平野コーチが一軍へ

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コーチの一二軍配転が発表され、平野二軍守備走塁コーチが一軍の打撃コーチに、濱中一軍打撃コーチが二軍へ、筒井二軍打撃コーチが二軍守備走塁コーチへそれぞれ代わる。平野コーチには「小技対応」が求められるようだ。また一部では、今季二軍で三塁ベースコーチを務めていた平野氏が、来季一軍の三塁ベースコーチになり、高代ヘッドはベンチで金本監督の補佐にまわるのでは?との報道もあった。

これが本当なら楽しみだ。他球団がルール変更に適応してガンガン突っ込ませていたのに比べて、阪神の高代コーチがかなり慎重な判断をしていたことに不満だった。うろ覚えで書いてしまうが、シーズン前に「基本的にこれまでと変わらないと思う」、さらにひとしきりコリジョン騒ぎが1周し、実際に今までと違うジャッジを食らった後、「これでは野球が変わってしまう」という発言をしていた。その鈍さにイライラしたのを覚えている。以後もあまり変化はなく、高代コーチは意固地になっているのではないかとさえ感じた。
三塁ベースコーチは職人技だけに、長年染みこんだタイミングをずらすというのは難しいのだと思う。逆に若い人の方がトライ&エラーの繰り返しの中で修正していけるのかも。ということで、平野三塁ベースコーチ実現するといいな。

その一方、ベンチの策に工夫が感じられないと感じることも多かった。強打者である金本監督に対して、ディフェンス面の参謀となったのが矢野作戦コーチだったが、結局ベンチでは攻撃面の参謀も務めていた。事実上、監督&副監督だったが、そこが弱みになっていた。矢野コーチにとっても荷が重すぎただろう。
高代ヘッドが若い首脳陣の背中を押して、積極的な決断を引き出すように持っていければ、この人事はかなりハマる。

いつも言うが、コーチに「一軍昇格」「二軍降格」はない。いつまでもそういう言葉を使っているメディアには心底ガッカリする。そういう言葉が未だに使われているというのは、現場にもそういう意識がまだあるということなのだろうと思うと、それもまたガッカリする。
2008年に八木裕さんにインタビューしたとき、「残念ながら、実際はコーチも一軍が上で、二軍が下という感覚がある」と言っていた。
そういう環境がある限り、阪神という球団の周辺にある価値観は「もっと手っ取り早く勝つことを考えろ」から脱しない。

「逆指名ドラフト」時代が終わって、低予算球団にもペナント優勝のチャンスが増大した。キーは運営費の総予算ではなく、球団の経営能力(ビジネスと野球を好循環させる力)と、スカウト&育成能力に移っている。技能勝負になっているのだ。
それがわかっている球団は、二軍コーチングスタッフを決して軽く扱うことはない。二軍コーチこそスキルと人格が求められることを痛いほどわかっている。

メディアに「○○コーチが一軍に昇格」という報道をされて、それに対してなんとも思わないようでは球団としてダメ。「昇格・降格はあてはまらない」と明確に表明すべき。もちろんコーチ本人には説明しているだろとは思う。しかし阪神という球団は、メディアとそれに引っ張られるファンをひっくるめて回っている球団だということをもっと理解しなきゃいけない。
チームを強くするには、そういう細かいこともコツコツサボらないでやらなきゃいけないのだ。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    三塁ベースコーチを平野コーチに替える案は大賛成です。

    今シーズン他球団はガンガン本塁突入させるのに、タイガースだけは「行けたやん」がやたら多かった事(コリジョン未対応)だった事は紛れも無い事実です。

    勿論、高代コーチの能力が低いというワケではなく、ルール変更について行こうとしなかっただけ。
    頭脳派高代コーチには若い監督の補佐役でベンチに居てもらう事が1番の策だと思います。

    まずは「コリジョン対応の走塁の徹底」これで得点力はアップすると思います。

  2. とらかっぱ より:

