契約更改終了

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残っていた久保田も終わって、全員契約更改。出だし保留者続出でシブチンと叩かれたが、選手側も球団側も、なかなかしたたかに交渉したようで、収まるべき所に収まったという感じがする。


なんでも日本人だけの総額は、前年より1割強アップの28億あまりで、Gに迫る状況(といってもまだ7億円ほど差があるらしいが)だとか。昨年は成績にも好天にも恵まれ、観客動員は若干のプラスがあったろうが、交流戦の影響などで放映権料はマイナス、2年前の優勝と比べればタイアップの売り上げも少なく、球場のリニューアルなどひきあても多いだろうから、球団としては頑張った方ではないか。
激しく優勝を争ったドラゴンズは、主力4選手が保留越年という異常事態だそうだ。ただ私は、またしても(笑)球団に同情的だ。ドラゴンズの観客減は深刻で、やはり放映権料のマイナスで、赤字転落だという。親会社からの補填が当然という球団ではないだけに、事業総予算の縮小はやむを得ないと思う。ただ補填するだけではかなわんと、ヘルメットに中日新聞のステッカーを貼ったり、すこしでも穴を埋めようと、タイガース同様ファンクラブを作って金を集めようということになったらしい。
需要と供給の話として乱暴に言ってしまうと、客が入らないということは、チケットが高すぎるということだ。生活者としての感覚としても、もっとチケットが安ければ、気軽に球場に行けるのになぁと思う。
で、このチケット代の原価のうちで、かなり大きな部分を占めるのが選手にかかる費用だろう。選手年俸の総予算がもっと低ければ、チケットを安くすることができるかも知れないのだ。そういう話があまり出てこないのが不思議なのだけれど。
黒字だろうが赤字だろうが、どの球団にも予算があることに変わりはない。あとは選手間のぶんどり合戦なのだ。成績や貢献度を正確に反映するなど(懸命に努力はしているだろうが)できるはずがない。球団側はその事実をいかに包み隠して丸め込むか。選手側はいかにうまく立ち回って、利用できるものをすべて使って自分に「だけ」金を出させるか。そういう駆け引きであり、勝負であると思う。さらに球団側は予算をクリアするだけでなく、その交渉の中で、次のシーズンいかにやる気にさせるかという、「鼓舞」もしなければならないのだから大変な仕事だ。
伝えられるところでは、5位に終わったジャイアンツの更改が、予想に反して手ぬるいものだったという。高額年俸選手を多くカットしたからだろう。本当にそれで良いのかなぁ。
「これはお金ではなくプライドの問題」「最終的に選手の評価はお金でしか見られない」いろいろと選手たちから「名言」が生まれてくる。ある意味で事実であると思う。そこで、球団側も、選手のプライドを刺激し、発奮させるものはお金しかないという理屈になる。
「ちくしょう、その程度の評価か。今に見ていろ」というところで発奮する人も事実多いだろう。
契約更改完了を記念して(笑)、選手のお金についてあれこれ考えてみた(笑)。

コメント

  1. ちょびうさ より:

    ほほう、全員終わりましたか。
    どこで誰がどうなったか見られるのかしら?
    中林君は上がったのか下がったのか。
    ちゅうかこれ以上下がりようがない気もするけど(笑)
    中日か・・・
    う?ん、私が部下なら、この人に付いていこうと思えば、多少の金銭面は目をつぶりそうな気もするけど、プロとなるとまた違うんでしょうしねぇ?。
    中日、な?んかあんまり熱烈ファンって身近にいないので、余計なんか影が薄い、ただライバルって感じしかしないチームですわ。

  2. おかぼん より:

    おはようございます。
    久保田は契約交渉で見せた粘りを,今季マウンドで発揮…しないようにしてほしい(笑)。
    本人も言っていたように3者凡退がベストです。
    契約更改状況はこんなところでも↓
    http://www.nikkansports.com/ns/baseball/professional/kokai/2006/koukai_t.html
    下柳だけがサインしていないので(契約には合意)。まだ載っていませんね。

  3. いわほー より:

    契約更改が一段落したことで、このネタでスポ紙の一面が埋まらなくなってほっとした。つまりは選手の”やる気”を失わせない形で決着してくれれば、ファンとしては十分ですから。
    さ、あとは野球をやるだけ!
    赤松選手のホームページが出来ていたんだ。知りませんでした。(皆さんには常識?^^;)
    マイドメインに背番号を入れていないのがマル。活躍しだいで、まだまだ背番号は変化する余地がありますからね。
    http://www.aka-matsu.net/

