意識高位安定

スポンサーリンク

いよいよ公式戦が開幕!


ウェスタンリーグ(笑)。昨日は、高校野球やらパ開幕やらスケートやらサッカー日本代表やら、スポーツ花盛りだったけど、まあそういうのは総合局や各専門局に任せて、うちは今季も「超専門チャンネル」で行くのである(笑)。
ボックススコアではよくわからないが、どうやら先発ヤスが6回無失点の好投で4?0とリードした後、ナックル渡辺、伊代野、筒井と繋ぐ中、いっぱいエラーをして、8,9回で8点失って負けたんだね。ふむふむ、なかなか有意義なゲームやね。
代打で登場の大城が二塁打デビュー。浅井と野口で捕手を務め、二塁坂、三塁野原、遊撃大和の布陣か。育てること、調整して上に送り込むこと。平田二軍監督、しっかり頼んます。
オープン戦もラスト2つ。セ同士の最終調整ともなると相当実戦を意識した戦い方が必要なのだが、スワローズを大阪ドームに迎えた一戦、なんともだらしない攻撃で完封負け。
先日フランスの読者Salutさんにお会いした時、「図解プロ野球『新・勝利の方程式』」という田端到氏の新刊本を頂戴した。データを基本に現在のプロ野球監督の個性を解説したとても面白い本で、大いに推薦するのだが、その中で岡田タイガースがいかに走者を進められないかをデータで説明した件があったのを思い出した(でもこの本の中で、著者は基本的に岡田監督絶賛なんだけどねw)。
この日も中盤から後半、無死二塁の走者を進められず、ボケーッとすること四度。なあに、オープン戦オープン戦、気にしない気にしないなどと、のんきに見過ごすつもりはない。本番が始まっても、きっとこうやってボケーッと点を取り逃がすのだろうと思う。
ただ、本当にボケーッとしていたわけでもない。5回濱中二塁打で無死二塁、ここで7番矢野は右方向を狙った打撃を試みていたが、Sの新外国人投手、超獣グライシンガーにねじ伏せられた。6回先頭鳥谷二塁打(チェンジアップに泳ぎながらくらいつき、飛んだ場所良く)の後、2番赤星引っ張ろうとしたが引っかけきれず投ゴロ。7回ヒット、ボークで無死今岡が二塁に。濱中「普通に打って」中飛。8回鳥谷二塁打(レフトオーバーのデカイやつ)、2番赤星しっかりと引っ張ったが良い当たりもライトへのライナー。とまあこんな具合。
「お前が打って返せ」という指示だったであろう濱中を除いては、それぞれ最低一死三塁を作りたいという意志をもった打席ではあったのだ。問題は結果が出せないこと。矢野は、オープン戦で矢野らしい打撃ができていない。やや状態は上がってきてはいるものの、この1週間気温上昇とともにしっかり上げなきゃいけない。まあたぶん大丈夫だろう。
赤星の方は厳しいかも知れないね。もう引っかけ打ちは諦めて、最低一死三塁を作りたい時は三塁前(投手に読まれている時は一塁側でも良い)へのセーフティーバントを基本にしたら良い。それで三塁が前進隊形をとるようなら得意のレフトヒッティングにしたら良いし。こういうミッションは、楽に決められるというのが大事なわけで、ふだんからできる確率が低いことをやらせようと思っても上手くいかない。先頭鳥谷二塁打で無死二塁という場面は公式戦でも増えそうだ。2番を関本にすれば良いのにと個人的には思うが、どうしても赤星を2番で使うのなら、そうしてほしいな。
先発下柳は、まあなんというか、いつもどおり。もはや「芸術的のらりくらり」(笑)。下柳がのらりくらりなのか、のらりくらりが下柳なのかわからないくらいと言うか、のらりくらりがユニフォームと帽子を着けていると言うか。もういいか(笑)。
小嶋、前回はだいぶ悪かったようだが、少しは持ち直したのかな。3回1失点。だんだん変化球の制球が悪くなって、カウントを悪くして甘い直球をゴンという、普通の打たれる投手のパターンを見せてしまった。遅いカーブと鋭いスライダーでカウントをポンと取れると、高めに外した直球で空振りが取れて楽なんだけどね。ちょっと、良し悪しがわかりやすいかもね。まあ、若々しくて良いよ。
ジェフはなんだかスキを見せないな。公式戦始まったらストライク入らないなんてーのはやめてーな(笑)。球児はいろいろ試しながら投げていたらしい。(サンスポ)でも彼、けっこうな三味線くんなので、本当のところは知らん(笑)。
とまあ、こっちもわざといろいろ試しながら書いてみたのだけれど、まったくオープン戦はあてにならないと思っている。だって、岡田タイガースの場合、強さを見せつけるのも、脆さを露呈するのも、「心」次第なんだもん。こいつら、魂に火がつけば信じられないくらい強くなるくせに、そうでないとうすらぼんやりしくさって(笑)。だからこの1週間、どんな練習をしていくか。チームとしてどんな気持ちを形成していくか。それ次第。
ただ一つ、今岡の強い気持ちだけは常にチームに良い影響を与え続けていると感じる。淡々としているのはいつもだが、非常に高い意識レベルで安定しているように思える。
この日の第4打席、右中間へ鋭く弾き返す。ライト志田が小さく弾くと、当然のように二塁を奪う。守備にいても鋭い打球への反応は、常に高い集中力を維持していることを感じさせる。
第3打席、ライト前ヒット。セットポジションのグライシンガーが牽制球、素速く手から帰塁する今岡。こんなシーンを見たのは久しぶりかも知れない。当たり前のことなんだけどね。もう一つ牽制球、今岡また手から帰る。これだけ投手に気にさせるということは、離塁が大きいということだろうか、今岡の盗塁などABCは想定していないだろうから、塁上の今岡にカメラを切り替えたりはしない(笑)。グライシンガーはしきりと今岡を警戒する。また牽制球、今岡またも手から…そして一塁塁審が手を上げてボークを宣告。
今岡は、「好きに打てばええんよ」という岡田タイガースの象徴的存在。守備位置と塁上で見せる集中力とどん欲さは、確実にプラスアルファになる。

