1プレーで一気に変わった怖い試合

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677##[阪神]たわいない話

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虎バカパーティー5/25(金)
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 久々に日本で見た井川は力強い球を投げていたのだけれど、もも裏がつって交代。たいしたことないといいんだけど。
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 交流戦に入る日程で登板機会がない久保を抹消して、中継ぎ左腕加藤を登録。調子は良さそうなので使っていきたい。
 カープは大竹の順番だったが齊藤を先発に立てた。苦手意識や、藤井彰にぶつけてしまった残像もありそうだし、珍しい投手を当てた方が相手も困るだろうと思ったのだろう。賢明な判断だったと思う。
 で、計測的にはそれほど速くないが、視覚とギャップのある速球に苦しめられ、たいしたことなさそうな若手投手なんだけどなぜだか打てないあのパターン。金本新井の連打で無死二塁もブラゼル併殺、この日もスタメンだった浅井も凡退で無得点だった2回など、またもやちぐはぐ打線に戻った感じだった。
 スタンリッジは決して思い通りの投球ではなかったが適当に荒れているのがかえって良く、6回二死までわずかヒット1本。珍しい鳥谷のエラー、四球で無死一二塁とした4回も廣瀬のバント失敗からの三振にも助けられて無失点で切り抜けた。
 で、6回二死走者なしでニック。警戒に警戒を重ねて、歩かせてもいいという気持ちだったはずが、最終的にはフルカウントから外角高め直球をライトスタンドへライナーで運ばれる先制ソロHR。打ったニックはそりゃ立派だけど、「最悪歩かせていい」がどこかへ行ってしまったスタン藤井のバッテリーは大失敗。確かに低めに落ちる球をすくわれているのでイヤだったのだろうが、勝負をするならベース真ん中にワンバウンドになる高低差のある変化球を投げる局面だったと思う。
 これで0?1。均衡破れて試合が動く。ニックが打つと点が入るというのは偶然だろうが、今季初登板の齊籐にとっては大きい1点。勝利投手の権利はもらっている。6回までと同じようにあと1回抑えることが仕事なのだが、0?0の時とは心理が違う。
 先頭新井、初球外角低めスライダーを引っ張り込んで三遊間を強く破る。続くブラゼル、追い込まれてからお決まりの高め直球を狙ったが、これが真ん中外寄り、ブラゼル打てるところ、バットを短く持ってミート打撃でセンター前、無死一二塁。代走田上。齊籐続投で浅井送りバント成功。あまり転がらない捕手前の悪いバントだったが、上手いこと走り出しを遅らせて捕手も一歩遅れる。1球でバント成功一死二三塁。
 藤井への代打関本が出てきたところで齊籐はここまで、二番手は直球とフォークの岸本。これがピタリはまって関本は前進守備セカンド正面二ゴロで二死二三塁。
 スタンリッジへの代打は桧山。しかし桧山にとってもスピード高低系はやりにくい相手。簡単に追い込まれる。それでもボール球を見極めながらカウントを整える。カウント2?2からの直球が外角低め素晴らしいところへ、桧山なんとか当てるもフラフラと三塁側後方へのフライ、これはスタンドまでは届かない、しかし背走した堂林が目測を誤り捕れない!時間的には十分間に合っていた。
 これは岸本、平常心ではいられなかっただろう。それでも若い堂林のためにも、齊籐のためにも抑えたい。力が入ってフォークがワンバウンド、桧山見切る。フルカウント、素晴らしいフォークが外角低めへ逃げ落ちる、しかし速球に遅れない準備をしながらそれを十分予測していた桧山は、しっかりとらえ、拾い上げ、センター前に返した。同点タイムリー1?1!。テニスのシングルバックハンドロブのような形、左手を外すことで右手首を返さずに、ヒジから前方に大きく振れる。偶然でもなんでもない予定通りの熟練工の技術。カックリする岸本。代走岡崎。
 二死一三塁鳥谷初球打ち。こっちはこっちで逆クロスへのパッシング、糸を引くライナーが狙い通りの左前へ、連続タイムリーで逆転2?1!これは投手心理を見透かしたような一打。悔し紛れの真っ直ぐ一本狙い打ちだった。
 二死一二塁、平野はじっくり球を見ながらフルカウント、最後はセンター右へのライナーヒット、二塁から岡崎帰って3?1!3連続タイムリー。さらには二死一二塁、マートンが左中間を破るタイムリー三塁打で2点追加、5?1!勝負あった。
 代わった江草が金本凡退させてようやくこの回が終わる。前日2四球だった江草にリベンジさせる交代ができたらどうだったろうね。
 その後は7回福原、8回榎田、9回渡辺(1失点)と無難に繋いで終わってみれば13安打6得点、守っては4安打2失点に抑えて快勝だった。しかし6回終了時点では、拙攻ムード、相手の主砲に一発が出て、こんな試合になるとは思えなかった。あの3アウト目のファールフライがここまで投手を、試合を変えてしまう。怖いね。
 平野グラブトス美技、上がってきた田上の今季初ヒットや、快足飛ばした盗塁、守備など、見ものもたくさんあって面白い試合だった。
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コメント

  1. 虎ジジィ より:

