IBAFとWBC

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 ふーん、そうなんだ…と意外な印象を持ったのが、WBCのドーピングについての記事。

WBCのドーピング違反はNPBが独自に処分
 来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のドーピング検査で、日本プロ野球組織(NPB)所属の選手から陽性反応が出た場合、長谷川一雄コミッショナー事務局長は27日、NPBが独自に定めるアンチ・ドーピング規定にのっとって処分する意向を示した。
 WBCでドーピング検査を担当する国際野球連盟(IBAF)は、世界反ドーピング機関(WADA)規定に準じて処罰するように各国・地域のプロリーグに呼び掛けている。この日、アマ関係者からIBAFの方針を伝えられた長谷川事務局長は「NPBとして独自の処分を決定する」と語った。(サンスポ)

 IBAFは、MLBからまったく相手にされていないのか…と勝手に思っていたのだが、WBCという大会の中でこういう分担が成立しているということは、決してそういうわけではないということなのかな。
 WBCを企画している人の中に、サッカーW杯をまったく意識していない人などいるわけがない。世界最高峰を賭けた国別対抗が、フェアなルールに則って民主的に運営されていることが、競技の普及にどれほどの影響を与えているか。それを大成功しているビジネスモデルとしてとらえていない者などいないはずである。
 それは我々素人でもそう思うわけなのだから、IBAFの人だって、MLBの人だって当然わかっていることだろう。わかっちゃいるけど、あまりのしがらみの大きさに、まずはこうするしかなかった。この後は、IBAFを「FIFA」にして行きたいのだ。実はMLB関係者たちもそう思っているのだ。
 …と考えたいのだが、おそらくそうではないだろうなぁ。運営組織(コミッショナー事務局)や、多数のオーナーはそういう考えを持っていそうだけど、利益をガッチリ握っている一部球団オーナーは、そんなものは一切望んでいないだろう。 どこの国もあんまり変わりがないということかもしれないね。

コメント

  1. 祐二君かなぁ より:

    なんといいますか…
    みんな幸せになろうというモデルは無理があるんですなぁ…。MLB全体で幸せになろう!NPB全体で繁栄しよう!というのは資本主義上不可能なんですわ…。利他的生物(みんなで助け合おう!という球団)のみになったとしても(不可能に近いが)、まぁ、無理でしょう…。
    正直者は馬鹿をみるというのは長い資本主義の歴史の中で立証されている以上、理想論は捨てて、イレギュラーな変化をまつしかないかと…。非常に寂しいですけどね…。
    というわけで、悲観的な、めっちゃくちゃ久しぶりのコメントでした
    ノシ

  2. torao より:

    祐二君かなぁさん、
    「正直者は馬鹿をみるというのは長い資本主義の歴史の中で立証されている」
    うんにゃ、そんなもんはされてない。そのことは、おてんとうさんも、閻魔大王もよくご存じであるぞよ(笑)。

  3. ジジィ より:

    >サッカーW杯を…
    30年後、私らが人生を終える頃までに、サッカーW杯とWBCが、同レベルの大会になる事が、野球ファンとして理想ですね。
    そして、第一回大会の事を語り継ぎたいと…

  4. 一虎ファン より:

    正直言って、今のところ、私はWBCにそれほど多くを望んでいません。
    MLBがガチで臨んでくれさえすれば(選手のレベルも審判の質も)、それでいいです。

  5. 西田辺 より:

    特にアメリカさんなんかは、MLBと言う興行が完全に成熟してしまってるので、本当は今更大事な選手にリスクのかかる
    WBCなんてやりたくないんじゃないの?って思ってしまいますよね。
    じゃあ何故、こんな大会をMLBは開催するのか?
    今回のように、一見IBAFと手を携えて大会運営する風を装って実はMLBの下働きと言う実情。
    メジャー選手の不参加と言う武器を使ってのIBAF関連大会(ワールドカップ・インターコンチ・五輪)の
    弱体化。
    あくまで憶測ですが、な?んか企んでんじゃないのぉ?って勘繰っちゃいますよね(笑)
    この両者の関係、色々調べてみると芳ばしい香りがしますね。

  6. apatite より:

    無理です。WBCがW杯のようになるのは。野球は、グローブ、ミット、バット、ボールなどなど、道具だけでもお金がかかります。広いグランドが必要です。一つのチームを運営するだけでも大変なのに、リーグ戦をやろうとおもったら、必ず、複数のチームが必要です。狭い国では、例えばヨーロッパなんかで、十分な広さの球場を沢山作るなんて無理です。狭い日本でやってるじゃないかっていうかもしれませんが、東京ドームのようにちまちまして、当たりそこないが、ホームランになるような球場ばっかりになっていまうのです。それに気候が問題です。アメリカも、北は、半年しか使えませんが、南部は、年中できるので、スプリングキャンプが可能ですが、ヨーロッパはそうはいきません。アジアは、日本も含め、ヨーロッパよりはいいかもしれません。
    だから、まあ当面は、アジアと中南米を含めたアメリカでやればいいじゃないですか。
    スローピッチのソフトボールなら、W杯も可能かも。

  7. THEスタぁ? より:

    WBCはやりたいからやっているんじゃないですかね?
    上の人の言葉を借りれば、成熟した・・・って言ってますけど、成熟しているから他の市場を求めるのでは?だから、インド・中国・ヨーロッパ、で、WBCなんじゃないですかね?
    そうじゃなきゃ、大会収益の30%以上も自分の懐に入れませんよ(苦笑)
    IBAFはアマ組織、MLBは野球界で一番でかいプロ組織。
    IBAFを取り込みたいんじゃないですかねぇ、仮に利権が絡んでいるとすれば。
    それに、五輪復活の条件がMLBの選手派遣に掛かってますし、それにも配慮した形ということではないでしょうか。