「守備職人は絶対に二塁」の意識改革を

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そんなわけで、また書いておこう(笑)。
データの裏付けが欲しいところだが、守備職人はショートより二塁を目指す時代だ。まず単純に守備機会そのものがショートよりセカンドのほうが多い(どっかで見た)。
一番大きいのは、ショートは「プロでレギュラー張れる」時点でそんなに巨大な差はつかなくなっている。なぜなら、三遊間深いところをアウトにできるのは「ほぼ」鈍足走者のときだけで、昨今のNPBではそういう打者は極端に減っている。つまり「ショートの見せ場」はアウトにできない打球になってしまったのだ。
ショートが処理する二遊間の打球は「くるっとまわって勢いつけて一塁送球」が一般化して以来、アウトにできる範囲にそんなに差がなくなった。さらに、サードに守備のうまい(守備範囲の広い)選手が増えたことも「ショートの守備範囲はやや軽視気味でいい」に影響している。
一方、セカンドの守備範囲は広がる一方だ。左打者比率が高まっていることにより、速い打球が右にも左にも来る。ショートと比べると一塁に近い分、捕ればアウトにできる。一二塁間の打球は一塁手が深追いするとアウトにできる確率が下がる(投手のベースカバー遅れや一塁送球確保の難易度アップ)ため、セカンドがカバーしなければならない範囲が広大。前方へのボテボテも左側はサードが横移動するが、右側は二塁手が前身するケースが多い。さらには長打では三塁に進ませないための中継プレー(強肩と正確なスロー)が左方向への打球よりも多く求められる。
データの裏付けが提示できなくて心苦しいが、現代野球は「ショートは『打てるショート』優先でもまあええんちゃう? でもセカンドは『守れるセカンド』最優先、チームNo.1の守備職人はセカンドに決まり」だと口を酸っぱくして言い続けたい。

コメント

  1. とらかっぱ より:

    なるほどね。近代野球ではショートの守備にで優劣はつきにくいって観点ですか。確かに納得です。私は古いタイプの考えなので野球を始めて上手い順に投手→ショート→その他って序列がこびり付いてましてショート第一主義がなかなか頭から離れてくれません(笑)

    今のタイガースで一番セカンドで活躍できそう(伸びしろ含め)なのが小幡でしょうね。レギュラーを掴んで通年出場出来れば近い将来GGも十分取れそうな気がします。ただ守備職人にはなって欲しくないですね。本人も今季一軍で体力不足を痛感したみたいなので、モアパワーで3番を打てる打者を目指して欲しいところであります。もちろんスピードは犠牲にせずにね。

  2. 虎ジジィ より:

    「toraoさんのセカンド守備重要視理論」ここ数年一貫していますねぇ。
    裏付けとしては、ベイスターズのラミレス監督があれだけ破壊力のある戦力を持ちながら、なかなか頂点に立てなかったのは、ショートは大和で守備力重視、一方セカンドにはソト(下手くそ)を入れるなどセカンド守備力を軽視したからかも知れません。

    タイガースのレギュラー二塁手の糸原も決して下手ではないけれど、守備範囲は「中の中」、かつての関本のように「普通に守れる二塁手」でありtorao理論だと物足りない感じかな?!

    かといって、あの粘っこい打撃は捨て難く実に悩ましいところです。

    守備での可能性は小幡に一番感じますが、小幡はイメージ的に「鳥谷二世」なんですよね。

    この「二遊間問題」は、キャンプ〜オープン戦の宿題という事で、ワクワクしながら見守りましょう。

  3. 岩修 より:

    成る程、今年のカープ菊池ファインプレー集を見てタイガースにもそれに近い存在をと思ったものでした。あのサーカスプレーは無理でも前後左右に軽いフットワークがプロでも上位で無いといかんかも。
    深いショートゴロでアウトにするには小幡の肩が1番と考えてましたが無理なケースが多いならば彼のセカンドもありかなと思い直しました。
    私としてはシャチホコ木南、チーク北條、コサリオ糸原がショートで小幡セカンドだとしても、相手の得点圏でいかに失点を防ぐプレーをする事が重要な気がします。その為に全集中あうんの呼吸を得るように早く定位置を決めて練習のみかなと…頼みます矢野監督、早く決断を!ですね。

  4. 西田辺 より:

    昔のセカンドというと、玄人好みというかいぶし銀と言われる選手が多かった
    ような気がします。
    まぁ、別に地味ではなくてもサードショートが派手な印象が強いだけに、影に
    追いやられたのかも。
    でもここ数年、セ・リーグのゴールデングラブを独占しているのは、守備面で
    到底地味という言葉とは縁遠いカープ菊池涼介。
    今年もあの守備範囲を誇りながら守備率10割を達成。
    年々怪我の影響も若干表れ始めたとはいえ、現状プロ野球界で最高峰のセカンドと
    言っても過言ではないでしょうね。
    セカンドの守備が難しいのは、サードショートなら捕球から最も多い一塁送球までが
    一連の動作になりやすいんですが、セカンドは必ずしもそうはならないことが多い。
    上半身と下半身が全く連携しない体勢で放らなくてはいけない場面もよく見る。
    他の野手に比べて、器用なボディコントロールを要求されるポジションです。
    一世を風靡したアライバこと中日の荒木・井端コンビ。
    一度二遊間で入れ替わったことはありますが、どちらが器用な動作をするかを思い
    出せば荒木の方がセカンドに向いていたと思います。
    私が今の選手の中(ルーキーを除く)で、セカンドを選べと言われたら木浪を
    守らせると思います。
    今のチーム事情とか、本人の意向とかは一切無視してますが(笑)
    あくまで私の「身のこなしの器用さ」という基準ですので、他選手のファンの方は
    お気を害されません様に。

  5. ジュビロタイガース より:

    アライバやタナキクはどうやったかなあ。

    二遊間は守れて当たり前、さらに打撃も良ければ勝つチームになっていくと思います。

    ちょっと前のDH論のネット記事で、アメフトのように、攻撃チームと守備チームを作って、打撃が良い選手を9人並べる、守備も同様で重複可。
    これなら、二遊間も考えやすくなるのに。

  6. 虎轍 より:

    目からウロコです。
    torao様理論やと小幡のセカンドは当てはまりますね。
    プロですからね。
    私の続けてる草野球やと右打者が多く、中年体型の鈍足&引っ張りが多いので、ショートは守備&肩の強さですが、現代プロ野球では左打者の俊足が多いですね。
    torao様理論に納得しました!
    ほな、小幡はセカンドに固定でお願いしたいですね←単純(笑)
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

  7. Akira28 より:

    鎌田、岡田、和田豊。
    小幡はなれるか?
    守備だけならいけるかも。

  8. 林 洋二郎 より:

    なるほど、セカンドの守備範囲、肩は、要りますね。 今だと小幡くらいだけど……鍛えてほしい。