G戦地上波ナイター激減

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 キャンプ3日目、休日前の見所はWBC組、藤川&岩田のシートバッティング登板。


1ヶ月前倒ししなきゃいけないわけだから、もうオープン戦の感じだろう。大変だねえ。
 もうひとつの見所だったのが、テストを受けた台湾の20歳鄭(ジェンまたはチェン)凱文。キリッと強そうな表情で、堂々と投げていた。投げ方はひっかかるような部分がまったくなくとってもスムーズ、下半身もどっしりしている。球筋は一つも見ていないが、雰囲気のある投手だった。タイガースファンだと言っているので採用して欲しいな(笑)。しかし枠の関係もあって一時保留とか。まあ飼い殺されるくらいなら、すぐに出られる球団に入った方が良いよ。
 日テレが地上波G戦ナイター中継を「ほぼ」やめちゃうみたい。ニッカンより引用

日テレ地上波の巨人戦は16試合減の26試合
 日本テレビは2日、今季のプロ野球の放送について、地上波での巨人主催ゲームを26試合と発表した。ナイターが15試合、デーゲームは11試合という。昨季の42試合(うちナイター33試合)から16試合減少となる。26試合についても、終盤4試合は優勝争いなどの状況で変わる可能性もあるという。久保伸太郎社長は「多メディア、多チャンネル時代に、BSデジタルの普及が本格的に進んだ。収益の面も考慮し、高度な経営判断を行った」と説明した。
 [2009年2月2日19時54分]

 ナイターは15試合でうち終盤4試合は状況により放送しない。確定は11試合で、おそらくそのうちの3つは注目度の高い開幕3連戦。そうすると長いシーズン、選びに選んだ(なんとなく視聴率が取れそうな)8試合だけがG主催試合地上波ナイター中継確定分となる。「事実上の撤退」に近い。
 噂されていた「20試合程度」より、さらに激しい減少となったが、それでもまだ他のスポーツ、他のチームに比べればずいぶんな「メリット」があるわけだ。そのメリットをまったく生かせずに、逆にマイナスイメージにしてしまっているから今こうなってしまったのであるけれど。
 沈み行く地上波ネット局と心中なんてまっぴらゴメン。新しいメディアの間を巧みに渡り歩いてプロ野球はたくましく生き抜いていくのだ!…と景気よく強がってみたいけれど、そうじゃない関係者がプロ野球界の頭をとっているから困ったものだ。
 さて、あり余るほどの電波を活用できるヒマはぼけぼけしている内に終わっちゃった。あとは税制優遇を受けていられるヒマがあるけど、これだってぼけぼけしている内にどうなるかわからんよ。どうやって客を呼ぶ?どうやって金を払わせる?どうやってファンを増やす?スピードアップ、スピードアップ!

コメント

  1. メル より:

    先日の日経コラムに書いてありましたが、NHK大河「篤姫」の視聴率がよかったのは、巨人戦ナイター中継が少なくなったから・・・。巨人戦の視聴者が大河に流れたからではないか。という説でした。こうなると悪循環で視聴率(CM広告も)がとれない野球中継はますます減っていくのでしょうね。それでもWBC東京ラウンド初戦の中国戦(3/5木曜夜)のチケットが完売状態なのは、ファンはやっぱり野球を見たいんですよね。これはTV地上波中継あるのかなぁ。

  2. パチョレック92 より:

    なぜ野球人気を巨人戦の視聴率で計られるのかという理由のひとつに、地上波ゴールデンタイムでの巨人戦の全国放送(放映権1億円!)がほぼ全試合流されていたことが挙げられますね。そしてそれはプロ野球のみが持つ絶対的なアドバンテージだったわけです。
    私が問題と考えるのは、今後さらに巨人の支配力が小さくなっていくことが予想される中で読売以上の統括組織がないということです。つまり「独裁」から「空白」に…。
    そうならないためにも「読売後のプロ野球界」の設計図を今度こそファンの手で描かなければ
    なりません!!toraoさんの二冊目の本はこれで決まりですね(笑)

  3. あーちゃん より:

