迷信を妄信するなかれ

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雨なら練習2時間 投球3日で70球 セパ王者で進む「働き方改革」(朝日)

ネットでは記事全文を読めないが、要約すると日本一のオリックス中嶋監督もセ覇者の高津監督も、練習量・練習時間を制限するメジャー式キャンプを徹底しているという内容だ。全体練習のあと、個人練習をやっているだけという話でもなく、「休め」「メリハリつけろ」という指導であると。やらねばならぬことは多くあるが、急にやっても身につかないという主旨の中嶋監督のコメントもあった。

また今季からオリックス育成の小野泰己が、阪神時代は練習量が非常に多かったが、オリックスでは極端に少なくギャップに驚いているというコメントもあった。

知らないことは語れないが、短い練習時間、適切な休息を導入するチームがそれぞれリーグ連覇しているのは、ひとつの結論といえる。

練習には目的がなければならない。瞬発力をつける、持久力をつける、動作を習慣化させる、瞬時の適応力をつける、他者との呼吸を合わせる、根性をつける、緊張する状況に慣れるなど。

それぞれを解剖して本質に辿り着こうとすると、練習として何をすればいいか、どのようにやるのが効果的か、やりかたによるメリットとデメリットは何かが見えてくる。

瞬発力に直結する筋力を強化するには、大きな負荷と適度な休息と栄養補給が必要なのは解明されている。やみくもに高負荷を長時間かけても壊れるだけだ。他の目的の練習にも同様な要素があるのかもしれない。

「春キャンプの貯金が夏場に生きる」「一年乗り切るための体をキャンプで作る」、昔から言われる言葉だが、どこまで真実なのだろう。
シーズン中はシーズン中で、いかに疲労回復や栄養補給、筋力の維持や、動作の習慣化に継続して取り組むほうがずっと重要だろう。
「長時間やるメリット」は意外と小さく、迷信の妄信にすぎないのかもしれない。

コメント

  1. とらかっぱ より:

    NPB でも働き方改革導入ですか。春のキャンプでは全体練習が増え個人では待ち時間も増え、練習時間の割には動けてる時間が少ないという事実もあります。要は如何に効率性を上げるかだと思いますが…

    しかし伝統的に練習時間が短いと言われるタイガースより短いとは(笑)

    最近の選手は個別にウェイトやティーなどに費やす時間が増えているのかと想像しますが、昔の選手もランニングを一人で黙々とやってました。これがシーズンでどのように活きてくるのかはやった人じゃないと分かりませんが、輝かしい成績を残した選手には必ずこれだけやってた的なレジェンダリーな練習逸話があります。

    やるかやらないかは自分次第。ただ伸びっぱなしのゴムはいづれ千切れます。うまくレストを入れながら成長していって欲しいものであります。

  2. 虎ジジィ より:

    結果が出ているチームがやっている事が正解だと思います。

    やみくもに「練習が足らん」という昭和の根性論は古く、
    令和の今は 長くダラダラやるのではなく
    「集中力を保てる時間内で効率よくやる」
    が時代に合った練習法のような気がします。

    タイガースの場合、岡田監督・平田ヘッドは完全に「昭和脳」、他のコーチ陣は皆若いので監督・コーチ・選手の考えがチグハグにならないか心配です。

    オリックスとヤクルトは今の監督になって飛躍的に強くなっているので、
    ここは頭を柔軟にして、結果の出ているチームのやり方を採り入れて欲しいです。

  3. 西田辺 より:

    チームの編成状態によってこの辺は変化していくのでしょうけど、ある程度
    完成された選手が多く、何年も同じメンバーでやっているチームなら確認や
    調整が主体になって来るでしょうし、まだまだ未完成な選手が多いチームでは
    鍛錬の部分が多くなってくる。
    実際タイガースは年齢層も若く、レギュラークラスとは言え今年から主体となる
    ポジションを変える選手も見られる。
    外国人野手も1年目で不確定要素が大きい。
    昨年3位とは言え、シーズン借金のチーム。
    連覇を果たしたチームに対抗するには、まだ足りない部分が大きい。
    ヤクルトや2位のDeNAに比べて攻撃力で劣る分、何かで補わなければいけません。
    タイガースに急に村上や山田哲人や牧や佐野が生えてくるわけもなく、その周りの
    打者も強力。
    投手力があると言っても、昨年完封負け26も数える打線では宝の持ち腐れ
    になりかねない。
    ましてや、エラー数でここ数年ワーストを続けているチームならば、ミスでの
    失点をできるだけ防ぎ、1点でも多く取れるチームにするべく効果的な練習が
    必要になって来るでしょう。
    先日監督がコーチ陣を叱責したのも、「本当にこの内容でチームをレベルアップ
    させられるのか?」と感じたからでしょうね。
    時間さえ長ければいいとは思いませんけど、タイガースというチームの現状を
    考えると密度と時間は必要ではないかと思います。

  4. 虎轍 より:

    働き方改革かも知れませんね(笑)
    落合氏なら逆をいくかも知れませんね(笑)
    集中して練習に励んでた金本氏は現役を引退する時にもっと練習しとけばと言ってましたね。
    何が正解かは解りませんが、自分が納得して出来ればええんでしょうね。
    プロ野球選手として、個人事業主なんですからね(笑)
    タイガースは下手なんやからサインプレーや野球の練習はいっぱいして野球脳を鍛えて貰いたいです(笑)
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

  5. 岩修 より:

    効率化と言っても一部の人間は早く帰れて休めるからラッキー位にしか思って無いと思う。時間をかけないと解決出来ない問題も多く、経営者の自分には働き方改革は好きになれない。
    けれどもダラダラせず限られた時間内で効率的に仕事出来るにはどうすべきか日頃から考えるのは大事なこと。
    キャンプで糸井さんが打者転向直後、トレーニングがきつすぎて終わっても両腕が痛くて使えず水に頭から突っ込んだ話をされていた。
    昔、金本氏も欲しいものは、どんなにトレーニングしても疲れない身体と。
    レジェンド達は皆何かにとりつかれて練習されてたと思う。
    ヤクルトやオリックスより上を行くトレーニング方の構築が必要なのは明らか。でも多分ヤクルトはこっそり自己練してるだろうし、タイガースがトップに立つ為には自らを嵩める練習や実戦へのメンタルトレーニングは24時間必要と思う。

  6. より:

    >また今季からオリックス育成の小野泰己が、阪神時代は練習量が非常に多かったが、オリックスでは極端に少なくギャップに驚いているというコメントもあった

    いやーこれは驚きですね
    暗黒時代は明らかに練習時間が短く、星野政権になってから練習量が増え、最近また減ってるのではと思っていたのですが・・・
    ただ皆さんも仰っている通り、チームとしての練習時間は短くとも、個人は常に練習しているのでは?結局のところ総量は変わらないのでは?と思います(MLBでもよく言われることですね)

    ただ、トラオさんが指摘されている

    >「春キャンプの貯金が夏場に生きる」「一年乗り切るための体をキャンプで作る」、昔から言われる言葉だが、どこまで真実なのだろう。

    これは結構ポイントかもしれず、これのために、実は春キャンプ中に体力を失っていて、シーズン終盤の失速に繋がっているのかもしれない、という可能性は考えないといけないかもしれませんね

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