1勝が嬉しい!

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◇6月3日(水)楽天?阪神2回戦(1勝1敗、18時、Kスタ宮城、20685人) 
阪 神 000 000 030?3
楽 天 001 000 001?2
【阪神】○安藤(4勝4敗) ウィリアムス S藤川(5セーブ)
【楽天】●田中(7勝1敗)有銘 小山


 たった1つの勝利がこんなに嬉しいなんて!懐かしくもあり、新鮮でもあるこの感覚(笑)。加えて言うなら、頑張っているのに報われない…ジワジワ追いつめられて、もうダメだ絶対ダメだと、思いかけた時、突如としてやってくる痛快な逆転劇。しかしエラーあり、ピンチありで、またまたキリキリと攻め立てられるも、好守やラッキーな真正面で辛くも逃げ切る。シナリオライターがいるのなら首を絞めてやりたくなるような脚本だ(笑)。
 まあ若いところもボチボチ出てくるだろうから、こんなハズじゃなかったのに…という考え方さえ捨てちゃえば、意外と楽しめそうな気がしてきた(笑)。
 1?3番の打順をシャッフル。3番鳥谷をスーッと抜いて一番上に置いて、2番赤星、3番関本。いつか見たモノだけど、9番平野からの並びや、鳥谷本来の高出塁率への意識集中、チャンスメーク&チャンス拡大を赤星に頼らざるを得ない状況を考慮すると、こういうのもアリ。6回、マー君のノーヒットノーランを破った鳥谷の二塁打(HRまでほんのちょっと!惜しかった)の思い切り良いスイングや、8回下位から繋がった攻撃での1,2番連続バント攻撃なんかは、点にならなかったという結果はともかく、打順の変更から良いリズムが導かれたものだと思う。
 安藤は3回先頭渡辺直に二塁打、小坂送りバントと草野犠飛で先制点を許す。3人の持ち味が生きた得点は、さすがノムさんのチームと唸らされた。草野に運ばれたのは安藤にとっては失投。しょうがないけどね。
 でもその後は安藤よく粘った。球の力はそこそこでも辛抱して丹念にコントロールした。最大のピンチは7回ウラ足直撃のヒットと右前を食らって一死一三塁。嶋の初球にスクイズ、これを冷静にウォッチしてファール。次を空振りで2?0、ファールを挟んで、フォーク見送って2?1。次をスクイズ警戒のウェストして2?2。次の球は何?ノムさんの採った策は「奇策ゴロゴー」、三塁走者は打者のスイングに合わせてギャンブルスタートを切り、打者は最悪でもバットに当てて転がってくれれば1点。クラシカルなギャンブルプレー。フォーク見切り、ウェスト使い、ここはコントロールの良い安藤のこと、直球かスライダー、ストライクが外角いっぱいに来ると読んでの勝負手。しかしタイガースサイドの選択はもういっちょフォーク!これに嶋が空振り三振、飛び出した走者も挟殺してチェンジ!いやあ、あぶねあぶね。油断もスキもあったもんじゃねえかんね、あのじいさまは(笑)。
 結果、逆転で勝利投手まで転がり込んで安藤はめでたしめでたし。狩野もナイスリード。
 0?1、1点差を追う8回表。ピンチを切り抜けての逆転劇は6番DHの桧山から、浅く守る俊足好守のセンター鉄平の右を破った三塁打!カウント1?2からクビを振っての投球に、直球とヤマ張ってゴツン。ひーやん、ナイス!苦しい状況、辛抱の状況ではベテランが力を出すと信じての起用に答えた。
 続く葛城に対して、田中は「ベストは三振、悪くても三振、絶対三振」とばかりにフォークの連投。しかし葛城良く低いところは見切って、2?2からついに甘くなった5球目フォークを前進守備のセカンド右を破るゴロヒット、同点!ウォーー!イクローーーよう打ったあああ!
 無死一塁逆転すんどー!狩野初球セーフティ気味バントファール。2球目はバント構えから引いてボール。3球目はバスターでファール。数少ない打てそうな打者だから、良いんじゃない、そういうのも。カウント2?2まで持ってきて、5球目ここで真弓監督仕掛けた。一走葛城スタート、エンドランだ、しかしマー君必殺タテスラが低めに落ちる、狩野けんめいに下半身をためて対応、なんとかバットを遅らせてミート、打った上がった、どうだ、レフト追う、左中間破ったああ!走っていたイクローこれは帰って来る!逆転!おおお、狩野素晴らしい!あんなもん、今のうちの打線なら狩野以外全員空振り三振ゲッツーでおじゃんだったよ。ホントよう打ったわ。
 よっしゃ、こうなりゃイケイケだ。たまにはイケイケやってみぃ。平野打った!センター前!3?1!いいぞおおお!はあはあ…(笑)。
 マーKO、有銘。鳥谷のバントはそう悪くないと思ったが下が固いのか平野のスタートが悪かったのか、二塁らくちんアウト。しかし赤星のセーフティ気味に有銘焦ってお手玉。犠打エラーで一死一二塁。追加点にはならなかったが、ここらへんの戦術たたみかけは良かったと思う。関本もセーフティとかエンドランとかやればよかったのにと思った。
 8ウラ。ジェフは最近良くなった。早めに手首を立てるような投げ方になって、制球が安定している。当たっている渡辺直にうまいこと二塁打されるも後続を二ゴロに抑えてチェンジ…と思った瞬間、なぜか前進してきた平野がジャグラー踊りを…。
 いやな予感満載の中、山崎武の打球は悲鳴とともにライト右へ、イクロー走る走るフェンス手前でナイスキャッチ!死ぬかと思った(笑)。
 9表。先頭新井四球ごっつぁん。しかし代走から出ている藤本、送れず打てず。最後上がったばかりのバルディリスが打ち上げて好機実らず。
 9ウラ藤川登場。いきなり鉄平に中前クリーンヒット。さらに中村真には右中間を突破される、これが1バウンドでスタンドインしてエンタイトルになったのは好運。ノリを敬遠して満塁策。逆転の走者より、守りやすさ、併殺のプレッシャーを取った。代打憲史、初球フォーク良い当たり!しかしセカンドバルの正面!1アウト。中島中犠飛で2?3となりなお二死二三塁。はあなんとか頼むよ球児。最後は渡辺直人フォークを叩きつけて、高いバウンドのショートゴロ、鳥谷スピード送球間に合ってアウト試合終了。はあ良かった良かった。
 (追記)変化球から入る組み立てがボールボールとなって、ヤマ張られて置くような直球を打たれる。すると今度は直球に自信が持てなくなって、投げる球がなくなっちゃう。苦しい登板だったが、それでも切り抜けてチームの勝利と自身のセーブをものにしたんだからね。こうやってちょっとずつでも良くなっていって欲しいよ。
 で、ダ・カーポ、始めに戻る。ね、1勝がこんなに嬉しかったってワケがわかるってもらえるだろう(笑)。

