指導者の殻ほど恐ろしいものはない

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677##[阪神]たわいない話

 見せ場は大和のマルチヒット、盗塁、好走塁から新井のタイムリーで1点返したところだけ。毎度おなじみ貧打に拙攻、投手の独り相撲に、同じ談話、何も変わらない負けで数えるのもめんどくさい7連敗。
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 ベイスターズの荒波選手はお見事。守って美技連発、打って走って素晴らしかった。
 大和の活躍はそれに触発されたようなところもあった。吸収力、成長力を感じさせてくれた。
 荒波のスーパー走塁のせいでフィルダースチョイスになったが、良太のチャレンジはあれでいい。バックホームするための前進守備で痛烈な打球だったのだから、投げなきゃいけない。なぜセーフになったか、次同じことがあった時、何を判断材料にすべきかを考えておけばいい。
 「チームの力はリーダーの資質以上になることはない」というのはよく聞く言い回しだが、同様に、「選手の実力は、指導者がその選手に持っているイメージ以上になることはない」ということを強く思う。そしてこれが今タイガースで起きている恐ろしいことだ。
 「その程度の選手」「練習ではいいが試合ではダメ」「二軍であの程度、とても使えない」
 ファンや評論家が何を思おうと、何を言おうとかまわない。だが、その選手をすぐ近くで見ている指導者が、そんな風に思ってしまったら、その選手の成長はそこまでになる可能性が高い。
 使われ方、指導法で、選手もまた自分への「客観的評価」を受け入れてしまう。ところがそれが恐ろしいことで、自分で自分に枠を設定してしまうと、その枠以上には絶対にならない。
 だから選手は誰に何を言われようと、いや自分はもっとできるはずだと思い続けなきゃいけないし、指導者たるもの、その可能性を無限大にしてやるよう鼓舞しなきゃいけない。
 「あいつはもっとスゴイ選手になるよ。ただしもっとこういう努力を重ねればな」ウソでもいいからそう言い続けるのが「いい指導者」であり、その「こういう努力」というものを正しく、具体的に提示できるのが「優れた指導者」だ。
 小嶋と岡崎が下がって、藤井と高卒2年目の岩本輝が上がった。二軍戦で先発ローテに入って、2勝4敗、防御率5.00。大した成績は残せていない。しかしこの男、面白いと思っている。確か入団前に、1年先輩の秋山がルーキーで残した数字を越えたい、越えられると豪語していたよね。きっとそうやって自分の可能性を上に、上に設定できる「能力(脳力?)」があるのだろう。
 ところが直面する現実はこうだ。
《藪投手コーチは「中継ぎでね。初めてだし、ブルペンでの準備の仕方など2軍とは違うところをいろいろ経験してほしい」と語った。(サンスポ)
経験してほしいところはそこですか?と。外部に発信すべき、岩本への期待はそれですか?と。指導者がそう思っているのだから、当然それ以上のことは起きないのだ。
 おそらく現在のタイガースは、一事が万事そんな調子なのだろう。
 あの時、あの人がこんなことを言ってくれたから…どの選手にも、いや誰にでもそんな経験があるだろう。枠を外して、自分の可能性を広げてくれたあの一言。それが人を育て、巡り巡って組織の力になっていく。組織の理屈、需要、目先の1円から、人に枠をはめていくのは、正反対の方向性だろう。
 誰もが感じていることだが、和田監督が毎日言っている、選手が破るべき「殻」とは、和田監督の脳内にあるだけだ。銀杏とかピスタチオみたいに堅いやつみたいだから、なかなか破れそうにないけど。

週刊【非公式】虎バカマガジン

コメント

  1. b より:

    オリンピック見て楽しんでます。
    もうそれしか楽しみが無いです…
    …3タテ喰らうんでしょうね…

  2. トラゆーり より:

    もうすぐ甲子園は、とてもフレッシュな空気が流れる♪

  3. ドラの中のトラ より:

    引き続く無能指導者にトラキチはガックリ。
    指導者層を一日も早く一掃して欲しい。

  4. Yalkeys より:

    toraoさんの指摘・・選手の成長は指導者の彼に対するイメージを超えることはない・・というのは当っている気がします。
    オリンピックを見るにつけ、他チームのイキのいい選手を見るにつけ、タイガースの現状との比較をしてしまいます。
    不良債権(不良在庫と言った方が適切かも)は抹消中の選手だけではなく、ベンチにも居るのではないでしょうか。誰が不良在庫かを見極めることこそが、指導者の役割だと思います。