    平野コーチを三塁コーチャーに配するのは大賛成です。高代コーチは非常に優秀でしたが、トラオさん同様私も今季のコリジョン対応には不満を感じ、三塁ストップの度に「今のは行けたやろ~(怒)」と、叫んでおりました。

    平野コーチもまだ二軍でワンシーズン過ごしただけで、失敗摺る事も数多くなるかと思いますが、持ち前のガッツでトライ&エラーを委縮することなく続ければイイと思います。

    ただ、バント指導に関しては久慈コーチが一番だと思います。ここだけは、特命扱いで内野守備&バントコーチとして、藤浪・岩貞といった先発投手中心に福留・ゴメス(来季いるならば・・・ですが)以外全員を、一から技術習得させて欲しいです。

    本当は、進塁打やエンドランの技術を上げて欲しいけど、あまりにもここに重点を置いてしまうと、前政権時代のような、追っ付け意識が強い速球派に差し込まれる右打者増産になってしまう恐れがありそう。先ずは、バントが確実に出来る様になってからその先に進めば、と思います。

  3. こうさん  より:

    先日のバース・デイで広島の石井コーチが「なぜ打撃コーチを、この3人体制にしたのか」詳しく語っていた。監督・コーチの考え方を軸にして解りやすく説明するのが石井コーチ、実践・補佐するのが迎コーチ、選手の兄貴分としてパイプ役になるのが東出コーチ。「分からないこともあるからカッコつけないで迎コーチと東出コーチに補佐してもらった」と謙遜していた石井コーチだったが、邪魔なプライドは捨て、選手とチームの勝利のみを考えていた証拠だ。

    タイガースのコーチは、どうだろう?「伝統あるタイガースのコーチになれた❗」で満足してないか?今季「自分の全てを選手に伝えた。来季が楽しみだ❗」と胸を張って言えるコーチが何人いる?番組の終盤「この二人がブレークすれば広島は常勝球団になれる。」と言いながらブレーク前の若手にトスを上げる東出コーチが不気味だった。CS前に頭が来季へ行っているのだ。そして監督に「コイツら使えますよ。」と言うことでチームの層が厚くなる。「出来ないから選手を二軍に落とす」のが正しいのか「一軍にいる間は全力で教える」のが正しいのか。一軍コーチには、そんな時間はないのかな。高山は最初から出来たイメージだが「使われ続けた」ことがデカイ。使われ続けない(二軍に落とされる)選手を、どうすべきなのか。もちろん選手の実力不足解消が最優先だが。

    二軍から配置転換された平野コーチには期待してしまう。二軍に落とされる前に、一軍にいる間に選手をメンテナンスしてほしい。誰にも気を遣うな❗んなもんアゴで弾き飛ばせ❗(失礼)。

  4. 西田辺 より:

    今年のベンチを見ていて、どうにも腑に落ちないと言うか違和感さえ感じて
    いました。
    攻撃時、ヘッドコーチが三塁コーチに立ち、作戦コーチと言う名の矢野が監督の
    横にいる。
    その作戦コーチは、攻撃ばかりか投手交代の意見さえも求められるらしい。
    矢野がどうこうと言うより、いったい誰が責任を持ってそのセクションを統括
    しているのかが分からなかった。
    そもそも、ヘッドコーチがいるのに作戦コーチと言う役割が必要なのか?
    監督が矢野の能力を買っているのは分かるが、色んな事が曖昧になっていたの
    ではないでしょうか。
    縦割りだけの組織は機能しないが、投手の状態や交代は投手コーチの役割では
    ないのだろうか。
    下手をすると、色んな所に手を出し過ぎて、周りからは引っ掻き回している
    だけに見えてしまう。
    今年のタイガース、開幕は岡崎でスタートし育成から支配下に昇格した原口が
    頭角どころじゃないものを現し、梅野も生きる道を探し、坂本が光るものを
    見せている。
    とはいえ、この一年でチームとしての主戦捕手を決めかねている。
    バッティングを見れば、原口以外の選択肢はないが腰と肩の爆弾が気になる。
    他も、激しい競争状態と言えば聞こえはいいが「どんぐりの背比べ」から
    脱却できていない。
    阪神十年の計を思うなら、矢野は捕手育成に専念する年にしても良いのでは
    ないのでしょうか?
    何も一人に140試合以上を任せろとは言わない。
    どこの球団を見ても、違うタイプの捕手を併用している。
    でも、このキャッチャーと言うポジションに軸を据えて欲しいんですよ。
    高代さんが健在の間に、まずこっちの仕事をやり遂げて欲しい。
    あっちもこっちもの片手間で、キャッチャーの軸は育成できませんよ。
    どうしても矢野を作戦面で置いておきたいというのなら、別にバッテリーコーチを
    据えるべきです。
    今年一年見てて、この兼任には無理があると思います。

