新たな責任

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 オバマ新大統領の演説は、本当に素晴らしい。


視線、声の調子、構成、抑揚…。人を思う心を持ち、人の心に届く言葉を発する。それが政治的主導者に必要な資質なのだな、と痛感した。「YES, WE CAN」「Change!」その中身を淡々と説明する、実のある演説だったと思う。日本のリーダーも負けずに頑張れ。志高き者、出てこい!
 オバマ氏が演説の中で、この冬の時代に希望を捨てずに立ち上がれと訴えかけていたが、日本スポーツ界の「冬の時代」もこれから本格化して行くのだろう。企業がイメージアップのために後援、協賛してきた、スポーツ・文化事業から撤退していく事態は容易に想像できる。
 昨年暮れのアメフトやホッケーの話題から始まり、オリックスバファローズ二軍のスポンサー穴吹工務店が撤退し「サーパス」ではなくなるとか、日テレがJリーグ東京ヴェルディの筆頭株主を辞するとか、関連する話題が続いている。本格的な動きはまだこれからかも知れない。
 しかしこの「冬の時代」は、もちろん不況を背景にするものではあるけれど、同時に一つの企業の思惑でスポーツ(チーム)を支えていくという構造的問題にも原因があるのだと思う。リスクもリターンも企業が背負う形では、選手たちやファンのメリットを支えきれないということ。スポーツのメリットを享受するためには、選手たちはもちろんのこと、ファンも責任を負うことが必要なのだろう。お金をかける、時間をかける、情熱をかける、そういった積極的な参画がその具体的内容だと思う。
 為政者もリーダーも重要だけれど、市民(ファン)が何をできるかの方がもっと重要。「新しい責任」をどう構築するか。日本のスポーツも新時代に向かうべき時だ。

コメント

  1. ジジィ より:

    日本も「鳴尾浜トラオ氏」が、総理大臣やったほうがいいんじゃない!?
    一票入れますよ(笑)。

  2. きだたろー より:

    すっかり遅くなりましたが、今年もよろしくお願い致します。
    へそ曲がりなことを言うようですが、スピーチが上手いから優秀な政治家ということもないと思います。
    何か期待させる感じさせる演説ではありましたけど。
    外見的部分に騙されてはいけません。
    政治家も大統領もタイガースの監督も(笑)
    しばらくは様子見。
    スポーツを企業ではなく市民、ファンが支えるようになっていかなきゃならないと僕も思います。
    が、日本人ってスポーツだけでなく文化というものにお金を出さない傾向が根強いですよね?
    この意識を上手く変えるのにはどうすればいいんでしょう?

  3. tama より:

    自分も「スポーツをもっと盛り上げて、スポーツ環境を良くするためにはどうしたらいいか」よく考えます。とりあえずは、「自分ができるだけ機会があったらスポーツをプレイすることと、スポーツを観に行くこと」だと考え実践しています。
    ところで、今の阪神タイガースでしたらFCバルセロナみたいに「ソシオ制度」を導入して運営することが可能ではないでしょうか。そして、ソシオ会員の投票で球団代表に「鳴尾浜トラオ氏」が就任!!

  4. 一虎ファン より:

    もちろん、今季もできる限り球場へ足を運び、体調と懐の許す限り、ビールを買います。
    これで、球団も、球場も、私もおいしい思いができ、それぞれ潤うことになる…。
    「違うか?。」

  5. 匿名 より:

    >日本のリーダーも負けずに頑張れ
    toraoさんのこう言う所、魅力ですね。
    政治家のあげあしを取り、こき下ろす事に血眼
    な昨今のマスコミよりずっと高尚で健全。
    私の属する市民マラソンの世界でも冬の時代を痛感しています。
    空前のランニングブームとは裏腹に、スポンサー撤退により老舗の大会が次々廃止となっているからです。
    文化としてのスポーツ。
    >志高き者
    達の英知で守って行きたいですね。

  6. tacoco より:

    久しぶりの投稿で戸惑ってしまいました?。
    名無しはわたくしでした。

  7. 西田辺 より:

    日本のプロ野球界は長い歴史の中で、ファンの思いを
    余り受け止めてきたとは言い難い。
    ワガママや横暴は良くないけど、ある程度の意見が通らない状況では
    ファン側にも「このチームを」との責任感が生まれにくいのも確か。
    経営側と観戦側との建設的な関係の構築も重要な要素の一つに
    なるかも知れませんね。

  8. G3 より:

     プロ野球チームは、ファンだけの物でも、親会社だけの物でも、選手だけの物でもありません。みんなの財産です。みんながチームにとっての、ステークホルダーなんです。
     ファンは応援し、親会社は経営と資本投下を行い、選手はハツラツとプレーする。そのことでチームは輝き、ステークホルダーも幸せになるわけです。
     今、世の中は不況で、企業はスポーツへの資本投下を控え始めています。しかし、幸いにしてプロ野球チームの親会社は頑張ってくれています。
     それは何故かと言えば、チーム名に企業名が入っていることも含め、親会社が資本投下しやすい土壌があるからだと思います。それが、メジャーともJリーグとも違う、プロ野球の『強み』なんですね。
     冬の時代を乗り切るためにも、自らの『強み』を、ファンも親会社も大事にしてほしいと思います。

  9. torao より:

    ジジィさん、じゃその時はよろしく?(笑)。
    きだたろーさん、人を動かす能力にもいろいろありますからね。私は言葉は最重要だと思います。
    「情熱担当者」の頑張りが足りないのでは?情熱担当者が頑張れば、お金担当者と、手間ひま担当者も頑張れる。
    tamaさん、今年は私も頑張ります(笑)。ソシオ制度できそうですよね、村上ファンドの時、そんな話もしていました。じゃ、その時は球団代表に(笑)。
    一虎ファンさん、いいえ、ぜんぜん違わないですよ(笑)。
    tacocoさん、でも空前のランニングブームや、空前のサイクリングブームを楽しんで絵、維持して欲しいと思うんですよ。必ず心あるスポンサーが現れますから。その時はお仕着せのブームじゃなくて、本当の文化になっているでしょうから。
    西田辺さん、経営・選手・観客の良好な関係の構築は、制度(意志決定機関のあり方)と無関係ではあり得ないでしょう。
    G3さん、これまで「強み」だったチーム名に企業名を入れることですが、メリットとデメリットが共存するようになり、時代とともにデメリットが大きくなっているというのが私の考えです。
    ステークホルダーについてはその通りだと思うのですが、やはりこの厳しい経営環境下では、親会社の負担はきつくなるでしょう。その時は、安易な「合併」「縮小均衡」に走らず、どうやって「出資者」の協力を得るかという考え方になって欲しいと思います。