何を今まで負けてきたか

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 「岡田前監督がオリックス・バファローズ監督へ」報道が各紙をにぎわしている。本人周囲の様子から、どうやら就任は確定的のようだ。


 経歴から言っても、タイミングから言ってもまったくもってアリな話なのだけれど、なぜか心がざわざわする。毎年のように変わるBs監督で良い仕事をして欲しいと思うのは間違いないんだけどね。

◇9月28日(月)ヤクルト?阪神19回戦(ヤクルト12勝7敗、18時、神宮、20590人)
阪 神 000 000 100―1
ヤクル 000 002 50×―7
【阪神】●安藤(8勝11敗) 筒井 アッチソン 江草 鶴
【ヤクルト】○高木(3勝0敗) 李 五十嵐 押本

 3つの局面で構成された試合。第1フェイズは、投手戦。高木vs安藤、両先発の好投で中盤まで。安藤は不運なヒットや守備の乱れにも負けず、気合いの入ったとても良い投球内容。一方の高木は低めに配するカーブがアクセントとなりT打線のタイミングを外した。
 第2フェイズは試合の動き。きっかけは安藤が田中に与えた死球から。投球自体は死球になるような球だったが、当たったのはグリップエンド。これを田中が得意の小芝居で主審をだます。真弓監督は抗議したが、なんで矢野や安藤は当たった瞬間にファールだと主張、確認しなかったんだろう。甘すぎる。ここから長短打で2点を失う。
 そのウラ、矢野のもう少しでHRという右中間三塁打、代打桧山の一二塁間ゆっくり真っ二つで1点返す。代走野原祐を平野が送り、関本中飛で三塁まで進めたが鳥谷凡退で1点止まり。この試合、得点圏に走者を置いた打席は8度、その内、3番鳥谷と4番金本が2度ずつ凡退し好機を生かせなかった。
 第3フェイズは、均衡が一気に崩れる。タイガースが弱気と守備の破綻を見せると、スワローズは力とスピードで一気呵成に攻め立てた。
 ということでとても冷静になど振り返ることができない腹立たしい第3フェイズだったのだ。ここで私が強く思ったのは、スワローズは大量貯金を有効に使ったんだなということ。じっくりと観察していたわけではないから推量でしかないけれど、高田監督は故障者続出で負け続けている間、腹を決めて、きっちり負けていたんだろうなと。
 タイガースも負けの数では負けていないが、シーズン途中で覚悟を決められない構成が反応のニブさになってしまっている。ただこれはわかっていたこと、仕方のないこと。時代の変化、来期への大ナタのきっかけとして必要な試合だと思うしかない。チームを思う人たちの腹を決めるために必要な試合だったと。
 繰り返すようだが、今季は現行ルールにおいて日本一を掴む絶好のチャンス。しかしこの3位争い、スワローズに競り勝てないようでは、チャンスもへちまもない。監督もコーチもベテランも中堅も若手も、もっともっと大胆に、アグレッシブになりなよ。どこを目指して野球やってる?頑張れ。

コメント

  1. ジジィ より:

    『田中の小芝居』、二年前にも全く同じシーンがありましたね。見抜けない主審も主審!
    あの『小芝居』から、ゲームプランが崩れただけに、悔やまれる『誤審』でした。
    ゲーム終盤、「矢野の肩」や「金本の肩」が完全にナメられている場面が数回あり、寂しい感じがしました。
    今日こちらは、かなり心配な空模様ですが「負けたら終わり」の気持ちで戦ってほしい。

  2. 藤村・別当・若林 より:

    クリーンナップのタイムリー欠乏症には、真弓さんならずとも我々までもが歯ぎしりを禁じえません。中でもいっこうに立ち直りそうにもない重症患者さんに、何か特効薬おまへんかと叫びたい気持ち。
    とうとう昨日は、野球のよく分らない家内や娘達までもが真弓さんは悪くない、アカンのはあのお人やと言い出す始末(涙)。
    それに比べてツバメの4・5番に抜擢された青木とユウイチは期待通りの仕事をし、おまけにペーペーの鬼崎までもがダメ押しのタイムリーとは恐れ入りました。
    それにしても、我が意を得たりと得意満面の高田の顔を思い浮かべるだけでも胸くそ悪くなるのはどうしようもおまへんなあ。
    今日先発のユウキは緩急のあるあの変化球は打ち損じやすく、何よりも一度地獄を経験したタフな精神力としたたかさは侮り難く、苦戦は覚悟のうえです。
    全国のトラファンが固唾を飲んで見守る中、金縛り状態の打線を解きほぐすのは誰でしょうか。 鳥谷か! 桜井か! はたまたブラゼルか!
    ネバー ギブアップ CS !!

