無駄遣い考

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 野球暦的になーんにもない季節に入って、プロゴルフ、サッカー、ボクシングなどで盛り上がった週末だった。


 もう一つ盛り上がっていたのが、来年度国家予算編成前の事業仕分け。時間がなくて乱暴な感は否めないが、「初めからあらかた決まっている」という従来の予算決定プロセスと違って、情報公開しながら費用対効果をチェックする手法の目新しさ、面白さが目を惹いた。
 その一方で、デフレの現状とあいまって、「無駄遣い禁止」の風が広まっていくことが怖い。無駄遣いを戒める心は、日本の伝統的美徳ではある。私も子どもにそう教える。しかし一方で、国家予算や金満家が、「志のある無駄遣い」をしなくなってしまったら、ずいぶんと息苦しい世の中になってしまう。駄菓子は無駄遣いかも知れないが、駄菓子のない世の中なんて疲れちゃう。
 「無駄遣い市場」たるプロスポーツ界にも、自制の嵐は吹き続けている。その市場の登場人物として、ある意味「金満家」と目されている阪神タイガースには、ぜひとも「志のある無駄遣い」を実行し続けて欲しいと思う。甲子園球場の改修も良し、城島獲得も良し。懐具合のことはあまりわからないけれど、もっともっと日本の野球界のためにという志を持って、無駄遣いをして欲しい。アメリカから高い外国人を買ってくる、そんなのはあまり志が高いとは思わない。もっとこう、本当のムダというか粋というか、江戸時代から今もなお語られる大阪の金満家鴻池家を見習ってね(笑)。それが恵まれた者の務めだ。
 しかしちょっと前まで吝嗇家の代表だった阪神と吉本が、金満家代表のように言われる昨今。時代は変わるね。

コメント

  1. ジジィ より:

    最近のタイガース、外国人選手への『無駄遣い』、蓮舫さん(ジジィも凍り付く)に『一喝』お願いしたい!!

  2. 熊虎 より:

    昨日は新井さんの右中間への凄いスピードのフェン直ライナーの打球をセンターで守りについていて、メチャクチャおっかなびっくり処理して返球で肩を壊し、たった一球でダメ出しされる・・・夢を見ました。潜在的にはプロ選手への畏怖の念を持っているんだなぁ。
    政治の話は・・・ねぇ。
    春先のタイガースの外国人打者の記事の如し。大体、ダメに決まってるけど生暖かく見守る(しかない)姿勢です。私には蓮舫さんはオーナーのように影響力も考えんといらんコト言う素人に見えて仕方ないですね。あれ、プロなら本物の外国の破壊工作エージェントやろ?

  3. バースと藤川命 より:

    たけしのスーパージョッキーにでていたころの
    蓮舫を知るおいらとしては、おどろきですな。
    秀太が知らぬまに、アニキクラスになってたみたいなもんですわ

  4. 拉麺 より:

    蓮舫は口うるさいだけにしか思えない中学生でございます(笑
    政治家の方には重みと説得力のある一言をお願いしたい。
    二言も三言も無駄なことを言いすぎです・・・
    「金満補強」の話ですが、まあ金があるからには使ってしまうというのは人間の性ですから仕方ない面もあるかもしれません。
    まあしかし、物の見極めというものが、買い物には必要ですね。

  5. nurupo より:

    練習施設や選手寮など
    育成インフラの整備にお金を使って欲しいですね

  6. スーパーエリーバ より:

     事業仕分けって、大事な事の様に思えるのですが、もうちょっと、時間をかけて、やれないもんなんですかね。税金の無駄遣いが減る事は嬉しいですね。
     タイガースの方は、能見投手の年俸UPだけはケチらないで欲しいです。彼が居なければ、今年は最下位争いをしていたかもしれません。対巨人戦五分も、もちろん無かったでしょうしね。

  7. 西田辺 より:

    バッサバッサと舌鋒鋭く切り込んで、すっかり「世の悪者」にされちゃった各省庁の官僚
    をやり込める。
    思わぬ所にまで刃を向けたり、向けるべき所に向けずに反感を買ったりして、まるで政治ショー化
    してしまっている仕分け事業。
    度を過ぎた無駄遣いは是正するべきだけど、本当にそれだけで良いんですかね?
    今日のデイリーにG清武球団代表のインタビューが載っていました。
    「施設・選手にお金をかけるのはプロ野球業者として当然」
    「安く選手を使おうとする風潮は絶対に間違っている」
    「出来る限り選手に年俸と夢を与えて頑張らせるのが僕らの仕事」
    悔しい位に正論である。
    おまけにリーグ3連覇の結果も出している。
    ある意味、讀賣的「志のある無駄遣い」がこの結果を呼び込んだと言っても過言ではないと思う。
    何もかもを真似る必要はないが、各球団が出来る範囲内で「志」を見せて欲しいですね。