下位の星来たれ

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ドラフトで下位指名だった選手が上で大活躍するのは本当に楽しい。


ファンに愛された川藤幸三は67年の9位、掛布は73年の6位、新庄は89年の5位、桧山は91年の4位、赤星は00年の4位、久保田は02年の5巡目、林威助は同じく7巡目だった。
ドラフトはお宝の分配の会でもあるから、時価の高い者を獲らなきゃいけない側面もあるが、将来の成長を予見して、他を出し抜いて原石を拾い上げるのが妙味である。
今年大ブレークのM成瀬も03ドラフト6巡目まで放っておかれた選手だ(当時は高校と大社は区別されていなかった)。栃木小山の公立中で軟式、全国3位となって横浜高校に進むも故障がちという経歴が他の選手の輝きより劣って見えたのかもしれないが、Mのスカウトは、そのプロ向きな賢い気質を見逃さなかったってワケだね。
我がタイガースからも、来季はそんな「下位指名の星」がゴロゴロ出てきてくれる。これは既定路線なのである。狩野、庄田、坂、桜井、上園、若竹らが与えた活力でチームは生き返り、最後は「いつもの形」にこだわってどん底に沈んで終わってしまったのが今年。それならばと、「若手の活力」の優先順位を上げるのは当たり前のことだろう。もしそれができないのなら…って感じ(笑)。
ということで、開催中の宮崎フェニックスリーグから良い便り。高卒ルーキー横山が好投だって(ニッカン)。高校ドラフト下位(4巡目)指名、プロ球界ではそれほど多くない北陸(新潟)出身。じっくり粘り強く上げてくると思っていたが、ことのほか早く二軍で話題になったね。秋季キャンプのキップももぎ取って、冬の間じっくり下半身を作って、コンスタントにキレ良い球を投げるようにしておけよ。春キャンプで期待される立場を確保せよ。
とにかく来年は「タイガースの常識」が変わる年。高卒2年目の横山がグズグズしている先輩を軽くすっ飛ばしていっても不思議じゃない年になる。
今日あたりに、注目のコーチ人事が発表になるらしいよ。

コメント

  1. 一虎ファン より:

    下位指名の選手が活躍するか否かは、もちろんスカウトの眼力も大切ですが、育成法にも大きく影響されますね。
    優れた指導者がいれば、当たりはずれの多い助っ人外国人に頼るよりも、育て上げるほうが堅実です。
    かつて二軍監督でその手腕を発揮した岡田監督なら、来季こそ、「下位指名の星」にも平等に目を向けて、レギュラー確定選手ゼロでスタートしてほしいです。
    コロラド対ボストン。海の向こうの決戦も楽しみになってきました。

  2. Ryuhey より:

    我らがヤスもお忘れなく!(‘A`)

  3. 西田辺 より:

    チームと言うのは人間の集団ですから、幾ら優れた
    選手が集まっても、同じ面子が何年も続くとやっぱり
    刺激がなくなり、活力が薄れてしまいますよね。
    そこに刺激と活力と色んな意識を生み出すのは、
    成長を遂げた若手でしょうね。
    その若手が一気に中堅・ベテラン勢を喰う時、
    今まで淀んでいたチーム内の空気が一変する。
    プロレスに例えて申し訳ないが、数ヶ月前まで
    メインも張れずに燻っていた若手が、見る見る力を付け
    遂にメインイベンターを死闘の上倒し「○○越え」を
    果たした時、その団体は活気づき、集客力も上がります。
    (新日・猪木、全日・馬場絡みの話になると、
    ややこしく長くなるので割愛 笑)
    ハッキリと弱点が露呈した今期。
    今が最大のチャンスだと言うことを、上を目指す若手
    は自覚して欲しい。
    「打倒!金本」上等!それ位の気概を持って
    下克上を果たして欲しい。

  4. torao より:

    to 一虎ファンさま
    監督の方針ひとつで選手の人生が変わると言っても良いでしょう。重い責務ですよね。
    ダイスケ対カズオ、とても楽しみです。
    to Ryuheyさま
    ヤスのことは一度たりとも忘れたことはありません。ただ、ここに挙げるほど活躍してないだけで…(笑)。
    to 西田辺さま
    昔は相撲を良く見ていました。やっぱり相撲界が一番盛り上がるのは、期待の若手がぐんぐん番付を上げていく時ですよね。今、タイガースに必要なのは、間違いなくそれです。