読売批判

スポンサーリンク

今日も倉敷からは若手の景気良い話がたくさん届いているね。


誰も見てないと思って、新聞記者の連中も好き放題書きやがる(笑)。楽しいね。
「今日(昨日)の記事大賞」はデイリーのこれ。「水落フォーク」誕生物語。ホント、見せろや!(笑)
ベイの大矢監督(58)も頑張ってるね。ブルペンでキャッチャーを務めているんだって。自分の持てる「資産」を最大限生かすのはとても良いこと。ベイの投手は今までとちょっと違うプレッシャーの中で急成長してくるかも知れないね。面白い。
さて、予定通り、昨日の「予告編」から内容を変更してお送りする(笑)。あの骨子は、そのうちいろんな形で出していくことになるだろうが、今日はほんの一部だけ抜き出してみよう。
「かつかつBlog」のmasaka2さんのところから面白い資料。日米各球団の「年俸総額番付」。最下層は、東北楽天イーグルス、広島東洋カープ、フロリダ・マーリンズともあまり差はない(ていうかなんでマーリンズだけこんなに安いんだ?w)。日本の上の方、読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズ、阪神タイガースあたりと、アメリカの下から2番目のタンパベイ・デビルレイズもまあ近いといえば近い。だがしかし、アメリカトップのニューヨーク・ヤンキースともなるとケタがひとつ変わってきてしまう(ていうかなんでヤンキースだけこんなに高いんだ?w)。全体平均で言っても、日米全然違うのは一目瞭然。球場のキャパや動員数はそれほど違わないし、試合数も大して違わないのにね。この違いを生むものは一口で言い切れないほどいろんなことがあるのだろうと思うが、とりあえずエライ違うもんやなぁということで。
しかもMLBは少し持ち直しているとはいえ、「斜陽産業」とまで言われ、NFL(アメフト)より、NBA(バスケット)より人気が低いと言われているのにこんなデカイ産業なのだ。ひょっとしたらなのだが、アメリカがスゴイんじゃなくて、日本プロ野球の商売の仕方が酷すぎるんじゃないか?という疑念がムクムクとわき起こる。アメリカ基準で言えば、本来もっと得られるハズの利益が、下手がやっているために消えちゃっているんじゃないか?
先日、「鷹の戯れ言」のDAIさんとコメント欄でかわしたやりとりの中から、DAIさんの言葉を引用。

巨人戦の放映権料が取りざたされ始めたようですが、結局、今まで巨人が人気があったんじゃなくて、巨人しかやってなかったから、野球ファンは巨人戦を見ざるを得なかった、と。ケーブルテレビやネット中継が始まると、巨人戦なんかみないよーという人が増えたんでしょうね・・・。ということは、今まで、巨人の放映権料っていうのは巨人が独占すべきものではなかったんですよ。野球の人気を全部巨人に上納金でおさめるという、本当に、巨人だけおいしいシステムだったわけで、その次においしかったのがセリーグのぶら下がり球団で、で、パリーグは・・・。それで、その放映権料を目当てに一リーグ化をすすめようとする流れの中で近鉄が消滅して・・・。

