矢野、井川を生かす

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首位。久しぶりの良い響き(笑)。同率でも、背後からピッタリつかれてても構わない。ちょっとだけその言葉の響きを楽しもう。首位…(笑)。
交流戦に入って、強いはずの中日がパタッと止まった。セ・リーグで4連勝して望んだ交流試合。しかしこれでオリックス、西武、ソフトバンク、日ハムと4カード連続の負け越し、なんと交流戦3勝9敗である。ウッズの出場停止も大きかったが、他にもなんとなく感じることがある。セの対戦チームは大きな先入観を持って戦ってしまっていたのではないか。
「中日は強い」「岩瀬は打てない」「岡本の球は速い」「守備を固められると点が取れない」「落合監督の代打は当たる」などなど。最近ではメンタル・トレーニングなどと科学的に研究されているようだが、こういった「暗示」が、パフォーマンスにもたらす影響は甚大である。実は落合監督の上手さとは、体験の積み重ねで、自軍の選手に「成功の暗示」をかけ、相手選手に「失敗の暗示」をかけることが、秀でて巧みなことなのではないだろうか。
パの各チームの戦いぶりを大いに参考にして、リーグ再開後は「落合妖術」を解こうじゃないか。
1勝1敗で迎えた対西武第3回戦、4万人を越えるファンがいつものことながら良い仕事をした。西武先発大沼投手は、明らかに甲子園球場に飲まれていた。この日阪神が奪った5点の内、2点は観客の力によるものだ。グッジョブ!(笑)。
そして、さらに褒め称えたいのは、8回ウラ、先頭桧山の「2塁打」を西武レフト和田がダイビングしてスーパー・キャッチした時。場内からは大きな拍手が沸き起こった。
ナイスプレー!和田選手、ナイス!阪神ファン!
これ、甲子園球場では画期的なことではないだろうか。交流試合の意義を感じたりした。(小声で)まぁ余裕で勝ってたから出来たのだろうけど(笑)。
それこそ藤川はイメージで抑えちゃった感じ(笑)。球の回転、フォーム、制球とも絶好調時に比べかなりバラついたが、雰囲気と勢いでいけた。休みと練習で少し整えたいところだ。
久保田にセーブ。よし、クロージング成功だ!悪かったところは反省して、次回気をつければ良い。こうやって成功体験を積み重ねて、自他ともに認めるクローザーが出来るのだ。
確かに井川の投球は悪かったが、悪くても抑えられたことはものすごく大きい。「悪い」という事実を受け止めた上で、集中力と忍耐力を切らさなかった。気のない(ような)変化球を淡々と配置し、ここぞという場面では気合を込めた球を見せた。エースの落ち着きが完全に戻った。
矢野捕手の洞察力が井川を大いに助けた。西武ベンチは、チームとして「井川攻略策」を指示したフシがある。相手は前回完封勝利しているエースで、自軍先発はまだ十分な実績のない「若手」。なにか思い切った策を取らなければ勝ち目なしと考えても不思議はない。若いカウントから積極的に振ってくる打者が極端に少なかったように感じる場面、甘いスライダーに手を出してこないと感じる場面があった。特にこの日の井川は立ち上がりに制球難で苦しんだため、自滅やスタミナ切れを狙ったようにも感じた。
バッテリーは見破ったかのように、早めに打者を追い込んだ。井川が対戦した30人の打者の半数は3球目までで2ストライク?1ボールというカウントにしている。狙い球を絞らせずにカウントを稼ぐリードが冴えた。
前回の井川の登板前日、それまで不調の井川は「矢野さんの言うとおり投げるだけ」と言った。しかし実際にマスクを被ったのは野口だった。そして、見事な完封勝利に、井川には野口の方が良いと各方面から声が上がった。辛抱の男、矢野にも意地があっただろう。チームのエースをリードできないでは正捕手の名が泣く。
リスクの少ない選択を基本にしながら、相手チーム、打者の狙いを見抜き、ヒラリとかわす。矢野の良いところが色濃く出た試合だった。

コメント

  1. 獣王の意気、虎の意地

    やっぱりこの男、おさむちゃん!!決勝適時打や!!昨日は出えへんかったタイムリー、今日はチャンスに華麗なバット捌きで、おさむちゃんが岡田はんの期待に答えたで!!えらい、早よから出てきたなぁとは思ったけど、セッキーが昨日から全然アカンかったし、久々にええ

  2. daiapapa より:

    深夜のyahoo!スポーツでしか
    「観戦」することが出来ないオイラ。
    昨日の結果を見てビックリしました。
    http://baseball.yahoo.co.jp/npb/live?id=2005051901
    何で、藤川にセーブがついてるの?
    一瞬、久保田と入れ替えしたのかと
    思っちゃいました。
    奪首(同率でもこう言うのか?)、オメデトー。

  3. いい仕事、してますねぇ。

    濱チャン、オトコマエ??!!
    甲子園では タイガース不敗ですね!

