インパクト

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スロー調整組がぼちぼち登場。


ジャン、ボーグルソンとも今の状況なりの内容だったと思う。やっぱり雰囲気はジャンの方があるね。
藤川も元気。ジェフがもう仕上がっちゃっててビックリ。一度落とさないといけないんじゃない?
鳥谷がボーグルソンから3ランHR。初球、インハイのカットボールということだが、何の苦もなく弾丸ライナーでポール際に特大の一発を放り込む。表現するなら、「金本っぽい」当たりという感じ。下半身はガシっと踏ん張ったまま開かず、ヘッドの走行速度というより、本来差し込まれて詰まってもおかしくないミートポイントの打球を、全身のパワーで吹っ飛ばしたという感じ。なんとも言えない「デッカさ」を感じさせるHRだった。
今年の鳥谷は飛距離が違う、確実性が違うと言う人がいる。「今年の」じゃないんだよと言いたい。鳥谷は、毎日3cmずつ飛距離を伸ばし、毎日0.03厘(.00003)ずつ確実性を上げているんだよと。毎日スイングして、ウェイトやって、マシン打って。それで1年で10m飛距離が伸びて、確実性が1分(.010)アップしてるんだよと。
今年の新人は、みんな強いね。気持ちが強い。これは素晴らしい。高卒含め、ほとんどが首脳陣に強くアピールするだけの気持ちの強さを見せている。
中でもやっぱり極めつけは小嶋だ。技術、体力については、そりゃ新人らしいマイナスポイントもあるだろう。しかしそれはあえてあらを探すようなことをして見つけなきゃならないようなレベル。そしてこの日も精神面の異常な強さを見せつける。小嶋については、また近々長文を書きたいと思う。
強烈なインパクトでマウンドに輝く者があれば、強烈なインパクトでマウンドを降りていった者もいる。
関本にストライクが入らず四球。浮かべた笑み程に三東の精神状態に余裕があったとは思えない。悔いのないよう思い切り投げようと気合いもろとも放ったはずの濱中への初球は、力が伝えられることなく捕手との真ん中でワンバウンドした。ヒザに手をあて、顔を歪める。肩を回し、可動を確認する。すでにマウンドにはトレーナーが飛び出している。もともと熱心ながら静かな観戦者で埋められた観客席から、音という音が消えたように感じる。オーナーの見守る「御前試合」、華やいだ安芸の空気が、一瞬にして凍りついた。何かを考えるまでもなく、悟りきったような表情で三東はマウンドを降りて行く…。
02年「星野ドラフト」の6位指名。03Vイヤーにプロデビュー。04年、優勝争いから脱落したペナントレース後半、先発ローテに入って5連勝。しかし05年、左肩痛で手術。優勝に貢献することなく、まる1年以上、投げられないもどかしさに苦しみながら、歯を食いしばってリハビリに耐えてきた。
07年、背番号12をもらい、復活をとげる年になるはずだった。先発ローテを、一軍枠を争う七左腕に数えられていたが、焦らぬようじっくりと調整を続けていた。満を持して初登場した実戦は、ストライクなしの5球で終わってしまった。
三東の今後について今は多くを語るまい。精密検査の結果を祈りながら待つ。

コメント

  1. おかぼん より:

    ここのところ出張,残業続きで,キャンプ情報に関して完全に「別メニュー調整」状態に。期待の選手たちの状態を動画で確かめられないもどかしさ,自分が焦ってもしょうがないのに,なんか取り残されていく気持ち…
    >焦らぬようじっくりと調整を続けていた。
    三東自身にとっても,復活のために伴走してきたコーチやトレーナーの方々にとっても大ショックでしょう。連日松坂や井川のキャンプ調整が報道されていて,改めて「投手の肩は消耗品」というメジャー流儀を再確認させられていますが,ここでそれを言っても仕方ない。三東は,昨年夏から秋季キャンプへ,十分慎重に段階を踏んで調整してきたと思います。ただ,「ポスト井川たち」の想像以上の早い仕上がりに,それとは気づかないような焦りがあったのかも。競争はチームを間違いなく活性化させていますが,知らず知らず無理してしまう気持ちが生じていたのかもしれない。こうした「感情」は,なかなかコントロールできるものではない。「故障」した投手って言い方をついしてしまいますが,ピッチャーは決して「投げる機械」ではないんですよね…。
    症状が軽いことを祈るばかりです。

  2. たまねぎおじさん より:

    2007/01/31の 初めてコメントで 今年の期待は三東です。 って書かせてもらったのになあ。
    私達ファンも残念では有りますが 彼の心の内を思うと いたたまれない気持ちでおります。
    軽症で有ってくれと祈るばかりです。
    復活を信じているぞ。
     

  3. エビっ虎 より:

    三東、あかんかったんや…。
    私の中の三東は、ケガ前のイメージで止まったままです。
    1日も早く復活して欲しい!!!

