しんどいステップ

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 7/23(木)札幌ドームで行われる「フレッシュオールスターゲーム2009」の出場候補選手が発表(NPB公式)。


 タイガースからは、蕭一傑投手、西村憲投手、野原将志内野手、柴田講平外野手がラインナップされた。目立て!

◇5月26日(火)阪神?ロッテ2回戦(1勝1敗、18時、甲子園、26680人)
ロッテ 010 000 011?3 
阪 神 002 000 000?2
【ロッテ】小野 成瀬 ○シコースキー(4勝2敗) S荻野(7セーブ)
【阪神】阿部 江草 アッチソン ウィリアムス ●藤川(1勝3敗)

 急な予備日開催で好天なのにガラガラの甲子園。こんな景色は久しぶりに見る。なんか懐かしいね。ユニフォームも試合も、なんか懐かしい…。
 マリーンズにとっては2番手成瀬という「妙手」がピタリとはまり、流れを変えての逆転勝ち。タイガースにとっては、薄氷を踏みながらでも、去年までの勝ちパターン継投を立て直したいという願い。しかし虚しく、ウィリアムス、藤川で、同点、逆転の各1失点を奪われた痛い痛い1敗を喫した。
 前日に引き続き、ワンチャンスで逆転した集中は良し。3回先頭関本の出塁を3,4番が進塁させることができず二死一塁。すっかり元気になってきた新井がショートの頭を越える痛烈な左中間二塁打で二死二三塁。続くこの日スタメン葛城がバットを折られながら一二塁間を破るタイムリーで二者を迎え入れた。
 しかし全体的には前半押し気味に進めながら、繋がりを欠き得点を重ねられなかったことが響いた。
 リードを引き継いだ江草、アッチソンは、前日からの勢いで抑え込んだが、ジェフは前日同様「通用しない」という内容だった。高めに浮いてしまう直球に威力がなく、投球の軌道に合わせるように右打者に右に弾き返される。厳しいコースはことごとく外れ、ストライクはことごとく甘い。細かな制球よりパワーと軌道で抑える投手だが、そのいずれもが殺傷能力を失っている。
 もっともこの傾向はずっと続いており、それでも使い続けている理由は、なんとか浮上して欲しいという「願望」が主。その願望への未練をほどほどに処理し、浮上の手段については、別の考えが必要だ。実績者であるから、その事実を皆が受け入れるプロセスは必要で、この試合はそのためのものになるだろう。
 藤川も投げれば投げるだけ自信を失うような内容。もちろん狩野の捕邪飛落球が痛すぎたのはあるが、それでもなにがあっても抑えるのが球児の仕事。抹消ミニキャンプを経ても思ったような結果が得られないのは誤算だ。でも藤川の最大の弱点である「心」を鍛え、「身体能力大半」の投手から、心と技も強い投手へシフトして行くべき時なのかもね。悲しいことではあるけれど、良く考えたらあの神秘の投球をこれだけたくさん見られたことがすでに奇跡。球児は、次への変身が可能な資質を持っている。江夏のようにね。
 谷間で移籍後初先発した阿部。4回1失点。打たれたし四球も出したし、決して満点の投球とは言えなかったけれど、それでもピンチでも逃げずに良く辛抱した。特にインサイドにずばっと決める時の直球は惚れ惚れするようなものだった。球速は大したことなくても、殺気を伴っていた。
 投手起用の全体像を見なおさなきゃいけない状況の中で、将来のローテ投手として実戦で使っていくべきということを十分アピールする内容だった。
 さて思うようにならない日々はそう簡単に抜けられない。思惑通りにはならない。でもすべて必要なステップ。代打、代走、投手継投、どうもまだ采配にキレを欠き、接戦の勝負強さに繋がって来ないがこれもまた必要なステップ。気を取り直して、お客さんいっぱいの甲子園で出直し行ってみよう。

コメント

  1. ジジィ より:

    得点力のないチームなので、勝たなきゃ(逃げ切らなきゃ)いけない試合でした。
    ここ数年続いた「勝ちパターン」が今季完全に崩壊していますね。
    リリーフ陣の再編が急務!球児はともかく、今季のジェフは江草と配置を換えか、左打者専用として考える必要があるのでは?
    もうすぐ帰って来る久保田も、なんとか説得して今季だけでも(経験豊富な)リリーフでの復帰を希望します!右の先発候補は他にもゴロゴロいますし…

