ルーキーズおかわり弾に屈す

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先発は西武が菊池、阪神が横山。2回表、鶴岡のタイムリー二塁打でタイガースが先制。しかしそのウラすぐにメヒアに一発を食らって同点。さらに3回ウラ、上位打線につかまり、浅村タイムリー、中村2ラン本塁打で1-4。その後制球を乱して横山は早くもKO、石崎の救援をあおぐ。続く4回ウラは、秋山の遊ゴロで三者凡退かと思いきや、走者の足が早く内野安打に。ここから好機を拡げられて再び中村に満塁本塁打。1-8となり大勢決する。連勝は4で止まり、また借金1に戻った。

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対西武 2回戦 西武プリンス

神 | 0 1 0 0 0 1 0 0 0 | 2
西 | 0 1 3 4 1 0 0 0 x | 9

勝:菊池1勝2敗0S
敗:横山0勝1敗0S
HR:上本ソロ2号、メヒア ソロ8号、中村ツーラン13号・満塁14号
阪神:横山 – 石崎 – 山本 – 安藤
西武:菊池 – 岡本篤 – 大石

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先発横山は、前回の登板とはうって変わって不調。まっすぐが指にかからず上ずり気味、コントロールできない。カーブ、スライダーで緩急をつけてタイミングを外そうとしたが、それは中村の想定内。高々とレフトスタンドに運ばれてしまった。動揺しているうちに4失点。あっという間の出来事だった。中村の一発の後、メヒア、森と2四球を続けて交代となったが、打線の怖いところはここまで。せめてこの回最後まで投げきらせてほしかった。1-4ならまだ追い上げられる、もう1点もやれない…その気持ちもわからんでもないが、前回あれだけの投球をしたドラ1に、ダウンしても、ファイティングポーズを取り続けて、自分でなんとかするという「失敗の中の成功」を体験させたかった。死なない程度の失敗をさせ、そこで「なあんだ、こんなに失敗しても死なないじゃん」ということを教えることに意義がある。

石崎は抹消されるのだとか。なんとまあ気の毒に。おかわり弾を喫した4回は、三者凡退で終わったと思ったのにね。鳥谷の1ステップが命取りになってしまった。もちろん次の栗山で切ればいいことではあるが、一二塁間を破られ、浅村にはシュートのタイミングが合わず死球で満塁。満塁の初球、ストライクから来る。低めを狙うだろうが、際どいコースにはいけない。後はまっすぐか、曲げるか。前の球がタイミングずれの死球だから、速い球は怖い。消去法で選んだ低めのスライダーだったが、当然中村の狙いもそこになる。

しかし石崎は切り換えた。ハナから「石崎の教育」については頭にない首脳陣は、試合をぶっ壊した石崎を放置したが、横山と違ってメヒアを打ち取り、自分で始末をつけた。
5回を3者凡退で抑えられれば、やられたことはともかく、尻上がりな感じで終われたんだけど。福留のライトゴロ、ナイストライが本の一瞬間に合わずヒットになると、そこからまた四球、タイムリーという「やっちゃいけないこと」に流れてしまった。
「三者凡退寸々で間一髪セーフ」から2回にわたり崩れた。もし審判がアウトとコールしていれば、いろいろと変わっていたことだろう。でも、その後のことはすべて、石崎が自分で招いたこと。自分で切り抜けて来なくてはならない。

3番手で登板した山本は、6回中村、メヒア、森のホームラン打者トリオを三者三振に斬った。体の近くに行く球もあったり、荒れた投球だったが、ひるむことなく腕が振れていた。スピードガンのMAXが140km/hを超えることはなかったが、球の出所が見にくい、球持ちのいいフォームで、押し込めていた。7回も続投し、ショートのエラーで走者を出したが、慌てることなく後続を断った。石崎と対照的にツキもあった。
今後の山本の使い方はどうなるのか。二軍では先発調整をさせていて、成功していた。来週はサンティアゴの穴が空くので、谷間ができる。この日2回を投げさせたことでそこへ回す可能性があるかも。
あるいは、ホームラン打者から三振を取れるというのなら、勝ちパターンの後半を投げられる投手にできるよう、コンディションに注意しながら成功体験を積ませていくという手もある。私はこの試合は三者三振の1イニングでサッと引っ込めて、今日の3戦目の目玉戦力として大ピンチのワンポイントで使うというのも面白いかもと思った。でも見てみて、ツキが大きかったというのもよくわかったので、2回お試し→ロング&谷間先発もまた良いと思った次第。