実際問題、巨人ファンが野球ファンの最多数派で、その多くが野球から離れていったということがあるわけだから、「巨人ファンが減っただけで、野球ファンは減ってない」という理屈は通らないと思う。だが、いわゆる「アンチ巨人(これももうほぼ死語だよなぁ…)」としてはDAIさんの言うように、G戦しか見られない時代が終わってくれて良かったという実感はある。そして、「巨人だけがおいしいシステム」というのが、日本テレビを含めた読売グループだけがおいしいシステムだったと言い換えることもできると思う。
現代のスポーツビジネスにおいて、メディア戦略はもっとも重要なことだ。動く金が大きいということだけではなく、人気商売にとっての情報操作という意味でも。
何を、どのタイミングで、どんな風に見せるか。それを見た人の印象一つ一つが大きくまとまって、そのスポーツのブランドイメージになる。しかるに野球は、いつも同じチームを、いつでも同じように、ギャーギャー騒ぐばっかり…。本来「日本プロ野球」が持っている力を生かし切れていないどころか、今もなお害され続けているという気がしてならない。
日本プロ野球は、読売が生み、育て、大きくしたもの。だから誰もそのシステムに表立って異を唱えることができなかったのだが、だからと言って生殺与奪を読売が握って良いという話ではない。
すべてを読売の責任にするのかって?まあある意味そうだ。機構、連盟など主要な運営機関を独占的に握ってきたのだから、最大の責任者であることは間違いない。プロ野球界から出て行けとまでは言わないが、中央組織の運営からはすみやかに退き、奪う側ではなく、プロ野球に与える側にまわって欲しいと思う。
日米年俸総額番付を眺めながら、「読売批判」に終始してしまう私は、視野が狭すぎるかな(笑)。だけど、いくら新庄効果って言ったって、北海道のファイターズと名古屋のドラゴンズの日本シリーズが関東でもそれなりの視聴率を記録したのを見れば、誰だって同じような考えになると思うよ。

コメント

  1. でんまん より:

    シーズン中にいらした家族の会話、T?G戦を見ながら・・・・
    小学5年生の子供「パパ、阪神て強いんでしょ」
    パパ「昔の巨人はもっと強かったんだよ」
    ママ「そういや、アナタ最近見ないわね」
    パパ「ん、春先は調子良かったのにな?、今は見る気しない」
    勝ち試合しか見たくない・・・私の周りのGファンは、大体こうゆう感じです。
    そら視聴率落ちまっせ。 

  2. 酔虎伝 より:

     ヨミウリ批判は、俺に任しとけ、
    と言いたいところですが、
    今冷静になって考えてみると、
    如何に阪神の経営者が無能であったかを
    痛感します。
     実際は、ヨミウリが商売上手なだけで、
    本質的に悪いのは、官僚です。
    それと、政治家、国民が、官僚に負けて来たこと。
     明治維新で、日本が中央集権体制になったというのは、
    殆ど嘘なのです。
    実際は、昭和の戦時体制からです。
    決定的であったのが、
    昭和13年の国家総動員法制定です。
    あの時、勿論政治家は、反対だったのですが、
    軍部に脅され、スキャンダルをばら撒かれ、
    負けたのです。
     実は、戦後も戦時体制が続いているのです。
    情報流通の中央集権体制が、続いているのです。
    これをヨミウリが、上手く利用して、
    ヨミウリだけが、がっぽり儲けて来ただけの話。
     これから本気でプロ野球改革を考えるなら、
    道州制、連邦制、などを導入する必要があるでしょう。

  3. いわほー より:

    >今日も倉敷からは若手の景気良い話が・・・
    これだからオフはたまりませんなあ。特に春より、いろいろ試せる秋に限る。とにかくオフの時期に夢と希望を膨らませるだけ膨らませておいておかないと、シーズンに入ればしぼみっ放しでしたから。近年、しぼみ方が緩やかなので幸せな経験をさせてもらってますが、今年の場合、9月に入って再膨張した、なんてレアな体験でしたよね。

  4. torao より:

    to でんまんさま
    そういう風に「テレビに」育てられてしまったという部分もあるので、ちょっと気の毒に思います。だって「4年連続V逸」とかってTVでも言っちゃってるんだけど、セは6チームあるんだから、6年に1度優勝するのが理想のイーブンペースだと思わなくちゃ…ね。
    to 酔虎伝さま
    国家体制語ると熱いですね!(笑)私も確かに統制しやすい体制、騙しやすい体制というのを感じます。
    >これから本気でプロ野球改革を考えるなら、
    >道州制、連邦制、などを導入する必要があるでしょう。
    プロ野球のために道州制、連邦制というのも本末転倒がすぎるとは思いますが(笑)。でも、私も何かにつけ薄っぺらになってしまった日本の文化を再生していくためには、「都市優先」「効率優先」「損得優先」をどうにかしないと、と思います。
    to いわほーさま
    これ、意外とCS放送とかでもやっていないというところがミソなのかも知れません。見ちゃうと、んな大げさなってなるかも(笑)。

