桜井の8回表

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 絶好調ファイターズが、インフルエンザ禍から大連敗とは恐ろしい。ドラゴンズ二軍も被害に遭っているとか。注意しないとね。


 8/24水田抹消で、8/25二軍で打ちまくりの藤本を登録。
 二軍戦、高橋勇丞が9回ウラ起死回生の代打同点HR(今季2号)。10回ウラも岡崎が同点HR。勇丞、今季一軍デビュー見たいね。
 柴田、上本、バルディリスも元気に二軍戦に復帰している。杉山、石川、久保田は、(記録的には)お呼びがかかるような内容じゃないのかな。

◇8月25日(火)横浜?阪神16回戦(阪神11勝5敗、18時1分、横浜、20591人)             
阪 神 100 000 030―4 
横 浜 010 002 000―3
【阪神】安藤 金村暁 ○江草(4勝3敗) アッチソン S藤川(16セーブ)
【横浜】●寺原(2勝6敗) 加藤康
[本塁打] 佐伯9号(横) 藤田4号(横)

 あまり良い試合展開じゃなかった。相手の守備のミスに乗じて先制はしたものの、2回は無死の走者釘付け、4,5回と併殺を食らって、6回の上位打線も不発で、ついに勝ち越されてしまう。鳥谷の好守もあったけど、平野のアウトカウント間違い(ゲッツーコースなのに一塁送球して、引き上げようとしちゃった。後続断って良かったけど)なんかもあって、なんともイヤな雰囲気だった。
 6回ウラ一死一塁、そこまで丁寧に丁寧に、粘りの投球をしてきた安藤が、伏兵藤田に勝ち越し2ランを打たれる。初球、左打者にインサイドを引っ張らせて右にファールを打たせる予定が、真ん中高めに抜けて、上手いことレフトスタンドに放り込まれてしまう。2回に喫した佐伯の同点HRも、やはり高めに抜けた球。丁寧に低めをついて試合を作るのに、失投をやられて試合を失いかねない状況にしてしまう。安藤に求められているものからすればいささか物足りない。ローテを守って、イニングを埋めている点で、間違いなく貢献度は高いんだけどね。
 リードを奪われた7回ウラのマウンドには金村曉。先頭絶不調中の吉村に久々のクリーンヒットを許し、続く石川には絶妙の三塁線セーフティバントを決められて無死一二塁。ここからがこの試合の勝負のアヤ。8番細山田に命じた送りバントが投前で三塁封殺。さらには先発寺原をそのまま打席に送り犠打を試みるも、捕手前でまたも三塁封殺。何もできずに二死となって、さらに寺原が一塁に残るという最悪の展開。ここを無失点でしのげば、タイガース8回表は上位打線、一気に流れが変わりそう。
 ここで投手交代、金村曉→江草。いやあ、これってつまり、「あとちょっとで金村曉虎初勝利だったのにーの法則」を上手く活用したってこと?これを上手く使えば、チームは逆転勝利確実(でも金村に勝ちはつかない)ってこと?この日も妙手になったね(笑)。
 8回表の逆転劇は、そこまで精細を欠いていた赤星の左線二塁打から。鳥谷がじっくり四球を選んで、金本の当たりは「行くか?行くか?」滞空時間の長いの右越えフェンス直撃。しかし二走赤星判断悪く本塁をつけない。シングルとなって無死満塁。新井が左犠被で2?3と1点差に迫って一死一二塁。なんでこういう時に右飛を打たないの?あれだけライトフライしか打てそうにない打ち方だったのに…不思議な方(笑)。
 しかしブラゼルへの投球ワンバウンド一塁側に弾くスキに二走鳥谷は三塁へ、一死一三塁。しかしブラゼル三振で二死。さあ桜井頼む!ここで金本が二盗を決めて二死二三塁!打者に集中する場面ではあるが、逆転の走者に対して無警戒なベイは脇が甘かった。さあ広大頼んだぞ!そして桜井広大は頼まれてくれた!カウント1?3からの5球目、低めのカーブを強引に引っ張り込むと、打球は際どく三塁線を破る!逆転2点タイムリー二塁打!
 一つの出塁、一つの進塁、良いところも甘いところもあったタイガースのこの回の攻撃。ベイ守りの悪さにも助けられたが、とにかく桜井のこの一打がチームを救った。桜井はチームを救える打者になってきた。そういう目でこの攻撃を振り返ると、すべては桜井に決めさせるためにあったと思えてくる。桜井は、その運命に挑むべき男なのだと思う。
 アッチソン、藤川が落ち着いて試合を締めくくり、必死必死で3連勝。もっと気の締まった試合ができるはず。もっとアグレッシブになれるはず。チーム全体で上向いて行きたい。