    いくらCSの専門チャンネルやネット配信が充実したとしても、やはり「TVさえあれば誰でもタダで見られる」という地上波放送の重要性は否定しようがありませんね。こないだのサッカーの代表戦は「放送がなくてよかった」という試合だったらしいですが(泣)
    もっとも、「全国ネット」を人気の目安にするのも考えてみればおかしな話で、地域密着をウリにするチームなら、地元の地方局での視聴率の方が重要であるべきです。アメリカンスポーツや、欧州のサッカーのビッグクラブ以外の試合なんかは、地方の無料局+全国の有料局という形で放送されているとか。
    それで思い出しましたが、アメフトだったかな、「ある程度以上チケットが売れないと、地元のTV放送はしない」というチームがあるとか。「チケット買って見に来い! でないとタダ見はさせんぞ!」というわけで、「客を呼ぶ」方法の一つの究極かもしれません(笑)

  4. nono より:

    巨人戦がなくなると差し替えてた地方も枠ごと同時に無くなってしまいますからねえ

  5. 西田辺 より:

    地上波撤退=野球人気低迷、と言うマッチポンプ式のマスコミ的図式に当て嵌められない様な転換が必要になってきましたね。
    果たして低迷しているのは、野球人気なのか旧来のマスメディアの方なのか。
    「心配しなくても、我が巨人軍のファンはお金を払ってでも見せて下さいとCSに流れていくよ。なぁ○○君」
    なんて声が聞こえてきそう。
    巨人ばかりでなく、関西での阪神地上波中継の雄、サンテレビだって企業規模はそう大きくない。
    放映権料を吊り上げられたら、何時どうなるか分からない。
    「野球中継はお金を払って見るもの」を時代の流れと言う事だけで受け入れて良いのか、未だ懐疑的です。

  6. tama より:

    >アメフトだったかな、「ある程度以上チケットが売れないと、地元のTV放送はしない」というチームがあるとか。「チケット買って見に来い! でないとタダ見はさせんぞ!」というわけで、「客を呼ぶ」方法の一つの究極かもしれません
    おお、これに似た事例をむかし読んだ記憶あります。フットボールだったか忘れましたが、70年代ごろ、スタジアム周囲の何キロまでだかの地域に対して、そのスタジアムのテレビ中継を映さないようにして、スタジアムに足を運ばせるようにしたというもの。サイマル出版会発行の『スポーツの危機(原題『Sports in America』)』という本に記載されてました。

  7. 一虎ファン より:

    金を払ってでも見たいほどおもしろければ払うでしょうし、また、視聴率を稼げるプログラムならスポンサーもつくでしょう。
    昨今のG戦はつまらないということなのでしょうか。
    関西在住かつ虎中毒の私はラジオ中継でも充分楽しんでいます。

  8. 太めのおじさん より:

    事実は、プロ野球全体の低迷というよりも、関東地区の巨人ファンが、地上波放送を見なくなったということなんでしょうね。
    筋金入りは、Tだろうが、Gだろうが、Dだろうが、お金を払ってスカパー・CSで放送を見る。阪神は毎日キャンプの放送まである。
    問題は、無料で気軽に見れる地上波という媒体で、新規野球ファンの獲得がやりにくくなるということと思います。

  9. G3 より:

     日テレ的には規定路線だったとは言え、残念ですね。巨人戦の地上波放送が激減すれば、セリーグ各球団の収入も大幅に減りますし、プロ野球ファンの新規開拓にも悪い影響が出ますよね。
     もちろん、以前に比べればBSデジタルの普及は進んでるんでしょうけど、それでも地上波とは比べ物にならないはずですし、ましてやCSは。。これが地上波だったら、どの家庭でもチャンネルつければ見られるんだから、その差は大きいですよね。
     まあ「巨人戦の全国放送は無くなった方が、プロ野球人気は上がる」という説も以前からあったので、それが本当かどうか検証したいと思います。
     それと、こうなると清武代表が言った「ユース設立」も説得力があります。
     これからのプロ野球は、地上波による宣伝効果が激減した中で、メジャーとの人材争奪戦を繰り広げるわけですからね。
     韓国プロ野球は、国内リーグの人気低迷、メジャーへの人材流出で苦しんでいるようですが、日本もそうなる前に手を打ってほしいと思います。

