やりたい!って言ったから11/18はCB記念日

スポンサーリンク

まったくもう、赤松ったらすっかりアホキャラで売り出しちゃって。


東洋大大場をめぐる抽選必至のドラフトを前日にして、「超能力者とか霊能者とかいたらなあ」だって。
え?言ったの赤松ちゃうの?岡田監督?あ、そう、こらまた…(笑)。
昨日の日曜日はちょっと楽しかった。
天気が良かったので、コンビニでおにぎりを買って、芝生広場のある公園に家族3人で出かける。家人は去年から、キャッチボールに興味を持っている。どうやら速い球を投げたいらしく、やっているとかなり熱が入って来る。夫婦でキャッチボールというのもなかなか良いもんだ。
その一方で私には、息子(小三)がキャッチボールに興味を持って欲しいという願望がある。私に似て、それ程スジは良くないようで、少し前に無理矢理キャッチボールしようと連れ出した時、上手く捕れず、しまいには「だからボクはキャッチボールなんかやりたくなかったんだ」と泣き出す始末。ああこれじゃ逆効果になってしまうと、しばらくはぐっと我慢することにしていた。
だいたい我が家には野球嫌いになる要素が充満している。家人はタイガースを応援しているといったって、所詮はニワカ。別に野球の深いところに関心があるわけでもなく、単に「シモかっこいい」「矢野ちゃんステキ」と言っているだけである(笑)。だから下柳登板試合以外では、「毎日野球野球…」と愚痴っている。息子も表立っては言わないが、少なからず毎夜毎夜TVが野球に占領されることに不満があるのだろう。私もできるだけファミリーで楽しめるようなクイズ系のTV番組がある時などは、苦悶の表情を浮かべながらみんなでそっちを見るようにしたり、小さな努力はしているのだが、おそらく他の家族はその倍、3倍のストレスを感じているのかも知れない(笑)。先日、バレーボールでみたい番組がつぶれることを知った時に息子が発した「スポーツなんてなきゃいいのに!」というセリフが実にショッキングだった。ああこのスポーツ好きの父親の子がなぜこんなことに…。その「スポーツ」の中には野球も含まれているんだ…と。
まあここで焦ってもしかたない、見るにしてもプレーするにしても、自分が楽しんでいる様子を見ていれば、そのうち興味をしめすだろうと思うことにしていた。昨日も、無理にはやらせず、ひたすら夫婦でビシビシ投げ合っていて、息子は勝手にあちこち走り回ったり、探索したり。
そのうち、珍しく他の子と遊んでいる様子。しかも女の子、これはなかなか珍しい良い光景だな、と温かな目で見守っていると、どうも決まりが悪そうにも見える。親の目もあって、照れているのかな?戻って来た時に聞いてみると、たまたま来ていた同じクラスの子だという。それではってんで、そろってご挨拶をすると、まあ自然な流れでご婦人たちのおしゃべりが始まる。そうなると野郎はなんとも居心地が悪くなっちゃうもんで、そこはそれ男同士のあうんの呼吸で、「グローブ持っといで」「うん」と、その決まりの悪さを避けるために、ごく自然に親子のキャッチボールが始まる。
しばらくぶりのキャッチボールだったが、少しはマシになっていた。学校でドッジボールをやることがあるらしいので、球技の基礎がようやくできてきたのかな。良い球を投げた時、上手く捕球できた時に褒めてやると嬉しそうに笑った。
それでもグラブにきちっとおさまるのは二度に一度くらい。「ああ、もう!」と集中が切れそうになる息子。こっちも心中「なんでそんなのが捕れんかな」と思いながら、グッとこらえて、うん、うんと無言でうなづき、辛抱強さをことさらに見せつける(笑)。
ほどなく家人も戻ったので、三角形になってボールまわしをすることにした。これが意外と楽しい。右手にいる相手の球を受けて、素速く左手の相手に投げる。ちょうど「6?4?3」の4の動きね。リズムにのってぽんぽんと回せると良いのだけど、ちょっと集中が欠けると、まったく上手くいかなくなっちゃう息子。よーし、10回続けるぞ!1,2,3…ああ、よしもう一度初めから!1,2,3,4…。何度も失敗したあと、プレッシャーを感じながらようやく10まで数えられた時は、かなり嬉しかったぞ(笑)。
さあ、これで楽しい経験のスタートになった。そろそろ帰ろうか?「うーん…もっとやりたい!」(キター!の気持ちを顔に出さないようにしながら)「そうか。じゃ、もうちょっとだけやろうか(本当は、いくらでもやってやりたいんだけどな)」。
一度集中が切れたので、また少し練習の時間は必要だったけど、最終的には20も数えられた。捕球の成功率も7割くらいには上がって来ただろう。
子どもにとっては、キャッチボールが上手くなりたいなんてことは後からついてくること。誰かと一緒に、楽しい体験さえできたら、どんどん興味が湧いてくるし、興味さえ涌いてくれば、頭にも身体にもどんどん情報が染み込んでくる。
「お父さんボク上手くなった?」「すごく上手くなった」「本当?今度またやりたい!」と、その日は一日中同じ話が繰り返されることになったが、喜び以外のなにものでもないよ。実にささやかなことだけど、私にとってはちょっとした記念日だった。