コメント

  1. クリキントン飛雄馬 より:

    あの場面で、中村紀を歩かせて、満塁に出来るのが、制球力のある球児の強さ。自分は、ある意味凄さを感じました。
    ピンチでも落ちついて見てましたよ。
    ジェフもたしかに良くなってきましたね。
    慣れていないパリーグ相手とはいえ、健在を見せつけましたね。
    安藤も粘った。さすがの投球でした。
    桧山、葛城、狩野、平野もナイス
    脇役で決めた、まーくん攻略。
    あとは、主力打者ですね。
    ブラゼルもいよいよ登場。
    岩田、久保田、矢野も復帰してくるでしょう。
    今年は、去年の逆の展開になりそうな予感がします。

  2. ジジィ より:

    いろんなラッキーが重なった試合でしたが、勝つときはこんなもの!
    グランドの堅さが災いになりアチラは三塁打が二本エンタイトルツーベースになったり…
    いろいろありましたが、パーフェクト負けペースから(ワンチャンスの)集中打逆転、そして最後の「球児劇場」も含め最高に楽しめた嬉しい『一勝』でした!

  3. まーちゃん より:

    勝つとうれし?な?
    ブラゼル頼む!贅沢は言わん、普通ぐらい打ってくれ m??m

  4. BUCK-TORA より:

    奇襲ゴロゴーで流れが一変しましたね。
    ラッキー云々あるけど、なにより嬉しい相手エース撃沈の勝利!
    ブラゼル合流でオーダー変更&岩田が復帰間近とくれば上昇できるでしょう。
    ずっとヘボいことなんかないし期待しましょう!

  5. ミス・コンバート より:

    やっと、監督は打順を変えましたね。采配が良い方向にいきました。これからも、苦しい戦いが続くと思いますが、色々な作戦を実行すれば、読売を倒すのが難しくないはずです。金本がちょっと心配ですが、ブラゼル効果を期待したいです。上本・柴田も見てみたいです。
    バルディリスも一本ヒットがほしいものですね。華麗な守備はチームを救うはずです。
    今度こそ、上昇気流に乗ってほしい。上園はまだか?

  6. apatite より:

    鳥谷の3番をもっと前に変えてれば、皆が落ち込むことなかったのに、金本まで巻き込んでしまった。地位が人を作ることもあるけど、とにかくもう野球の選手としては、結構な齢で、とっくに一皮むけてないと困る。大器晩成ということもあるけど、次世代のリーダーは、鳥谷以外の若手を育てた方がいいのでは。

  7. 芹沢 より:

    確かに久々に勝つと嬉しいっすねー。もう、しばらく勝ちはいらんわーw
    ダルに続きマー君と巡り合わせ最悪と思ってただけにこの一勝の
    嬉しさは相当なもんですよね。
    それにしても今年の球児、制球力に難あり?
    ドキドキさせすぎ!
    あと、バルはブラゼルが来るまでですか…?
    てことは昨日まで!?

