「服喪」

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 こんな日もある。


6年近くほとんど毎日、タイガースの情報を集めて、何を感じ、何を考えたかを書くという作業を続けているけれど、「ああ、今日は何も書けないな」って感じる日がごく希にある。「書くことがない」とか「書きたくない」とかじゃなく、書けない。
 たいがいは、自分の側にいろいろな原因があって、気力がわいてこない、集中できない時だ。そんな時は、気力を振り絞れば良い。まずは好きな阪神のことでも考えて、しっかりやって行こう!と気合を入れ直す。
 タイガース自体の停滞感に飲み込まれそうになることもある。そういう時は、チームのどこに問題があるのかを冷静に探す作業をして、タイガースと自分自身を叱咤すれば良い。
 きっと、このブログを毎日のように読んでくれる方は、特に連敗中もオフの間もずーっと読んでくれる方は、そういう私の心の動きに共感してくれているのだと思う。「ああ、なんだか胸の中でモヤモヤしてたものが言葉になっていてスッキリした」って、そういうのを求めてくれているように思っている。そんなコメントを時々いただいたりするからそう思っているのだけれど、まあ基本的には、勝手に思っているだけだね。
 オフの何もない日に書こうかな、と思っていることはいくつかあるし、昨日今日の話題で思うこと感じることもあるし、書かなきゃいけないって思っていることもあるんだけれど、なんだか今日は書けそうにない。もし書いても、間抜けなことを書いてしまうだけのような気がする。
 もちろん赤星は死んだワケじゃないし、むしろ死なないために引退を選択したのだけれど、今日一日くらいまでは「喪に服する」べきなのかも知れないね、と。とかいいつつ、十分に間抜け、いやなんの中身もないことに文字を並べただけだけど、そんな気持ちを吐露しつつ今日はこれでおしまい。

コメント

  1. ジジィ より:

    あれから我が家も、まるで「お通夜」状態。
    「長身右腕メッセンジャー」のネタとか、「藤川入団決意」とかありますけど…
    赤星引退の傷はしばらく癒えそうにありませんね。
    「53」は当分空き番にするらしいけど「永久欠番」じゃないようです。 まあ、他の誰が着けてもかなり違和感が…

  2. あけの より:

    まだ引退の衝撃、驚き、ショックが抜けきらないですねえ。
    53は来年は誰にも着けさせる予定がないそうですね。
    タイガースにとって、重みのある番号になったなと感じます。
    だからこそいつか、誰かに着けて欲しい番号でもあります。
    その番号を着けて、その選手を超える。そういう、若手にとっての目標にもなり得るはず。
    良い背番号、重みのある背番号はそうやって受け継がれていって欲しいと思います。
    とはいえ、仮に再来年誰かが着けているのを見て寂しい思いをしたりするかもしれないなあ、
    と複雑な思いでもあるのですが。

  3. wr29 より:

     ほぼ丸一日、ペットロスか失恋のような状態で、仕事も手に付かず、食欲もわかず、ふと気が緩むと悲しみがこみあげてきて涙が・・・という状態でした。toraoさんの「喪に服す」という気持ち、よくわかる気がします。たかが娯楽、たかがスポーツ選手のことでこんなに心にダメージを受けてしまうなんて、いかに赤星の存在が自分にとって当たり前で、必要で、かけがえのないものだったのかを痛感しています。
     ようやく冷静になってきて、タイガースに空いたあまりにも大きい穴を誰がどう埋めるのとか、赤星の指導者としてのキャリア(を彼が選ぶとすれば、ですが)ってすごく楽しみ・・とかそういう気持になりつつあります。彼が与えてくれたものに感謝しつつ、また来年から野球を見ていきたいです。

  4. tigerjazz より:

    確かに言葉は悪いが「喪に服している」言い得て妙の心境です。
    心の中にポッカリ穴が空いたような・・・・
    たかが野球されど虎命の身では、この空虚さは
    如何にすれば晴れるのかとした今です。

  5. ガク より:

    toraoさんや皆さんと同じです・・・
    今さながらに心に空いた穴の大きさを痛感しています。
    阪神ファンのみならず、中日や西武ファンの友人からも「赤星はい選手だった、惜しいことをした」とまるで弔電のようなメールが届きます。野球人としてもファンから愛されていたんだなと思いました。
    赤星魂を継ぐ者が早く出てきてくれることを祈ります。そしていつかまた背番号は違えど指導者として縦ジマのユニフォームを着てくれることを夢見ています。

  6. 熊虎 より:

    今日はtoraoさんへ純粋にメッセージを
    赤星のいない心の穴に苦慮されていることと思います。
    私は私の好きなタイガースというのは非常に有機的なものだと思っています。傷を受けたら必ず修復し、また新しく動き出す・・・選手は代わっても、いつもタイガースであり続ける・・・それを私たちが愛し続けるんだと思います。
    真弓監督は今回の件で「センターの守備が・・・」と一見(真弓降ろしに近いマスコミ操作もあるように思いますが)トンチンカンなコメントが見出しを飾っていましたが、少なくともチームの「頭」は前を見ていると受け止めました。林や浅井、桧山ですら機敏に全力で赤星の穴を埋めようと力が入っている様子ですし、林をトレードに出さず、マートンを採ってきたフロントも実に的確な縁の下の力持ちぶりで既に前を見て動いています。
    タイガースを成す一つ一つの構成が今は傷を補修するのに全力で、きっと来期には新しいタイガースの形を見せてくれると思います。
    ・・・だからタイガースファンの代表格toraoさんも、しばし心を休め、これからも再び前向きで切れ味鋭い筆力を見せてくれることを期待しています。

