ＦＡ藤本のスワローズ入りが発表され、近く正式契約の運びだという（サンスポ）。
２年総額１億円は、ここ数年交代要員だった選手に対する条件としては上々。若手が伸びているスワローズ内野陣だが、故障持ちもあり、総合的にまだ安定感がないということで、レギュラーとしての活躍を想定しているという。タイガースにとっては損失だが、藤本にとってこんなにハッピーな話はない。条件緩和されたＦＡのおかげ。
契約期間と選手の流動化のバランスは、もっと選手側有利で良いと思う。特にもっとチャンスのない若い層に。
Ｇ戦ＴＶ中継激減は、野球マネーの総量を減らしたが、「野球＝巨人」という「日本の常識」もほぼ消し去った。「控えでも二軍でも巨人」という価値観は、「野球選手は出てなんぼ」が取って代わった。だからこそ選手の流動化は、もっと選手本意にシフトして良いと思うのだ。
さて、藤本。椎間板ヘルニアのため、一度は野球エリート街道から脱線しながら復活してプロ入り。太陽、狩野、赤星らと一緒に指名された花の００年ドラフト７位は、今のルールだったらひょっとしたら「育成」だったかもね。混戦の遊撃争いに生き残り名を上げた。その道程では、いろんな人に励まされたり、紹介されたり、取り立てられたり。ノムさんが見初めて、岡田コーチが進言して、星野監督が使う。そして今またこうして求められて移籍できる。この前は「不運」なんて書いたけど、基本的にはラッキーな選手だよなぁ。もちろん努力あってのことだろうが、なんだか誰からもいじられたり可愛がられたりする藤本を見ていると、ラッキーを引き寄せたのはキャラクターかも知れないなぁとも思う。
はじめのうち神宮のタイガースファンからは、ヤジと応援の中間のような声が飛ぶだろうな。大活躍しろよな、ジャイアンツ戦で（笑）。もう打ち上げちゃダメだぞ。でもウチとの時は、心おきなく上げてくれてかまわんよ（笑）。
もう出ることはわかっていたけど、いなくなっちゃうとわかると、やっぱり最後の最後までかまいたくなる。頑張れよ！
コメント
たくさんのファンを持つ選手だけに、いろいろな影響が心配ですが、内野手不足のスワローズにも、代謝を促したいタイガースにも、そして何より試合に出たい本人にとってもハッピーな移籍です。
2003年の日本シリーズ第三戦、スタンドの私を涙させた『サヨナラ打』は一生忘れないよ…
ヤクルトさん、そんなに高評価していいんでしょうかしょうか？
ショートはきついんじゃないかな。もし川島とそん色なく守れるようならここ数年の努力は半端ではない。
がんばれ藤本！ぽっｐ連発や！（笑）
藤本選手といえば、チャンスで内野フライ。満塁ならピーゴロ、ホームゲッツー。守備は上手いが要点でエラーをする。足は速い（？）が盗塁は下手。バントも×。失礼ながら、今はこんなイメージです。
しかし、タイガースを出て活躍した選手は多数いますよね。藤本選手はこのクチになりそうで怖いです。出た選手の中には、甲子園の大歓声が、逆にプレッシャーになっていた選手もいるのではないかと思います。
藤本選手、来年は静まり返った甲子園での打席を体験するんですね。（最初はタイガースファンからの応援も有りそうですが）お手柔らかにたのみます(笑)
私は主戦内野手で年間通して試合に出続けた場合、内野手全員の中で一番率を残すのは藤本だと思ってるクチです。
高田野球ってのはシーズンを通して徹底して走る野球・スピード野球なんですよ。個人の成績ではなくチームとして機動力がシーズン通して機能しているのは黄金時代の西武と今のヤクルトぐらいではないでしょうか。
特にヤクルトでは、やや劣る戦力と経験値を機動力で能動的に補おうとする点で高田監督は狙いと行動が一致し結果も出ています。
藤本のスペックがこのチームに必要なピースとして認められ求められたということは十分理解できますし、もう既に敵として「藤本恐るべし」と思わなければなりませんね。
関本と藤本、同時にFAしたらヤクルトが手を挙げるのはどっち？ 阪神も選手の獲得と起用は消去法でなくて哲学が必要だと思いますよ。
実は、最近の藤本のイメージは、残念ながら平野の劣化版くらいでした・・・
でも、スワローズに行って是非、ゴールデングラブでもとってもらいたいですね！
仮にセカンド平野ショート鳥谷としたら、関本・大和に上本ひょっとしたら内野復帰希望の高濱まで。どうみても藤本の出番はありません。ツバメでゴールデングラブとっても３割打っても結果論。阪神戦で打ちまくったとしても、余裕をもって笑っていたい・・・。それより強肩外野手取ってきて。
阪神ファンの美風は、チームを出た選手も応援し続けること。もちろん同一リーグでも。私も松永以外は応援してきました。
＞Ｇ戦ＴＶ中継激減は、野球マネーの総量を減らしたが?だからこそ選手の流動化は、もっと選手本意にシフトして良いと思うのだ。
いや、ＴＶ中継うんぬんに関わらず、巨人は既に「育成の巨人」に舵を切っていますので、に昔みたいにＦＡ選手を乱獲することはないと思いますよ。
「育成の巨人」というのは全くおかしい。育てる育成ではなく、ゆわゆる「育成」の指名選手から、育った選手が出てきたというだけの話。ドラフト一位なんてのが、全然育ってないし、主力は、四番はヤクルトから、先発の一番手もヤクルトから、クローザーは横浜からです。なんでこれが「育成の巨人」ですか。ドラフト一位が育ってないなんて、おかしいです。ただ、ドラフト一位がすんなり、育ってないのは、どこの球団でもおなじようですけど。
ジャイアンツの変化どうこうではなく、非常に多くの選手自身が、ドラフトで、１０年選手で、トレードで、ＦＡで、巨人入りを希望していた時代が確かにあったこと、その主な理由として、「出場機会」ではなく、直接的、間接的に「Ｇ戦だけが全国ＴＶ中継されている」が確かにあったこと、これが主旨です。