プロ野球の価値

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 ある限られたエリアで力をつけた者が、違う好敵手を求めてさらに広い世界に活躍の場を求めることはごく自然なことだと思う。


だから、大好きなスター選手が、メジャーにチャレンジしたいと言い出した時、寂しくはあっても、頑張ってこいと送り出したい。
 ただし、もし高校や大学のトップ選手たちが、こぞって日本のプロではなく初めからメジャーに行きたいなんて言い出すようになってしまったら、さすがに私も「もうダメだ」と言うだろう。野球の「違い」はあっても、レベルの「差」は言うほどない。確かに収入格差があるのは事実だけれども。とにかくそんなことには絶対になって欲しくない。
 確かに得られる報酬の差は大きすぎる。貨幣価値は為替レートによって調整され、両国間の経済状況に大きな差異があるわけじゃない。他の「商品」でこれだけの価格差があれば、輸出入や投資によって調整されそうなものだが、こと「野球」についてはなかなかそうなれない。これはつまり、本来日本人選手は高い価値を持っているのに、それが本来生み出すべきカネを生み出していないということなのだろう。日本プロ野球の「価値創造力」が低すぎるということなのだろう。
 どうすれば効率的に収益向上できるか。あるいは利益の再配分や「自由の制約」はどの程度必要なのか。そういったテクニカルな部分もとっても重要。だけどもっともっと重要なのは、プロ野球が作り出す「価値」とは何なのかを掘り下げて、それを徹底的に追求すること。入場料にしても、ファンクラブ会費にしても、グッズにしても、看板料にしても、放送権料にしても、CM広告料にしても…間接的に、直接的に、すべてはその価値に対して払われるものだ。
 その価値をどう表現するかは人それぞれだろうけど、「役に立つ」とか「得をする」とかそういうものでないのは確か。「感動」「興奮」「ドキドキ」「あこがれ」…いずれにせよエンターテインメント的なもの、それとちょっぴり教育的なものになるのだろうか。私は、あえて子どもの時の口癖で言わせてもらえば、「カッコイイ」ことが野球の価値だと思う。カッコ良さに人が集まり、その人の集まりがまた価値を上昇させる。
 選手がカッコイイ、プレーがカッコイイ、采配がカッコイイ、球場がカッコイイ、道具がカッコイイ…大人になって、しかめっ面しながら「今のプレーはいかがなものか」なんていう楽しみ方も覚えたけれど、一番初めに野球が好きになったのは、野球がカッコイイと思ったから。
 だからメジャーよりカッコイイ日本プロ野球なら良いんだ。収益システムも含めて、選手の待遇も含めて、すべてにおいてカッコイイプロ野球にしていったらいい。それが新しいファンを生み出し、既存のファンの熱をもっと上げていくためのキホンのキ。
 メジャーの真似をしろということじゃない。でもメジャーのどこらへんに「カッコ良さ」があるのかは、もっともっと突っ込まなきゃいけない。システムなのか、球場なのか、精神なのか、視覚なのか、聴覚なのか、なんなのか…。「カッコイイ」をおろそかにするべからず。

コメント

  1. 藤村珂南 より:

    いよいよご本発売ですね。うふふふふふふ。
    ちょーっと偏見入ってるかもですが、MLBがかっこよく見える原因の一つに「マスコミ報道」があるように思います。
    (某番組のスポーツコーナーなぞ、未だに、日本プロ野球は珍プレイ・MLBは好プレイばかりを選んで放映してますな)
    古い日本人の「アメリカへの憧れ」があるような……。
    先日の企業名の話じゃないですが、NPBは「企業の看板」という側面を重視し過ぎて、肝心の観客・視聴者へのプロモーションを疎かにしちゃってる部分があるような気がします。
    TVを点けたら当たり前のように試合中継していたorどんな好試合でも放映されない時代の感覚から、未だに抜け出せていないのかも知れません。
    (あと、興奮の試合=絶叫中継という勘違いも、視聴者離れの一因のような…)

  2. メル より:

    書店から「ご予約の本、入荷しました」と電話ありました。さて、取りに行きますよ。
    その前に、英語ができる奴カッコイイ、留学するやつカッコイイ、と「古き日本人の価値?」の思い込みはあるかも。と、私も。 

  3. 一虎ファン より:

    きわめて主観的な感想ですが、MLBの応援スタイルはカッコイイです。
    翻って、ウチは…orz。
    イチローが体現しているスモールベースボール、実にカッコイイと思います。日本の誇りです。
    本屋から、連絡まだありません。
    待ち遠しいです。

