フォーメーション推薦図書

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 財政難が理由でアジアシリーズの代わりに、長崎で1試合だけ行われた日韓クラブチャンピオンシップは、読売ジャイアンツがKIAタイガースに勝利。


終盤のビッグイニングで結果的に大差がついたが、リリーフ投手の出来ひとつではそのまま逃げ切りも十分あった試合だった。
 来年は、慢性的な八百長事件で危機的な台湾開催でアジアシリーズ復活を目指しているとのこと(スポニチ)以前にも書いたが、競技以外の面でも大会の意義を高めていく知恵が必要だと思う。興業、用具業界、メディアやネットなどコンテンツ産業、ゲーム業界…あらゆるマーケットの「アジア野球祭」として発展させて欲しい。
 長いこと野球観戦を楽しんでいるけれど、高等レベルの野球競技経験がないから良くわかっていないことが多々ある。状況ごとの動き、フォーメーションなんてのも、知っているようで知らないことが多いのではないかと思って本を探していたら、とても面白いものに出くわした。
 「決定版!小・中学生のための野球上達法?投球術&フォーメーション」(ベースボール・マガジン社)。内容はまさにタイトル通り。前半は投球をテーマに川口和久監修で、後半は守備全般について本西厚博監修で構成されている。「野球遊び」から本格的な「高度な野球」へ移っていく少年たちに向けた優れた指南書となっている。
 特にフォーメーション編では、アウトカウントや走者の状況と打球方向のすべての組み合わせについて全野手の動きを図入りで解説している。たとえば、「一死一三塁で、センターへの飛球、この時ファーストはどう動く?セカンドは?」それなりのレベルで野球をやっていた人なら即答できるかも知れないが、何十年も見ていると言ってもただTV中継をうすらぼんやり見ているだけの私には、「えーと、えーと…」となってしまう(正解は、ファーストがバックホームのカットマンに入り、セカンドが一塁ベースをカバー)。一つ一つを読み進めることで、考え方の基本がわかり、一つの打球に9人全員が動く仕組みが良くわかる。それと、やっぱりライトの守備力、肩はもちろんのこと、足もとても大事だと改めて思った。
 加えて、ちょっとしたコツを解説するコラムや、川口氏、本西氏の経験談や思い出話がことのほか面白い。野球少年へのプレゼントに、今さら野球を勉強したい人に、最適の1冊として推薦したい。

コメント

  1. ジジィ より:

    「今さら野球を勉強したい人」の私も読んでみたくなる本ですね。
    『長崎は今日も阿部だった♪』デイリーの紙面にはウケました(若い人には??かな)が日韓CC、外国人選手を残し『本気』で戦った讀賣の姿勢は好感が持てます。『ガチ』には『ガチ』で応える、来年のアジアシリーズにもそんな戦いをタイガースにも期待します(笑)。

  2. 西田辺 より:

    球場で見ないと中々全ポジションの選手の動きって目に入ってきませんよね。
    各ポジションの各選手が、今この状況で何処に打球が飛んだら自分がどう動くか。
    それを考えるのも野球の奥深さだし、面白さでもあります。
    >一死一三塁で、センターへの飛球
    例題のこのシチュエーションで、9人全員の動き方を打球の浅い・深い・定位置・
    右中間寄り・左中間寄りのバリエーションを加えていくと色んな答えが出てきて
    パズルのような楽しさがありますね。
    プロの試合でもたまに「あれ?何であそこのカバーに入ってないの?」って
    プレーを見ます。
    そういうプレーを見てニヤッとしたり、「何やってんだ!」と怒ってみせたり
    する深さもあるかも知れませんね(笑)

  3. rainbow hill より:

    今回の日韓戦、当地長崎では、讀賣は日本シリーズ疲れで2軍メンバーが主体の試合になるだろうという噂でしたので、試合を観に行った讀賣ファンはいつもの一軍メンバーに試合内容も相俟って大喜びでした。
    讀賣球団の面目躍如というところです。
    球場はそこそこ立派ながら、プロ野球公式戦は年に一度あるかないかという長崎では今回の日韓戦でかなり盛り上がりました。
    (実際、一昨年楽天ーロッテのオープン戦の際に偶然行きつけの寿司屋でお会いし、お話をしたロッテの元球団本部長のH氏は、この球場で年に一回もプロ野球公式戦が行われないのはもったいないとボビーが話していたと言われていましたし、楽天が春に一週間のミニキャンプを張ることになった経緯を知りたがっておられました。
    また98年(?)横浜ー阪神戦終了後に同じ寿司屋でお会いし、話をさせて頂いたABC朝日放送スタッフ(と解説の一枝元コーチ)もこの球場になら又来ても良いと話しておられました。)
    この不況の中、余り大きなイベントのないおらが町で大きなスポーツイベントがあるということ、それに伴う人の動きと経済効果について実感しました。
    最近時々toraoさまが話題にされる経営面を含めた今後の日本プロ野球のあり方を考える良い機会でした。

  4. あべべ より:

    今回の巨人?KIAを3連戦でやって欲しかった。
    プロ野球に1発勝負はあり得ないですよ。

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