打つ方は虎キラー(何人おんねん)菊池にやられて2点だけ。相変わらずだ。もう、ライオンズとは対照的なちんまい野球で、1点差で逃げ切るような勝ち方しかできないのかもしんない。そうなりたくなくても、現にそうさせている。そういうやり方しかしていない。

まあ連勝中はブルペンもしんどかったから、負ける時はこういう負けがいい。すなわち、失敗を経験させることも意義のある投手たちにやらせて、休むべき人は休んで、次の試合に備える。もうちょっと失敗のさせ方を上手くできればなおいいが、勝っている時は、こういう試合をいい方向にとらえたい。

更新遅くなってごめんなさい。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    石崎抹消ですか!残念。

    ドラ1・ドラ2ルーキーが全く同じような内容で強力打線のプロの洗礼を受けてしまいましたね。
    二人ともランナー無しの時は比較的キレのあるボールを投げていましたが、ランナーが出るとビミョーに制球が乱れ、ツーアウトになって安心したところで主砲・中村にドカンとヤラレました。
    まあ、二人にとってこの対強力打線経験は今後の糧となる体験になったでしょう。

    収穫は山本の好投、三者連続三振の時は西田辺様の「どゃ」とニヤケる顔が脳裏を過りました。山本には少しずつ信用を獲得して緊迫したシーンでもあの投球が出来る投手になって欲しいです。信用あるリリーフ左腕が高宮だけでは、とても長いシーズンは持ちませんから!

    打線が雄星から1、2点しか取れないのは想定内、「若い3投手を育てた日」と割りきるしかないゲーム。

    今日は能見がネット裏「能美防災」の看板を「能見防災」に替えるぐらいの好投を期待します(笑)。

    • 西田辺 より:

      丁度、奥方の買い物(運転手)から帰った時に山本登板でした。
      鶴岡が慎重な配球をしてくれたお陰で、裏をかいた形になりましたが、まだまだかな?
      今の立場なら出番は限られてしまいますが、いつかホールドが付く場面でピシャリと抑えたらドヤ顔させて下さい(笑)

      • 虎ジジィ より:

        返信ありがとうございます。
        福井の星・山本も今日高宮が投げた場面ぐらいで出場するようになれば楽しみですね。
        鹿児島は噴火ばかりしてるのに、タイガース鹿児島勢は元気がないです。

  2. トラ11 より:

    菊池もルーキー時代は活躍の場もなくようやく芽が出始めた投手。
    横山、石崎もこれからです。この経験を糧に伸びていって欲しい。
    それにしても打線の援護が少なすぎ!
    マートン、ゴメス、ベッカムカプセルでリフレッシュしたら….?

  3. 西田辺 より:

    まぁパを代表する強力打線ですから、こんな展開もアリかな、と予想してましたが
    ドラ1とドラ2で9失点か…
    出来れば横山にはもう少し投げさせてやりたかった。
    確かに昨日の出来は良いとは言えなかったけど、悪い中での修正を実践させないと
    これからの野球人生、調子の良い時ばかりじゃないですからね。
    首脳陣にしても、打たれたハイ交代!じゃなくもっと長い目を持って欲しい。
    私はもう一巡、中村に当てる位引っ張るのも一つの手だとも思いましたが。
    余りにも「一軍は勝ち負け優先、選手を育てる場ではない」という考えに固執し過ぎですよね。
    確かに育てる場ではないかも知れないけど、選手の成長の場であるはず。
    育成を放棄する余り、その事に気付かないのでしょうか?
    昨日の石崎を後で見直しましたが、春先とまるで別人。
    フォームもボールも劣化してますよ。
    ルーキーをグチャグチャに弄って、結果出ないからハイ二軍とか…
    彼に関しては、中西コーチの責任ですよ!
    キャンプ時、良い所を伸ばそうともせず、欠点の修正ばかりさせようとしてましたから。
    育てないわ、潰すわ最悪ですよ。
    同じく一軍キャンプスタートの江越も迷いに迷ってまま抜け出せてません。
    何をか言わんや、ですわ。