  3. ミス・コンバート より:

    キツネ目にやられた!
    安藤・矢野はなんで抗議しないんだ!
    闘争心に欠けていたことが、一番の敗因では?
    4・5番が打てなくては勝てません。
    今日こそが今シーズンの最後の正念場!
    最後に意地をみせてくれ!

  4. さくら と 寅 より:

    何を言っても”負けは負け”。気を取り直して残りを勝つしかない状況に変わりはない。ただ昨夜を含め、ヤとの4試合は「1点勝負」を前提に臨むべき(昨夜は、だった!)ではないだろうか。そういった観点から、昨夜は悔しいけれど”ここ1点”に結びつける力は、ヤの方が勝っていたと言わざるを得ない。
    具体的には、
    1)長打力は欲しいが、「ライト線にころがった安打でもシングルヒットにしかならないトラ」のスターティング・ラインアップは果たして正解か?(ブラちゃんよく打ったが….あの打球で2塁に行けないのであれば、残り3試合の起用方再考が必要では?)
    2)一方、「フォアボールが一転、3塁打になるヤ軍の選手起用の妙。昨夜の福地は、あの場面の「選球+走塁だけでMVP」と評価せざるを得ない!(何故ならあの後、トラのバタバタを生み、結果大勝に結びつけた)
    3)またこれはあくまで個人的な推測ではあるが、昨夜の高木のようなピッチャーには2軍上がりの若手(大和、野原等)のほうが対戦的に面白い結果を出すのでは(むしろ、常時1軍投手に対する変な先入観などなく、130キロ台のストレートであれば普通の仲間意識で打てる)との思いが残るが、果たして如何に?
    ただ昨夜の”負け”の根底には、突如TVカメラが追った緊張感欠如の場面にあり、と我輩は思うのである。
    再現すると…..。6回裏、0?0の緊張した場面、問題の田中・打席の場面である。田中を追っていたTVカメラが突如阪神ベンチ内に切り替わる。そして映し出された映像は、「何と”あくび”を噛み殺している監督さん」の姿であった!そして”あくび”の後の「田中への球審ジャッジ」への”にやにや”抗議….。何れにしても、あのような場面での”あくび”….に我輩は唖然とすると同時に、こんな指揮官の下で「勝てるわきゃ?ありません」と強く思った次第であります。(それにしてもTVカメラはよく追ったなあ…..ピューリッツァー賞もの映像?)
    さあ今夜は、指揮官の采配など不要とすべく全選手の持てる力でヤを撃破せよ!と願わざるを得ない訳であります。

  5. 熊虎 より:

    安藤vs高木のマッチアップは贔屓目なしで安藤優勢だったと思います。ただ敗因は「疲れ」かな・・・。
    点差ほどのプレーの内容の差があったとは思えないんですけど。
    日程的にはちょっと気の毒な連戦&移動で、選手の疲れは相当なものだと思います。
    (桜井以外の)野手の振りの鈍さ、救援陣の炎上傾向、あと一歩の所での守備の球際の弱さ。今日は回復してくれたら良いんだけど。雨で中止の方がチームと選手のためにはいいのかもしれませんね。

  6. 大虎真弓 より:

     筒井がまさかあの時点で出てくるとは?
    余りにも選手を過大評価しているのか?
    何も考えずにところてんのように出してしまったのか?
     疑問である。
     今晩は雨で中止だろうが、首脳陣は
    今一度選手の状況を良く見て適材適所に選手を出して貰いたい。
     檜山のヒットが何もならなかったことが
    残念でならない。

  7. BUCK-TORA より:

    小賢しい猿芝居があろうがそれを乗り切るのがエースの勤め、ここぞの大一番でバットで結果を出してこそ4番。
    今カードは言い訳無用の3連戦、今日こそ頼むわ。

  8. 西田辺 より:

    どうにも切ない敗戦。
    去年の終盤にもツバメのスピードに引っ掻き回され、
    ズタズタにされた。
    あの場面、福地を出塁させることの意味。
    たった一つの四球が試合をぶっ壊す導火線になる怖さ。
    気持ちが引いた者の脆弱さ。
    この半年、何度も味わい、噛みしめたはず。
    しかし、ここでまた繰り返す。
    だからこの成績だろうし、きっとこの先も同じ事を
    繰り返すのも想像できる。
    明日から何をすべきかを、チームも個人も考えなきゃね。

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