  2. たかとら より:

    toraoさんおはようございます!
    おっしゃる通りユニフォームに観客。。。
    古き悪しき??タイガースを思い出しちゃいました。接戦に勝てないってことは弱いってことですよね?
    真弓監督の戦術は今後よくなるもんなんでしょーか??
    全くそんな感じがしないのは僕だけでしょうか。。

  3. アルスタ より:

    先発谷間チームVS先発2枚投入という試合でした。
    阿部・江草で試合を作りJAFへは想定通り。
    でも・・・
    球児は迷ってる(狩野も)
    toraoさんのコメントのとおり「心」の問題だろうと。
    先発ピッチャーはうまく導いている狩野だけれど球児・ジェフを使いこなせていない。ともに完璧の状態ではないだけに「使いこなし」で結果に差がでてしまう。

  4. Yalkeys より:

    野球に“たらっ”は禁物ですが、狩野の落球がなければ、展開は変わっていたかも・・・
    しかし、落球のあと完璧に打ち返された現実、その前のレフトオーバーの2ベースもあわやホームランという当りでした。
    ウイリアムスも相変わらず制球定まらず です。
    栄華を誇ったJFKシステム(役者はその都度変ってはいますが)の崩壊を見るのはつらいです。
    少しずつではありますが、初球からバットを振る傾向が見えてきたのはうれしいです。
    西武戦からの巻き返しを期待しましょう。

  5. 西田辺 より:

    >藤川の最大の弱点である「心」
    やっぱり、ここに帰ってきてしまいますね。
    今マウンドに上がっても、悪いイメージしか出てこないのかも知れません。
    セーブ数と負け数が同じと言う信じられない状況ですが、数多の
    リリーフエースが通ってきた道でもある。
    チーム全体が次の段階に進まざるを得ない状況の中、藤川自身も
    絶対的守護神へ向かう次へのステップが必要になってきたのかも
    知れませんね。

  6. 野球おぢさん より:

    相手打者がフルスイングして打球が前に飛ぶ場面が増えてきましたね。球児なんだから打てなくてもとりあえず仕方ない、でも前よりは打てる気がする、とちょうどいい精神状態でバッターが打席に入っているように見受けられます。
    相手もプロでレギュラーを張っている選手ですから、いつまでも手も足も出ないという状態にないのは当たり前。どこのチームも盤石の抑えなんていない状態でシーズンを戦っています。
    こんなときこそチーム一丸で頑張ってほしいです。
    葛城が集中力のあるいいプレーを連発してますね。同じく好調の桜井の飢餓状態も頂点に達していることでしょう。平野も素晴らしいベースカバーを見せました。阿部もナイスピッチ。一度の落球で狩野の貢献度が色褪せるものでもありません。何より新井の復調(結果そのものよりバットが振れてきたように思います)は心強い限りです。
    浮上の兆しは見せています。全員頑張って。

  7. 熊虎 より:

    ジェフと藤川は特殊なリードを必要とする投手の典型だと思います。他には渡辺もその係累だと思います。
    普通のリードでも「それなり」なんですが、他の投手が同じコースに投げても打たれたり、ボールになったりするような球も、何故か特殊な投手に特殊なリードをすると空振りしてくれたり、決め球の重要な伏線になったりしてくれるのです。
    ただ、それって野村監督時代以降の阪神では当たり前だったのに若い狩野は判っていないし、経験の乏しい吉田バッテリーコーチは指導できない。木戸ヘッドは思い起こせば特徴のないリードしかしない人だったし、真弓監督も木戸ヘッドも他のコーチ陣に「改善命令」的な詳細な注文を出すようなタイプに見えず、上がってきた報告で起用を決めるタイプに思える。(偏見ですが)
    球児もジェフもメチャクチャ良くはないというレベルでは去年とそうな違わないですよ。ジェフはマウンドの左右の幅をもっと使うことと、球児や渡辺はバットに当たらない高めのボールを有効に使う、無駄に低めに投げさせず、低めは決め球のバリエーションとして有効に残しておく。これができれば随分通用すると思いますよ。
    昨日の解説の人も怒ってましたが、「無駄な変化球が多すぎる」無駄球はボールカウントを増やし次の球の選択肢を減らす行為なんですよ。コーチ・選手の経験のなさがここのところをゴッチャにしているような気がしてなりません。

  8. イアン より:

    狩野が鬱病の類にならないことを真剣に心配しておるですよ

  9. 芹沢 より:

    全国発売のスポ紙一面にファールフライ落球の瞬間の狩野って、可哀想すぎますよね。。
    こんなのとか。
    http://www.sanspo.com/baseball/photos/090527/bsb0905270503005-p1.htm
    と、本日、ブラゼル日本入りだそうですね。
    連戦キツいですが、入れ替えて行きましょう!

