを捉える能力が高いところだと思っていますのでモデルチェンジの方向性としては正しいのだと思います。

  13. toyo より:

    ナイピー下柳!              
    4回?6回の凌ぎはお見事(拍手)
    矢野の好リード、金本の激走(肩で息してましたね)40歳トリオで、もぎ取った様な試合でした。新井にも1本出たし快勝ですね?
    今日は福原?気が抜けるのが9,1,2番かな?
    昨日は1ヒット、3四球 
    打たして獲るピッチングできれば連勝かも‥
    Gも調子上向き傾向だし
    今日は勝っとこう!

  14. cait より:

    平野のマッチポンプは藤モンかと思いました。
    今岡については、もう黙ってみてるしかないかなと。
    就任初年度からそうでしたが、岡田監督という人はああいう人なのです。

  15. uriko1999 より:

    8回裏、森野をむかえた場面の気持ちは
    toraoさんとまったく一緒でした。
    手で顔をふさいで「久保田やめて?」といいつつ
    指の隙間からしっかり見ている感じ。
    久保田はSで、私たちはMか(笑)

  16. 熊虎 より:

    もう一つ。
    今岡の打席の特徴として目線が固まった後もグリップをせわしなく握り替えています。私はこれはクセでは無くワザとやっているんだと考えています。この点彼はむしろ不器用で投球に合わせたバットスイングよりも打球の方向を決め打ち(事実ライト打ちはピッチャーからかなり手の甲が見えるグリップです)しているのでバッテリーのサイン決めの前に判らないようにしているんだと見てとります。
    好調時の今岡の変態打法はこれに天性の芯で捉える能力が加わって形が崩されても狙った場所にボールを運ぶことができた結果だと思います。

  17. x_x より:

    新井と今岡はきっとパンツを裏返しにはいたと思うよ。
    「おれが投げてる日に負けたらどういう事かわかってるな」という下さんマジックに落合妖術も効かなかったと思うよ。。
    (わかってるって、ほんとはさやしい下さん)
    車を運転している時に前を走る車が急ブレーキ踏んだり、突然車線変更して割り込まれた時に、
    「何考えてるんじゃ、ぼけ?、危ないやろ?。しっかり確認して運転せ?」と、ひとりで思わず叫んでしまう。
    「久保田劇場」はそんな感じだと思うよ。

  18. 熊虎 より:

    さらにもう一つ。
    これまでの今岡の不調は強く打とうとする時バットが下から出てしまう悪癖の為三振やポップフライ(ちょっと鳥谷に伝染しちゃったかな?)に繋がっていると思います。金本のようにひざの柔軟性でボールを捉えられればいいんですけど、まだフォームが体に染み付いてないせいか、本人のイメージとの乖離なのかまだ上手くいっていません。
    ただ、もっと問題だった「視線を固めるまで」がここの所やっと「投球の間」にマッチするようになって打席のバタバタ感がなくなってきました。こうなると内野手に多い手首と下半身の柔軟性を使った「捉えて運ぶ」バッティングが(外野手はバットをボールにぶつけるハードヒッティングが多いですよね?)できるようになるので異論は多いと思いますが今岡はスタメンで守備から入るほうが軽打でのヒットは増えるような気がします。今岡もそのあたり気にしてか開幕の頃とは違って構えのときにバットの重みを感じるくらいに力をいれず柔らかくバットを握っているようです。
    後は「俺が自信を持って選んだボールだからあんなの見逃しの三振じゃあないね」と思える心の余裕が今の彼にあればいいんですけどねぇ・・・。
    何れにせよ下さんがモデルチェンジに成功したような年齢に応じた「自分の居場所作り」は毎試合出て一日4打席で答えを出さなきゃいけないバッターには難しいことですが、あれだけの実績と才能のバッターなのでもう少し見守ってあげたいと思う私なりのファン心理です。

  19. 藤村珂南 より:

    今岡のことは、私ごときでは何とも言えませんが。
    久保田は、従来二塁にあったスイッチでかかるエンジンが、強く叩かないとかからなくなったんだと思いますw
    あと一本と思うとじれったい試合でしたが、守備好きにはなかなか美味しい試合でした。
    中日戦は、守備見てると面白いんですよねえ。私的に。

  20. 西田辺 より:

    4回の円陣見事功を奏しましたね。
    大して速くない真っ直ぐと、ドロンと曲がるカーブに梃子摺った序盤。
    タイガースベンチは、どちらの球も気持ち良く投げさせない為に
    多分こんな方策を立てたんじゃないかなぁ?
    ・追い込まれるまで、狙い球を徹底する
    ・ゾーンをボール2?3個分上げる
    ・奇数打順打者はカーブを狙う
    ・偶数打順打者は真っ直ぐを狙う
    ・若いカウントから積極的に
    素人の推測ですので、違うかも知れませんが、その後の川井の
    投球にスイスイ感はなくなりましたね。
    久保田。
    去年まで3塁ベースに埋め込まれた「クボタスイッチ」が
    今年はホームベースに埋め込まれてしまったらしい。
    更に、野手陣が集まって慰めの言葉をかけてやらないと、
    作動しない仕様になってしまっているようです(笑)

  21. Kaleido より:

    今岡さんにヒットが出たのも、わざと打たせたのでは…。
    目先の1勝より、今岡さんを使い続けさせるためのオチヤイ妖術的な意味でw

  22. やっぱりトラ! より:

    今岡はそのうち「明日に置いときなはれ」と言いたくなるくらい打ちまくるハズです。
    これだけ打たなくてもオカちゃんは「今岡は必ず打つ」と判断している…打って欲しいではなく「打つ」と。
    オカちゃんは口下手もあってその真意が伝わらず理解が得られないことが多いけど起用方法から明白なのは、今岡を「信頼」し、その打棒を「必要」とし、復活を「確信」していること。
    そんなん起用に応える「誠の救世主?♪」の姿を見逃さないようにするしかない!

  23. harukakanata より:

    こんばんわ
    相変わらず、今岡を使う岡田さん何なんでしょう、今日も3打席凡退!
    打線が繋がりませんね、どうしても使うなら8番でねがいます??
    早く、下へおくり、若手を上げてほしいですね。

  24. ume より:

    今岡はもう見てられないですね。
    引退の時期に差し掛かっていると思います。

タイトルとURLをコピーしました