  10. 地上波もまだかろうじてあるしケーブルにも加入しました。
    それでも観られない試合、去年もありました。
    雨天中止で最後に残ったヤクルト戦を観るために、1ヶ月だけフジ739に加入して余分なお金払って、連続して負け試合を観ました(泣)。
    試合あるのにどこでも中継やってないってのが一番こわいんですけど…ラジオでは必ずやってるから最後はそこですけど、たびたびそういうことがあると頭に血が上ります。
    去年の巨人のゲームがつまらないってことは決してなかったと思うし、TV局の獲得視聴率予想が必ず正しいとは限りません。
    ただ、野球に関心のない層にも名前が浸透してるような圧倒的スター選手がいないので、無党派層にアピールしないのかも。

  11. ばかぼん父 より:

    何が悪いのかわかりません。(^^;)
    だいたい野球ファンにとれば試合途中から始めて途中で終わる地上波放送からBS日テレへシフトするは歓迎すべき流れじゃないの?
    読売一辺倒の地上波放送がセとパの格差を産み、阪神以外の関西の球団は球団の身売りや終に消滅まで起きたわけで、この昭和の「読売システム」はすでに破綻していた。それが収束の方向へ動いているだけのこと。
    新規ファン獲得には子供や友人をさそって球場へ連れて行く事の方が、TVでバラエティやドラマに張り合うより建設的だと思います。
    ナイター放送の無い日は、インターネットの動画でパリーグの放送でもご覧になっていただけたら、良いのではないかと。
    おーーっと、残ったナイター枠は交流戦に使って欲しいです。(^^;)

  12. ルー より:

    Gファンは殆どCSで見てるみたいだけど。
    やっぱまだまだCS契約してない人も多いし
    野球人気のためにもTVはやるべきやわ。
    大阪もサンTVがあるけどたまに放送ないときほんま困るもん。
    毎年ケーブル契約するべきか悩んでます。

  13. torao より:

    メルさん、え?WBC中国戦完売なの?それは驚きです。地上波放送あるでしょう。
    パチョレック92さん、既存のメディアグループの斜陽化により、経済的な面で「中心」がなくなるのは避けられないでしょう。しかしそこに必要なのは資本よりもビジネスでありアイディアだと思います。「ファンの手」というより、「経営」だと思いますよ。
    あーちゃん、地上波放送は、少なくとも今はまだ、活用できればこんなに威力のあるメディアはありません。しかし「タダ」でふんだんに見せ続けることがデメリットになるような局面が来る時のことを想定しないといけないんですね。
    メディアの地方分権っていう話はないのかなぁ…。
    nonoさん、私は詳しく知らないのですが、日テレの差し替え中継は、広島と福岡だけみたいですね。そのまま広島や福岡でも放送枠が減ってしまうのか、それとも他の局に放送がまわるのか、調べてみます。
    西田辺さん、関西出身以外のタイガースファンは、「タイガース戦が見られるのなら」と喜んで有料放送を導入している人が多いでしょう。もっともタダが当たり前の環境で育った人は抵抗あるんじゃないでしょうかね。
    tamaさん、広島なんかはみんなテレビで見るから球場に来ない、なんて良く言われていましたね。「球場の交代」の効果で一時的に状況は一変しているでしょうが。地方のタダ放送をなかなか上手く活用できない(なかったり、ショボかったり)のが日本スポーツ界の弱いところのように思います。
    一虎ファンさん、「永遠に続く商形態はない」ってことなんでしょうね。G戦を核にした読売グループのプロ野球商法は、とてつもない大成功を遂げ、今それが終わったということなのでしょう。
    太めのおじさんさん、同じようなG戦中継を続けるだけでは、新規ファン獲得には繋がらないでしょう。そこで国際試合や、プレーオフということになるのでしょう。でもスポーツのカッコ良さ、野球のカッコ良さをアピールするために、どうやってメディアを活用すれば良いか、もっと工夫して欲しいと思います。
    G3さん、セ他球団主催の全国放送はすでにほとんどカットされてます。ジャイアンツファンも含め、野球ファンはすでに地元局&ネット中継&有料放送にシフト済みでしょう。新規野球ファン開拓能力も著しく低下しているので、その点でも大きな問題とは思いません。
    もちろんジャイアンツの収益が悪化することによって発生する弊害はありますが、それも根元治療のためには必要なことなのかも知れないと思います。このあたりは近くまた書こうと思います。
    南河内郎女さん、まあ「無党派層」は集まってくるのもあっという間ですが、退いていくのもあっという間なので、あまり気にしなくて良いのかも知れません。無理矢理マスコミが作り上げるようなスターでなくとも、スターは必ず現れますから。圧倒的なスターも、そのうちにね(笑)。
    ばかぼん父さん、どこも悪くありませんよね。私もそう思います。プロ野球界が「G戦放送オンリー」を変革できず、今の時代のTV活用法に対応できぬままに番組表から消えていくことは残念です。
    ルーさん、それでもラジオは必ずあるからいいじゃない大阪は?。こっちじゃセ・リーグは有料放送でなきゃ見られませんから。