  5. run より:

    巨人の人気凋落でヨミウリの力は前に比べて落ちてきていると思うんです。
    でも、球界の上層部にヨミウリに代わるリーダーがいない。
    みんなで話し合って決めるのはいいことだけど、
    それをまとめて引っ張っていける人がいないとだめではないかと思います。
    本当はコミッショナーが頑張ってくれればいいのでしょうが、
    辞めるっていってて辞めない人では期待できないし。
    今年札幌は盛り上がりましたが、あれでも赤字なんて噂を聞きます。
    ここ数年好成績のセの覇者中日も赤字みたいだし、
    システムを抜本的に改革しないとだめなんでしょうね。
    これからは放送権料も減るだろうし、一流選手はMLBへ行ってしまう。
    今以上に本気で考えていかないとかなりやばいと気がします。

  6. 3児の母 より:

     今日のお題からは、少しハズレるかもしれませんが・・・。
    私たち一家が住む地域には、「横浜熱闘倶楽部」なるモノが存在します。これは、Jリーグの「横浜・F・マリノス」とプロ野球の「横浜ベイスターズ」を皆で応援しよう!と、いうシロモノらしい。多分に、地域密着を考えてのモノだと思われるので、地元の小学校などでは年に2・3回ほど案内のパンフレットを配布される。「親子1000組をご招待!」とか「親子づれに限り、小学生以下無料!」など、申し込み用紙に記入して送れば(学校の先生に渡すだけでいいものもあったような・・)、タダで試合を観戦できるという、ありがた?い内容。ただし!これらは総て「マリノスのホームゲーム」へのご招待。「ベイスターズ」の方はというと、試合日程の案内のみ・・・ww
    別にね、いいんですよ、ウチは。
    でも、「大してサッカーに興味があるわけじゃないけど、学校に申し込んで一緒に観にいかない?!」っていう、友人家族は毎年のようにいるんですが・・・。
    こんなんでイイのか、ベイよ!ご新規さんをサッカーに取られてる場合じゃないでしょうにww
    >メディア戦略
    12球団それぞれを、地元放送局(UHF局)が全試合生中継してくれて、それ以外の試合を観たい人は、ケーブルテレビでもスカパーでも有料放送を見る。っていうのが理想ではないかと。。。

  7. kaleido より:

    野球発祥の地、アメリカが野球文化を広めようという意志が薄いんじゃないでしょうかね。
    なんでもNo1じゃないと気がすまないので、自国のチャンピオン決定戦を「ワールドシリーズ」と言ったりするぐらいですから。
    メジャーを頂点として、各国から超大物を吸い上げていく仕組みは、数年前までの日本プロ野球の読売を頂点とした図式とよく似てるような気もします。
    松坂のポスティングでバレンタイン監督がこんなことを言っています。
    http://www.daily.co.jp/baseball/2006/11/02/0000155786.shtml
    メジャーを知る人物から日本野球を憂う発言が出てくるようでは・・・。ただボビーはその前に「マツザカはすばらしいピッチャーだ」とあちらの国向けに言ってたんですがね(笑)
    今の既得権益に縛られた球団上層部やコミッショナーなどが、一気にファンの望むような改革に乗り出せるとは思えませんので、もうこれはスクラッチ&ビルドでいっぺんぶっ壊す必要はありそうですね。
    んで、ボビーみたいなメジャー関係者も入れて、仕組みを作り直すと。もちろんMLBとは対等な関係を築いた上でですが。

  8. 鷹の戯れ言 より:

    TETSU&TATSU

    1999年8月30日発行
    Number plus プロ野球大いなる白球の軌跡。

    対談 川上哲治 広岡達郎 The great manager から

    海老沢
    ぼくはべつに川上さんを持ち上げるつもりはないんですが、日本の野球はあのV9の野球以来、なんの発展もしてないと思うんですよ。

  9. torao より:

    to runさま
    >システムを抜本的に改革しないとだめなんでしょうね。
    本当にね。でもこれほど「言うは易し…」な言葉もありません。違う価値観を持つ者がリーダーにならなければならないし、そのリーダーへの権限の委譲がなければならないんですから。今、私なりにシナリオ(またの名を妄想)を考えているところです。
    to 3児の母さま
    前にも書きましたが、Jは商店街とか学校とか、地域に対して地道に頑張ったんですよね。なんか情けなくなる話ですね。
    >12球団それぞれを、地元放送局(UHF局)が全試合生中継してくれて…
    残念ながら、中央のネット局と無関係に独自の放送ができるU局って、そんなにたくさんはないんです。12球団の地元で言うと、愛知(岐阜、三重はある)、広島、北海道、福岡、大阪(兵庫、京都、奈良、和歌山はある)、宮城はありません。もっとCS視聴世帯が増えて、地元スポーツ支援の地域密着局がどんどんできると良いんですけどね。
    to kaleidoさま
    >もちろんMLBとは対等な関係を築いた上でですが。
    これってムリとは言わないけれど、歴史や政治を見ている限り、普通に交渉をしている限り難しいように思います。戦略としては、アジアをまとめて(極論すればアジアリーグという構想まで持って)日本球界もう一つの極としての力を持たないと、レベルが違いすぎのように思います。トップチームの実力はそんなにないんですけどね。それは日韓、日台もいっしょか(笑)。

  10. masaka2 より:

    こんばんは。
    向こうの予算を見ちゃうと、NPB内の球団予算格差はかわいいかもしれませんね。マーリンズは3年前のワールドシリーズチャンプなのですが、オーナーがケチで高年俸選手を全部放出してしまいました。それでも戦えちゃうのが野球の不思議なんですが(笑)。というか、これはやっぱ向こうの層の厚さかなあ。
    さて、ここはシンプルに何故MLBはそんなに選手に金をつぎ込めるんだということですよね。
    NPBになくてMLBにあるものはなんだろうと。そこで日本環境下でも参考になるものはないのだろうかと。
    とりあえず放映権や観客動員の問題はおいといて、それとは違う収入源にライセンスビジネス(いかほどかは知りませんが、かなりでしょうね)がありますが、NPBはそれが完全に死滅してますよね。
    このあたりは、toraoさんも
    >そのスポーツのブランドイメージになる。しかるに野球は、いつも同じチームを、いつでも同じように、ギャーギャー騒ぐばっかり…。本来「日本プロ野球」が持っている力を生かし切れていないどころか、今もなお害され続けているという気がしてならない。
    と書かれているように、とても重要なポイントであり、機構もどうにか画策しているようですが、どうもダメですね。
    ファンレベルでできることといえば、
    私なんかは完全失格ですが、中高年の野球ファンがみんなチョイ悪親父ぽくなったら、ちょっとは見直されたりして(笑)。

  11. torao より:

    to masaka2さま
    まいどです。
    >それでも戦えちゃうのが野球の不思議
    ほんと、そうですよね。今年誰がファイターズの日本一を予想したでしょう。それだけ長いペナントレースはメンタルの部分が大きいんでしょうね。
    >ライセンスビジネス
    ああ、そうでした。これはアジア市場が有望なんですよね。そして中国でいかにイメージ戦略を成功させるか。ここで勝利すれば、当面お金に苦労しなくなるかも知れません(笑)。
    >…中高年の野球ファンがみんなチョイ悪親父ぽくなったら…
    笑える!やっぱ、野球ファンてかっこいい!ああいう大人になりたい!ってね(笑)。