走らせるかどうか

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 交流戦日程発表(公式)。どこかで遠征したいな。対Bs(神戸)と対M(甲子園)の土日なんて良さそうだな。


 赤星の「チーム盗塁増宣言」に平野が呼応(サンスポ)。鳥谷も同様に盗塁への意欲を口にしている。しかし盗塁というのは基本的に監督のサインによって行われるものだから、選手がどう思おうと、すべては監督の考えにかかっていることだ。
 岡田前監督は、赤星以外への盗塁のサインが極端に少ない監督だった。これはセイバーメトリクスに基づいているわけでもなく、多分に「ちょろちょろしたら打者が集中できない」という理由による。その結果として、どっしりとした強打が攻撃面に大きく貢献したかと言えば、最後の最後まで「打てない」「点が取れない」という金縛りから逃れられず、V逸、辞任となってしまった。前半戦の得点力向上の原動力は、その「ちょろちょろ」であったり、果敢な走塁であり、それらが失われた時に勢いも失ってしまった。
 岡田前監督の考え方が、自信の現役時に感じたことを背景にしていたように、きっと真弓新監督も自分が現役時に「こうだったら良いのに」「こうでなきゃいけない」と感じたとおりの野球を目指すだろう。
 それぞれに強みと弱みがあることだが、岡田野球5年の後の、真弓野球にはいやが上にも期待が高まる。真弓選手は盗塁も長打力もあった。打っても走っても思い切りの良さと勇気があった。前をひきずってスランプに陥るようなタイプではなく、スッキリと割り切っていくようなタイプだった。
 キャンプ、オープン戦、そしてシーズン前半まで一貫して積極的に走らせて欲しい。そして「チャレンジしての失敗はOK」「ドンマイドンマイ」と笑って背中を押してやる空気を作り出して欲しい。真弓監督、岡コーチには、それを一番期待したい。

コメント

  1. ジジィ より:

    真弓監督、現役時代クラウンライターライオンズの頃は、脚を活かして、盗塁数も多かったけど、タイガースに来てから盗塁が激減した記憶があります。
    きっと、ベンチが「走るチャンス」をあまり与えなかったのでしょう。
    そして、初めてチームを任された今季、現役時代の(走りたくてもサインがでない)ジレンマを晴らすような采配を期待しています。
    「一発もないのに走れない」じゃ話になりません。本当に、失敗を恐れない積極走塁の意識を植え付けてほしいですね。

  2. バースと藤川命 より:

    ↑ おっしゃるとおり。
    真弓監督が走りたくても走れなかったと思いたい。
    本当はトリプル3に一番近い選手じゃなかったのか。いまだにそう思います。
    よってなんとか鳥谷の潜在能力を引き出して欲しいなあ

  3. いわほー より:

    足にスランプは無いといますが、足には無くとも走塁の「ジャッジ」にはスランプはあります。前半の胸のすく走塁が嘘の様に、平野を欠き新井を欠いたあたりからチーム全体の走塁のジャッジが「スランプ」状態に陥りましたね。つまりまだチームに走塁の意識が浸透しきっていない証拠なのでしょう。やはりベンチが介入してサインで動かしていくしかないのでしょう。真弓監督にはバンバンサインを出してもらいたいね。岡コーチが抑えに回るくらいに。

  4. 一虎ファン より:

    盗塁を含めた機動力野球というのは、実行するかどうかよりも、相手に警戒感を抱かせたら、それでOKです。
    ウチなんか、赤星以外はほぼ安全パイでしたから。
    平野だけでなく他の選手も「今季はバンバン行きます!」と三味線を弾いたらいいと思います。
    今岡が言うと大風呂敷になりますが…orz。

  5. より:

    名前を出すのは失礼だと思いますが、平野や鳥谷などは昨年の盗塁数が明らかに少ないと思います。二人とも20個ぐらいはいけるぐらいの能力はあると思います。ベンチのサインとの兼ね合いもあるとは思いますが、リスクをもっても積極的に走塁に意識を昨年の前半戦以上に持っていければ自然とチーム盗塁の数も自然と増加すると思います。岡コーチには阪神に走塁革命を起こしていただきたいです。

  6. IvyStadium より:

    08年前半戦、新井の激走に触発されて(?)チームに次の塁を貪欲に狙う気概が溢れ、それが勝利に結びついていました。痛快でした!
    「君たち、やればできるじゃないの」
    そうか、野球で「走る」というのは、単にチーム盗塁数が多いということではないんだな。
    「走る阪神」誕生バンザ?イ!
    しかし、それは一時の「現象」に過ぎず
    「岡田の考え」ではなかったのですね‥‥
    「真弓の考え」は‥‥きっと!

  7. ライムD より:

    ♪ハシレ? ハシレ? ケンタロウ!
     
     本命(赤星)穴馬(今岡) カキワケテ・・・
     走れ!関本賢太郎!
     3割30本30盗塁 夢は大きく!

