待機組活躍す

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◇4月28日(火)阪神?横浜4回戦(阪神3勝1敗、18時1分、倉敷、19163人)
横 浜 000 004 000?4
阪 神 002 002 40×?8
【横浜】小林 那須野 真田 ●吉川(0勝1敗) 高崎
【阪神】下柳 渡辺 ○江草(2勝1敗) ウィリアムス 藤川


 完璧な試合とまでは言えないけど、上昇気運を感じる良い内容だった。ベイスターズも村田が戻り、期待の1億円外国人ジョンソンが働くようになるとなかなか怖い打線になってチーム状態は上向き。
 先発下柳はスライダーとフォークが冴えて5回までは完璧。新井のタイムリー二塁打で2点リードをもらったまま6回。この回がなんとももったいなかった。先頭代打山崎は「ほぼサードゴロ」のレフト前、次打者内川の初球フォークワンバウンド、狩野惜しくも大きく弾いて記録暴投で無死二塁、内川は二ゴロ進塁打で一死三塁。外野フライ1点はOKだったけど村田はラッキーにもポップで二死。「打ちたい」ジョンソンをワイドに攻めたが、極端なオープンスタンスで苦手な(たぶん)インハイも上手く対応して右前クリーンヒットでタイムリー。ここで切ってしまえばなんて事なかったが、吉村、細山田に痛い二塁打を浴びるなど炎上してしまった。歩かしても良いという気持ちだったのに痛打されたジョンソンへの1球に気落ちしたかのように、この日キレの良かったスライダーが真ん中に集まってしまい、狙い打ちされた。白星スルリで残念だったけど、逆転してもらってラッキーラッキー。次は運が向いてくるよ。
 逆転された直後の6回ウラ、先頭金本が打ち取られるとかなりショボンとするところだったが、シフトのウラをかく三遊間ゴロヒットで出塁。新井は投手直撃の内野安打。前回に続き好投していた小林は交代となる。小林は気の毒だったが、結果的にスクランブル継投に持ち込んだことがタイガースの勝利に繋がった。
 新井はこの日4安打4打点。右に左に真ん中に、両足の土台がどしっと座り、そのパワーが素直にスムーズに上半身に伝わり、腕とバットが伸びるようになった。これは非常に心強い。
 無死一二塁、投手代わって左腕那須野。ここで6番スタメンに入れたご当地倉敷出身葛城に代えて浅井。初球バントの構えから見逃してストライク。もう1回と出し直しを要求した、2球目のサインはバスター!高めクソボールの直球を上手く叩きつけ打球は無人の三遊間を抜ける。嬉しい浅井の今季初安打で無死満塁。
 代打攻勢7番スタメンの藤本に代えて今岡。代わった真田、インコースシュート攻めになんとかファールでついていって、最後はどん詰まりバットを折りながらもショートの頭を越す気合の振り抜き、タイムリーヒットで1点差。今後も今岡の仕事はこの「一振り稼業」。あの勝負強さが帰ってくればスゴイ代打になるよな。
 続く狩野は良い当たりだが6?4ー3併殺、ただこれで同点。早々にシモの負けを消した。
 一気ムードが併殺で途切れて再びバランスが整ってしまったこの試合。「問題の7回表」に出て来たのは渡辺。野手陣も意識過剰で、先頭石川の三ゴロを新井がワンバウンド送球、関本なんとか捕球して一死。続く山崎のこすったような遊ゴロ、鳥谷ダッシュ良く裁くも握りそこねか一塁に2バウンド送球、関本捕れず記録は悪送球。内川にも不運なヒットで一死一二塁。しかしここはナベ踏ん張って直球詰まらせ村田を二飛。ジョンソンには江草をぶつけて変化球で翻弄、遊飛でピンチを切り抜けた。この回、普通にやっていればベイスターズに傾くシーソーを、ぐっと踏ん張って押しとどめたナベ&エグ偉い!
 そのお陰で7回ウラに試合をぶっ壊せた。先頭平野クリーンヒット、関本送りで一死二塁。鳥谷は前進守備のレフト後方を襲うフライ、内川半身の後退で打球に追いつくもこれをポロリ。タッチアップ態勢だった平野は三塁を大きく回ってストップ、全力疾走の鳥谷は二塁へ。この平野の走塁は「微妙」の一言。もし内川が普通に捕っていれば、左飛で三塁へタッチアップという好走塁。ただ「普通の人」なら、ハーフウェイだったろうから、楽々生還だ。そこまで「一つでも前の塁」は大事だが、そこまで「二死三塁」にこだわる必要もないように思える。先日来似たようなプレーが続いており、平野の「思いきったプレー」と「スタンドプレー」の境目は実に悩ましい。なーんて余裕かまして言っているのも金本敬遠の後、新井さんが4安打目の左翼線2点二塁打を打ってくれたからなんだけどね。もしこれが併殺打だったら、「恐怖の結果論」で平野吊し上げ…だったかもね(笑)。
 浅井が見事な2安打目の右前タイムリーで3点差、さらに桜井が4試合連続打点となる中犠飛で4点差。点差はあったがすでにスタンバイしていたジェフ、球児と盤石な繋ぎでしっかり競り勝った。
 腰痛の赤星が途中交代したのは心配。でもスタメンの藤本も力強いヒットを打ったし、鳥谷も好調維持。特に浅井や今岡という、スタンバイ組が働いての勝利は、みんなで勝つというムードが盛り上がって嬉しい。苦手のゴールデンウィークだけど、こんな調子でみんなで押していきたいね。