  10. より:

    真弓監督のスタメン・代打・代走・継投等の選手選択、開幕から2ヶ月経過した今もやはり疑問点が多いです。
    なかでも一番の疑問は、なぜ足の遅い関本や新井に代走を出さないのかという事。
    昨日なら関本より当然藤本の方が速い。鳥谷の当たりも1塁走者が関本じゃなかったら内野安打に出来てたかも。もちろんそれでもアウトだったかもしれないし、仮にセーフでも4,5番凡退でジ・エンド、結果は同じ負けだったかもしれません。
    それでも、打てる手を打って負けたなら仕方ないけど出来る事をせずに案の定アウトになって負けるのは一番最悪なパターンだと思います。
    他にもこれまでこの走者が生還しないと終わりという状況にも関わらずその走者の新井(関本)に代走を出さず本塁死、相手に何のプレッシャーもかけずその1点取れずに負けた事がありますよね。
    なのに何故、よりによってレギュラー内で足の遅さ1,2の新井と関本にフルイニング継続させてるのか理解できません。仮に昨日関本交代で同点に出来たならて、10回表はサード藤本、ファースト新井でいけるんだし。
    そもそも大和にしても、代走で出すならいきなり送らせるんじゃなくせめて相手に盗塁警戒ぐらいさせない。「代走大和」である意味が何一つないのではと毎回思います。
    何度も盗塁王取ってきた赤星という生え抜きの素晴らしいお見本が健在な間に、大和や柴田や上本ら足の速い若手を1人ずつ交替でもいいから側に置き1軍で学ばせ盗塁の出来る俊足選手を育てるべきです。

  11. メル より:

    スポニチにこんな記事が・・・。
    侍ジャパンV3プラン!!来年以降はシーズンを一時中断して数試合の強化試合を組むことも視野に入れており、韓国、台湾のアジア勢だけでなく、米国、キューバなど強豪国とのドリームマッチが実現する可能性もある。

    えーーっ。ジャパンの試合は見たいけど、シーズン中断してまではねぇ。今の状態だと、なんかのろわれてるような侍たちですね。

  12. PPW306R より:

    昨日の試合とは関係なくて申し訳ないのだが、
    極々個人的にそわそわして落ち着かない、毎年恒例の猛獣サーカスが今年もやって来た。
    去年のサーカスは「日本シリーズの前哨戦か?」と、少し騒がれたりしたが、
    うって変わって今年は虎・獅子のW主役が、共にもがき苦しんでいる状態。
    虎の貧打線と涌井・岸以外では負け臭漂う獅子投手陣。
    今後に弾みをつけるのは果たしてどっち?
    余談だが、獅子の夏期イベントとして、リーグ戦再開後のホームゲームにおいて、
    80年代黄金期のユニを着用して試合に臨むことが決定しているのだが、
    どうせなら、この交流戦から着て欲しかったなあ。
    虎が日本一ユニで試合に臨んでいるだけに…。

  13. 魂花 より:

    球児のストレートのキレは、実は昨年のどん底時よりも回復してきていますよ。きわどいコース指定や、変化球に頼るバッテリー間の「ミス」が多いのでは?
    岡田前監督も指摘するように、カノウは、球児の時に低めに構え過ぎです。真ん中に直球、あとは野となれ山となれ!型の豪腕ピッチャーに、緻密なコース指定は禁物。しかも低めのストレートは一昨年あたりから良く打たれています。
    江夏型への変化を!という声も良く聞きますが。この制球難は、江夏にはなかったもの。ここまで走るストレートがあるのだから(今でも充分)、バッテリー間の認識、そして、もちろん、球児自身の心の弱さを克服すること、それこそがまずやるべきことでしょう。

  14. セッキーガンバ より:

    ↑↑
    私の記憶するところでは、
    藤本って足早くみえるけど、本当はあんまり
    早くなかったと思います。
    関本、藤本の足は50歩100歩では?
    そして新井は思ったよりは早く
    新井、藤本これもニアリーじゃなかったかなあ
    間違ってたらごめんちゃい

  15. I like this post, enjoyed this one thank you for putting up. “The world is round and the place which may seem like the end may also be only the beginning.” by George Baker.