  5. 西田辺 より:

    前日マルチヒットの隼太選手はスタメン落ち。
    相手先発が左投手の藤井だからか。
    昨日の試合に勝つ為のメンバーには適さないと考えたのか。
    まだ、その程度の選手という認識だったか。
    和田監督の設定する「殻」によるものだと言う事だけは想像するに難くない。
    マートン・ブラゼルの両外国人打者の精神的不安定さや、平野・鳥谷・新井(兄)の低迷の長さ。
    監督の設定する「殻」も怖いんだけど、こちらの要素もかなり怖い。
    去年まで主役を張っていた選手が、軒並み成績を下落させるには何か原因があるはず。
    それが何か突き止められているのか?
    見渡す限りそんな事をした形跡は見当たらない。
    「やって貰わないといけない選手」の「殻」を被せて目を逸らしてはいまいか。
    その「殻」は鳥の卵の様に、親鳥たる監督が口ばしで突いてハッチング(孵化)させてあげなきゃダメなんじゃないの?
    勿論、中から出てくる力は選手自身に必要だけど、「殻」を作った責任は果たして頂かないとね。

  6. 虎ジジィ より:

    ビスタチオは割り易いですけど、胡桃ぐらい固いようですよ。
    あのチームにあの場所で3タテ食らったら、この先どうすればいいのでしょう?
    猛暑日ばっかしで猛虎日は来ないのでしょうか?とにかく寒いです。

  7. 明日虎 より:

    岩本も自分が出ると言う事はチームとしてよくない状況だから…とコメントしていました。
    toraoさんの文章を読んで、既に岩本も殻を付けられているのではとゾッとしました。
    伊藤隼は将来レギュラー候補のはず。対右にだけ当てるなんて制限を若いうちから設ける事は成長の阻害でしかない。対左に当てて全く通用しなかったら、それこそ自身が宣言したように結果が出なかった若手として2軍に落として課題を克服させればいい。
    ベテランには注意も出来ず、ストライク判定に不服そうな顔をした後に繰り返されるクソボールを振っての三振。
    ベテランを活かせず、若手を育てず、責任を取らず。。。
    落ちれる限界まで一度落ちるしかないですね。
    (細かいですが、最初の文章でベイスターズがペイスターズになってました。一応ご連絡です。)

  8. チエちゃん より:

    オリンピックの柔道で“4年間金メダルの為だけについやしたが…”との選手コメント。
    負けた失望感は大変なものかと思います。
    “一生後悔する試合”と言った選手も。
    その上にあるのが金メダル。
    一瞬にあるのが勝負。
    最近の新井選手のコメントは‘また、明日頑張ります’というものばかり。
    今シーズンは、こんなもんという枠の中で戦っているんでわ?
    監督が選手にも、ファンにも本音をだせないとチームとして枠は取り外せないでしょう。
    監督から岩本選手へのコメント“失敗をおそれず、思いきっていけ”は、ホントに心に届いているのだろうか?
    言っても伝わってないと意味がない。
    本音を出すことで、伝わる事も多いと思う。
    監督としての器を広げて、チームとして弱くても同じ方向を向くことから始めて欲しい。
    監督の資質の問題だが、今シーズンの内に殻を破って欲しい。新人監督だから、暖かく見守るシーズンだと思ってるんですからね~。

  9. 鳴尾浜トラオ より:

    明日虎さん、ありがとうござます。直しました(ってか、よく気づきましたね!w わけわからないタイポする私もひどいが、明日虎さんの注意力もスゴイw)

  10. ベガ より:

