第1クール終了。主役は…

スポンサーリンク

第1クール最終日。赤松がシートノックの返球後に腰の痛みを訴え、「左肋間筋肉挫傷」と診断される。休みを挟んで良くなれば良いが、最悪「強制送還」。そうなると目立っていただけに残念だ。
安芸ではもう一人のスーパーアスリート外野手、高橋勇丞がマシン相手に超特大アーチをかっとばしたとか。当然今季中は二軍にてプロの身体造りに専念するものと思っていたが、体力測定の数値では、高卒にしてすでにプロレベルをクリアしているし、ひょっとしたら驚くほど早い特進があるかも。
キャンプインから3日、主役は…、やっぱり中西太臨時打撃コーチだったのではないか。誰彼となくキビキビとした身振り手振りを交えながら指導していく。選手たちも試しては修正しながら、実に楽しそうな顔で話を聞いているのが印象的だ。
とにかく動きが若々しい。足取りも軽やかだし、見本としてみせる時の肩のあたりの構えがピシっと決まっている。太さん、いまおいくつ?と思って調べたら、昭和8年(1933)生まれ、今年で72歳だ。本当にこの年代の方々はお元気だ。
岡田監督のルーキーイヤー1980年、辞任したブレイザー監督の後任としてヘッドコーチから監督代行に昇進。翌年、正式に監督就任。有名な江本氏「ベンチがアホやから」の時のベンチの責任者が中西太氏だった。5位で秋に監督を辞任する。
アホだろうが何だろうが、この人の打撃指導は大人気で、招聘の声が途絶えた試しがない。小柄な打者から、ホームランバッターまで、その信奉者は数知れず。自分の型にはめることはせず、それぞれの打者の個性を見抜き、情熱をもって面白く教える。もはや「芸」の域に達していると思う。秋季キャンプから特に熱心に指導を受けている赤星、鳥谷の飛躍を期待する。
とにかく私は太さんが大好きである(笑)。

コメント

  1. BSミツルH より:

    中西氏は基本しか教えない…。基本動作が持つ合理的な意味を熟知しておられるから、基本と基本でないことが弁別できる。プロの指導者はたくさんいるが、中西氏のような指導者のプロはほとんどいない…。間(ま)がいい。リズムがある。プレーヤーのように指導する。指導している姿はプレーヤーのようだ…。タイプはいろいろあっていいが、一つの理想型ですね。好々爺になってクリアーできる部分、できた部分も、あるのかな…。選手たちの技術・モチベーションを上げてやってください。85年はヘッドでしたか打撃コーチでしたか、ベンチにおられましたね。

  2. いわほー より:

    「怪童・中西太」
    西鉄時代はそう呼ばれていたんですよね。
    かいどう【怪童】
    並みはずれて体が大きく力の強い(男の)子。(岩波国語辞典より)
    「怪童」っていまどきあまり耳にしませんが、今で言うと清原か。タイガースなら金本くらい。今の選手は押しなべてスマートになりましたから。
    技術云々をああだこうだ言わなくとも、太っさんが一言「よっしゃ、いい感じや。」というだけでも、若い選手にはプラスに作用する気がします。

  3. torao より:

    to BSミツルHさま
    いえね「今更、中西太でもなかろうに」とも思うんですよ。投手が投げる球種も昔とはずいぶん変わりましたから。でもやっpり中西太なんですね。それはつまり、BSミツルHさんのおっしゃるとおりだからなんです。「古典」は強いんです。むしろ古典に学ぶ後続ががんばらなくてはいけませんね。
    to いわほーさま
    「よっしゃ、いい感じや。」で打力を上げる。そんなことを可能にする「至芸」なんです(笑)。ああ人間国宝を差し上げたい。

  4. 川藤球団(軍団?)設立!?

    欽ちゃんが明らかにした所によると、大阪を本拠地として、元タイガースのプロ野球選手がクラブチームを設立する計画が浮上しているのだそうだ。候補者として、「浪速の春団次」こと川藤幸三氏の名前も挙がっているという。愛すべきキャラの宝庫であるタイガースOB陣の

  5. はみ より:

    中西さん、というか敬意を込めて太っさん。明るいのがいいですよね。
    変に枠にはめずに、育ててくれる。
    ありがたいことです。

  6. torao より:

    to はみさま
    ああ、ごぶさたです。また野球の季節ですよ!(笑)
    今日、正田コーチのを書いて、またみなさんのコメントを読み返して、「臨時」ってのが良いんだな、と思いました。
    専任のコーチじゃ、おもしろおかしくばかりもいられない。ある意味無責任に通り過ぎるおじいちゃんだからこそ貴重で、素直に話が聞けるというのもあると思います。ほんといつまでも元気でいてね!太さん!
    はみさん、またいつでも書きに来て下さいね!

  7. 鳴尾浜小町 より:

    中西太氏といえば近鉄ヘッドコーチ時代に、ベンチ前方でそわそわと動き回る仰木監督と比してベンチ奥ででんと構えておられるお姿を見て「どっちが監督かわからんなぁ(笑)」などと思っておりました。
    このお年になられて情熱的にバッティング理論を語られるお姿は、失礼ながら微笑ましいと思います。

  8. torao より:

    to 鳴尾浜小町さま
    もう選手たちは孫の年代ですからね。でもおじいちゃんにとって一番楽しいのが孫と遊ぶ時ですから。年をとっても請われるってのは幸せですよね。