    • hi64 より:

      他にチーフコーチもいますよね。
      全く,役割が分からない印象でした。
      昨年は作戦コーチだった高代Cが三塁コーチャーで立っていました。
      そしたら攻撃時の作戦は誰が立ててるの?とずっと疑問に思ってました。
      今年,その役割が外部に見えてこなかったのは,平田Cと浜中Cですかね。ベンチ入りコーチも数が限られていますから,有効に活用できる配置をしてほしいものですよね。

      • 西田辺 より:

        hi64さま、返信どうもです。
        そうやって見ていくと、タイガースにおけるヘッドコーチの役割って
        一体なんだろう?って所に行き当たります。
        最終決断はもちろん監督に仕事だけど、戦況の見極めや自軍戦力の
        判断を冷静に行える人が監督の傍にいないとシンドいですよね。

  5. ガク より:

    先日のABC朝日放送の「虎バン主義」のインタビューで、今年を総括して超変革とは?との質問に金本監督はこう答えていました。「若手を使うのが超変革ではない、戦う集団への意識改革、何が何でも勝つんだとう意欲を持てるようになることが超変革なんだ」
    最後の3試合くらいでようやく光が見えたとも言ってました。
    選手もそうですが首脳陣もどうしたら失策が減らせるのか?どうしたらバントができるようになるのか?盗塁を増やせるのか?等指導者たちの適材適所と意識改革もまだまだ発展途上だと感じました。
    我々ファンも、すぐ結果を求めない、スタンドにものを投げない、蛍の光やらない等意識改革しなければ超変革は完成しません。

  6. ホール&クサツ より:

    コーチの人事というか職務分掌というか役目・役割について、一言言わせっ!っていう「ファン」はいっぱいいてるはずですよ、特に今シーズンは。
    そんな声が、たくさん大きくなる前に球団が先手を打ったみたいにも感じられんこともないんですけど、発表がなんか例年より早くないですかね!?
    にしても平野コーチ、三塁ベースコーチ担当になったらというのは楽しみですね!
    ファームではノッカーも務めていたので、シートノックもやってくれたら平野ファンにはたまらんでしょうね~
    ちなみに平野コーチ、ノックは右で打ってました!(なんでかな??)
    あと、高代コーチの適性のこと、コーチ一軍二軍担当のヒエラルキーのこと、ヘッドコーチと作戦コーチのこと、トラオさんやみなさんのコメントのとおりやと思います。
    とっても大事なことやのに、球団のチーム運営として優先順位は低いのかなー、しっかりやってほしいな。

  7. 若トラの母 より:

    平野コーチ、いいですね。ファームで見る限り明るくてアグレッシブで、若いチームには合ってるんじゃないかなあと思います。
    まだまだ発展途上のチーム❗前のめりにどんどん行って、失敗したらまたやり直し、それでもくじけずいっぱい練習して強い選手になって欲しい。平野コーチはとことん付き合ってくれるコーチだと思います。

  8. 虎轍 より:

    平野が一軍打撃コーチになって三塁ベースコーチになる事に否定する気も何も無いんですが、今年濱中はベンチ入りはしてましたが、ユニフォーム着用はおろか、帽子すら被ってませんでしたよねぇ…ベンチ入りコーチは限られてたんかな?そうなると今年の一軍のコーチの誰かがスコアラー登録のようになり、ユニフォームは着ずにベンチに入るんやろか?
    平野が三塁ベースコーチになるなら勿論ユニフォームは着るやろうしねぇ…
    全く関係の無いところに疑問を感じてしまいました。
    打撃コーチは片岡も居るんで、どうなるんでしょうね。
    平野は二軍でも厳しく明るく指導してたので期待しています。

  9. yalkeys より:

    素人ですので思ったことを言わせていただきます。
    一部担当替えはあっても、コーチングスタッフがほヾ全員留任というのが合点いきません。選手には戦力外があるのに、コーチには戦力外はないのですね。それほど優秀なのに、何故CSにも届かなかったのでしょうか。技術的なことは分かりませんが、素朴な疑問として私の頭に残ります。

  10. カズ より:

    私もyalkeysさん同様、ぶっちぎりのBクラスでコーチングスタッフの全員留任なんてそもそもありえません。
    昨年末に吉田康や山脇のようななぞの聖域コーチを追い出して変化を感じたんですが・・・。
    また、ここにいる人の嫌いな情報源によると阪神球団首脳たちも矢野コーチの想像以上の能力の無さに落胆しているそうです。
    平野コーチのニュースで気になったのが、チョロっと配置転換が載ってた筒井コーチって何が買われてるんですか?

  11. トラ11 より:

    平野コーチがサードコーチに本当になるのなら私も賛成です。
    平野のガッツのある指導は大好きです。

    高代コーチの去年までの肩と腕はどうしたのでしょうか。
    阪神はコリジョンルールで痛い目にあいました。
    高代コーチの考え方、心情はどのように変わっていったのかと。
    金本監督の参謀としてのヘッドCのほうが向いているかも。
    矢野Cは痩せすぎて気の毒な感じです。阪神の為に一生懸命やってくれているのは分かりますが、体には十分気を付けて欲しいです。

    一軍、二軍のコーチに上下の差は全くありません。
    プロとしての基礎の基礎を一から教えて育てるのに向いている人、上手に指導し上手く使うことができるのに向いている人。
    各々に長けているコーチが一つになっての勝利に繋がるチームを作って欲しい。

    金本監督は今年は掛布2軍監督やコーチと頻繁に連絡をして若手を使ってきました。
    これからも1軍2軍一つになってチーム作りをしていって欲しいです。

  12. 奥虎鳳 より:

    NPBの『コリジョン・ルール』導入から3年前、2013年季から国内のアマ野球内規が改訂され『野手がボールを明らかに保持している場合、走者は野手を避ける、あるいは減速するなどして野手との接触を回避しなければならない』と危険防止ルールが加えられた。導入の前年2012年の国際大会(確かU18)での日本―アメリカ戦、当時大阪桐蔭2年の森捕手(現:西武)が2度にわたり本塁上でタックルを受け脳震盪をおこし、走者三塁時の次の内野ゴロの際、走者本塁突入クロスプレーを避け、小倉日本監督(日大三)が優勝・勝敗より森捕手の危険を回避する為に一塁への送球を指示したプレーが契機だったかと記憶しています。
    2013年・春の選抜高校野球3回戦県岐阜商―大阪桐蔭戦での本塁でのクロスプレーが『守備妨害』として判定されたプレーに対して、高代コーチが持論を展開。2013年4月4日付けのスポニチ『【野球のツボ】プロでは当然…大阪桐蔭のあのプレー』で高代コーチの意見が掲載されています。国際大会では『日本では体当たり禁止だから』と言っても、対戦相手は『そうですか』と応じるはずがない。日本の野球が世界基準と違った方向に向かわなければいいのだが。
    本塁上のクロスプレー、世界基準はどうなっているのでしょう?コリジョン・ルール導入のNPBの現状を考えると、皆様の意見にもありますように、攻撃時に高代コーチが三塁コーチャーボックスにいるよりベンチにいる方が阪神にとっては良いと思います。

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