勝負頭脳を上げるために

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【阪神】岡田監督 ベンチへの〝データ持ち込み〟厳禁へ 準備と判断力を試される虎ナイン(東スポ)

情けないことだが、私は「勝負頭脳」がまったく使えないタイプだ。子供の頃からスポーツは大好きだが、昔から「あの時、ああなって、こうなって、そうなった」という記憶が全然定着しないのだ。小学生の野球、中高のバスケとも、チームメイトのうち何人かはプレーや試合経過の詳細を記憶していて、感想戦、反省会で熱心に意見を述べるのだが、私は「そうだっけ?」とヘラヘラ笑っているしかないくらい、覚えてなかった。
大学時代、社会人時代、プレーといえばもっぱら麻雀だったが、これまた同じ。子供の部活と違って痛い思いをするから、必要に迫られて記憶はしても、本当に強いと思うやつのように、克明に詳細には記憶できない。
思うに、努力によってなんとか向上できるものの、生まれつきの才能に左右される、音楽とか数学とかに違い能力なのではないかと思う。

プロ野球でプレーする選手の中にも、「勝負カン」ではなく、「勝負頭脳」が優れている選手は一定数いて、ことに正捕手がその特殊能力を持っていると強い。
もちろん投手でも強いし、打者でも強い。コーチとして現場で指導していく上でも、作戦を考えていう上でも武器になる。

みんながみんな持っている能力ではないが、プロなんだからせめて少しずつでもレベルを上げられるように努力せいよ。
勝負頭脳については、自他ともに最強レベルと認める岡田彰布からのメッセージであろう。

コメント

  1. yalkeys より:

    toraoさんのコメントに同意です。もう止めましたがゴルフも全く同じです。初めてのコースでも「5番ホールのあの場面は左ドッグからちっちゃな池越えがあり、云々…」と覚えている人が居ます。野球の投手と打者の対決でも同じだと思います。所謂野球脳の違いは成績にも比例すると思います。例えばサトテルにも野球脳を鍛えて貰いたいです。おんなじ投手におんなじ球で三振を続けるのも野球脳と関連あるのかな?と思ったりします。

  2. 西田辺 より:

    相手投手の投球データは存在するが、それはあくまで傾向であって絶対的な
    配球パターンではありません。
    打者の打球傾向や得意コース・球種を示すデータも同様で、100%のものなど
    存在しません。
    あくまでデータはデータ。
    点差やランナーの有無、カウントによって投げる球種も変わるでしょうし、
    キャッチャーが変われば同じ投手でも配球が変わる可能性も大きい。
    こっちが持っているデータは、向こうも持っていると考えた方がいい。
    そのデータに沿った攻めをしてると感じたら、裏をかいた配球をしてくるはず。
    確かに近代野球と言うのは、大量のデータを基にシフトであったり配球を読む
    作業に多くの時間を割く必要があります。
    でもそれはお互いやっている事で、そこを越えていく思考がないとなかなか他より
    上には立てません。
    データを万全に揃えて、相手が違う事をやってきたらお手上げではお話に
    なりません。
    あくまで事前準備としてのデータは活用するが、それに囚われずに試合の中で
    微調整していく思考回路を育て強化する。
    それが一人ひとり出来る様になれば、一段も二段も強いチームが出来上がるで
    しょうね。

  3. 虎ジジィ より:

    「勝負頭脳」を鍛えたいという監督の意図は理解出来ますが「これは鍛えてどうにかなるものか」には疑問が残ります。

    私がプレーしているスポーツでも、調子の良い時はチャンスボールを打つ瞬間の0.数秒の間に「さっきはアッチに打ったから相手の裏をかいてコッチ」と瞬時に頭が働き、そういう時は点が入ります。ディフェンスに置いても「この人はこういう時はソコへ打つ」と瞬時に降りて来る時は調子が良いです。

    要するに岡田監督の意図としては「データは持ち込むのではなく、頭に叩き込んでおけ」という事を言いたいのではないかと思います。
    「勝負頭脳」というのはプロに入団できる能力がある時点(トップアスリート)で、全選手にあるんじゃないかな?!
    岡田監督にはタイガースの選手全員に、その「勝負頭脳」を最大限に引き出す指導をお願いしたい。

  4. とらかっぱ より:

    岡田監督らしい方針に思います。おそらく近年で同様の事を禁じた監督はいないのではないでしょうか。言いたいのはデータを無視しろって言ってる訳ではなくお仕着せのデータを観るだけでなく自分でデータを整理して勝負勘を磨けるようにしろって事でしょうか。