  14. パチョレック92 より:

    toraoさんお返事ありがとうございます。
    私のコメントが拙かったため強調したかった部分が伝わりづらかったみたいですね。問題は読売の「資本」もさることながら「政治力」についてです。
    もちろん読売に頼らず経済的に独立できる球団が増えることが望ましいことは言うまでもありません。そして巨人は「いちローカル球団」として運営していくのが望ましいですね。
    ではどこがプロ野球を仕切るのでしょうか?コミッショナーは読売の人脈で選ばれているのはよく知られたことですよね。今までプロ野球がいびつながらも運営してこれたのも読売グループの「政治力」があってこそだと思います。
    政治的な空白は新たな独裁を生みます。恐らくメジャーの植民地になってしまうのではないでしょうか(もうなってる?)
    私たちに必要なのは日本の野球界の利益を第一に考える組織です。そのためにはファンが中心となって…!というのが私の主張です。2度目の投稿失礼しました。

  15. 市場原理 より:

    読売イコール市場原理主義=拝金主義者なんだか世の中の動きと連動していると思います。この不況の中異常なサラリーをもらっている選手、人一倍努力したことで勝ち取ったことは認めます。しかしながら、日本人にはなじまない欧米の考えかたを取り入れたため読売だけでなく最近のタイガースもそうゆう風潮を感じます。タイガースは、下町の名門チームであくまで大衆のシンボルであってほしいです。東京ドームの年間席1席100万円です。いくら接待用でも何人の招待された人が野球を愛しているか疑問です。巨人ファンもそのあたりにいやけをさしているファンが多いのだと思っています。巨人も阪神も中日も、楽天、広島のようなネイティブに特化したチームに経済的な支援をして国全体が盛り上げてほしいです。野球の原点に戻りましょう。甲子園の入場料金は値上げせず、食事も平凡なものでいいのです。なぜなら、野球が好き、タイガースがいつまでも大好きだからです。読売も早く気がつかないとCSで金儲けしようとするからだ。地上波がこれ以上減れば必ず野球離れは進みます。家帰ってテレビで野球みながらビールを飲む、この当たり前がなくなるのはつらい。

  16. torao より:

    パチョレック92さん、
    >私たちに必要なのは日本の野球界の利益を第一に考える組織です。
    御意。
    >そのためにはファンが中心となって…!というのが私の主張です。
    なるほど。しかしメジャーの植民地化と戦うために、「ファンが中心になってリーグを運営」というのは、正直いまいちピンと来ません。マーケットや顧客(野球ファン)のことをよく考えていている、有能なスポーツビジネスの専門家(自身も野球ファンであっても良いが、必須ではない)が中心となった精鋭部隊がどうしても必要だと思います。
    もちろんファンが自分たちの意見を集約したり、主張をしていくということにはもちろん賛成です。
    市場原理さん、古き良き「鎖国時代」を懐かしく思い出すのは私も同じです。しかしもう「再鎖国」はできないでしょう。それは野球に限らず、すべてにおいて。しかしながら、どこかに米国とは違う、日本の価値観を生かしていくことが日本プロ野球の生きる道であるとは思います。しかしそれが何なのか…。

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