  4. ばかぼん父 より:

    球団毎に出せる年俸が違うので、シブチン球団と放漫球団の格差が広がるのは、ある意味仕方が無いと思う一方、下位に沈んだ金持ち球団の対応には正直ア○か?と思う。
    シブチン球団も、ちょっと前までは、選手にとっての球団人気が落ちることを怖れて、無理してチーム間の年俸格差が起きないよう努力していたのでしょう。(赤字を膨らましていただけですが)
    中日の打ち出した年俸締め付け策も、球界改革の一つではないでしょうか?
    メジャーのようにサラリーキャップを導入し、違反球団からは罰金といった制度も必要かもしれません。
    中日の選手も、文句を言う前に、地元の小学校で野球教室を開いたり、施設のイベントに協力したりして、観客増に貢献する努力を球団にアピールしなきゃ。
    自分の技量を極めていくだけでは、アマチュアの最高峰。技を磨くのは当たり前、さらにお客さまに喜んでもらってお金を得るのがプロだと思う。
    追記:前記事のコメントで、イクローを忘れてすみませんでした。左の外野手では、桧山、林、左の代打枠ではそれに片岡が加わる。左については、ここまでで思考が止まったのが原因です。葛城選手、ファンの皆様にお詫びします。ついでに、toraoさんの指摘を読んだ時、笑ってしまったことも謝ります。

  5. grayghost より:

    球団経営というのは、広告費やステイタスと考えるにはあまりにも莫大な金額がいりますからねぇ。
    やはり黒字態勢にならないと。
    タイガースは、電鉄が親会社ですから、お堅い部類なのですが、
    それでもここ数年は、いろんなアイデアが形になってきてますね。
    モデル球団にされるぐらいですから(笑)
    ドラゴンズというと、名古屋というイメージになってしまうんだけど、
    もっと中部地方にファンを拡大できるような策を考えないといないでしょうね。

  6. 西田辺 より:

    親会社はそれなりのメリットを求めて球団を
    持つのでしょうが、選手の年俸を始め、球団
    にかかる費用がメリットを上回る時、悲しい
    現実にぶち当たってしまうのかも。
    関西私鉄所有の球団も、経営規模の最も小さな
    阪神が生き残り、大手の阪急・南海・近鉄が
    手を引く事態に球団経営の難しさを感じます。
    阪神は、電鉄沿線と甲子園の成り立ちを見ると
    かなり先見の明があったかなと思わせる。
    関西の風土に馴染むギミックを持ち合わせた事
    の幸運も手伝ったのかも。
    逆に球団人気が親会社を引っ張っている。
    電鉄としては球団にそれだけの額を払う価値を
    認めてると言えるでしょうね。
    チョットお題から外れてしまった。
    申し訳ございません。

  7. 下田 より:

    コメント失礼します。
    ドラゴンズってまだファンクラブがなかったんですか(呆)
    球団の財政状況が選手の年俸に影響するのは当然ですが
    それだとジャイアンツの選手は少なすぎる(笑)なんて事になりますし
    球団経営をしている人間は終身雇用で球団経営のプロでないので
    いくら選手が頑張っても財政・営業を良くするのは難しいです。
    少なくとも選手はプロフェッショナルとして弱肉強食の世界で勝負しているんですから
    経営者は球団経営のプロを実力主義でさせないと評価のしようがないです。
    お見苦しい乱文、大変失礼しました。

  8. よそゆき より:

    あけましておめでとうございます。
    ボクは昨年の10月に、長年住み慣れた関西から名古屋に引っ越したんですが、ライバル球団のお膝元に単身乗り込むということでビクビクしてたんですが(笑)、さほどドラゴンズ色は強くないな、という印象ですね。
    年末に実家に帰ったときの、有無を言わさずタイガースな空気とはかけ離れている気がします。
    野球自体がやっぱり関西ほど人気ではないんですかね?
    名古屋では、ナゴヤドームまで自転車で20分ぐらいで行ける所に住んでいるのですが、自転車で行ける範囲にバッティングセンターが見当たらないのが残念です。

  9. たに より:

    あけましておめでとうございます。
    今年も宜しくお願いいたします。
    契約更改、思ったより早く収束しましたね。
    阪神だけでなく球界全体で年俸の抑制・・・
    というより経営の健全化を推し進めないと。
    いつまでどんぶり勘定やれるんでしょうか。
    上がらなかった人は今年頑張って欲しいですし
    上がった人は給料ドロボー!と言われないよう
    頑張ってもらいたいです(笑)
    よそゆき様:
    横レス失礼します。当方、愛知県在住者です。
    名古屋はドラゴンズ色が強いのは当り前ですが
    落合監督が就任してからは成績の割りに
    盛り上がりに欠ける空気を感じています。
    監督に人気がないのかな、という気がしてます。
    またジャイアンツファンも結構な数がいますので
    関西におけるタイガースとは違うかも。

  10. torao より:

    今日もお寒うございました。
    to ちょびうささま
    良い成績を残したのに、給料が上がらないというのは当然不満だと思います。また、個人が良い成績を残したとしても収入が減ってしまったのだから上げられないという球団の理屈も当たり前。だから少々もめるのは仕方ないですね。
    それにしてもあれだけの強豪チームつかまえて「影が薄い」は気の毒だなぁ(笑)。
    to おかぼんさま
    うん、まあ、久保田の場合は、粘りも持ち味ということで良いんじゃないですか?(笑)。
    to いわほーさま
    赤松HPは球団公式に広報が出ていましたね。それこそブログだったら大した手間もかからないのだから二軍級の選手だってどんどん作るべきだと思います。
    to ばかぼん父さま
    つい最近までタイガースは下から数えて何番目の年俸総額だったのに、あっという間にエラくなっちゃいましたね。
    「富の再分配」の仕組みは、いずれやらなきゃいけないところです。サラリーキャップしかり、放映権料しかり。制度的に、格差を是正して、接戦を作り出す必要はあると思います。というより、「不当な」もしくは「いきすぎた」利益の独占を是正せよという話なのですが。
    選手は、その年俸があくまでも「評価」であるというのなら、その評価が得られたことでプライドは満たされたのだろうから、今度は実利をファンに還元するくらいの気持ちが欲しいですね。おっしゃるように評価としての金額を得るためにも、まず利益が必要です。
    to grayghostさま
    タイガースの成功は、マスコミ(ローカルではありますが)がこぞって中心に取り上げて、人気が作られたという点では、ジャイアンツに近いものがあります(そのメディア自体が親会社ではないという点では大きく異なりますが)。電鉄が果たした経営による功績は、実は極めて小さいのではないかと思っています(笑)。
    ドラゴンズも地域で圧倒的な支持を得ているというのが私のもっていた印象なのですが、ちょっと変わってきているのかも知れませんね。
    to 西田辺さま
    そういうわけで、大昔に甲子園球場を作ったというところが阪神電鉄の今日の「プチ繁栄」をもたらしたということは言えるでしょう。電鉄については、とにかく堅実にやってきたようですし、球団に関してもひたすらシブくやっていたら、地域で愛されて、マスコミとのメディアミックスにも大成功して、いつしか経営も立派になったという感じではないでしょうか。少なくとも私が知っている阪神球団の経営のほとんどは、たいして褒められるようなものではありませんでしたから(笑)。
    to 下田さま
    とはいえ、タイガースにしたって大人向けのファンクラブが出来たのは数年前のこと。いかに、地域密着型のセのチームが余裕をかましていたのかがわかります。ファンクラブを作ったり、広告を取ってきたりと、星野氏が来て金を出し渋る球団に、タイガースはもっと稼げるということを教えてやったという感じでした。
    >球団経営をしている人間は終身雇用で球団経営のプロでない…
    そう言われて何十年。それなりにノウハウが出来たと言える部分もあると言えますし、ようやくアメリカなどでスポーツビジネスを学んだ若い世代が活躍しているという話もちらほら聞こえて来るようになりました。個々の球団の経営手腕ももちろん大切ですが、まずは「構造」として、フェアな競争の確保と、アンフェアな仕組みの排除がないと、せっかくの優秀な人材の能力も発揮できないと思います。コメントありがとうございました。
    to よそゆきさま
    あけましておめでとうございます。
    どうやら現在のドラゴンズはメディアとの関係があまり良くないのかも知れませんね。もちろん中京地区で急激に野球人気が暴落しているという可能性もありますが、チーム状態が良いのに、ちょっとおかしいですから。
    to たにさま
    で、やっぱりそういうことなのでしょう。落合監督がそれまでの良好なメディアとの関係を悪くさせているというような話はあちこちから聞こえて来ます。結果、ファンから支持を得ていないということに繋がっているのでしょうか。非常に良いチームを作っているだけに、腑に落ちない部分も多いのですが、「人間落合」という部分では、個人的にはそういうこともあるかも知れないなぁと思ったりもしています。