コメント

  1. ジジィ より:

    「霊能者」言い出したのは私です(笑)
    今朝もデイリースポーツの記事を知る前に、「ユリゲラー(古い)にでもお願いしたら」と「YellowTiger」さんのブログに書き込んでしまいました。
    今日は、「エース誕生」の記念日か!?神に祈ります。

  2. 西田辺 より:

    良い一日でしたね。
    >我が家には野球嫌いになる要素が充満している。
    この辺の風景は一緒だなぁ。
    我が息子に言わせると、父の球は「怖い」らしい・・・。
    充分に手加減して投げてるのになぁ。
    でも最近、彼の中で少し気持ちが変わってきた様子も伺える。
    もうしばらく辛抱強く、色々仕掛けつつ待ちますか。
    息子よ!父は待ってるぞ!

  3. さち より:

    いいですね?、父と子のキャッチボール♪
    我が家で唯一の息子(私の兄)は野球嫌いで、
    野球大好きな子供は、娘の私だけでした。
    野球大好きな父も、キャッチボールしたかったのかなぁなんて思っちゃいました。
    テレビの主導権のお話もすごくわかります。
    私も実家にいる頃に野球を見ていると兄や姉にチャンネル変えられたり、アニメがつぶれると文句言われたりしました。
    雨で野球が中止になると喜ばれたし・・・。
    サラダ記念日!読みましたよ?。
    懐かしい(笑

  4. 源五郎丸 より:

    昔子供の頃、父に毎日キャッチボール付き合ってもらったことを思い出しました。
    息子が野球に興味がないと思って寂しかった今日この頃、驚いたのは彼が中日の優勝に歓喜していた事。(私に気兼ねしてたみたいで)
    野球嫌いと思ってたら中日ファンだったみたいで嬉しいような悲しいような・・・
    今度目指せ岩瀬と言ってキャッチボールすることになりました。
    本当は藤川球児になってほしいんですけど^^

  5. cooper より:

    うわぁ?、とっても良いお話ですね。
    私は一人っ子なのですが、父が大学の野球部監督をしていたので、小さい頃にあてがわれたのはおままごと道具やお人形は少なく、ヤンキースと阪神のキャップと、小さなグラブとバットです。ボールは、ビニールのもありましたが、野球部のおこぼれボールをゴロゴロしてました。重いのですが、父のように「パシンっ」と音をたててとれると上手になったような気分になったものです。よく母親の買い物についていくと途中の野球場でひっかかって、野球部お兄さんたちにも遊んでもらったっけ。(いま考えると邪魔だったんですね)
    そんな訳で野球が大好きな娘になったのですが、応援するチームは、父と同じだと家庭が平和なので、自然とタイガースファンになりました。

  6. カネシゲタカシ より:

    この記事、大好きです。

  7. デルタ より:

    女の子しかいない私には、極限的なうらやましさです。
    >「お父さんボク上手くなった?」「すごく上手くなった」「本当?今度またやりたい!」と
    このやりとりには、想像するだに正直目頭が熱くなりますね。ウラヤマシス

  8. やっぱりトラ! より:

    そのうちバッティングですね。
    右にするか左にするか?エーイ面倒じゃとスイッチで育てる手もあり…かと。

  9. あーちゃん より:

    ええ話や……・゚・(ノД`)・゚ という川藤の声が聞こえるような記事をありがとうございました。
    toraoさんちの息子さんが、よきスポーツ人になってくれますように。
    横ですが、>cooperさま
    野球部のお兄ちゃんたちは、きっと、小さな野球少女を本当に可愛がっていたんだと思いますよ。
    将来、少年チームを含む指導者になる可能性がある部員達にとって、子供とのふれあいは将来への訓練になりますから……と、友人の大学サッカー部監督が言ってました。

  10. ミーコ より:

    とっても心が和みますね。
    私も野球好きの父とよくキャッチボールをして、自然にソフトボールを始めました・・・女の子なので!
    今は自分の息子とキャッチボール。
    小2の息子とはまだまだ余裕でできるけど、小6の息子とは、もう怖くて手加減して?って言ってます。だんだん反抗期になっていって、親子の会話がなくなりつつある時に、キャッチボールってすごくいいです。
    そして親子でタイガースの応援、これが我が家の触れ合いかな。

  11. 一虎ファン より:

    二人の息子とキャッチボールをしたのは遠い昔のことです。
    二人相手に、延々とキャッチャーをやらされたこともありましたが、今では、上がテニス、下がバスケに走りました。
    グローブとボールを探し出して、久しぶりにキャッチボールをやりたい気分です。
    カネシゲさんのご登場にびっくりしました。
    私も、いつまでも井川を温かく見守りたいです。

  12. とらぽるた より:

    いいなあ。私にも息子が二人いるけど、
    輝かしい日々はあっという間に過ぎ去ってしまった。
    二人ともけな気にキャッチボール付き合ってくれたけど、
    まるでセンスなかったなあ・・・。
    もう遠い昔のことだけど、あの夕暮れ近い公園の風景は
    いつまでも忘れない。きっと。

  13. yu より:

    いいなあ。
    メチャメチャうらやましい風景です。
    toraoさんのようにお父さんが野球大好きっていうのがいいですね。
    うちも息子二人。私はそういう父子の風景を夢見ていたのです。私の父が大の阪神ファンで弟といつもキャッチボールをしていたので・・・。
    ところが夫は大学バスケ部でキャッチボールもやってましたがイマイチ力が入らず・・・。(苦笑)
    もう、私が必死で二人とも少年野球に入れちゃいました。で、一人は今大学野球をやってます。
    もう一人はオタク。(笑)
    色んな子がいるのでおもしろいですね。

  14. 真弓 より:

    to torao様
    おとといウチの6歳になった、3チャンネルマンガ「メジャー」大好きな鉄人娘とキャッチボールしようと公園まで行く途中で、娘がその小さな手から赤い100円のゴムボールを川に落としてしまい、今にも泣きそうな目で「お父さん、ごめーん!!!」
    「(川を泳いでいる)カモさんにプレゼントしちゃったね」とフォローしたものの、娘はただただボーゼン・・・
    でも気を取り直したか、「お兄ちゃんのC球でやった方が上手くなれるよね♪」だって。
    内心、「あ?、この負けん気の強い娘が男の子だったらなぁ?」と思ったりしますが、その昔、明治大学にジョディーだかなんだか女のピッチャーいたし、本人さえやる気あるならば未来はもしかしたら・・・
    なぁ?んて考えていたところ、このtoraoさんの日常の様子。
    やっぱり家族っていいですよねん。
    ウチは巨人ファン3人、阪神ファン1人というヘンテコな構成で、お金はありませんが、いつも笑いに溢れている家族で?す!

