キャプテン明暗

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677##[阪神]たわいない話

 能見、ウルフの剛柔持ち味を生かした投げ合いから、リリーフ勝負。延長10回、タイガースの投手キャプテン藤川が、ファイターズのキャプテン田中賢介にサヨナラ打を打たれて悔しい敗戦。タイガースは勝負所で、頼みの野手キャプテン鳥谷が倒れ加点できなかった。これで対ファイターズ3連敗となってしまった。
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以下は、走者が二塁または三塁にいる状況で、第一ストライクを打者がスイングしたかどうかの羅列だ。
(ファイターズ)
1回 田中賢 スイング(ファール→凡退)
1回 中田  スイング(ファール→凡退)
4回 陽   スイング(同点タイムリー)
4回 二岡  スイング(凡退)
8回 中田  スイング(空振り→凡退)
10回 小谷野 (敬遠)
10回 田中賢 スイング(サヨナラ打)
(タイガース)
3回 柴田  (ストライクなし四球)
3回 平野  (初球死球)
3回 大和  見逃し(→タイムリー内野安打)
3回 鳥谷  見逃し(→凡退)
3回 金本  スイング(ファール→凡退)
5回 鳥谷  ボール球空振(次を見送り→凡退)
6回 藤井  スイング(ファール→牽制アウト)
9回 ブラゼ 見逃し(→四球)
9回 桧山  見逃し(→凡退)
9回 新井  スイング(凡退)
10回 鳥谷  見逃し(→凡退)
10回 金本  (敬遠ぎみ)
10回 マート 見逃し(→凡退)
【考察】
(1)得点機でのファーストストライクスイング率(ストライクなしの打席は除く)は、ファイターズの100%(6/6)に対し、タイガースは40%(4/10)。
(2)タイガース打線は、投手戦の中でも得点機を作り出せている。チャンスメーク機能、チャンス拡大機能はある
(3)総合的な外野守備力には差を感じた。守備範囲に裏打ちされたポジショニングでヒットコースを消されているし、もし得点機にゴロヒットが出ても二走が帰れなかっただろう。
 もちろんファーストストライクを振ることが「絶対的な善」ではない。状況によっては投手を追い込んでいくために、余裕をかますことが有効な場合もある。しかし現在のタイガースの決定力不足は、投手の攻め方を予測できていないとか、まず1球ヒントをもらってから考えるとか、アグレッシブに振っていけないとか、そんな「初球負けしている見逃し」が多い。
 実はこのちょっと前までは、特に新井とブラゼルがボール球を振りすぎるという時期があった。今はブラゼルは球の見極めが良くなっているが、今度は完全な精度を見せていた鳥谷のセンサーが狂ってきているように見える。
 さてその一方、少ないチャンスをものにするタイプのファイターズは、この場面でどうやってファーストストライクを取りに来るかを読んで、思いっきり振ってくる。これが1点を取れるチーム、勝てるチームとの差だと感じた。
 負けは残念だが、引き締まった好ゲームではあった。同点に追いつかれた場面、中田の出塁は記録は鳥谷のエラーとなったが、これは内野安打にすべき打球。
 ミスもあったが、効果的な犠打、盗塁、いい走塁もあり、守備でも作戦を読んでピシャリと抑えるなど好プレーもあった。投げること以外が不器用なウルフをもっと揺さぶれなかったかという点は悔やまれる。
 黙々と投げ込んでいた能見にはまたも気の毒な展開になってしまった。酷ないい方過ぎるが、もはや能見は1?0のまま球児に繋ぐ投球を期待される立場だ。それを当たり前にして、2億でも3億でも稼ぎ出して欲しい。
 それは能見に対する厳しい言葉。首脳陣に対しては、この教材のような試合を生かしてチームを成長させなければ能見が報われないぞと言いたい。
 鳥谷、球児。今日は絶対にやり返せよ。
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コメント

  1. 明日虎 より:

    投高打低の近年、見極める事で出塁率、チャンスを拡大するチームの作戦は間違ってないと思います。
    ただチャンスを作った時も同じ事をしてるのが今回のスイング率の差ですよね。
    日ハムのルーキー森内の甘いストレートに反応できない場面もそれを表していました。
    岡崎ではピンチの場面で後逸が怖くフォークが投げれないのが球児にとって痛過ぎます。
    終盤、藤井に代打がお決まりパターンとなると必然的に球児ー岡崎のコンビが増えますが何とも不安なリレーです。

  2. 虎ジジィ より:

    こんな風にデータ分析すると分かり易いですね。もう「昭和の野球」ではなかなか勝てません。
    球児が「尋常じゃない汗」の時は、だいたいやられますね。しかも一番嫌なバッターに回ってしまった、本当に悔しい!

  3. 西田辺 より:

    広い本拠地でガッチリと守備を固める。
    アウトを有効に使いながらランナーを進め、1点を渋太く
    穫りに来る。
    中日といい、タイガースはこの手のタイプが苦手っぽいですね。
    選手が思い切りの良いプレーの出来る条件と言うのは、
    指示を出す側、使う側が、出る結果を引き取ってあげる
    事なんでしょうね。
    それが最後の所で、バットが振れる・振れないの一因になるかも知れません。
    何とか、日ハム野球を突き破らないと、この先も苦しくなりそうです。

  4. tapechara より:

    近年,終盤を観ていられなくて別の部屋に逃走してしまいます.
    本当のファンは,そういう時もしっかりと観ていないといけないと思うのですが,ピンチやチャンスは,心臓が飛び出るほどドキドキして苦しいです.
    もちろん昨日の試合も観ていられず,,,結果も怖くて知ったのは,今朝でした.

  5. 阿倍野区 ケイ より:

    もぉ交流戦いらん(?_?メ)
    今、香川を応援してます(-.-;)
    もぅセレッソには帰ってきませんね(?_?メ)
    あーーーハムめ!ぐやしい(T_T)
    またバカにされる(¨;)

  6. 虎ねえ より:

    トラオさん、皆さんのご意見にすべて同意、同感。
    (香川応援はしてませんが)
    結局定位置は4位ですか?
    ちょっとホッとするのは変ですね。さっきまで涙目だったのに。でもこの位置なら冷静にチームを見つめ直せる。反省できる。成績もよくないのに3位だと今のままでいいと思ってしまいそうだから。
    昨日も書いたけど、1日の練習は筒井と球児は外すべきだったと思う。
    遠いし寒いし慣れないマウンドで疲れが残ってては、投手はごまかしがきかない。
    (的外れかもしれませんが)

  7. ☆☆☆ちーまま☆☆☆ より:

    トラオさん、こんばんわ。お久しぶりです。
    めちゃめちゃ悔しいです…。
    でも、去年の今頃はもっと最悪でしたよね?そう思うと耐えられます。必死のパッチで耐えます。
    これからこれから!!!
    アライさんもきっと乗り越えてくれるはずや!
    スタメン落ちのあの日、ライスタで観戦してました。サヨナラ勝ちに狂喜乱舞しましたが、私も私の友達も周りの人も心のどこかにアライさんの事が引っかかったままで…。
    試合が終わってお決まりの六甲おろし、ヒッティングマーチ、その後みんなで大声でアライさんに声援送りました。一部報道などで、アライさんを皮肉ってるとか応援ボイコットとか書かれてましたが、全然そんなことないです。アライさん自身がその記事読んで誤解してないか心配です。
    要領が悪くて手ぇのかかる体のデカイ4番打者をみんな愛してます。
    Kスタでは何かいいことありそうな…。根拠はないですが。
    あーあ、せめて読〇が負けまくったらエエのに!

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