    どんなスポーツでも経験のインプット・アウトプットを自在に行い好成績につなげる事が出来る人はいます。だいたいはそれが出来る人が上位の成績を残すのですが、稀に超感覚派の天才がいてデータを参考にすることなく素晴らしい活躍をしてしまう。おそらくこの天才タイプは洞察力が抜きんでて鋭く他者から得たデータは自身の感覚を鈍らせてしまう足枷にしかならない、そんな気がします。当然ながら私自身はそんな天賦は一片も持ち合わせてなく、勝ってな想像でしかありませんが・・・

  5. 岩修 より:

    勝負頭脳の重要性はどの分野でも同じと思う。torao様は文章のプロであり超一流のタイガース評論家。
    昨年の大河ドラマで言えば岡田監督は鎌倉殿。コーチ陣は御家人で問題が起これば御家人同士で解決策を述べ、鎌倉殿が気に入った策を決める。そしてその下の有能な武士達が己の勝負頭脳と武術を酷使して手柄を得ようと戦う。プロ野球は興行なので命懸けで戦う訳では無い。でも武士である選手達は岡田監督の為に手柄を立てないといけない。そして私達ファンは平民なのでしっかりとタイガースに年貢を納める事なのですね。
    あ~アレでもアチラでも何でも良いから天下をとって下さい。

  6. いわほー より:

    岡田監督の「データ持ち込み厳禁」の真意は理解できた。
    ベンチで選手がスコアラーの資料と思しきものを繰っているような場面を時折目にする。
    ついつい人は辞書や参考資料が手元にあると分かれば、事前に予習しておこうなどと思わないもの。
    しかし、その場で拙速に得た情報ほど、その情報に縛られやすい。
    きちんと予習して自分の中で整理できて使う情報とは、おのずと利用価値が違ってくるはず。
    まあ、要するに「しっかり前もって準備しておけ」ということ。

    分析という行為で重要なのはデータの量と質。
    そのためにもスコアラーが上質なデータを事前に選手に提供してあげることが肝心だけど、大量のデータをそのまま与えすぎても選手は消化できない。
    ある程度、加工、分析した上でのデータが提供できてこそ、事前の予習も可能。
    岡田監督にはスコアラーへの注文も同時にお願いしたいところ。

  7. こうさん より:

    麻雀の部分で「子供の部活と違って痛い思いをする」というワードにニヤリとしてしまいました。

    データに囚われず己の眼を信じよ…そんなことを岡田監督は言いたいんじゃないのだろうか。野手になり打者になりスコアラーになる…目の前の現象から打開策を想像することを望んでいるのかもしれない。1打席目で三振したなら、どうすれば2打席目でヒットを打つことが出来るのか。ゲッツーが取れなかったら、どうすれば取れるようになるのか。「漠然と試合に出るなら使わへんで」ということだ。

  8. 虎轍 より:

    岡田監督は野球に集中しろって事を言いたいんでしょう。
    イニング間の投球練習でどんな球を投げてたか?
    試合前の打撃練習でどんな球を打ってたか?
    あとは打席や守備でどんな状況でどうするのか?
    野球脳を鍛える為にもええと思いますね。
    野球選手のプロなんやから野球に集中させるのはええ事です。
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

  9. より:

    これは吉と出るか凶と出るか楽しみなお話ですね

    一年の半分が「今季唯一の対戦カード」みたいなMLBと違い、NPBは9割は同じ相手との試合なのでいちいち見んでも頭に叩き込んどけや、ということなんでしょう
    あとは「自分用メモはOK」というのもポイントで、自分で事前勉強しとけよ、ということなのかなとも思えます

    一方で阪神タイガースがデータの活用をちゃんとできているのかずっと懐疑的な私としては「わざわざいつでも確認できる状況を捨てんでも」と思ったりもします
    第一次岡田政権はシーズン前の発想の柔軟さがシーズンに入ると硬直してしまう傾向にあった印象ですが、この件と試合中のスコアラーデータ持ち込み禁止がリンクしているのかどうか興味があります

    いずれにせよハマれば新たなムーブメントをタイガースが起こすことになるかもですね

  10. なかっち より:

    チームとしてのデータは頭に叩き込み、個人に対するデータは各々がノートに書き込めば良いと思う。
    よくマートンがベンチで色々書いていた記憶がありますが、自分に対する攻め方の傾向、打席で感じた事を書き込むのは悪い事ではない。意外とチームが収集しているデータと自分が感じた感覚で誤差が生じる事もあるかも。

    とにかくタイガースは同じ投手に同じように抑えられる傾向が強い。去年は暗黒時代よりも酷い0封負けを喫した。
    良い投手はなかなか打てないのはわかるが、今年はそんな投手をどうやって攻略していくのかチームとして考えて欲しい。

    後、後れ馳せながら皆様新年明けましておめでとうございます。
    岡田監督は好きではありませんが(しつこい位強調します)タイガースを応援する気持ちにかわりはないので、今年も宜しくお願い致します。