  8. 抹茶 より:

    セカンド正面はバルですよ。
    あと、鳥谷の1番はわかりますが個人的に残念。
    今年は3番鳥谷に1年あげるのかと思ったのですが。
    広島は新井に2年かけましたからねえ。時々シーツに4番を譲っていましたが、それでもこの時期には4番だったと思います。
    その新井が一皮剥けたのは7年目の29歳。鳥谷は今6年目の27歳、まだ1年以上あるわけですが。
    やはり阪神に、ガマンの文字は重過ぎるのかなあ。
    またぞろ、余所がガマンして育てたFA選手を…なんてことのないようにしてもらいたいです。
    同様に、桜井にも1年あげて欲しいなあ。

  9. より:

    安藤さまさまですね。味方打線は鳥谷がフェンス直撃2塁打のチーム初ヒット打つまで何の盛り上がりもない今季1の無援護ぶりでしたし、ほんとよく7回まで耐えてくれました。
    打順組み換えは、単に1?3並べ代えただけじゃ余り意味ないのではと思いました。
    変えるならまず何より一番酷い5番新井を外さないとダメでは。金本の調子がどんどん下降していってる今、後ろの新井が延々打率2割ちょいのままでは結局クリーンアップで点は入らないでしょうし。
    個人的に5番は新井より勝負強い関本の方が良いかと。新井は慣れた3番で様子見、それでも一向に低空飛行から抜け出さないならいい加減一度スタメン外す。
    あと昨日の鳥谷1番は「本来の思い切りのいい打撃をさせる為」との監督談でしたが、それならわざわざ慣れない1番よりも去年実際にいい結果残していた6番で良さを取り戻させた方がいいと思います。
    昨日せっかくセンター方向に力強い打球打ってたのにその次打席イケイケの場面ながら打たせてやらずバント命じてしまっていては、結局3番時と同じ事やらせてるだけだし復調効果はないでしょう。(そもそも後ろが赤星なんだから2塁へ送ったところで点取れないのに)

  10. 西田辺 より:

    今シーズン負けなし。
    登板試合数7で7連勝中。
    5試合完投(3完封含む)。
    こんな難攻不落・不沈艦マー君相手にどないして勝てっちゅうねん(笑)
    多くの阪神ファンの心中は大体こんな感じだったと思う。
    当然、攻略のチャンスは何度もない。
    その数少ないチャンスをものにして勝てたのは大きい。
    粘り強く投げて、必死に守って、球を見極め好球必打。
    グッとみんなの集中力がシンクロした時、別に意識しなくったって
    打線は繋がる様に出来ている。
    この意識を大事に甲子園でもうひと暴れだ!

  11. アルスタ より:

    登録抹消は安藤・今岡・岡崎。
    岡崎落ちるなら浅井が復帰か。
    ブラゼルの分が今岡は当然。
    安藤は1回休みで岩田か。

  12. aiko より:

    相当ひやひやして、でも必死で守って集中して打って。原点はここしかない、という感じの試合でした。しみじみ嬉しいですね。駄目かなーという頃にこんな試合があるから、タイガースはやめられません。

  13. ブラスと より:

    帰宅の車で、テレビをつけた瞬間マー君がマウンドから意気揚々(に見えたのは、深層心理か(笑))に下りてきた映像『あかん、完璧に抑えられてるんかな』『え?攻撃してるやん?ノーアウト?ピッチャー交代?え?え?』
    一瞬訳がわからんようになりましたよ(爆)
    最後の球児の場面も、何故か冷静に見られて、
    打たれるんちゃうかな ま、ええやん な!抑えたやろって、完全に安全装置作動中です。

  14. まーす より:

    鳥谷一番はやめてほしい。気が重くなってきた。

  15. 1勝するのもしんどい。
    aikoさんの意見を反映するように今年のサンテレビの視聴率はなぜか昨年並みです。

  16. はんなどうろ より:

    1番トリ?2番レッドは、ありでしょう。
    下位の作ったチャンスをモノに出来ないレッド、というパターンは、トリ次第で解消されるかも、です。
    3番にアライ、5番にブラゼル・桜井・関本・リンの内もっとも調子のいい者、といったところでしょうか。
    とにかく5番アライは、ひたすら相性が悪すぎます。
    今岡は、ちょっと復活出来る感じ、まったくないですね。
    身体、というよりは、動体視力劣化、及び、精神面の問題を感じます。
    気楽に出来るパリーグへの放出が、今岡のためになるのではないでしょうか。