  4. N-HAWK より:

    なんばCITY地下の旭屋書店さんのスポーツコーナーにて「虎暮らし」を発見しました。8冊程でしたが、平置きされてましたよ。
    早速1冊購入しました。
    近くの方はお急ぎください。

  5. 西田辺 より:

    どの競技にも言える事ですが、まず常人の想像を超えるプレー。
    人々を惹きつける第一歩じゃないでしょうか。
    プロスポーツで「すげー」と「カッコイイ」は同類項。
    魅せる努力、魅せる環境創りがあって始めて、その競技の価値が高まる
    のではないでしょうか。
    日米の選手の年俸。
    果たしてどちらが適正価格なんでしょうね。

  6. 泰彦 より:

    インターネットの私的なブログでそこそこおもしろい文を書けるような人達がこぞってメジャーから本を出版するような時代です。
    選手が俺も俺もってメジャーリーグ行くようになったとしても仕方ないですよ。
    やっぱり海外挑戦すること自体いつの時代でも何のジャンルでもかっこいいと思いますし、同じように本を出すということもかっこいいです。みんなかっこよくなりたい、お金とかじゃなくても。
    出版おめでとうございます!

  7. torao より:

    藤村珂南さん、確かに理屈もなにもない「アメリカへの憧れ」ってのは、なぜかありますね。自分の中にも確かにあります。
    メルさん、そう英語もカッコイイ(笑)。本当は日本語もカッコイイんだけどね。
    一虎ファンさん、まあやっているうちにこうなった…というのが現在の応援スタイルなのでしょうが、私も「自然発生的な大ノイズ」がベースになるMLB応援スタイルをカッコイイと思います。変えるのはムリでも、その格好良さのエッセンスを取り入れる工夫はあっても良いと思います。
    N-HAWKさん、情報ありがとうございます!他の旭屋書店さんにも平積みされていたという報告をいただきました。旭屋書店バンザーイ!旭屋書店さんに幸多かれ!(笑)
    西田辺さん、そういえば経営者なんかも、日米では収入の格差がとても大きいんでしたね。成功者への報酬が天井知らずである…という点では、日米に大きな違いがあるのでした。そう考えると、日本の努力不足、力不足という側面だけで語れなくなりますね。
    泰彦さん、ありがとうございます。「みんなかっこよくなりたい」本当にそう思います。

  8. 85年からの阪神FAN より:

    いつも楽しく読ませて頂いています。
    そしてスイマセン、ガマンできず一言だけ。
    自分は野球が好きですしサッカーも愛しています。スポーツ関係の学科を卒業したこともあり、スポーツ全般が好きです。
    西武(国土)アイスホッケー部の廃部、伏見のアイスアリーナで見たあの強豪が消えてしまう、ショックでした。
    そして運営費が中島一人の年棒で賄え、それを同じ親会社が支払っていることと合わせて。
    事実として、我が国のスポーツビジネスの基盤はアメリカに比べて脆弱です。
    その中で、法律に定められた公器であるはずのTV放送を駆使し他のスポーツ報道の時間を奪い、一人勝ちしてきたのが野球です。
    (自前で球団を支えている(放送している)日テレさんですらスポーツ報道と言う意味でヤリスギ感が残るというのに、NHKほか他局は問題外と言えるのでは)
    スイマセン、長々書いてしまいましたが何が言いたいかと言うと、
    「野球に絡むお金は今でも十分すぎるほどスポーツ界から収奪されていること」
    「プロ野球の真の改革を行うなら、入場料・グッズ販売を中心とした適正規模での年棒他コストカットを行った上で、TVメディアに頼らない増収の道を探るべき」
    ということです。以上を持ってtoraoさんにお聞きしたいです。
    「現状のプロ野球の行き過ぎた高額年棒は否定すべき」
    まずこの考えをファンから持っていくことが必要なんじゃないでしょうか?