  4. 西田辺 より:

    三東。
    思えば04年、優勝どころかAクラスが目標になっていた
    チームに一筋の光を射したのは彼でした。
    キレの良い投球。
    ピンチを凌ぐ牽制の上手さ。
    打者顔負けの打撃センス。
    チョット濃い目の男前。
    05年度の活躍を予感させるには十分な働きでした。
    できればあの輝きを再びと願うのは、私だけではないでしょう。
    また一からの出直しの辛さは計り知れないけど、
    今一度、球団も彼に力を貸してやって欲しい。
    彼本人もメゲる事無く、もう一度立ち上がって欲しい。
    絶対戻って来いよ!三東!

  5. でんまん より:

    小嶋が井川に見えたのは酔いのせい?w
    ああ、三東、04年の輝きをもう一度、あせらずじっくりきたのに・・・心理状態を考えると泣けてきます。

  6. 蒸し返し より:

    三東は何か損をする選手のイメージです
    珍しいタイプではなくむしろ見所のある人の半分がこんな感じを受けます
    大事に至らないことを願います
    鳥谷の評価には同感ですね 彼が周りに与えている影響も大きいでしょう

  7. 良虎 より:

    あぁ三東・・・(泣)
    切なすぎる。なんか浜ちゃんのトラウマが蘇って。。
    がんばれ。みんな待ってるぞ。
    これが新たな感動の序章になることを信じてます。

  8. ema より:

    いや、もう・・・torao さん。書いてて辛くなかった?
    私、昨夜見ててショックでした。
    三東の無事を祈りつつ、忘れよっ大丈夫やって!・・・と思ってここ来て・・・トラウマ甦るやんか? T_T
    祈願・復帰!
    見てる方もまだペナント前って感じやのに・・・結構、それぞれに濃いドラマありましたよね、紅白戦。

  9. torao より:

    to おかぼんさま
    業務多忙、お疲れさまです。
    「壊れてダメになる選手は、そこまでの選手だったということ」こんな言い方をして、嫌われる監督もいますが、これは事実です。いくらきれい事を言ったって、怪我人とは関係なく、元気な者たちだけで時代は作られていくし、再生のチャンスを与えられるものはごく少数です。関係者たちは常にこういうことに折り合っていかなきゃならないんでしょうね。
    私たちは、ただのめりこんでチームを見ているだけなのですが、一緒に戦っているという意識を持つなら、こういう残酷な現実も直視すべきだと思うんです。またそれがアスリートに対する尊敬だと思っています。
    to たまねぎおじさんさま
    ちなみに私の三東へのコメントは、「出だしのインパクト勝負」でした。
    http://torao.tblog.jp/?eid=127620
    to エビっ虎さま
    復活…してほしいですね。
    to 西田辺さま
    そういう声が、きっと三東の支えになると思います。
    to でんまんさま
    井川に見えたのも、泣けてきたのも、酒のせいじゃないと思いますよ。
    to 蒸し返しさま
    三東には「損得」とはまた別の大きな価値のために、へこたれずに前進することを願うばかりです。
    to 良虎さま
    体のメカニズムのことはよくわかりませんが、それだけ練習と実戦は違うものなんでしょうね。
    to emaさま
    辛かったですよ。でもこれが私流の三東への激励であり、尊敬の表明なんです。

  10. Salut より:

    うーん 三東 残念な限りです。
    投手の利き腕の肩で故障再発は、以前の濱中より深刻ですね。復活を祈りましょう。
    鳥谷の進化が予想以上のようで、今年はかなり数字も残してくれそうな予感。
    もともとヤクルト青木以上の素材のはず。走りの意識も変わってきてるようなので、開幕1番ショートを個人的には期待してます。

  11. torao より:

    to Salutさま
    鳥谷のパワーアップは、予定通りの進行という感じ。走塁意識激変があると、劇的な進化って感じになりますね。

  12. 道作 より:

    先日はご来訪いただいた上、過分なご紹介のお言葉、ありがとうございました。
    隣の芝生は青いと良く申しますが小笠原を失った上に多村を獲り損なったファイターズのファンから見ると本気で羨ましい陣容ですね。
    (3年後は違うぞ、と自身に言い聞かせておりますが)
    悪いニュースが続いたようですが事故ゼロのシーズンというのはありえません。球団の総合力としてバックアップ能力が問われる時期というのは必ず来るわけでカレンダー的にはまだ根拠のない安心感があるくらいで丁度よいのでは?
    話は変わりますが特に前から四球取れてる関本と四球取れるようになってきた鳥谷の2人、他球団からも過小評価気味になっているのが不思議です。
    特に小笠原が消えた今、出塁能力の欠如はファイターズの持病として再発となりそうな予感も…

  13. torao より:

    to 道作さま
    ようこそお越しを!
    おっしゃるように鳥谷は四球がとれるようになってきました。スイングを止める筋力と技術が備わってきた感じです。彼の場合はルーキー時の期待が高すぎて、そこで一度「落胆(勝手な話ですw)」があって、そこから徐々に上げてくる形なもんですから、評価が後になっちゃうのかな。
    関本の場合も似たようなところがあって、オオモノ打ち、大型内野手という期待と、成長して来ないという落胆があって、クセモノに変身して以降の評価がついてこないという感じです。
    両者とも今年はその評価を大きく覆す年になって欲しいと思っています。
    ファイターズは、金子が素晴らしいですね。我慢して使っていって欲しいです。

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