  4. BSミツルH より:

    濱中の代打は一つのカケでした…。いわゆる執念の一打と評されるタイプの打球でしたが、左手一本でもちゃんと上から叩いた、という技術の結果でもありました。右手を離さなければコネてひっかけただろうし、上から叩けなければセカンドのハーフライナーで終わったかもしれません。濱中のアタマには内角のストレートがあったようでしたが、もしもアノ投球がストライクゾーンに入っていたら、スタンドインの可能性すらあったように思います。まさにスラッガーとしての打ち方でした。
    井川の試合のみを考えて井川と野口をセットにするという露骨なことをしないのは、シーズン全体とチーム全体を考えてのことでしょうね(笑)。つまりは正捕手なんですが、私は矢野サイドから見ていますから少しニュアンスがちがいますね(笑)。125球・3点差・7回での降板…。その後を藤川に投げさせたのはこの一試合を勝ちにいったからでしょうね。このようなときには8回ジェフ・9回久保田で藤川をバックアップに回すということも、ぼちぼち考えていい時期かもしれません。
    「顔」や「格」で勝負できないときに、本当はオレは凄いんだ、と喚く選手もいるようですが(笑)、こんなときこそ実力も出てしまうし、偶然のイタズラにも翻弄されてしまう…。相手チームのことはよくわからない。だからゲームの中で試行錯誤する…。こういう野球って、私は好きです(笑)。

  5. 5/19 ○阪神 5-3 西武●

    試合が動いたのは4回裏。
    1アウトから、桧山・矢野・鳥谷の連続ヒットで満塁。井川が三振の後、赤星が四球を選んで押し出し。同点に追いついた。依然2アウト満塁のチャンスに、阪神ベンチはここ数試合不振にあえいでいた関本を下げ、代打・濱中をコール。この早めの代打

  6. おかぼん より:

    おはようございます。
    和田のファインプレー(拍手拍手)は、天然芝だからこそですよね。あれが人工芝だったら擦過傷か捻挫ですよ。舞台がいいといい演技ができる好例でした。
    藤本復帰で1・2番コンビ復活ですか(実戦感覚はどうなんだろう)。
    実は、関本の状態があまりよくないので、藤本が間に合わなければソフトバンク戦では「2番鳥谷」の奇策(?)を考えていた私です。
    鳥谷は、なぜか印象が薄い(ハマちゃんに全部持っていかれている?)。
    でも、一昨日の3点目(結果的に決勝点)の口火となるヒット、昨日の同点-勝ち越しにつながる投手強襲安打、といい仕事してるんですよね。
    通算打率も.294(セ・リーグ13位)まできました。
    特に「交流戦は投手が有利」(金本)という中、交流戦に入ってからは40打数15安打(.375)と当たっている。(交流戦だけの打撃データが見つからなかったので自分で計算しました、違ってないと思うけど…)
    まあ、8,9番ということでそれほどマークされていないということもあるかもしれないが、コンパクトに自分の打撃をしようという姿勢が好結果につながっていると思う。
    特に「対和田」を考えると、自分のペースにさせたくないので、「コイツだけには打たれたくないな」という「後輩・鳥谷」に対する意識が、精神的なリズムを乱させるのではないかと期待している。…でも、期待しすぎるとよくないので、「注目」にとどめておきます。
    ともかく「プレプレ日本シリーズ」。好ゲームを大いに期待!

  7. 阪神が同率首位に浮上、中日と並ぶ

    ◇阪神5―3西武  阪神が同率首位に浮上。4回、押し出し四球で追いつき、浜中の2点適時打で勝ち越し。5回には金本のソロ本塁打で突き放した。井川が4勝目。 ◇ヤクルト9―0楽天  ヤクルトが大勝。1回、ユウイチの2点打などで4点。7回にも…

  8. 同率首位復帰

    同率ながら久々に首位復帰の阪神タイガース。

    浜中が久々にお立ち台に上がっていいムードで今日からソフトバンクとの3連戦。
    2年前の雪辱を防御率2.88の投手陣で抑えてくれ?
    先発は安藤、下柳、能見の順番かな?