  9. G3 より:

     一番の魅力はプレーの質ですよね。つまり、野球のレベルが高いから選手が集まるし、お客も集まると言うことだと思います。
     もちろんファンサービスその他もあると思いますが、それはあくまで二番目以降の魅力です。
     で、プレーの質を担保するには、相応のコストがかかるわけで、85年からの阪神FANさんのおっしゃるとおり、プロ野球もお金がかかるスポーツです。企業名の話とか、チームの存続の話とか、結局そこに行き着く話だと思います。
     じゃあ、お金がかからないようにするとどうなるか。具体的には選手の年俸を大幅に下げないといけないわけですが、その結果どうなるか考えて見ます。
     1.プロ選手のメジャー流出が促進される。
     プロ野球の年俸が下がることは、選手にとって、より年俸の高いメジャーを目指す要因になります。メジャーにとっても、日本人の年俸が下がればより獲得しやすくなるでしょう。
     2.プロ野球の魅力が減少する可能性がある。
     有力選手のメジャー流出が促進すれば球界の魅力低下を招くおそれがあります。
     3.アマ球界の底辺縮小を招く危険性がある。
     プロ野球で大金を稼ぐことができなくなり、プロ野球そのものの魅力も低下すれば、アマ球界も規模が縮小する可能性があります。田沢のように、直接メジャーを目指す選手も増えるかも知れません。
     以上の結論として、お金がかからないようにすることで、日本の野球そのものが衰退する危険性があると思うんですよね。
     プロ野球の魅力を高めるには、一番大事なのは野球そのものの質です。それを支えるには、それ相応のコストがかかります。
     まずはここから議論をスタートさせないと、その後の方向性を間違うように思います。

  10. HiRO@zetton05 より:

    何故、コストがかかる、そこのみに着目するのかが理解しかねますね。
    逆に考えたことはないんですかね?
    何故、MLBが選手にあれだけの高額年俸を払えるのか?
    それを支える構造は?
    ここでは答えは書きません。
    んなもん、ネット上で検索すれば幾らでもヒントは出てきますから。
    で、そうしたものを理解したうえで、何故、日本球界はそれと違うのか、考えてみましょう。
    まだ幾らでもやるべきことはあるのに、ほとんど手を付けていないのが日本球界の実態です。
    選手の年俸を削る方向にしか考えない、その発想では、2004年の球界縮小方向にしか向かないのは自明の理。
    が、ベクトルを逆にすれば、幾らでもやるべきことがある。
    自分はそう考えてますし、toraoさんもそこをベースにいろんな材料を小出しに提起しているのがここ最近の記事だと理解しています。

  11. torao より:

    85年からの阪神FANさん、おたずねなので。
    野球だけがメディアから特別扱いされていた(いる)のは事実です。それは従来のプロ野球が主にメディアの所有物として相互扶助に利用されてきたことによります。
    スポーツ全体で使える有限のメディアスペースを野球がかなり占有しているという意味では、「野球に絡むお金は今でも十分すぎるほどスポーツ界から収奪されていること」という表現の意図はわかります。でも現実は「野球のせいで他がしんどい」のではなく、「野球はしんどい。他はもっとしんどい」が実情ではないでしょうか。
    「プロ野球の真の改革を行うなら、入場料・グッズ販売を中心とした適正規模での年棒他コストカットを行った上で、TVメディアに頼らない増収の道を探るべき」この一文の中で、「TVメディアに頼らない増収の道を探るべき」は、地上波についてはその通りだと思います。将来的に期待できません。しかし有料メディアについては可能性を追求すべきでしょう。
    収支が見合う「身の丈経営」は当然必要だと思いますが、その最重要課題がコストカットにあると私は思いません。よって「現状のプロ野球の行き過ぎた高額年棒は否定すべき」が改革の出発点だというお考えには賛同しかねます。そもそも産業振興のための改革ですから、年俸を下げるための改革ではなく、年俸を上げるための改革であるべきでしょう。ただし、着実な増収を目的とした改革の結果、一時的に選手の一部、あるいは全体の年俸レベルが下がるという可能性までは否定しません。
    G3さん、「年俸が上がれば質も上がり、年俸が下がれば質も下がる」これは机上の計算では成り立つ式です。しかし実際は、金の使い方が悪ければ質が下がることもある。これは国の財政再建と景気対策にも似た議論ではないでしょうか。大事なのは進むべきビジョンでしょう。もちろん所詮世の中「お金だけ」と、ビジョンに興味を示さない人もいるでしょうが、人気商売はそんなに甘くないでしょう。
    HiRO@zetton05さん、ありがとうございます。小出しすぎて追いつきません。最終的にどうやって構築したら良いんでしょうか(笑)。

  12. 85年からの阪神FAN より:

    いろいろなお返事頂き、ありがとうございます。
    >まだ幾らでもやるべきことはあるのに、ほとんど手を付けていないのが日本球界の実態です。
    >しかし有料メディアについては可能性を追求すべきでしょう。
    その通りだと思います。そこは自分の好きなプロ野球を支える上でなくてはならないと思います。そして一応知っているつもりです。
    ただ、今、現時点で在京キー局の地上波放送(視聴率が取れず消滅する目前であるので)による財源抜きで独立採算に持っていく為には、セ・リーグなら広島のような緊縮財政が身の丈ってことになりませんか?
    キングオブメディアである地上波放送を越える収益が、発送の転換でスグに転がり込んでくるのは難しいと言わざるを得ないでしょうし。(今後の可能性を残したとしても)
    ではなぜプロ野球が一部球団以外赤字なのに成り立っているのか?それはご存じのとおり「プロ野球の自球団に関して親企業が支払った金銭は、球団自体の収益・損益に関わらず企業の損金として計上して良い」という例の法律のせいですよね?
    読売を始めとした「親企業の宣伝費」(この論理から阪神は親会社がローカル企業なので球団経営にシブチンだった)という側面があるにもかかわらずです。
    ただこの一点、この一法律にのみ守られているだけのプロ野球。
    上記法律が他の競技にも適用されるなら、アイスホッケーの西武(国土)は無くならずにすんだでしょう。でもそれは無いです。
    法律が改正されたら吹き飛ぶプロ興行ってのは、いかにも不健康で不健全だと思い、年棒問題から考えてみたのですが、いかがでしょうか?
    乱文スイマセンでした!!
    お付き合いありがとうございました。

  13. G3 より:

    HiRO@zetton05さん
     正直言って、言っていることが抽象的過ぎてよく分かりません。そんな謎解きみたいなことを言われてもね。
     自分から相手にレスをつけた以上、相手に分かりやすくよう、論点を明確に伝えるのは最低限のマナーだと思いますよ。
    toraoさん
     何と言うか、揚げ足取りに聞こえます。
     僕が言ったのは原理原則の話です。
     「金の使い方が悪ければ」という一方的な条件をつければ原理原則が覆るのは当たり前の話で、そんなことを言っても反論にはならないと思いますが。

  14. HiRO@zetton05 より:

    torao さん
    焦れったいですね(笑)
    > 法律が改正されたら吹き飛ぶプロ興行ってのは、いかにも不健康で不健全だと思い、年棒問題から考えてみたのですが、いかがでしょうか?
    不健康で不健全なのはその通りですね。
    その法で保護されていること自体が、今のプロ野球の不幸だという立脚点にいます。
    多分、toraoさんも。
    その法で保護されたことにより、日本全体が右肩上がりの時代にあって球団単独の黒字経営なんてハナから目指さずとも成り立ってしまったのが日本球界の不健全の根幹でもあります。
    日本がひたすら発展し、景気が上向き続けた時代はそれでも良かった。が、日本経済自体が、全体の成長発展の時代から勝ち負けがハッキリする時代へと移り変わり競争にシビアになってからは、親企業が成長しない限りはただの重しと変わってしまった。にも関わらず球団運営姿勢は相変わらずで、金食い虫扱いされる。
    で、そこで最初にすべきは年俸削減でしょうか?
    それでは縮小均衡です。
    元々、球団単独での利潤追求、収益源としての野球マーケット拡大自体をロクに指向してこなかった体質を変えるのが先ではないでしょうか?
    拡大均衡路線も充分に考え得る、その手本が目の前にあるじゃないですか?!
    少なくとも80年代までは似たようなレベルで、この十数年で、なぜこれほどまでに格差が拡大したのか?
    その全てが良いとは思ってませんが、そこから学ぶべき点は大いにあると思いますよ。
    球界全体の収益拡大のために、プロ野球そのものの価値を高めることを考えようというのが、本来この記事でtoraoさんが話したかったポイントですよね。
    > 正直言って、言っていることが抽象的過ぎてよく分かりません。そんな謎解きみたいなことを言われてもね。
    ふふふ。
    ちょっと興味はおありのようですから、これを抽象的と感じるのであれば、先ずご自身で調べてみる、ということをなさってはいかがでしょうか?
    自分の言うとることは「謎解き」と言うほどのレベルの話ではありません。ネット上でちょいと検索して調べれば幾らでも知り得る範疇の話です。市販の本でも普通に手に入るレベルで話をしています。興味を持つか否か、それだけで手に入るレベルの話。この手の議論をするうえでは、MLBとNPBの収益構造の違いなんて基本中の基本だと思ってますから。いや、正しく言うと本来的な「収益構造」自体は本来同じであっておかしくないんですが、実は仕組みが違う、というべきですかね。それをご存知であれば、そして、貴方がGファンである前に野球ファンであるならば、そこはホンの十数分のネットサーフィンに時間を割けば理解できるはずです。
    それすらも調べようともしない姿勢で、この手の話題を議論しても時間の無駄でしかありません。キャッチボールで捕球すらできない人間が1,000本ノックを受けるようなもんです。
    ですから、敢えて答えは書いていません。