  4. なかっち より:

    若手にはいい経験になりましたね。
    石崎は少し自信をなくしかけてる印象を受けたので、しばらくは下でしっかり投げられるように準備してほしいですね。

    横山も次回登板までにしっかり課題を修正してほしい。

    頑張れ若虎達

  5. こうさん  より:

    予想外の連勝。「どっかで負けとけ!」って思ってたから大量失点も気にするな。交流戦上位なんて誰が想像した?だからといって大丈夫❗強がってないわよ❗

  6. ken3953 より:

    横山・石崎共に球も良くなかったですし、メンタル面でも弱かったですね。

    横山は次の登板までにしっかりとどうあれば良かったかを反省して貰いたい。
    石崎は持ち味すら死んでいた印象なので、さっさと2軍で再調整する方が
    良いかもしれません。
    ただ、これから更に暑くなり安藤・福原がどこまで頑張れるかを考えると
    石崎も重要な戦力候補です。出来るだけ早く一軍でまた使って欲しい。

    あと早々に大量失点したゲーム、ベンチはもっと早く控えの選手に切り替える
    べきだったかなと。福留も伊藤隼に替えて良かったと思います。

  7. yalkeys より:

    散々な現地観戦となりました。おかわり君のバッティングはさすがと思いました。
    昨日の駄作は大ハズレ・・でした。
    1点差でも勝ちは勝ち、能見が粘って2勝1敗でいいです。

  8. とらっさー より:

    先々週、先週と週刊誌三誌に阪神タイガースの低迷の原因について書かれていましたので、本屋で立ち読みをしました。一誌はDeNAに若手が育っていて阪神はまったく育っていないという比較を取り上げており、中畑監督がキャンプで猛烈に若手をしごいたことで、実力が備わってきたことが挙げられていました。かつて巨人が長嶋監督時代に行った地獄の特訓を再現したようです。
    監督に覚悟があるかどうかが今のDeNAと阪神との差に繋がっていると記されていました。

    キャンプや2軍の練習風景など見たことはありませんが、メディア通して見聞きする限りでは、猛練習をしているという内容には接したことがありません。親会社含め、ぬるま湯体質がタイガースの悪い歴史を引きずっているように思います。選手に限らず。経営陣、球団幹部、首脳陣すべてがどっぷりと人気にあぐらをかいていませんか?

    伊藤隼太が今年少し芽を出しかけている程度で、今年の新人やその他若手の成績や結果をみればまったく育っているとは言えません。「使って育てる」のはもちろん必要ですが、本当に一軍で通用するだけの実力を備えているのでしょうか?
    まずは若手自身がしっかりと自覚を持って、練習に励むこと。
    一方、首脳陣は、しっかりとチームを統率して、For the teamを優先させること。外国人、主力、ベテラン問わず練習に妥協せず、一切の特例は設けないこと。主力や外国人にもバッティングの調子が出なければ徹底的に打ち込ますこと。和田さん、もう6月ですよ!

    バントなど試合のミスは徹底的に反復練習させて2度と失敗しないくらいまで完成度を高めること。やっている選手は一生懸命やっているのでしょうが、あくまで他球団との比較。
    結果が全ての世界です。

    いくらドラフトで外れくじを引いても、これほど若手が出てこないのは練習が足りていないの一言につきるのではと思います。早く日本人のクリーンアップを育ててくださいな。

  9. TJ風船 より:

    ルーキーズはもう勉強ですね。パの強力どころに横っ面張られて良い経験したと思いますよ。横山、石崎はアマ時代から下から這い上がって来た選手のようですからきっと糧にしてくれると思います。頑張れ!

    おかわり君は凄いですね。安定した足腰から生まれるパワー。かと言ってマン振りしているわけでは無いんですよね。田淵さんを思い浮かべて見てました。ゴメさん辺り見習うところがあるのかも。マン振りせんでもね。イキますよ。

    頑張れ能見さん!

    • TJ風船 より:

      スンマセン。追記です。敵ながらあっぱれなのが秋山選手。当初は足と肩が売りでしたね。たとえ打率が2割に満たなくても球団を挙げて素材を叩き上げて素晴らしい選手になりましたね。もちろん本人の頑張りも相当だったと思います。
      我が虎も…横山も石崎も北條も中谷も…腹をくくりましよう。