脱・ファームの星 喜田剛

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牧田球団社長が、井川との契約に「裏書き」がないことを必死に強調。公表しないのだから、契約の内容はわからない。あとは発表の仕方だけの問題。合意の上、前日のような発表を選んだのなら、その後にバタバタするな。泰然として、「双方の合意事項として、メジャー移籍などについては、一切お応えできません。契約にのっとり、今季全力を尽くしてもらうだけです」とでも言っておけば良いじゃないか。当事者同士が歩み寄って妥結したのなら、どちらにも体面があるのだから「痛み分け」に見せれば良いだけではないか。ケンカの仕方も下手なら、ケンカの終わらせ方も下手だ。
いつの間にかキャンプも佳境を迎える。中日は悪天候に悩まされているようだが、阪神は順調に実戦練習を消化している。二次キャンプを一二軍の合同にしたのは、ことの他ヒットだったように思う。チャンスを目前に、「安芸組」のアピールが目立つ。ここからは熾烈な若手によるたたき合いを経て、外国人選手、金本・桧山ら「大御所」への挑戦が始まる。「予想表」を手直し。
デプスチャート 2/23版
2/21の紅白戦で、会心の3ランHRをかっとばした喜田選手に一軍キャンプ残留の噂あり。
その一発について、その前の自打球直撃で緊張が解けたという談話はほほえましい。
79試合、83安打、11HR、56打点、打率.290。昨季、喜田が残したウェスタン・リーグでの成績だ。二軍主力として、安定した実力を示している。
誰もが口を揃えて「きっかけがあれば…」という強打者。おそらく、痺れる場面の経験だけが不足しているのだろう。「自打球」が生んだ一発から、急上昇のカーブを描いて欲しい。

コメント

  1. BSミツルH より:

    京ことばで「考えときます」は断りの表現だが、契約に関係した発言であれば「継続審議」じゃないか。言葉が意味をなさないなら実態で捉えるしかない。説明責任を果たさないならファン不在の立場表明と同じじゃないか。双方ともに…。

  2. いわほー より:

    ”たら”を考えても意味ないのかもしれませんが、もしまだ野崎球団代表だったらこの始末をどうしたんだろうか?と考えてしまう。
    もうちょっと違った発表になった気がしますが。牧田球団社長はじめての失点1ってとこか。

  3. torao より:

    to BSミツルHさま
    確かに何の説明もないのは不親切ですが、なんか立ち入って聞きたいとも思わないんです。希望があって、反対意見があって、世論があって、自然な決着を見られる流れだけで十分なような…。ええ、「日和見野郎」です…。
    to いわほーさま
    そうですね。就任早々の大事件でした。クロージングがまずかったけれど、それなりに納めたとも言えませんか。直系の後輩ということで野崎氏からアドバイスは受けていると思いますし。とにかく野崎氏が築きかけた「愛されるフロント」路線を発展させてほしいですね。