  7. スーパーエリーバ より:

     気が付けば、赤星選手(もう選手ではないのか?涙)の事ばかり考えている自分がいます。頭の中では、一日中、赤星選手のヒッティングマーチが流れている有様。ダメだ?!特別贔屓にしていた選手という訳でもないのですが、ここまで衝撃を受けるとは。自分でも驚いています。
     来年1シーズン位は棒に振るかもしれないとは思っていましたが、引退は想定外でした。人間は、想定外の事が起こると脆いもんですね。そうならない様予想するのも人間。起こってしまった時どう対処するかが真価を問われる時かもしれませんね。
     30歳を過ぎた辺りから、6、7年後、脚力が衰えた赤星選手を見るのはツラいだろうな?と思っていたのですが、もうその姿すら見れないのですね。今はただただ淋しい寂しい気持ちです。

  8. 拉麺 より:

    赤星引退という一種の酔いから醒めない状態とでも言いましょうか・・・
    まあ自分は何も出てこないというか、なんかまだ実感ないですね。
    「あの赤星が?」
    って感じです。
    来年ちゃっかりグラウンドに居るかもしれません・・・なんて思ったりも。

  9. 琥珀星 より:

    今回の衝撃的な“事件”
    まさしく“事件”と呼びたくなるような
    「赤星引退」は私の中でもかなり大きな影になっています。
    こういう時、toraoさんの文章はジワッと染みますね。
    皆さんも書いていらっしゃいますが、
    自分にとって赤星の存在がこんなに大きくて
    これほどまで誇りに思っていて
    彼のプレーが実は大好きだったのだと
    思い知らされている感じです。
    公式ファンクラブの会員証Noは初年度から「39」でした。
    イエローメッシュジャージにアイロンプリントした背番号も「39」。
    ナンバーTシャツも「39」だった私なのに
    12月9日以来「53」の数字が頭の中をグルグルしています。
    来年の春、当たり前のように「53」の背中を探してしまうんだろうな。

  10. 私も、「まるで赤星君が死んだみたいに悲しい」と感じています。
    泣くことがカタルシスになりません。
    同様な感じを受けている人が多いんだなと思いました。
    好きな選手ではありましたけど、こんなに好きだったのかと。
    長いことファンをやっていれば、過去にもこういうやり切れない思いをしたこと
    あるんでしょうね?
    今回だけじゃないんですよね?

  11. kero より:

    初めてコメントいたします。
    会見当夜、我が家でもどこからともなく「お通夜やな・・・」と言い出し酒を呑み、
    本日も「喪」は継続中です。たぶん、ある程度気が済むまで続きます。
    新庄の穴は十二分に埋めてくれましたが、
    赤星が抜けた跡の穴は更に大きく感じています。
    あの日のことを「あれで良かった」と思う時はきっと来るのでしょうが、
    もっとずっと何年何十年先のことになるような気がします。

  12. Tigers53 より:

    初コメです。
    本当に2日たっても事態を受け入れられず、ここに来て同じ状態の方を見つけ少しなぐさめられてコメントしております。
    レッドスターは私の中で永遠に走り続けることでしょう。

  13. 西田辺 より:

    今日の題名にはドキッとしました。
    まぁ、私事ながら今年は身内の不幸が続きましたから。
    例えば、過去の例ですと江夏や田淵が他球団に放り出された(敢えてこう書きます)時も子供ながらに
    絶望的になりましたが、その気になればプレーする姿は見れた。
    掛布もあの負傷から出場機会も減り、引退は充分予感できた。
    確かに、赤星も頚椎ヘルニアと診断され厳しい状況だとは思っていたけど、余りにもこちらの覚悟が
    間に合わなかった。
    「療養すればなんとか復活も」「来年も開幕にはちゃんとセンターに立ってくれている」
    誰もがそう思っただけに喪失感も計り知れない。
    でも、チームは来季に向けて走り続けなければいけない。
    残された選手は「赤星がいればなぁ」と言わせない闘いをしなければならない。
    それが、赤星やファンの無念を晴らす手立てだと思う。

  14. ひまわり より:

    こんばんは
    頭では『そうだよね、無理しちゃ人生そのものが終わっちゃうかもしれないし、これでよかったんだよ』と自分に言い聞かせているんだけど・・・胸のあたりに大きな穴がぽっかりと空いているんですよね。
    この喪失感は、いつまで続くことやら。
    そうか「服喪」か・・確かに。赤星ファンのわたしの場合は当分続きそうです。

  15. apatite より:

    背番号53についての提案。シーズン53個以上盗塁した選手がつける。出なければ、ずっと欠番でいい。

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