    今年はマジで阪神優勝巨人最下位もありえるか

  9. 激虎 より:

    さわやかな朝です。思惑通り、奪首に成功。今朝は矢野君ですか。井川が投げると、何故こうもゲームが重くなるのでしょう。矢野も、2-1まではすいすいですが、その後は力勝負でなく、相手を引っ掛けるようなリードしか出来ない。情けないエースになったものです。三振の数が杉山の半分以下ですから、球威が落ちている証拠でしょう。メジャーを口にする前に自分自身を見直す必要があります。
    今朝のtorao評論は矢野よりも落合中日妖術論が出色でした。野球は団体戦ですから、スポーツ心理学の作用する面は多いと思われます。この評論は虎関係者に是非読んでいただきたい。敵を知れば、百戦危うからず、と言いますが、敵を無視し、自力を信じて戦うことも必要かも。
    久保田も相変わらず不安定ですね。ある評論家が評していました、150キロと言うが、単なる棒球で、誰でも当てられると。昔の平松の剃刀シュートのような新ウインイングショットを開発しないと、とてもクローザーは勤まらないのではありませんか。バックも不安があるから、エラーの連鎖反応を起こしています。早い時期に球児と入れ替えるべきでしょう。最近は綱渡りのような最終インニングが最も不安です。
    交流戦、最難関のSB戦、暗示にかからぬよう無心で挑んで欲しい。このカードも勝ち越せるような気がしてきました。ですよね、toraoさん!

  10. ばかぼん父 より:

    和田のダイビングキャッチ良かったですね。拍手があったのも、とても良い感じでした。そういえば貧打でしたが、センター北村照文、ライト吉竹春樹の鳥人外野守備も好きでした。
    昨日の大沼はもちろんですが、岩隈を投げ急がせたのも「甲子園の雰囲気」だと思っています。
    甲子園は、慣れていないパのチームにとって、魔物が棲んでいることでしょう。(でもこれ、チームに付き物(憑き物?)になってますから^^;)
    アウエーでのソフトバンク戦では、観客が相手の投手を崩してくれる事は無いので、正味の攻撃力で点を取らなければなりません。
    5連投になるかも知れない藤川を、4番からの打順だったとはいえ、
    3点リードの8回に投入した。これは手堅いけれど理解できる。
    しかし信頼度として、橋本は「まだまだ」だと思われていたということか?
    一方、リードされると「野手にバントをさせない」ようだ。
    追いつかなければならない場面でも打者には信頼して打たせるのに、
    3点差あっても投手には機会を与えないのですね。
    まあ、考え方はいろいろなので、チームとして上手く行くようにやってくれればいいや、と遠くから眺める事にします。w
    とにかく勝つためには、打線を繋げるためにも、いきなり復調する天才今岡にチャンスを回すためにも、相手に先取点をやらないことが一番良い方法ということになる。
    頑張れ先発投手陣!

  11. 長髪対決を制して首位に並ぶ

    西200 000 001=3 神100 310 00X=5 [投手] (西武)大沼?許?山岸 (阪神)井川?藤川?久保田 [勝ち投手]井川4勝2敗0S [負け投手]大沼2勝3敗0S [セーブ]久保田1勝2敗6S [本塁打] (阪神)金本8号ソロ テレビで見れたのは、7回表井川がおかわり中村を打ち取った所から。 点

  12. torao より:

    今日も鋭いコメントありがとうございます。なんかよく考えたら、濱中のことも金本のことも書くのを忘れていました(笑)。皆さんが書いて下さって完成です(笑)。
    いよいよ福岡ですか。投手も打者も杉山のように「恐れず向かっていく」ことを忘れないで、ゆけ??!
    to daiapapaさま
    あらホントだ。私もスコアブックがわりによく見ているページですが、気づかなかったなぁ(笑)。
    ここは並ぶまもなくかわしてしまいたいところですが、そうそう上手くはいきませんかね。
    to BSミツルHさま
    濱中の一打は、下半身がしっかりボールに対応できていたことも大きいですね。完全に釣られたにもかかわらず、スイングが完了するまで、からだのどの部分もあきらめていませんでした。よく執念の一打とは言いますが、これぞまさしくでした。
    なるほど、それはいいですね。先発が7回投げられれば、藤川を使わずにすませたいですし、いざという時は藤川出動できる。ぼちぼちそんな時期ですね。
    そうなんですよ、ヤクルトの好調は、実力もさることながら、「よくわからんもん同士、条件は一緒」の時、プレーイング・マネージャー古田の存在が余計大きくなるからだと思います。「ネガティブ暗示」にかかりやすい我がチームには、交流戦が有利に働いたかな(笑)。
    to おかぼんさま
    まさしく天然芝じゃなきゃ出ないプレーです。芝ですら肩危なかったですよね。本当にカッコいいプレーでした。
    鳥谷について。同意です。そして面白かったです(笑)。「考えなくて良い」という条件がプラスに働いているのでしょう。そして、練習はウソをつかないというのが本当であることを見せて欲しいと思います。
    to 激虎さま
    お言葉ごもっとも。2-1からクサイ球3球かけて勝負しなければならないということ自体を問題視する必要はありますね。
    やっぱり毎日読まれている方にウソはつけませんね(笑)。私自身、矢野のことを書いている時よりも、落合妖術論を書いていた時の方がノっていましたから(笑)。
    久保田と藤川を入れ替えるということについては、どうしても考えてしまいますよね。過ちに気づいた時は、いち早く改めることも大切ですから。ただ、久保田への「負の自己暗示」がないように対処するのも難しいことです。私は、もうすこし長い目で久保田を育てて欲しいという論に立ちます。
    チームのムードはかなり良さそうです。濱中の存在も大きいですよね。私もSBに勝ち越せるんじゃないかという気になってきましたよ。でもとりあえず1つ!(笑)
    to ばかぼん父さま
    北村、吉竹もこのユニ着ていましたよね。懐かしいなぁ。コーチ吉竹もあれぐらい思い切って腕回してね(笑)。
    8回はジェフがいくもんだとばかり思っていました。前日の悪いイメージを払拭するチャンスですからね。岡田監督はおっしゃるように「打者は打つもの、投手は打たれるもの」という考え方が強いようです。
    まったくおっしゃるとおり、阪神タイガースは誰がなんと言おうと投手力のチーム。投手がチームのリズムを作っていくチームになりました。

  13. ちょびうさ より:

    今日はこんにちわです。
    昨日は、私はいが?の打席に拍手!
    でした?。
    私は配球がどうのこうのとか良くわかんないので、
    ストライクが2つになったときに突然白々しくボールを投げるのは「見せ球ってやつ?」
    ってくらいにしか考えてませんので、
    矢野さんでものぐっさんでも、「やってくれるほう」でいいですが・・・。
    いが?はやっぱりエースなのかな。
    エースがやる気を見せたら、みんなついていくんだよ。
    と、昨日はしみじみ思いました。
    そしてSB戦、とか書かれると、
    どこかの食品メーカーみたいだなと
    思ってしまいます(笑)

  14. 西武戦(3回戦)

    5対3 勝利♪1点を追う4回裏、2死満塁のチャンスで、赤星が四球を選んで同点とし代打・濱中が勝越打を放った。続く5回にも金本のソロホームランで加点し、西武戦連勝。打○金本・8号ソロ投○井川・4勝2敗 久保田・1勝2敗6S(井川・藤川・久保田)場☆甲子

  15. torao より:

    目覚めよ、今岡!
    to ちょびうささま
    おお、そうでしたね。井川もそうですが、各打者が若いカウントから積極的に強く振っていたのが、相手投手への恐怖感を生んでいました。結局ケンカですから、怖がって逃げた方が負けるようにできていると思うんですよ、野球って。
    確かにそう。エースと4番が、「オラオラいくどー」ってなれば、勢いがつくってもんですよね。
    さぁ、SB(「ねりわさび」じゃない方)に勝つぞぃ!

  16. セパ交流戦「阪神対西武」3回戦☆

    今日は野球を見に行くのだ!!
    こないだの巨人戦見に行ったときは悲惨な負け方やったから・・・今回は勝ってくれないと・・・
    気合入れて、5時半に甲子園到着!!
    ライトスタンド上段!!おーなんか甲子園が見下ろせるって感じや!!
    今日はマジで西武をたたき

  17. 西武に勝ち越し!そして首位!!

    (甲子園) 西 武200 000 001=3 阪 神100 310 00X=5 <投手> (西)大沼?許銘傑?山岸 (神)井川?藤川?久保田 ○井川4勝2敗 S久保田1勝2敗6S ●大沼2勝3敗 <本塁打> (神)金本8号ソロ=5回裏 「取られたら取り返す」