コメント

  1. Yalkeys より:

    心地よい風が吹き込む3塁側スタンドで観戦していました。8回の赤星らしからぬボーンヘッドとブラゼルの三振で、イヤ?な雰囲気も感じましたが、広大が見事に2点タイムリー2ベースでした。アニキの盗塁もナイスプレーでした。今日は岩田が好投しブラの1発もありそうな、そんな予感がしています。

  2. ジジィ より:

    ベイは若いチームになりましたねぇ。平均年齢はいくつ違うんだろう?しかもなぜか「九州男児」だらけで他人とは思えなかった(笑)。
    球場で観戦していて、藤田のHR(あれで入るの)とランナー赤星の打球判断の悪さに驚きましたが、広大(ウチ唯一の若手)が帳消しにしてくれて本当に助かりました。
    それから、金村曉は(勝ち星付かず)「気の毒」ですが、もう今シーズンは「この使い方」(チームの勝利優先)でお願いしたい(笑)。

  3. 虎キチ三平 より:

    ミスの応酬、酷い試合ですねぇ。溢れ出すボヤキを止められない...。
    番組欄の「延長の場合あり」を真に受けたら、延長なく野球中継終了するし。
    安藤、味方打線に安心感を与える投球は、もう無理ですねぇ。常にあっぷあっぷだし。
    桜井、グッジョブ。やっと軌道に乗ってきましたねぇ(喜)。
    もう踏んだり蹴ったり。せめてもの慰めは、トラッキーの阪神百貨店1日店長ぐらい。
    自力で奪い取った3連勝なら、手放しで喜ぶのになぁ(悶)。

  4. 熊虎 より:

    YBの寺原投手は愛妻家・子煩悩で先日お嬢さんが生まれてから初めての登板だったそうで、もう、メチャクチャ勝ちたい気持ちが画面を通して伝わるようなピッチングでしたね。後半に入ってもスピード、キレ、コントロールもハイレベルでキープしていたし、ピンチでもいつもの寺原より数段粘り強かったように見えました。
    寺原投手には申し訳ないけれど、あの状態の相手から勝ちをもぎ取ることができたのは大きいと思います。
    新聞情報では和田コーチは殊勲の桜井に打撃投手に2メートル前から投げさせて「構え遅れ、振り遅れ」をなくす練習をさせていたとか。まさにこれまでの桜井の欠点を克服するいいトレーニング法を実践していたんだなぁと感心してしまいました。そもそも欠点の少ないスイングの持ち主が「ボールを捉えるツボ」の拡大を図っていたとなれば、最近のブレークも頷けます。
    一方、安藤はホームラン風の不運はあったけれど主力の怪我で攻撃力低下のYB相手でも、なんだか「いつものペースで失点」する状態でした。ストレートがあと5キロ速くなれば今のスライダーとストレートのコンビの投球スタイルも随分楽になるんでしょうけど、どの球種も平均点以上だし、フォームもきれいで安定した「まとまった投手の王道タイプ」は晩年の桑田を例に出すまでもなく簡単に大きいのをもらって沈むパターンに陥りやすいと思います。
    身近なところで星野(伸)や福原のスローカーブ、金村のパームなど今のバリエーションからすれば相当速度の差がある「遅っ?い球」や顎下から地面、ユニフォームのボタンから隣のバッターボックスまで散らして逃げる、もしくはそれで攻め手を稼ぐ下柳スタイルなど見本はたくさんいるんです。(ノムさんが「シュートを覚えろ」と言っていたのもそういうことなんだと思います)
    何かに気がつかないで、工夫をせずこのまま球威が落ちていくまでの時間をすごせば、せっかく優秀な投手の資質が早い時期に通用しない投手に堕ちていく「もったいない、残念なパターン」になるような気がします。

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