    和田監督はどの人よりもどの監督よりも、長くいた俺が一番今のタイガースを知っているぞ、と思っているだろう。だから監督の言う事に異議を唱えられる人も少ない。
    逆に真弓監督は何もわからずコーチに任せきりだった。
    人の言う事に耳を傾ける真弓監督と
    自分が見てきた事が正しいし一番虎を知ってるから…という雰囲気の和田監督。
    いつまでも金本、新井がやってくれると妄想するのはいいけど、私だって彼らの力がこんなものじゃない事は知ってる。でも無理がきかない、体と相談しながらの年令。例え今日活躍してもそれは復調といえないでしょう。
    スラッガーを獲得するか本気で育てないと。
    虎一筋の殻を破るには外の空気吸うか、相手ベンチを見習った方がいい。

  11. いわほー より:

    何十年もピスタチオって殻つきで食べるものだと勘違いしていた人がいて、今まで一度も美味しいものだとは思わなかったとか。
    殻を割って食べるものと知って、その後、すっかり好物になったようですが。
    げに固定観念って恐ろしいもの。
    まあ誰しも少なからず固定観念は存在するものですが。
    和田監督における固定観念(と思しきもの)を列記すると。
    ・実績ある選手は調子さえ上げれば過去にみせたベストパフォーマンスを発揮できるはず(アンチエイジング神話)
    ・二軍の若手は一軍では二軍以上の成績はあげられない(成長曲線の見落とし)
    ・打てない守れないのは気合が足りないから(川藤の法則)
    ・左打者は左投手が苦手(右左病)
    ・スパイスさえかければ何でも美味しくなる(何にでもウスターソースをかけたがる親父病)
    以下省略
    ファンも和田監督に対する固定観念が醸成されつつある。それも事実かと。

  12. 六甲おろし より:

    無能な監督交代説が色々出ていますが監督が変われば戦力は充実するとは思えません。
    甲子園は満員になっているし経営的には負け続けていても問題無いのでしょう?
    経営者が勝つチームを作る方向で無ければ監督だけ替えても何も変わりません。

  13. れいん より:

    試合後の和田監督のコメントの一部
    外野の前の当たりを捕るか、落とすかで明暗が分かれる結果になってしまった。
    この言葉を聞いて1977年のあるシーンが蘇りました。。。
    シーズン終盤の甲子園球場デーゲームでハルブリーデン選手がレフトを守ってました
    田淵選手を1塁守らせるテストケースとは言え
    まあ無謀な出来事でした
    ここ3シーズンのタイガース両翼守備はブリーデン選手より下手ですが・・・
    対戦チームの打球が左中間に飛球として飛びました、当時の外野の東田、池辺、佐野であれば楽勝で取れる当たりでしたが、ブリーデン選手は必死に追いましたが左中間抜かれました
    ここでアナウンサーが言ったセリフですが、この打球をブリーデンに取ってくれと言う方が酷ですからと。。。
    レフト守らせた時点で想定内の出来事です
    マートンにこの打球を取ってくれと言うのは酷なんですよ、打線優先で守備ないがしろでしょ
    何を言ってるのですか和田さん
    今も金本選手がシングルヒットを3塁打にしてます
    解説者もアナウンサーも阪神で飯食っているから
    厳しい事も言いませんね
    昔のアナウンサーくらいは言って欲しいものです

  14. 光る虎 より:

    昨日もベイに完敗。
    キヨシ監督にも元気がないといわれてしまったベンチ。
    たぶん今のタイガースのフロント・現場の混乱を他球団のフロント・現場は見透かしているのだと思う。それではいくら頑張っても相手が上から目線で来ているのでどうしようもない。
    フロントも派閥争いをしている時ではないと思う。聖地甲子園をホームにしているのだから甲子園で無敵になるようなチームを作るべきだと思います。(選手のスカウト・育成等)
    私の私案ですが、打線に関しては鳥谷を4番に固定していかに甲子園で勝てる選手をスタメンに起用していくかだと思います。(おのずと虎バカの皆様はだれがスタメンに適切かお分かりになると思います。)
    投手陣に関しては、言いにくいのですが藪コーチと中西コーチの配置換えをしてはどうでしょうか?藪コーチは1軍よりも2軍で若手を教育したほうがむいていると思います。
    いろいろ勝手なことを書いてすみません(謝り)、トラオさん・古参の虎バカの皆様どう思われますか?
    現時点ではタイガースはベイにリードしてます。今日こそは勝ってくれよ!

  15. より:

    和田監督の殻ですか
    千葉出身だけに落花生?
    …これだけが言いたかったですスイマセン

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