SANSPO.com 3/20 久万オーナーが1リーグ制へ前向き発言

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http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200403/tig2004032003.html
少し前の話ではあるが、久万オーナーが今後のプロ野球界について個人的見解を示した。いわく、「観客動員力とフランチャイズの観点から、8?10チームによる1リーグ制が適正」とのこと。各球団の首脳が今後の野球界を考え、発言すること自体は良いことであるが、その発言の真意については良くわからない。Jリーグは、日本プロ野球のアンチテーゼとして高尚な理念を掲げ、長期計画で日本サッカーを発展させている。進捗は順調といえる。日本プロ野球ははっきりと目には見えないが、残念ながら衰退の一途を辿っている。特に若年層の競技人口の減少傾向、TV視聴率の低下傾向が止まらない。久万発言は、その衰退に対処して事業規模を小さくしようという発想だと思う。しかしさらなる衰退を招くだけにはなるまいか。巨人・渡辺、西武・堤、両オーナーは、過去のしがらみ、利権にとらわれている現在のプロ野球システムでは、この状況に対応できないため、新リーグとして「リセット」したいという発想だ。しかし正直に申し上げて、お二方の企画力、理念、リーダーシップによって、日本プロ野球が再生するとは到底思えない。安易な切り捨て、リセットではなく、肝心なのは自分の利を捨て、野球界全体の長期的発展に身を投じる姿勢なのだと思う。

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