コメント

  1. Yalkeys より:

    勝負のアヤはいろいろあったようですが、何と言っても新井の4の4、4打点が大きいです。新井が戻ってくれば、タイガース打線は他チームにとって気の抜けない怖?い打線になるからです。今日からは聖地甲子園!横浜銀行へ貯金だ。

  2. クリキントン飛雄馬 より:

    チーム状態は、ナゴヤドームの桧山の同点アーチから上がっていますよね。
    あとは、先発に勝ちがつき、中継ぎ投手にホールドがつき、藤川にセーブがつく展開の勝利が増えてくればいいなと思っています。
    今年、その展開で勝ったのは、多分開幕戦の勝利だけだと思います。

  3. ジジィ より:

    浅井のバスター、(前監督はあまりやらせなかったから)新鮮でした。
    采配も冴えてきたし、投手も整備されてきて、やっと追撃態勢が整ってきましたね!
    ムフフ、週末が楽しみ…

  4. まーちゃん より:

     こんなに早く調子が上がってくるとは、、、
    ゴールデンウィーク明けにはぐぐっと近寄ってるかも、いや越してるかも?!

  5. apatite より:

    一塁と三塁は入れ替えた方がいいのではないかな。と昨日は思った。

  6. より:

    平野のスタンドプレーは自分も気になります。
    走攻守とも、「チームへの地味な貢献」より「首脳陣、ファンにアピール出来るプレーがしたい」という気持ちの方が強すぎるのでは・・・。まずはファインプレーよりも普通の事を普通にやって欲しい。
    他に今季多発している新井や関本のエラーは、やはり監督提案コンバートの弊害によるものが大きいですよね。
    新井のサードでのミスを見る度に「バルや関本がサードなら・・・」、逆に関本のミスには「新井がファーストなら・・・」と思わずにはいられません。
    結局守備崩壊のリスク背負ってまでコンバートしたのに、どうして未だ1塁を有効活用しないんでしょうか?
    先日赤星が休養で桜井と葛城が同時出場してた時なんて、それこそ葛城1塁・関本2塁・桜井ライト・平野センターとするいい機会だったのに。
    ちなみにこの先センター赤星の休養が更に増えそうなので、外野の守備力低下を少しでも抑える為には、平野はセカンドより赤星のバックアップとして位置づけた方がいいと思います。
    セカンドから平野が抜けても藤本及び坂・上本・大和といて、何なら世代交代に向け若手に1軍経験積ませるいい機会になりますが、逆にセンターは守備力のある中堅も若手もいないので(高濱はまだ身体作りの段階、柴田は下でも余り出してもらってない等)、中堅手としての平野は貴重。
    それにしても赤星があんなに満身創痍なのに、次世代の若手は内野手ばかりで外野手が全然いないだなんて、一体スカウトは今までドラフトで何をやってきたんでしょうか・・・。
    今秋来秋と、俊足巧打の外野手指名を優先的にすべきだと思います。