    背走が敗走になってます。(確かに敗走ではあるけどw)
    勝利に水をさすようですが、相手サードがもし宮本クラスならタコ試合でもおかしくなかった事をしっかり頭に入れて、打線は慢心せずこれからも得点して欲しいです!
    野球の怖いをつくづく感じた一戦でした。

  2. ガク より:

    昨日の読売阿部のポロリもそうですが打ちとったはずなのに落球されると普通打たれるより精神的に2倍ダメージを食らいますね。
    阪神は二遊間は完ぺきだけど他は穴が多いので気をつけてもらいたいですね。
    なんにせよ矢野曰く「カフェが最も似合う男」スタンに勝ちがついてよかった!
    田上も即結果出したし。

  3. 西田辺 より:

    同点から1点リードに変わる。
    打ち取ってチェンジのはずが、まだ終わらない。
    ピッチャーもそうだけど、リードしているチームの
    心理が何故かドンドン追い込まれて行く。
    局面を積み重ねる野球の面白さでしょうね。
    しかし、一番に入ってからの鳥谷良いですね。
    チャンスを作れ、下位で作った得点機を生かせる。
    いつの間にか、打率も3割越え。
    名実共にチームのリードオフマンになりましたね。
    次の横浜でも暴れて欲しいですね。

  4. いぃずのよぅ より:

    これで立ち直ったと思ったら、大きな間違い。昨日も相手のミスで、勝たせてもらったようなもの。堂林の落球がなければ、そのまま1-0で負けていた。

  5. エム吉 より:

    この2試合は仕事が忙しくて、ネットで経過を見るくらいしかできなかった…。
    結果、打線復調!
    なるほど俺が見てたから緊張して打たれへんかってんな。
    よし、ちょっとの間観戦をやめとくか。
    いや、待てよ。このまま勝ち続けたらずっと見られへんのか…。
    う?ん…。
    どうでもいいことで悩んでいるエム吉でした( ̄。 ̄;)

  6. 虎ねえ より:

    桧山が持ってたという事か…
    彼の努力やスタンリッジの努力が報われたという事か。
    この2戦は下手すると最下位争いに加わりそうな厳しいものでした。
    次の中畑ベイは気合いが入ってるから、こっちもしっかり準備して頑張らないといけない。
    向こうはどんどん攻めてくるので、地に足つけて相手をよく見て向こうのペースにはまらない様落ち着いてやってもらいたい。
    ニックもそうだけど、避けるべきは避けてもらいたいですね。

  7. なかっち より:

    野球は本当に怖いですね!桧山の打球、宮本クラスなら間違いなく取ってたでしょう!
    (新井さんならヤバかったかも(笑))
    あのプレーであそこまで流れが変わるなんて・・・!守備の重要性を再確認した試合でした。
    ガクさんも書いてはる通り、タイガースは本当に二遊間以外穴だらけの守備陣!
    今後逆の展開もあります。気を引き締めてもらいたいですね!
    打線は水物、2試合打ったからって信用出来ません!
    勝って兜の緒を締めよ!ですね(笑)

  8. ブルー より:

    堂林のプレーはうまい選手なら取っているでしょうが堂林ならまだしょうがないでしょうね。岸本はそのプレーで切れたというよりは桧山にあのボールを打たれ、鳥谷の初球でもうダメになりました。岸本も関本にはいい投球をしていたので桧山に崩されましたね、すばらしい仕事をしてくれました。そこに鳥谷がしっかりつけ込み、後は平野、マートンがたたみかけて、とてもいい攻撃でしたね!
    次は横浜スタジアムなので打たないと勝てない!打線に期待します!

  9. トラ東 より:

    祝!連勝!!
    でもスタメンの平均年齢の高さときたら・・。
    さらに交流戦になればもっと・・。
    うーん、シーズン序盤からこのスタメンでいいんでしょうか?
    大和・田上・上本(いつ完治?)。このへんの選手をもっともっと見たいなあ。

  10. melbourne より:

    昨日の勝利は大きい!
    あれほどゴールデン・ウィークで連敗したのに,気付いたら貯金1で,3位。まだまだ行ける!と思わせる一戦だった。不思議なもので,先週,貯金4から貯金1に落ちたときは絶望的な気分になったものだが,借金1から貯金1になると,すごく絶好調という気分になる。まあ,打線の調子がいいときは,こんなもの。ただ,下位が打て
    ば「大量得点」になることはわかった。しかし,「1点」にこだわる野球なら,やはり,1,2番が出塁して,3,4,5番で返すという野球が王道ではないだろうか。
    横浜戦では,謙虚に,「3連敗しなけりゃ,いいや」的な思考でいきましょう。巨人・中日と違って,ある程度,点をとることができるので,3タテはないと思うが・・・
    気付けば,巨人も借金1で,4位にぴたりと食らいついている。セ・リーグは,やはり4強2弱の戦いになるのか。他方,パ・リーグは,3強3弱の戦いのように見えるが,「3弱」とされるチームもあなどれない。パは,チーム間の格差はあまりなく,どのチームも手強い。となると,交流戦で貯金を稼ぐという甘い発想は捨て去らなけ
    ればならない(そんな幻想,去年とっくに捨ててる?)。何とか,5割でいって,「4強」からこぼれ落ちないでほしいなあ。

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