コメント

  1. T.オマリー より:

    昨日行ってきました。
    赤星心配です。
    好きな選手(全員なんだけど)なので気がかりです。9(8)番と言うのも現実味ありありです。
    今岡は今年は(も?)ニュー今岡。昨日は特に、和田コーチ張りの右打ち連発。勿論勝負所では1発ある打者なので、相手にとって嫌な打者になった印象。走塁も意識が違うよ。全力疾走の場面も幾度も見られ、ついにボークまでgetするなど、走ると言う意識(彼はこのレベルでいいよね)を出しているので◎を進呈。(一緒に見ていた友人は審判が有り得ない今岡に対するけん制の多さに切れたと毒を(笑)
    藤川は何かピリッとしなかったと言うか、藤川らしくなかったと言うか、ようわからんかったです。ただ、彼のポテンシャルと看板がそれでも抑えられるレベルになっていると言う事か?
    様子見です。
    金本。状態良くないみたいですね。でもシーズンが始まると全くそんな素振りをみせなくなるのだろうけど。
    鳥谷とSの青木は開幕日を間違えたと思う程、好調。共にチームを引っ張っていくと言う感じ(それぞれ明に暗に(笑)が伝わってきます。
    また、今日も行ってきます!

  2. Tポリマー より:

    上のコメント送信者名前間違えておりました。
    T.ポリマーでした。(申し訳ないです)

  3. いわほー より:

    パリーグが開幕したというのに関西での地上波放送なし、というのはいかがなものか?
    高校野球とかぶるのは仕方ないとしても、BSでカーリング中継やるくらいなら「国技」のプロ野球も見せてやってくれ、とぼやきたくなります。
    今岡の「意識高位安定」は、こちらに伝わってきますね。この人、何かを念じだすと、本当になりきってしまう強さがありますから。もしや今年は「ゴールデングラブ賞」と「盗塁王」を念じていてたりして。w

  4. Salut より:

    おー 上納した物<ブツ>が取り上げられてる(笑)。
    >本番が始まっても、きっとこうやってボケーッと点を取り逃がすのだろうと思う。
    これ、ぺナントではまだ誤魔化せるかもしれませんが、クライマックスS以降の短期決戦では致命的になるはず。
    脳内岡田は、「PS(ポストシーズン)も、やることは変わらへんよ、いつもどおりな」と不動の構え。
    おいおい、それやったらやっぱり2番は関本ちゃうか というのが私の意見。
    >この人、何かを念じだすと、本当になりきってしまう…<いわほー さんコメント>
    ナゴヤDでここは東京Dだと念じてもらいましょう。ドアラがジャビットに見えてくれば、勝ち越せる! 
    かも?

  5. はみ より:

    田端到サンって競馬の…というか血統の本出してる方かしらん。同姓同名?
    競馬の田端サンの本なら読んだことがありますので、だったらきっと面白いかなと。
    赤星、なんか歩き方のバランスがヘンだったという報告あり。どっか痛めてるんじゃないですよね。どうもこの時期は、無事に開幕迎えられますようにって、そればっかりになります。
    センバツも早々に(個人的には)終わったことですしね。はぁ…

  6. せら より:

    > はみさま
    その田端氏ですよ。競馬本面白いですよね。
    野球の本もいくつか出してまして「ワニとライオンの野球理論」とか面白かったです。
    > toraoさま
    はじめてコメントです。
    いつも楽しく読ませていただきつつコメントできずにいたのですが、田端氏の本の話が出てきたのでつい反応してみました(笑)。

  7. torao より:

    to Tポリマーさま
    レポートありがとうございます。
    岡田監督、まず2番赤星でいってみて、もし結果が悪ければ関本と代えるというステップをふみそうです。
    to いわほーさま
    関西、パ開幕中継なしだったんですか…。うーむ。
    さすがに盗塁王を願ったりはしないでしょうが、ゴールデングラブは念じていそうです。
    to Salutさま
    まちがいなくプレーオフでも変わりませんね(笑)。まあ、終盤無死二塁なら打者によってバントもあるかも知れませんが、「3人のうち一人ヒット打てばええんよ」と言いそうです。
    to はみさま
    田端さん、私は存じ上げなかったのですが、データスタジアムという会社の協力を得て、なかなか面白い本に仕上がっています。
    赤星の歩き方、とくに気にならなかったなぁ。
    to せらさま
    ようこそ!ちょうど良いきっかけがあってよろしかったです。またちょいちょい書いて下さいね。