  15. いわほー より:

    情景が浮かぶなあ。なんだかほっこりしちゃいました。
    我が家では長男はムリですが野球好きのG男とはキャッチボールします。でも、自分がやるのは野球ではなくサッカーを選びました。どうも少年野球独特の空気に抵抗があったようです。私も星一徹になって野球を強要する柄ではありませんし、そこは子供の自主性に任せています。ただ、日常に野球のある情景を用意しておく。それくらいを意識してはおりますが。

  16. torao より:

    たまにはこんな話題も良いでしょう?(笑)
    to ジジィさま
    先に引かれたのでは、指先に暗視カメラがついている人でも、無理でしたね(笑)。
    to 西田辺さま
    西田辺さんの手加減じゃ足りないかもね。小指で投げなきゃ(笑)。
    to さちさま
    自分の大好きなものを好きになって欲しいという気持ちはあったと思うんです。だけど親の思うとおりにはならないから面白いのかも知れませんね。
    ちなみにサラダ記念日がブームになったのは20年前ざます(笑)。
    to 源五郎丸さま
    同じチームを応援するのも良いですが、「敵同士」になるのも面白いじゃないですか(笑)。しかし息子さんは遠慮してたんですね!
    to cooperさま
    硬球をおもちゃに育った少女ってスゴイ!(笑)素晴らしい環境で育ったんですね!
    to カネシゲタカシさま
    というカネシゲ監督のさりげないコメントが好きです。ありがとう!
    to デルタさま
    でも女の子のいない私が羨ましく思うようなこともたくさんあるでしょうから…(笑)。
    to やっぱりトラ!さま
    一般的には左有利と言われますが、やっぱり甲子園では右でしょう!(笑)
    to あーちゃんさま
    川藤の声かい(笑)。スポーツ人になるのか、アンチスポーツ人になるのか、きっと極端などっちかになることでしょう(笑)。
    to ミーコさま
    キャッチボールは本当に良いですよね。捕りやすいボールを投げる。ただ緩いボールを投げるのではなく、受けて気持ちの良い球を投げる。相手が気持ちよく投げた球を、グラブのポケットで大きな音を立てて受ける。ミスをしたら、すぐにゴメン!相手のことを思いやることができます。
    to 一虎ファンさま
    久しぶりのキャッチボール、ぜひやって下さいね。めんどくさがるかも知れませんが、きっとお子さんたちも喜びますよ!
    to とらぽるたさま
    やっぱり野球好きのみなさんの原風景には夕暮れの中のキャッチボールがあるんですね、やっぱりね。
    to yuさま
    旦那さん立場ないなぁ(笑)。そう、タイミングの問題もありますしね。面白いと感じる瞬間が、良いタイミングで来れば続けられるし、そうでないと、別のことに興味が向くでしょうし。夢中になれるものがあったら、それで良いですよね。
    to 真弓さま
    鉄人娘さんは、ますます気合いの入り方が凄くなってきましたね(笑)。
    ピッチャーも良いですけど、セカンドとかね。やたら守備の上手い女性選手なんてのがいたら、もうメディア集まる集まる!(笑)
    to いわほーさま
    少年野球界はもっともっと勉強しなきゃいけませんね。自分が育ったようにしか育てられないってんじゃ、もはや教育者の資格なしです。そう野球指導者は、教育者であるという気概をもってくれなくちゃ。そして教育方法は、時代とともに変わるものなんです。

  17. でる より:

    こんにちは、お久しぶりです。
    いい話やなぁ、思わず涙が出てきました。
    私がヤキュ中毒になった一番のきっかけは、
    直接には三冠王を最初に取った時の、ロッテ時代の落合に心底惚れ込んだことですが、
    その素地はやっぱりキャッチボールだったかも。
    父親が広島、母親が巨人ファン(元は二人とも福岡出身なので西鉄ファン)という、もともと野球好き家系に生まれたのですが、
    子供は私と弟で、家族で良くキャッチボールしました。
    野球が関係するドラマに素振りやキャッチボールがへったくそ?な俳優が出るたびに、あんなみっともない男の子にはしたくない、という母親の意見で、弟は強制的?にやらされてまして、
    それに仲間外れにされたくないとか、親を取られたくな行き持ちで私もやってたのかも。
    でもおかげで今でも、普通に人に見られて恥ずかしくないフォームでバッティングもキャッチボールもできますよ。
    久しぶりにキャッチボールしたくなってきました。

  18. torao より:

    to でるさま
    子どものころやったことは、いくつになってもできるから不思議ですね。
    私もきっと身近に野球がある環境だったから、すんなりとプロ野球に入っていけたんだと思います。