  15. 85年からの阪神FAN より:

    スイマセン、議論が次の話に移ったかなと思うのですが、自分が言葉足らずだったと思ったので、少しだけ追記させてください。
    >「プロ野球の自球団に関して親企業が支払った金銭は、球団自体の収益・損益に関わらず企業の損金として計上して良い」という例の法律
    自分で行ったコレですが、条例ですらなく通達でした。
    http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kobetsu/hojin/540810/01.htm
    ご存じだとは思いますが、「プロ野球だけが、広告宣伝費処理オールOK、金銭支援オールOK」ってことです。
    こんなに税制上美味しいものを、メディア(何度も言いますが地上波限定でさしています)を寡占し存続させてきたのですから、今の球団規模は肥大しきっているといっていいと思います。
    特に恵まれている「巨人と阪神は大丈夫!!」って理論もあるんでしょうが、そこが無尽蔵に年棒を上げすぎると、他球団の経営(相対的な年棒の高騰)を圧迫してしまいます。
    待っているのは広島のように人気選手(観客動員に直結)を簒奪されつづけても、無言で耐え続けるか、上記通達を使ってドーピングするかの2択です。
    その先に待つのは……。
    最後に根本論です。
    「MLBと比べて年棒が安い!!」ってのは事実なので分かります。
    でも今、日本で1?2億円貰っている選手が「これ以上のお金がないと困る」ってのはないと思うのはナシですか?
    「自分が年棒が貰えるのはファンがいるから。ファンの為にプレーしよう。」
    そう思えれば年棒の問題は選手にとっても変わってくると思います。
    でも現状は上記通達がある以上、事実として「自分が年棒が貰えるのはファンがいるからではない」です。
    それでもお金に至上の価値を見出す選手なら、MLBに行ってしまえと乱暴に思います。
    最終的にニュアンスでスイマセン。でもこれって全然分かんない話なんすかね?
    阪神と巨人のファンは、特に考えた方がいい気がしています。

  16. torao より:

    85年からの阪神FANさん、いやそういう(選手の年俸を下げるところから始めろ!という)考え方の人、けっこう多いと思いますよ。「野球だけ特別」が野球のイメージを悪くしているというのも感じますから。それに「野球選手金もらいすぎ(オレと比べて)」はたいがいの場合事実ですもんね(笑)。
    正直、どこが適性なのか私もわかりません。球団も会計情報を公開していませんし、親会社がどう思っているのかもわかりませんから。確かに多くの親会社はそうとうきつそうです。
    でもだからといって、他のアマチュアスポーツと同レベルになるべきだとは思いません。企業の部活動にされてしまうスポーツの不幸は、また別の解決方法で収益化をはかっていくべきだと思います。いや部活動で良いのなら、ただの部活動なんですから、企業の都合でどうこうなっても良いのですが、そうじゃないですから。
    G3さん、いや反論とか揚げ足取りは目的じゃないです。野球の質とは、選手の給料だけでなく、いかに「競争状態」をつくるか、そっちの方が重要だと思うからです。
    HiRO@zetton05さん、そうなんですけど…(笑)。関心のある方には飛び込んでもらいたいと思いましたので、本日の記事にて参考サイトを紹介しました。いろいろありがとうございます。

  17. G3 より:

    HiRO@zetton05さん
     いや、そういう問題ではなくて、議論のマナーの問題ですから。
     >キャッチボールで捕球すらできない人間が1,000本ノックを受けるようなもんです。
     いや、むしろ、HiRO@zetton05さんが「オレは1,000本ノック受けられる人間なんだ」と勘違いしていうように思います。
     そうでないと言うなら、メジャーが大きな収益を上げられたことの真相が、どのように僕に対する反論になりうるのか、具体的に示してほしいなと思います。
     それであれば、僕も具体的に反論させてもらいます。もちろん、その覚悟があるならですが。

  18. torao より:

    議論のマナーについては、G3のおっしゃることは頷けますので、そのへんにしておいて下さい。
    日が経つと、「話題が流れる」のがブログの短所でもあり長所だと思いますので、収益性向上の議論はまた、近々その話題を取り上げたいと思います。

  19. G3 より:

    toraoさん
     ありがとうございます。そして失礼しました。
     toraoさんは、やっぱり大人ですね。懐が広いと言うか、改めて感じ入りました。