  8. 西田辺 より:

    >「ちょろちょろしたら打者が集中できない」
    時には相手投手の集中力の方が削がれるんですけどねぇ。
    投手からしてみたら、大きなリードやスタートの構えだけでも気になるもの。
    ましてやどこかで本当に次を狙ってくるとなれば、嫌が応にも幾分か意識の配分を変えざるを得なくなる。
    去年後半、ヤクルトに苦戦したのもこの足技に端を発したもの。
    チームを改革するなら、仰る通り1つや2つの失敗を恐れず首脳陣が選手の背中を押してあげないとね。

  9. あき虎 より:

    toraoさん、皆様こんばんは。
    去年、走塁の重要さを見せ付けてくれる試合をしてくれました。(特に赤平コンビや新井クンなど・・・)
    とにかく、失敗してもいいので、ガンガン走って、相手を怖がらせて欲しいです。でないと勝てる試合も勝てませんからね(^^ゞ
    その方が、見てる方も楽しいし(笑)
    真弓監督、岡コーチ!!よろしくお願いたします!!

  10. torao より:

    ジジィさん、好きに走って良いと任されるか、走れのサインが出るかでないと、走りたくても走れません。バッテリーの盗塁阻止技術が発達する時期でもあったと思います。
    バースと藤川命さん、鳥谷は盗塁死OKでばんばん行かせて欲しいです。
    いわほーさん、走塁のジャッジに重要なのは予測です。そして予測に重要なのは打者がやるべきことを判断すること、走者が打者を信頼すること。ようは考えて野球せい!ですね(笑)。
    一虎ファンさん、三味線、ハッタリ、なんでもやったらいいんですよね。今岡だってオープン戦で走っておいたらちょっとはマークさせることができるでしょう。
    聖さん、盗塁はベンチの考え方がすべてだと思います。許していない走者は、勝手に走ることはできないでしょう。一方、一つでも前へという走塁は、全員意識次第だと思います。
    IvyStadiumさん、勢いがある時は走るのが当たり前でした。逆に勢いが止まった時こそ、アウトになってでも走るが必要だったのでしょうね。
    ライムDさん、夢は大きく、ですね。30盗塁はちょっとアレですけど(笑)。
    西田辺さん、ホームラン打者の前でアウトになったらもったいないって理屈ですが、そんなにホームランないですから(笑)。進塁すれば、長打はいらない、こっちの方はずっと自然です。
    あき虎さん、「見てる方も楽しい」これがとてつもなく重要なんです。去年前半、グラウンドせましと走り回るのを見るのは本当に痛快でしたからね。

  11. 一応巨人ファンです。 より:

    ドームランを全面に押し出す巨人が、意外とリーグ二位の盗塁数なんですよね。
    でもその内情はバントができないとか、ゲッツーが多いとか、走らざるを得ない部分が多分に含まれてたりします。
    いや走らせるのが好きな部分もあるんだけね。
    でも実際には盗塁って思った以上に点にならないですよ。
    あれは雰囲気を変えたり勢いをつけるためのもの。あくまでチームの地力をつけた上でチームが落ち込んだときにプラスする何かなので、走れるに越したことは無いけど走ったからといってそれだけじゃどうということも無いんですよね。
    その辺わきまえた監督ってすごく少ないし、それがわかる監督だと、チームが安定して強くなる。

  12. torao より:

    一応巨人ファンです。さん、盗塁があるということを警戒しなきゃいけない、これが一番大きいことでしょう。「ない」ということがわかっているチームでしたからね、去年のうちは。

  13. 一応巨人ファンです。 より:

    "盗塁があるということを警戒しなきゃいけない"
    そこからすでに術中に嵌ってるんじゃないですか?
    最低限のクイックと牽制はしないといけないですけど、現実には走られたからといって大量点につながるわけじゃなし、刺されるリスクに見合うほど1点が取れる確率が上がるかも微妙な話です。
    走れるチームに対して一番やっちゃあいけないことは走られることを警戒しすぎることでしょう。
    一つ走られただけでもう主導権を握られたように落ち込むチームがあり、また一つ走っただけでのってくるチームがある。
    一番の対策は走られてもそう気にしないことで、走るチームに一番必要なことは、走ってくると相手に警戒させることだったりするかもしれません。
    警戒させるだけさせて走らない、これが理想だったりします。(だからオープン戦だけやたら走る監督がいたりします)
    阪神の躓きの一つは、走らなかったことよりも、走られることに脅えすぎた面もあるかと。

  14. torao より:

    一応巨人ファンです。さん、おっしゃるように盗塁は理論的にはリスクに見合わないプレーのはずなのですが、こと日本においては心理的影響力が小さくない。また球場のファンがとても喜ぶプレーであることから、ライオンズの渡辺監督は盗塁をどんどんさせているとのこと。
    まあどっちにしても、守る側からすれば盗塁は警戒しなきゃいけないが、過度に脅える必要はない。攻める側からすれば、盗塁を警戒させることで打者を助け、さらに脅えさせることができれば相手投手を自滅させることができるというのはそのとおりのことです。

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