備えは発生頻度に応じて

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【内田雅也の追球】「カット」での進塁阻止 - スポニチ Sponichi Annex 野球
 シートノックを始める時、ノッカーのコーチから聞いた数字を捕手が全選手に伝える。最初に打つ外野ノックの本数である。

連日の【内田雅也の追球】を取り上げることになるが、とにかく私は去年から徹底している「カットまで練習」が大好きなのだ。どこかで聞いたが、「カットまでの低く強い球」だけど、外野手たちは自分たちでレベルアップして、カットマンのグラブを突き破って塁まで届くような球を投げるのを目指しているという。

「発生頻度」は、岡田監督の「シュア・ワン」という考え方に不可欠な要素だ。そんなのめったにないことを狙うあまりに、しょっちゅう起きることがおろそかになっては本末転倒。確率の低いスーパープレーの練習をする時間を連携プレーにあて、精度を高める。

まずは「よくあること」に対して大過なく処理するのを最優先し、そののちに「大過なく処理する」のレベルを「そつなく処理する」、「完璧に処理する」へと上げていく。

結果として連携プレーは、めったにないことに対しても、ある程度対応可能な域にまで達する。逆に言うと、スーパープレーに頼らざるを得ないことは準備していないのだからやらなくていい。それで大ケガするくらいなら「不戦敗」でいい。

凡事を徹底により非凡へと昇華させる。回り道のようで着実に組織力を高める手法が効いている。

コメント

  1. 岩修 より:

    「万事徹底」「基本忠実」は上司に良く言われた言葉。そんなん当たり前やんと若い頃気にして無かったけど年とるほどに普通を普通にこなす難しさを感じる今日この頃…。
    対楽天戦。練習試合なのに超満員の観衆。先発メンバーは日本一レギュラーがずらり。当たり前の青柳、伊藤将に普通の安定した守備。梅ちゃんの復活に門別は特別だった。
    下半身主導の先制打佐藤輝。同じ大砲候補の野口は早川に抜かれて三振。精進して田淵さんみたいな右の大砲に成って欲しい。前川、井上も?この3人のうち1人はレギュラーに成らないとアレンパは苦しいかも。大山が心配?そうに見つめる後輩圭音が気になって仕方ない。
    関係無い話ですが、大竹耕太郎の裸足でやり投げトレに、NPB初国立高専卒石井大智の物理学Δ投球トレを見てるとカリスマ性も強さの一つでは思ったのでした。

  2. 虎轍 より:

    今の野球で外野手がやまなりの送球を内野手までしてると恥ずかしいという風習になりつつありますからね。
    緩慢なプレーを無くして、大事を小事にせんとね。
    昨日の練習試合でも凡打の無かった佐藤輝明。
    信じてええのんか?
    私は信じますよ!(笑)
    門別ええやん!
    頑張ろう日本!

    • Akira28 より:

      佐藤輝、信じて大丈夫ですよ。
      森下も間違いないです。
      門別は私の勘ですが、左過多の巨人打線相手に開幕第二戦目先発を岡田監督は仕掛けるようなきがしますが、果たして如何に?
      大事をとって2カード目の初戦もあり?
      おそらく岡田監督のことですから、期待の門別を対巨人のローテにいれますね。
      楽しみです!

  3. 西田辺 より:

    高校時代、監督さんやコーチに「Get sure One」を耳にタコが出来るくらい
    聞かされました。
    一つの事を確実に、というのが一番的確な訳でしょうか。
    日本野球界の最高峰のプロ野球でも、「凡事徹底」「普通の事を普通にやる」
    「一つを確実に」と言う言葉を聞くと、どんなカテゴリーであれ根底に流れる
    重要な約束事は同じなんだなと思う。
    当然プレーの質の違いはありますが。
    昨日は宜野座での対外試合楽天戦。
    青柳・伊藤将と言うところは1イニングずつでしたが、調整の順調さを伺わせる
    内容でした。
    伊藤将は昨年も開幕からの出遅れがあったので、今年は最初からローテを守る
    事に拘るでしょうね。
    3回から3イニングを投げた門別は、キャリアも年齢も感じさせない堂々たる投球。
    昨日の投球に課題を見出すとすれば、変化球の制球とセットからの投球・牽制が
    割とパターンが分かりやすい所でしょうか。
    この辺はピッチングコーチも分かっているでしょうから、今はバランス重視で
    相手と対峙させているのでしょう。
    昨日抑え役を任せられた椎葉はホームランを打たれるなど、よくない結果に。
    独立L時代とはフォームも少し違う気がするので、修正の途上かも。
    それとこの時期はどんな選手でも疲れのピークが来る頃。
    その疲れの中でどう長いシーズンを戦うかも経験していかなくてはいけませんからね。
    福島は代走で出て、盗塁するも二塁でアウト。
    全くスタートが遅かったし、あれではどんな俊足でもアウトになる。
    投手一人一人のクイックや始動の癖を覚えて、どう素早いスタートを切るかを探って
    行くでしょう。
    練習の中で己の限界を知りながらやれる事をシッカリやって、それを試合で出していく。
    それを積み重ねてプレーヤーとしてのレベルを上げていって欲しいですね。

  4. タクロー より:

    「めっちゃええの見せてもらったよ」

     練習試合とはいえ見どころ満載のゲームだった。相手先発はエース級の早川。この時期投手の仕上がりが早く完璧に抑えられた。こちらの青柳もらしい投球。将司も安打を打たれながらも確かめるような投球。そして落ち着き払った19歳門別。ローテ入り確実だろうと思わせてくれるほど頼もしい。あとを繋いだ投手陣は楽天打線に安打を打たれながらも大きく崩れなかったのは、バックの堅実な守りもあったからだろう。そして点が取れそうになかった打線は、相手のミスをついてキッチリと得点し、勝ちを収めた。
     そんな中で、残念だったのは、井上。何だか「気」が伝わってこなかった。三振するにしても何も残らないものだった。ここから盛り返せるか、疑問が残った。踏ん張りどころだぞ。
     さてさて、昨日のゲームで虎将の目に映った「めっちゃええの見せてもらった」というのは、こんなことやってたら「シーズンやったら大変やで」ゲームに出されへん、ということがわかったことらしい。
     栄枝&前川の連続中飛に「『こいつ1球、チームのために我慢しよった』ってのがアピールやん。ヒット、ホームラン打つのがアピールやない。その辺が勘違いするんやな。チームの戦力にならん」。
     こうした意識も、「カットまで低く強く投げる」というのと同じくチームに浸透して、若手が吸収して戦力になっていくのだろう。楽しみだ。福島も椎葉もつまづきからから学んで、強く前に進もう。